腰は骨を再生でもしない限り良くはならない。だが、ここのところストレッチなどで腰痛はほぼ無い状態と言える。つまり、私は連日勤務で森に分け入っている。山林の灌木や小径木を刈り払っていく除伐と呼ばれる作業 .... 自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段でもありうる。
                  (ニーチェ『善悪の彼岸』竹山道雄訳)

 人は、気のきいたことをいおうとすると、なんとな ....
歴史教育にこそ、決して枯れることのない泉がある。それはとりわけ
忘却の時代において、無言の警告者として刹那的な栄華を超越し、つね
に過去を思いだすことによって、新しい未来をささやくのである。    ....
詩を
書くこと自体が
目的であり
よろこびであり
読者あっての詩です



詩とは
私にとって
死を含んでいる生(せい)だと言った
初心忘るべからず
今の今を生きている

 ....
ぼくは
(サルトル『一指導者の幼年時代』中村真一郎訳)

花びらが
(カミュ『異邦人』第一部、窪田啓作訳)

海に落ちてゆくのを見つめていた。
(ナボコフ『ベンドシニスター』4、加 ....
産まれながらの願いを抱えて 
帰る当てすら見失う
重い体を引きずって 
彷徨い迷いの狐道
使い分けるはずもない 
お前の愛が此処に在るから

追い風に吹かれながら 
誤魔化しまやかし
 ....
萩原朔太郎の自転車日記は自虐コメディで素敵だ。まあコケるの。萩原朔太郎だからコケても面白くて素敵。てか危ない。萩原朔太郎自転車日記によれば「余車上ニ呼ビテ曰ク。危シ、危シ、避ケヨ、避ケヨト」。ぶつかり .... *************************

 自分を救ってやれる言葉も吐けないで
 なに詩なんか描いてやがるんだ

*************************

  ....
*******************

あたしは 言葉に飢えている

*******************

期待は失望を連れてくる 希望は絶望を孕んでいる

******** ....
悪戯を刺した苺が波に沈み、
すると糸が穗先までピンと張った
弧を描くように竿が曲がり
命の鼓動が手元に ガツンと伝わる

竿を起こして夢を浮かせる
現実までは、あと数十センチだ
生きた夢 ....
胸がチクチク
さりげない一言で
顔色に差すブルー
鳩尾に落ちて苦しくなる

頭を垂れる
腑抜けて幽霊みたいな存在感
ため息から漏れるブルー
全身を包み込む

途方に暮れて
一日も ....
どん底にいたら 綺麗ではいられない

どんなに耐えていても 綻びは生まれるし

ふとした言葉で 涙が溢れてしまう

そうした人から 周りは離れていく

「あなたが苦しいことと 周りに迷 ....
浴室の/白いタイルが                                         (来住野恵子『脱衣』)

窓という窓に                             ....
 Opus Primum

鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。
(三好達治『Enfance finie』)

Ⅰ 初めに鳥籠があった。

Ⅱ 鳥籠は「鳥あれ」と言った。すると、鳥があった ....
 

生きるって
恋することだと想うんよ
離れたのちいま、つなぐ手熱く



その雨の
音をじょうずに不幸がり
傘を買いに、ゆく約束をする



指切りを
なにの ....
月に一度の通院日
ドア通ドアで二時間弱

雑談だけの検診
渓流の話しを興味深く聞いてくれ
土用の丑の日に鰻重は食べたかと
あの店が美味いだの
やはりこの店が美味いなどと…

担当医は ....
小学生のころ、夏休みになると海へよく行った

高学年になると波に挑む遊びをよくしたものだった
大きな波がきたとき、そびえ立つようなその壁のふところに飛び込んで
波を潜り抜けるという単純な遊び
 ....
 

「愛してる」
街は魔法の夢みたい
ピンクの文字が流れてみえる


ペンギンが
空をみあげて夢をみる
姿みたいに街角に立つ


天使という
名前の雨が降る夜は
 ....
机の上のティッシュが
富士の形になり
風になびいている
今宵は何だか、気分がいい
梅雨晴れ間 産声あげる 我が詩集 {ルビ誰=た}が定めたる森の入り口 夜明には天使の着地するところ *

睡つてゐるのか。起きてゐるのか……。

教会の天井弓型にくりぬいてフラ・アンジェリコの天使が逃げる *

頬にふ ....
夏空の下
気ままなドライブを楽しんでいると、
ローン35年と言う看板が見えた

あと35年生きられるなら
オレはなんだってできるだろう。
オレは何者にだってなれるだろう。
 ....
深いふかい闇に沈み
初めて輝き出る光こそ
真なるヒカリ 、

それまでは無ノンセンス、
(光)と(闇)の間でバランス取りつつ
深いふかい闇 、
無というノンセンス*という
真っ逆さまの ....
{ルビ画布=カンヴァス}の中に
(夏目漱石『三四郎』三)

海がある。
(詩篇一〇四・二五)

海辺のきわまで
(エリノア・ファージョン『町かどのジム』ありあまり島、松岡享子訳)

 ....
帯の背中に団扇を挿して
下駄を鳴らす
屋台が並ぶ道は
人が溢れて賑やか

すみません、

ぶつかった人を見上げて
耳の先まで熱くなる

先輩、

よぉ、と言って
和かな所作で ....
 日照りつけて
 前方に霞む百日紅には
 二匹のクマンバチ

 ふと足もとを
 蜻蛉のちぎれた一枚羽が
 微風に 晒される
 
 古道の低い石積みの傍、
 生い茂る樹木の根元で
  ....
真夏の日中に上空を塞いでいた、ひとつの低い層がなくなって、青春の夏はより遠くまで反射して、よりいっそう真夏の夜の夢に届きやすくなる。より受信しやすいように部屋のなかの灯りをすべて消す。多分に雨の吹き荒 .... わたし 雨

私あめ 時々 あられ
心ゆられ
たこ糸のさきに むすんだ釘を
しずかに 夜に沈める

口の端に くわえた糸に
声をつたえる きみに聞かせる

わたし 雨

夜から ....
地平線の彼方まで丸焼けだった
瓦礫と錆びたトタンで作った
家族でさえ疑って暮らすバラックで
卓袱台に載った、芋粥と悲しみ

ヤンキーに{ルビ集=たか}ってチョコをせしめた
空地で捕まえた飛 ....
narrata refero.
私は語られたることを再び語る。
(『 ギリシア・ラテン引用語辭典』)

 熊がかわいそうな人間を食うのなら、なおさら人間が熊を食ったっていいではないか。
(ペ ....
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