いつから、

あそこにゐるんだらう。

日溜まりの向かふに、

声がする。

日溜まりの向かふに、

声がする。

わたしの声だ。

それは、
 ....
力なく銃を取り落とした右手
ひとつしか置けない椅子
空にも海にも嫌われたぼくらの青い瞳
その頬に伸ばして撃ち落とされた左手

羽ばたく魚 溺れる鳥
黄色い旗 黒い丘
愛そのものだった内臓 ....
iPhoneに入っている
お気に入りの曲をかけ
Bluetoothで飛ばして
天井のスピーカーから
流れ落ちるメロディー

これは夢の中

街路樹の並ぶ道を
誰かと歩いている
枯れ ....
酷暑になってしまった
平成最後の夏
平成を締めくくる

平成最後の夏と聞くと
何だか複雑な心模様

特にいつもと変わらない
夏を過ごしている
ただ違うのは酷暑

最高気温の更新
 ....
いまからおれは
ナスのことを話す

乳白色のレジ袋の中
群れをなすナス
おれはナスに仇なす者

包丁の鈍い光
ナスのヘタ切り離す
輪切り
乱切り
半月切り
水にさらす
もはや ....
月の子を愛づる罪から
爪と{ルビ愛=まな} {ルビ海祇=わたつみ}失くす
嘆く声 {ルビ天地=あめつち}融かし
{ルビ神代=かみよ}{ルビ黄昏=たそが}る


インインと{ルビ頻=しき}り啼く蝉の声、
夏の樹が蝉の声を啼かせている。

頁の端から覗く一枚の古い写真、
少年の頬笑みに指が触れる。

本は閉じられたまま読まれていった……
 ....
※映画「君たちはどう生きるか」のネタバレがあります。また、映画を見ている前提で話を進めますので、見ていない人には意味がわからないかもしれません。


〇「君たちはどう生きるか」のわかりにくさ
 ....
二月でも四月上旬の暖かさ暖冬以上春暖未満

年度末そう聞くだけで忙しい異動話で持ち切りになる

梅香り記憶の一つが顔を出す暖かい日のお洒落なひととき

酔った友同じ話を繰り返し初めて話す顔 ....
 月の夜だった。欠けるところのない、うつくしい月が、雲ひとつない空に、きらきらと輝いていた。また来てしまった。また、ぼくは、ここに来てしまった。もう、よそう、もう、よしてしまおう、と、何度も思ったのだ .... 人魚の名前が アリエルだとしたら
膿ばかり見てきた こんなアリエルも 有り得る
膿には 国境はない 
膿には清濁も いっしょくたん
わけることのない暗い世界で
大波小波 ちぢにみだれ ....
クルマは
オートマティックに進化した
運転能力のハードルが低くなると
免許が必要な危険な物を
動かしているという意識も下がった
運転がヒマだからと
画面をチラ見しながらクルマを操る
人の ....
ご飯を食べていたければ
パンに変えてみた

同じジャムが続くと
すぐ飽きてしまうので
時々変えながら食べている

入院していたとき
私はいつもご飯だった
隣の患者はパンだった

 ....
 あの……おれ、夢見るんですよね、海の。ときどき夢のなかに海がでてきて、おれはサーフィンやってるんです。でっかい波にのってると、そのままヒューッて空に飛んでっちゃったり……あと……パイプ・ラインのなか .... 「70歳のきみが読んでおくべき本のリスト」を
いま、作っている
レポート用紙にたて線引いて
万年筆で 
大きな文字で
書き損じたら二重線で訂正しながら
「70歳のきみが読んでおくべき本のリ ....
生きているときには生き方を考えられる
でも、死んでいるときにはもう死に方は考えられない

各地に残る神話や伝承には決まって彼らは戻ってくるというメッセージが含まれている
それが真実だと人類が知 ....
韓国ドラマ 最初は食わず嫌いだったのですが
試しに『愛の不時着』などというベタなタイトルの
韓国ドラマをみてみると
文芸的な感動はないとしても通俗的な面白さは
かなり満足のいくものでした。 ....
こんにちは海の向こうの友達
あなたと手紙を交わした7日間のことを今
考えています

あなたの
妙に説教くさいところ
綺麗事ばかり言うところ
ロマンチックなところ
納得できないことばかり ....
有名な金平牛蒡美味い店一度食べれば二度三度頼む

カップ麺三分待てば食べられる初めて食べる気持ちで食べる

散歩する時に飼い猫ついて来る毎日の日課幸せ気分

砂浜の潮の香りはやや冷たい冬の ....
目の前に一本の道が現われた。

この道を行けば、海に出る。

ほら、かすかに波の音が聞こえる。

見えてきた。

海だ。

だれもいない。

天使の耳が落ちていた。

 ....
いい街だ
いろいろと建て変わったし
交通上便利だし
人は集まるし
美味しそうなお店もあるし
ファッションは溢れてるし
駐車場だけ
あと駐車場がキレイになれば
この街は完璧だ

駐車 ....
 手をコピーする。左手をコピーして、右手を
コピーする。腕をコピーする。左腕をコピーし
て、右腕をコピーする。顔をコピーする。光を
見ないように、目をつむってコピーする。肩と
胸をコピーす ....
 都会の片隅に、にっこり
 置いとかれたお地蔵さん
 短い夢にからかわれ
 ビルからまたビル渡り
 錆びた引戸の奥で
 さよならぽつり

 きみはやわらかに抱きしめ
 つつみながら
 ....
わたしの時事雑文にある方がコメントをくれて
丁寧になにかの寓話を語ってくれて要するに「真実なんかないですよ」と仰った。
数日そのコメントを考えていたのですが「真実なんかない」ということはつまり
 ....
 どんなに小さな町にも

 大きな幸せが育まれている

 大きな町に大きな幸せが必ずあるわけではない

 大きな心には大きな幸せがやってくる素養がある

 大きな心の単位はなんだろ ....
あなたと目が合えば
照れてしまいすぐ赤らむ

見つめれば
何かが見えてくる
あなたの優しさが見える

何をしていても
心の何処かでは
あなたを感じている

毎日は逢えないければ
 ....
街では亡者たちがうろついてる
目的を忘れた間抜けたちの群れだ
どんなに掃除をしても街路は汚れ続ける
どんなに愛が溢れても醜い憎悪に変わる
焼き立てのパンにピーナッツバター
幸せの理由なん ....
ボクの住む街の駅前にナントカ銀行がある。建物のガラス窓にはポスターが貼られていて、たぶんイメージキャラクターなのだと思うが、若く溌溂とした女優さんがこちらを見て笑っている。でもこの女優さんは、小学校か .... 夏陽がじっくりと焦がす
白い坂道の曲がり角
大樹の木陰、繁り合う枝葉
セミの声
見上げる少年と虫捕り網

身体を揺らしながら
爪先立って手を伸ばす少年
ぼくは坂を下り  ....
先生は
ただ先に生まれたから
先生なのではない

先を生きているから先生なのだ
上にたつのではない
先を歩く
一番前を歩く
一番雨風を受け 一番苦しい道を歩く

そうして道を開いて ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1277)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩11*23-8-14
テスト投稿- 印あかり自由詩3*23-8-12
雪の華- 銀薔薇自由詩223-8-11
平成最後の夏- 夏川ゆう自由詩323-8-11
ナス- 大覚アキ ...自由詩823-8-9
恋ふる海祇の長歌- 松嶋豊弐伝統定型各 ...223-8-9
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩15*23-8-7
「君たちはどう生きるか」を自分はどう見るか- 木屋 亞 ...散文(批評 ...3*23-8-4
お洒落- 夏川ゆう短歌323-7-31
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩12*23-7-31
こんなアリエルも有り得る- るるりら自由詩9*23-7-21
オートマティックに潰される- イオン自由詩3*23-7-15
朝食はパン- 夏川ゆう自由詩623-7-14
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩13*23-7-10
70歳のきみが読んでおくべき本- 松岡宮自由詩4*23-7-8
でも、死んでいるときにはもう死に方は考えられない- ゼッケン自由詩223-7-8
_短い夏を終えた中韓ドラマ- 室町散文(批評 ...323-7-8
海の向こうの友達へ- 秋田の米 ...自由詩423-7-4
砂浜- 夏川ゆう短歌323-7-3
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩13*23-7-3
駐車場がキレイになれば- 木葉 揺自由詩123-7-2
コピー。- 田中宏輔自由詩14*23-6-26
お地蔵さん- soft_machine自由詩823-6-25
_詩が「わからない」とはどういうことか- 室町散文(批評 ...423-6-24
大きな町- 佐白光自由詩2*23-6-24
見つめれば- 夏川ゆう自由詩223-6-23
咆哮の特性- ホロウ・ ...自由詩4*23-6-22
死んでゆく爺ちゃんや婆ちゃんたちへ- atsuchan69散文(批評 ...4*23-6-22
坂道と少年。- 田中宏輔自由詩12*23-6-19
先生- 日朗歩野自由詩3*23-6-14

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