緩やかな線をなぞる
夏の緑は柔らかく
重い湿気を帯びた風はどうしたって
髪の毛に重くまとわりついてくる

懐かしい、
日焼けした屋根の淡い色々と
建物の隙間から日焼けしたセーラー服が覗い ....
夏は、アスファルトの匂いがする
横断歩道が、浮雲の橋だったりする
昨日は夕陽が夢のように綺麗な絵画をみた
眠れてなどいない、ただ透きとおっている

血まみれのイノシシが
ビルの間を ....
逃げる人生って好き
毎日色んなものから逃げて
逃げ切ったら今自分は生きてるんだと
また明日も生きようと思える
明日はどんなものから逃げようかな
普通というものから逃げてみたい
毎日同じで毎 ....
二〇一七年三月一日 「ツイット・コラージュ詩」


 ブックオフで、ぼくの持っている状態よりよい状態のカヴァーで、フランク・ハーバートの『神皇帝』第一巻から第三巻までが、1冊108円で売っていた ....
光線の行方の向こうに、ねじくれた俺の鼓動が放置されていた、俺は震える手でそれを拾い上げ、正しいリズムを言い聞かせたが、そいつはいうことをきかなかった、「それは医学的見解に過ぎない」とそいつは言うの .... 二〇一七年二月一日 「ゼンデキ」


 徹夜で、イーガンの『ゼンデギ』を読み終わった。うまいなあと思いつつ、もう少し短くしてよね、と思った。まだ眠れず。デューンの『砂漠の神皇帝』でも読もうかな。 ....
旅先の温泉の
露天風呂から上がり
室内の入口で
横を向くと
だだっ広い温泉プールがあった


どぼん、と入り
ぴょんと跳ねれば、ふわり
もうひとつ跳ねれば、またふわり
さらに跳ねれ ....
海水浴場でバイトしている
七月の偶数日と
八月の奇数日が出勤日
つまり、各日ってこと
主な仕事は
海水浴場のトイレ掃除と
浜辺のゴミ拾い
朝八時から午後三時まで
三十分仕事して、三十分 ....
二〇一七年一月一日 「なんちゅうことやろ。」


きょうはコンビニで買ったものしか食べていない。


二〇一七年一月二日 「恩情」


 なにが世界を支配しているのだろう。お金だろう ....
私がライカの新品を購入して
撮影に出かける時

いつも感じていたのは

もし落としたり何かにぶつけたら
大変だなぁという事だ

すべてのものを保険に入れるのも
うっとおしいし

 ....
世の中には変わった人がいるものだ

とはいえ
かくいう私はその人のおかげで

新品同然の高価な
ライカのカメラやレンズを

2割ほど安く手に入れることができたのだから
感謝はしても非 ....
末期膵臓ガンの恩師の奥様から
「一日一日生きています」
というメールが届いた
僕も一日一日生きていこう
と思う
二〇一六年十三月一日 「廃語霊。」


な~んてね。


二〇一六年十三月二日 「こんな科目がある。」


幸福の幾何学
倫理代数学
匿名歴史学
抒情保健体育
愛憎化 ....
建前と本音の分裂がこの奇妙な矛盾を生んだ
建前は対外重視の屈従外交に殉ずる
本音は俺らすげ~の示威行為に耽る

実際に凄ければいいのだが
凄くないんだ~
が、凄いのは僕個人であった

 ....
久々にひとり旅で、箱根の宿の土産コーナーに
指でたたくとんとん相撲があった
――九才のダウン症児とやったら 
  お相撲さんをつまんで、ポイだなぁ…

翌日、小田原城の中には
玩具の刀がキ ....
二〇一六年十二月一日 「不安課。」


きょうは、朝から調子が悪くて、右京区役所に行った。
なぜ、調子が悪いのか、わからなかったので、とても不安だった。
入り口に一番近いところにいた職員 ....
39年前の今日、この家に越してきた。

自分はまだ歩けてはいたし、
母も元気に家事をこなしていた…

今日、兄がコロナ接種にいった。
兄も父の享年の歳と同じ、66になった

幸いな ....
もうすぐ
七月だというのに
蝉の声が
やってこない
やってこない
夏の便りは
たらいまわしにされて
ちっとも
ポストに届かない
まちくたびれた
ポストは
うたた寝をして
 ....
全てが終わり
全てを失い
命は保たれ 
風が吹き

この静けさのなか、
この透明のなか、

私は深い井戸の底に居て
寒さと闇に震えながら
一日に一度の来光の
その瞬間を待っている ....
あの時
死んでくれていたらねぇ

深い溜息の後に
小さく呟いたアナタは

あの時
命だけでも救って下さい

確かにそう言った

あれから六年の歳月が流れ
あの時三歳だったこの子 ....
「もうこんな時間」とは
やることのない人の台詞ではない
それでも流れるものは流れる
誰も私に期待してないから
近所のレトリーバーにお願いして
遊んでもらっていたのだ

やることがないのは ....
シラフで生きている
人間が信じられない
酒飲むか
クスリやるかしないで
よくやってられるなと思う
でもさ
めちゃくちゃ身体鍛えてる奴も
表面的には健康そうでも
頭はちょっとイカレてんだ ....
二〇一六年十一月一日 「いやならいやって言えばいいのに。」


えっ
まだ高校生なの
そういえば
なんだか
高校生のときに好きだった
友だちに似てる
あんにゃん
って ....
フィクションに暮らすあの子が空想する


物心つく前に聴いていた歌


いつまでもよくわからない水の色


頬を伝う伝言ゲーム遺伝子の


文を書くのに必要な物語


存 ....
脳みそを溶かすような金麦のジュワっとした喉越しに
今日の海を溶かし、流し込む
夏の味だって、まだ梅雨真っ只中だけど
スイカの匂いと塩素のつーんと痺れる感触が瞬時に思い出される
夏、というワード ....
二〇一六年十月一日 「至福の二日間」


 きのうと、きょうと、ずっと横になって寝てた。お茶をひと缶のんだだけ。いっさい食事せず。ただ眠っていただけ。しかし、まだ眠い。睡眠導入剤が強くなって、し ....
雨こそ降りはしなかったが、街はどんよりとした雲と湿気に満ちていた、人と擦れ違うのが煩わしくなり、小さな道へと逃げ込んだ、歩いているうちに、その先に昔、数十年は前に、死に絶えた通りがあることを思い出 .... サザエさんの一家ならソフトウェアにしのばせて歩けるやさしい世代だからわかるよね。 クレヨンしんちゃんのママなら浮気してもいいかな。セクシーで小股キレそうだから。あとで毒を盛られてしんちゃんのしてや .... あなたはわかる、と言いました
わたしはわかられた、と思いました

花が咲き乱れ、天国の鐘がなる
果てのない全能感、無敵です
もはや孤独ではないのだから
なんでもできることでしょう

背 ....
果てしない天海
月は彷徨う
青白い光が染めて

時間の滴をまとい
徐に揺れる波間

海鳴りは語りかけ
吐息が寄り添う

砂浜にひざまずき
一粒一粒を愛でて

ふたりだけの砂の ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1551)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シャッターチャンス- ゆるこ自由詩321-8-4
海底の街- 秋葉竹自由詩521-8-2
夢の休み- リィ自由詩1*21-8-2
詩の日めくり_二〇一七年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*21-8-2
カオス・アンド・ディスオーダー- ホロウ・ ...自由詩2*21-8-1
詩の日めくり_二〇一七年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*21-7-25
温泉プール- 服部 剛自由詩421-7-22
浜辺のひと- たま自由詩10*21-7-19
詩の日めくり_二〇一七年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-7-18
時価一千万円を超えるカメラを持ち歩く人- st自由詩421-7-15
新品を味わうだけの人- st自由詩221-7-13
一日一日- ホカチャ ...自由詩7*21-7-12
詩の日めくり_二〇一六年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-7-11
分析の後- りゅうさ ...自由詩421-7-8
日々の土産- 服部 剛自由詩421-7-4
詩の日めくり_二〇一六年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-7-4
願う- ナンモナ ...自由詩3*21-7-2
入夏(にゅうか)- 北村 守 ...自由詩221-7-2
恩寵- ひだかた ...自由詩521-7-1
一九七八年のこと- 板谷みき ...自由詩4*21-6-30
お前だけ- 木葉 揺自由詩421-6-29
アナゴさんのブログより- 花形新次自由詩321-6-29
詩の日めくり_二〇一六年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-6-27
空想う- 水宮うみ川柳2*21-6-24
夏は海に浸かりたい- ゆるこ自由詩4*21-6-23
詩の日めくり_二〇一六年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-6-21
ボロ布のようなマリア- ホロウ・ ...自由詩6*21-6-20
漫画満載曼荼羅- アラガイ ...自由詩14*21-6-18
わかる、あなたとわたしはおなじ- 凍湖(と ...自由詩521-6-18
月夜の夢- 宣井龍人自由詩7*21-6-17

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