選挙に行く動機は不純

投票用紙のあの書き心地

その快感を味わうためだけに行く

普通の紙では駄目なのだ

あのユポ紙ならではの魅惑

なるべくゆっくりと丁寧に書く

嗚呼  ....
書きとめられることのなかった言葉は
綿毛のように目の前をただよい
掴もうとする指の間をすり抜け
風に流され消えていった

明け方に見た夢を思い出そうと
目を瞑っても白く掠れていくイメージ
 ....
確実に変わりつつある意識は
見ちゃいけないものを見てしまったようだ
社会からはみ出す
去年と今年ではまるで変わった
今年と来年ももっと変わるんだろう

カレンダーに予定を入れる度に失ってい ....
人間の始まりの前まで遡れば
この血を継いできたものは
世界中の人と同じ
私たちは地球人家族
誰もが誰をも愛せたら
人が人を殺さずに済むのに

どこかで戦争が起こる度
太古の先祖が
悲 ....
 夢から夢に架けて羽ばたくときに、ちょっとの壁と扉をなくした出口は褪黄色の海が、いや世界が、フチだけ 描いてある光景で、今いるものがみちで届かない場所とすれば、水域はすこし背丈が高く、ここから下ってく .... そして医者がわたしのカルテに新しい病状について書き込んでいる
その手元を盗み見るがあまりの悪筆でまったく読めない
日本語ではないのかもしれない

秋が失われて久しいのだけど
秋のことは覚えて ....
小さな敷地に境界線を作成しました
そこに私というものを置き
外側から来るものを
刺のある鉄線で追い返す
または深く傷つけるのです

また私が外で息抜きをしようとすれば
肌を刺が引き裂くで ....
二つだった、いや、一つで
よかった

うらやましくて、豪雨
一人、部屋に
夕焼けを吐き
指をひたした

いつだったか
考証の必要な
マイケル・ジャクソンの歌にあった
地球で一人の ....
きょう
新しいディスクマンを買おうと思って
河原町に出たのだけれど
買わずに
四条通りのほうのジュンク堂に寄って
自分の詩集がまだ置いてあるのかどうか見た。
一階の奥の詩集のコー ....
命令には従う
自分の気持ちは地蔵に預け
斬るべきものを斬り
証拠の首を狩る

仕えることしか知らない
狭い世界の中で
死なないように
家を守ることだけ考えた

返り血を浴びては
 ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣

秋蝶の影消え風の軽くなる

つぶやけば淋し野菊といふ語感

うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}

それぞれに名の美しく秋の草

団栗のひと粒 ....
試験管に血が流れ込む
僕の一部が閉じ込められる
流れた血の意味は
あらゆる尺度から分析され
結果を見るまでは
不安が僕を緊縛する
生きることに無頓着な筈が
執着して食い込む不安の言いなり ....
思い描くだけの夢は綺麗だったけれど
シャボン玉のように瞬く間に爆ぜた

飛び散る虹色

砕けた夢を拾い上げた
見るも無様な凸
現実の凹みに差し込んでみる
今から⬜︎を転がして
年月が ....
げんこつの様な顔して虫が鳴く

猫じゃらし風とくすぐり合ひにける

まだ夢を見てゐる様に蟬の殻

やきいもを割ればその湯気天高く

永遠に感じ栗むく指痛く

主人待つ仔犬繋がれ冬隣 ....
引き寄せようと
力任せに引っ張る
編み込まれた繊維が
あちこち切れて
最後の繊維一本が残り
伸びて手繰ることはできない

曖昧な愛は

いっそのこと離そうとすれば
繊維一本が絡んで ....
 西田敏行さんに



発句 敏行や晩秋に逝く猪八戒   拓也

付句 流星群にまぎれて召され   らどみ
三句 福島へもしもポエムがよめたなら らどみ

四句 ピアノ売り買ふ万年筆 ....
どこを切り取っても
中途半端な生き様が
蜂蜜みたいに垂れてくる
ある朝起きて
虫にすらなれない
あるのは絶望に似た憂鬱
グラグラ不安定な自己
詰まないように
恐る恐る足を前に出し
普 ....
やきいも屋マイカー磨く冬隣

{ルビ瓢簞=へうたん}の立たせてもまた転びけり

セクシーに腰くびれたる{ルビ瓢=ふくべ}かな

秋蝶の翳りありける小花かな

果たしたき夢まだありて残り ....
*


なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
時間を搾り取られてスカスカ
残ったカスを貪るように使う
こんな詩あんな詩書いたり
生活に必要な作業をし
時にはテレビやスマホで浪費して
残りで眠る

やりたい事を好きなだけ
やりたい時 ....
短編推理小説を読むような手に汗握る展開だった。
秀逸なドラマだ。
とくに「えっ!?」と思わず声をあげそうになっ
たのは「ロン毛ネズミ男」の正体が「天才詩人2」
であったらしいことを知ったときの ....
つなぐ手に夕陽の映えて赤とんぼ

ゲームにて地球を守り星月夜

野良猫の痩せたるを見て冬隣

防犯のカメラにピース菊の紋

風にまた雨音かはり破れ蓮

さつまいも料理出来ぬが生もら ....
思うところあって、スポーツ・ジムに通いだした。家のすぐ近くにあるので、(ほとんど隣といってもいいくらい)、行きたいときに行けるのがいい。それで、初めての日にひと通り機械の使い方を教えてもらったあと .... 干枯らびた思い出
握り締め過ぎて砕いた

一日が終わって次の日が来ても
昨日までを枯らしてしまう

何があったかな
あったけどどうだったかな

生きていることが
不思議に思うんだ
 ....
{ルビ蜻蛉=とんばう}の消えて濃くなり空の色

もぐ人に青空近し青蜜柑

虫食ひもまた可愛らし初紅葉

秋の蝶止まる小花の定まらず

切り株に燃え移らむと苔紅葉

名を知らぬ風 ....
水の揺り籠に包まれて
血管と血管を絡め合い
喜怒哀楽を受け取った
言葉になる前の感覚は
第六感へ丁寧に蓄えて
外界への手土産とする
星が動いて螺旋を描き
トンネルを眩しい方へ
秋の蝶どこからか来てどこかへと

砂時計落ち切りて午後{ルビ酔芙蓉=すいふよう}

蟬の殻この世の何にしがみつく

宿題の夜長消しゴム転がす子

得た夢と失った夢蟬の殻

始ま ....
君は生臭いと顔を顰めた

初めてだからか

まな板に
グリルに

君の理想から離れている分だけ

動作が荒々しくなり大音量を響かせる

僕は緊張の糸が唇に絡まって

手伝おう ....
秋蝶の影を失ふ小花かな

ほやほやと優しき言葉ふかし{ルビ藷=いも}

鍋の中小さな{ルビ喧嘩=けんか}芋と芋

三日月に負けずバナナの曲がり方

きっと地球見てる人ゐて天の川
 ....
変異・流転・変化していく恐怖
やみくもにハンドルを切り視点をブラシ
目の前のスリルに先行きを無視する

死ぬ
動かせない事実
変わらない、ただ変わり続けること
生きる
来た道を ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
選挙- 自由詩7*24-10-28
フラグメント- ヒロセマ ...自由詩14*24-10-27
beast- 自由詩7*24-10-27
ancestors- 自由詩6*24-10-26
わたくしはそこよりうえにある- あらい自由詩5*24-10-26
カルテと文鳥- そらの珊 ...自由詩13*24-10-26
有刺鉄線- 自由詩9*24-10-25
フランチェスカイエロー- トビラ自由詩5*24-10-25
もうね、あなたね、現実の方が、あなたから逃げていくっていうの ...- 田中宏輔自由詩14+*24-10-24
- 自由詩7*24-10-24
今を置き忘れて- 森田拓也俳句10*24-10-22
wish- 自由詩12*24-10-21
砕けた夢- 自由詩5*24-10-20
リトルムーブメント- 森田拓也俳句7*24-10-19
- 自由詩9*24-10-19
「もしもピアノが売れたなら〜feat.タケモトピアノ」_らど ...- 森田拓也伝統定型各 ...8*24-10-18
普段どおり- 自由詩6*24-10-18
笑って笑って- 森田拓也俳句9*24-10-18
数式の庭。原型その2- 田中宏輔自由詩12+*24-10-17
渇望- 自由詩9*24-10-16
『ご報告』(_atsuchan69)への感想- 室町 礼散文(批評 ...5+*24-10-16
さよならエンドレス- 森田拓也俳句8*24-10-16
(サプライズ、管のついたからだ)、のこと- はるな散文(批評 ...224-10-16
alive- 自由詩7*24-10-15
タモリステップ〜Go_to_the_レインボー- 森田拓也俳句9*24-10-14
birth- 自由詩6*24-10-13
途中下車の日々に- 森田拓也俳句9*24-10-13
漂うアロマ- 自由詩6*24-10-12
ありがとうエブリデイ- 森田拓也俳句9*24-10-12
安い靴下なんか買うもんじゃない- 奥畑 梨 ...自由詩324-10-11

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