目の前に一本の道が現われた。

この道を行けば、海に出る。

ほら、かすかに波の音が聞こえる。

見えてきた。

海だ。

だれもいない。

天使の耳が落ちていた。

 ....
いい街だ
いろいろと建て変わったし
交通上便利だし
人は集まるし
美味しそうなお店もあるし
ファッションは溢れてるし
駐車場だけ
あと駐車場がキレイになれば
この街は完璧だ

駐車 ....
 手をコピーする。左手をコピーして、右手を
コピーする。腕をコピーする。左腕をコピーし
て、右腕をコピーする。顔をコピーする。光を
見ないように、目をつむってコピーする。肩と
胸をコピーす ....
 都会の片隅に、にっこり
 置いとかれたお地蔵さん
 短い夢にからかわれ
 ビルからまたビル渡り
 錆びた引戸の奥で
 さよならぽつり

 きみはやわらかに抱きしめ
 つつみながら
 ....
 どんなに小さな町にも

 大きな幸せが育まれている

 大きな町に大きな幸せが必ずあるわけではない

 大きな心には大きな幸せがやってくる素養がある

 大きな心の単位はなんだろ ....
あなたと目が合えば
照れてしまいすぐ赤らむ

見つめれば
何かが見えてくる
あなたの優しさが見える

何をしていても
心の何処かでは
あなたを感じている

毎日は逢えないければ
 ....
街では亡者たちがうろついてる
目的を忘れた間抜けたちの群れだ
どんなに掃除をしても街路は汚れ続ける
どんなに愛が溢れても醜い憎悪に変わる
焼き立てのパンにピーナッツバター
幸せの理由なん ....
ボクの住む街の駅前にナントカ銀行がある。建物のガラス窓にはポスターが貼られていて、たぶんイメージキャラクターなのだと思うが、若く溌溂とした女優さんがこちらを見て笑っている。でもこの女優さんは、小学校か .... 夏陽がじっくりと焦がす
白い坂道の曲がり角
大樹の木陰、繁り合う枝葉
セミの声
見上げる少年と虫捕り網

身体を揺らしながら
爪先立って手を伸ばす少年
ぼくは坂を下り  ....
先生は
ただ先に生まれたから
先生なのではない

先を生きているから先生なのだ
上にたつのではない
先を歩く
一番前を歩く
一番雨風を受け 一番苦しい道を歩く

そうして道を開いて ....
つい、さきほどまで
天国と地獄が
綱引きしてましたのよ。
でも
結局のところ
天国側の負けでしたわ。
だって
あの力自慢のサムソンさまが
アダムさまや、アベルさま、 ....


どの、骨で
鳥をつくらうか。

どの、骨で
鳥をつくらうか。

{ルビ手棒=てんぼう}の、骨で
鳥をつくらう。

その、指は
翼となる。

その、甲 ....
夜の雨は何かを伝えようというのだろうか
泡立つように一つの感覚が芽生えてはうなだれ
いつもように日々が過ぎていくのを
僕は目を少し開けては眺めている
昨日少し生まれ変わり、風の子供の歌を聴いた ....
人と人の間に人間
人間は
まだ人になれない

人は人であることを
守り伝えなければいけない
人間に合わせて生きてはいけない

人は人であることを
人間は人となることを

もうこれ ....
ニラ バニラ
ニラニラ パニーニ
トルティーヤ

リャマ。

ニ ニラ
ニ ニラ
ニラ

リャマ。

アルパカ
カポエーラ

ウン
エベレスト

ニラ
ニラリ ....
I あがないの子羊



I・I 刺すいばら、苦しめる棘


その男は磔になっていた。
目は閉じていたが、息はまだあった。
皹割れた唇が微かに動いていた。
陽に灼けた身体をさらに焼 ....
  

僕が森に行くのは
そこに隠れている夕焼けを
あの日の夕焼けを見たいからで
森に行けないときは
こうして目を閉じている
できれば
君の息が聞こえるくらい静かな場所で
静かな気持 ....
あ、風くる、風くる、土曜日の公園で急に磁石のように方角をかえて真鴨の黄色いクチバシのように極端に長い、先の尖ったヘルメットが思わずぼくの眼球にぶつかりそうになる。そんな被り物をした一人の中年のメガネ男 .... その人は 軀がうすく
流れをまとい あたたかくして

偶然まとまった
誠実な想いや 花のかおりなど
求めなかった
誰にもひらかない
固くひき結んだ 白い口を
譲らなかった

 遠ざ ....
駅前で少し遅めの「朝定食」を食べる。
ご飯、焼鮭、大根おろし、味噌汁、生卵、漬物という定番だ。
客も少なく静かなテーブルに座り、ゆっくりした朝を過ごした。

バス停がある時代を生きている。僕は ....
今年もうぐいすが鳴いた
うぐいすが
うぐいすであることを誇るような
透明の声は
命の分身
離れてしまえば
もう本体に戻ることはない
永遠に

たとえば
意に沿わない風にも
うぐい ....
道は一つだけじゃない
キミは一人ぼっちじゃない

誰かの足跡
草を踏んだあと

その後に続け続け

来た道 引き返したくなる
時たま しゃがみこむ

いいんだ それでいい
 ....
新じゃがいもをたくさんもらったので
ご近所さんにお裾分けした
お返しに、と
果物をいただく

蜜柑のようでちょっと違う
きめ細かいすべっとした黄色い皮は薄く
手でむけそうだ
現れた果実 ....
 京都駅構内のアスティロード商店街を抜けて
 おもてなし小路を行くと連れの彼女が独りごちる
 「うわ、六百十五円やて!」

 何事かと 彼女の視線みると
 老舗珈琲店の店先ショーケースにはり ....
焼き物の詳しい知識持ってないただ純粋に魅力に触る

七宝の魅力伝える展示会大作を見て奥深さ知る

寒々と冷たい風に襲われる厚着をしても擦りぬけてくる

焼き飯の美味いと分かるその香り空きっ ....
さっきから何を探してる
SNS片っ端から使って

ただ静電気のような胸の痛みが
どこかを意識してるから
やめることができない

思いがけないエメラルド
それが小さな画面のどこかにあ ....
 コーヒーを飲み終えられたベルゼバブさまは、机の上に置かれたアルコールランプを手元に引き寄せられると、指を鳴らして、火花を発して火を灯されました。すると、ベルゼバブさまの前に坐らされておりました老人が ....  
 ボードレールの作品世界に通底している美意識は、詩集『悪の華』(堀口大學訳)に収められた詩の題名によって捉えることができる。たとえば、「不運」、「前生」、「異なにほひ」、「腐肉」、「死後の悔恨」 ....
目覚めると昇る朝日に向かって
手を合わせる
夕暮れには沈む夕日に向かって
手を合わせる
感謝に始まって感謝に終わる暮らし
ああ!美しい70代ここにあり

金もうけも勝ち負けも名誉も捨てて ....
ねーもし美容院がプールだったらどーする?(水着きて行くね)じゃーもしはーちゃんのほっぺがなくなっちゃったら?(ほっぺ早く生えてくるようにごはんたくさん作らなきゃだね)もし女の人同士が結婚したかった ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1647)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩14*23-7-3
駐車場がキレイになれば- 木葉 揺自由詩123-7-2
コピー。- 田中宏輔自由詩15*23-6-26
お地蔵さん- soft_machine自由詩723-6-25
大きな町- 佐白光自由詩2*23-6-24
見つめれば- 夏川ゆう自由詩223-6-23
咆哮の特性- ホロウ・ ...自由詩3*23-6-22
死んでゆく爺ちゃんや婆ちゃんたちへ- atsuchan69散文(批評 ...5*23-6-22
坂道と少年。- 田中宏輔自由詩13*23-6-19
先生- 日朗歩野自由詩3*23-6-14
メシアふたたび。- 田中宏輔自由詩11+*23-6-12
骨。- 田中宏輔自由詩14*23-6-5
動けずにいる- 山人自由詩8*23-5-29
伝承- 日朗歩野自由詩2*23-5-29
ニラリズム- 日朗歩野自由詩3*23-5-29
黒い光輪。- 田中宏輔自由詩11*23-5-29
夜に噛むために- AB(な ...自由詩723-5-28
サンドイッチマン- 本田憲嵩自由詩1023-5-28
かぐや- soft_machine自由詩323-5-27
通行人1- 空丸自由詩923-5-27
うぐいす- そらの珊 ...自由詩8*23-5-24
__その後に続け続け____2020年8月11日制作__20 ...- ルルカ自由詩323-5-24
到来物- そらの珊 ...自由詩9*23-5-23
アップルパイ- リリー自由詩8*23-5-23
焼き飯- 夏川ゆう短歌4*23-5-22
エメラルド- 木葉 揺自由詩523-5-22
ベルゼバブ。- 田中宏輔自由詩13*23-5-22
『斎藤茂吉=蠅の王(ベルゼバブ)論』。- 田中宏輔自由詩13*23-5-22
美しい70代- zenyama太 ...自由詩3*23-5-21
メモ- はるな散文(批評 ...523-5-20

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