海辺から光を見つめていた
存在していればいい 見ているものが いつも
ぼんやりと そして
時間をどこまでも流れていくのだろう
初めての土地を散歩していた
その墓地はだらだら坂の途中の築地塀の向こうにあった
真新しい卒塔婆が冬の陽光を照り返している

突然 懐かしくなってその場から離れられなくなった
無論そこに我が先 ...
道の暗がりに棄てられた 
凹んだ空缶を拾い、日溜りに置いた。 
遠ざかり、振り返った僕を呼んで 
透きとほる手をふっている 
お年寄りが耳から外した 
補聴器の電池が外れて 
キーと、鳴っている 

僕自身の内にある 
電池も少し、外れているので 
脳の何処かが
キーと、鳴り 

雲に覆われた空から
(天 ...
森のなかにその広場はあった

その広場にだけ光が降り注いでいた


広場には

どうしても二つ食べたくなるホットドック屋があった

ホットドック屋のそばでは

サッカーに興じる者

ベンチから立ち上が ...
君の肩に触れるまでの一秒前
戸惑いよりも恋しさが溢れた瞬間
君を怖がらせないようにそっと
そっと優しく触れたい
 
君の肩に触れたあとの一秒後
ためらいよりも衝動が勝った瞬間
君を壊さな ...
生きる、

ただひとつ、でも
ただひとり、でも

わたしを生きた、
命のために

わたしと生きた、
命のために

わたしに生きた、
命のために

過ちかも知れなくて ...
ひとりぼっちになったとき
おそれるべきはこどくではない

わたしだけ というひとりよがり
いつのまにやら
どつぼにはまる

わたしだけ つらい
わたしだけ さみしい
わたしだけ  ...
いつからだったか
ランディ、田口ランディさんが
自分に真面目に向き合う人だと思った

最近の本「私の愛した男たち」の帯に
あなたは最低、でも成長させてくれた
そう書いてある

いやべつ ...
人は
手から他人になる

あなたがあなたの顔を
隠すためにその手を使う時が
私たちのはじまり/他人への

ますます遠くなる
あなたの声のでる場所を
凝視しなくなった私は

それよ ...
松納めお屠蘇気分がまだ抜けぬ

毒物を吐き出すように手鞠唄

重ね着もどうせ脱ぐんだストリップ

寒風を吸い込み君は離婚する

新海苔を水着代わりに写真集

職無くし有難味知る粥施 ...
少女が恋した相手は{ルビ舟人=ふなびと}だった
{ルビ陸=おか}で生きてはいけない
それが舟人

祖先をたどれば
互いに 海で生まれた小さな泡同志だが
海を捨てたものたちは{ルビ陸人=おか ...
    とても緩やかな速度だった
    晴れた日の湖を思い出せるほど
    まぶたに溢れていた
    そこから声を投ずることもできないほど
    咽は休息していた
...
わたしはことばを剥離する
わたしはわたしを剥離する
バナナの皮を剥くように
するんと裂けて ...
土曜日
仕事は少し早く終わる
4時過ぎごろバス停に行くと
たいがい彼もそこにいて
いつもと同じことを話しかけてくる

「こんにちは」

  「こんにちは」

「いま なん時」

...
ほんとうの
ははおやいがいに
こいをしてはならなかった

そんなじだいが
しばらくつづいて
わたしは
ほんとうのこいをした

ははおやは
しずかに
しつれんしていた
...
いつのころだったか
愛を覚えたときのことだ
三日月が叫ぶ時間、
夜が、Nightが、立ち上がる眩さの瞬間に
終わってしまう微熱を
君、という声の先端は鋭く、血を流した後に
再び傷口が吸って ...
懐かしい、という感情を呼び起こしてくれるもののすべて。寓意の火。あるいは、偶景でもよい。それらが、教えてくれる過去。言葉が、ぼくを潜り抜けてしまった。そこにはない、ただ誰も知らず、知ろうともしない。遥 ... ルビィから滴り落ちる血の
ようにあなたの瞳は澄み、
 /黒ずんでいた、猫の
       瞳に刻まれた
模様は時を告げ、灰の
彼方に閉ざした歌声の都を、
いにしえに捧げた、

口、ひと ...
あかるい色で

あまずっぱい

白い網に囲まれて

なかなかたどり着けない甘い実

一生懸命網をはずす人

はずさない人

いろいろあるけどみんな欲しいのは甘い果実です
...
雨が上がる前には

遠くで歌が聴こえるだろう

僕の涙は乾いてもう濡れない

・・・光は久々に射した

今、夜を透明な小舟を浮かべて

静かにしずしずと一人で渡って行く時

君 ...
憂鬱な朝の第一声
曇天に向かって
呪詛する言葉を発する
自分は独りの老人だ

曇天の向こうには
雲から垂れ下がった
塔が地上に突き刺さる
恐ろしく繊細な根元が
地上に突き刺さる

...
好奇心

意味不明

好きだよ

愛してる

ねぇねぇ

しにたい


ぐーるぐーる

回るまわる思考回路ショートしちゃう?

ほらでもね、自分でもわ ...
昼間、あんたの嫁さん、保険屋呼んで話してたぞ。
あ〜あ、TV見て笑ってるよ。間抜けだねえ、このオヤジ。
ゆれる ゆれる
こもれび

かぜで このはが
ゆれるたび
ゆれる こもれび

まるい まるい
こもれび

それは おひさまのかたち そのもの

ひかり たゆとう
なもしらぬ  ...
ジミヘンとはまるで正反対の極致よりあなたは燃やした。真夜中
何年かは知らんけどずっと手にしてた愛機と思わしきエレクトリックギターに火をつけた。




田舎だから   まだよかった。 ...
『人生がときめく片づけの魔法』近藤 麻理恵 著

母が「面白いわよ〜」と貸してくれました。なんかどうでもいい著者の過去話や自慢が間に挟んであるので、太字だけでいいなと判断し、10分ほどで読み終えま ...
ドラキュラから身を護る術を知ってるかい
大蒜と十字架で防げるんだって
もうドラキュラは好き嫌いを克服してるよ
きみは余りにドラキュラを知らなさ過ぎるね

簡単な方法だよ
ドラキュラを家に招 ...
目をつむると火花が散る
切なさで肺がつぶれる
わたしは、ただの人間で
恋をするとレモンのような理想を夢見る

あの人の、浮遊感が堪らない
彼の影に針をさして標本にしたい
アコースティック ...
人という字は支え合っている
同時に
人という字は依存しあっている
人ゆえに

どちらが
依存する度合いが多いのだろう
右側? 左側?
一見すると だんぜん左側のようであるが
実は
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
堤防の見えないものに番田 自由詩312/1/19 2:02
土地の力たにい自由詩312/1/19 1:50
空缶ノ声 服部 剛自由詩5*12/1/19 0:33
雲間の窓 自由詩212/1/19 0:29
その広場吉岡ペペロ携帯写真+...612/1/19 0:03
SO SWEET文字綴り屋 ...自由詩012/1/19 0:02
再生千波 一也自由詩4*12/1/18 23:54
わたし木屋 亞万自由詩2*12/1/18 23:31
ランディさんの本木原東子自由詩10*12/1/18 23:17
正直な手朧月自由詩712/1/18 23:09
俳句2012 冬1北大路京介俳句11*12/1/18 23:05
ひなぎくそらの珊瑚自由詩11*12/1/18 22:35
理来自由詩512/1/18 22:22
『時の剥離』あおい満月自由詩6*12/1/18 22:20
土曜日の決闘ただのみきや自由詩9*12/1/18 22:03
失恋小川 葉自由詩112/1/18 20:40
akanekaz.自由詩212/1/18 20:28
incidents自由詩012/1/18 20:27
uta自由詩112/1/18 20:27
みかんジュリエット自由詩112/1/18 20:12
無限の太陽yamada...自由詩012/1/18 17:35
ネガティブ……とある蛙自由詩13*12/1/18 15:25
きみがすき自由詩512/1/18 13:51
写真を見てひとことvol.23花形新次携帯写真+...112/1/18 12:45
こもれび迷宮そらの珊瑚自由詩6*12/1/18 12:32
六時間の結晶komase...自由詩012/1/18 12:32
最近読んだ本いろいろふるる散文(批評...2*12/1/18 12:10
伯爵HAL自由詩2*12/1/18 9:52
枕もとのアバンチュールモリー自由詩10*12/1/18 9:43
共依存そらの珊瑚自由詩6*12/1/18 8:53

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加筆訂正:
春と決別/まーつん[12/1/18 22:46]
細部変更。
5.28sec.