真実の森を彷徨っていると公言しているが、その実 森の木が枯れているのか繁っているのか覚束無い足取りで、たくさんの人間に地図を提供している。
お前の地図は誰が書いたのか?己自身に問いか ...
ならべならべ
はみださぬように
きれいにならべ

くちずさみながら君が
ならべるパンを買う
それが夢

お茶漬けのあと
ふたつならんだおちゃわん
ころんだお箸をそっとまっすぐに置く
古い友達から
手紙が届いた
郵便事情の遅れで
32年ぶりに届いたのだ
郵便屋さんが
汚れた手で
すまなそうに制帽のつばを下げた
ひらいてみると
まるで読めなかった
ハングルは雪の ...
針を数えたか、と
父が言う
裁縫は針を数えることから始まって
針を数えて終わるんだと
わかったようなことを言う
自分では
ボタンひとつかがらないくせに

もしも
針がどこかに落っこち ...
きみは僕に問う
僕が不条理を否定するようなことを言ったとね

僕は答える
ああ言ったよ
不条理はひとを幸せにしないってね。

じゃあときみは訊ねる
ペケットの“ゴドーを待ちながら”を
...
大丈夫だろうか
大丈夫ではないのだろうか

つながりたいのだろうか、つながりたくないのだろうか
つながらないでひとりで強がっていたいのだろうか
つよがっていれば何者かであるような気がするのだ ...
どこもかしこも豆板醤
爆竹弾けて踊る龍

そんなことなら豆板醤
炒めてしまえばうまくゆく

いつものところで豆板醤
温もり探して触れる指

ここぞとばかりに豆板醤
フレフレ鉄鍋揺れ ...
詩を書けばいいことではないか
悪口を表現してよ 君たちの 思う存分 
ナイフやペンを 僕は持っている
そこは 自分でも邪魔することのできない場所なんだ
素敵な音楽を 僕は奏でている

...
二〇一二年の一雫が
左肩に落ちる

乾いた肩が ほら笑った
指で払った雫が
隣の肩にかかる

右肩の笑みが増す
隣の肩が羨ましげに
指をくわえる

余計でもない一雫が
転々と分 ...
ああ

ある日の夕暮れ

心の中のラックを激しく壊す鉛の球

失われた記憶の糸が結ばれる   今夜も

君を

その絹のような体を

ライスケーキのような唇を

小さな胸を ...
太陽を食べながら
冬晴れの冷気を泳いで行く
空に笑いかけて
わたしは噴水のように歌っている

土地っ子のヒヨドリも
旅行者のツグミも
わたしとともに歌っている
白樺も我を失うほどだ
...
{引用=根底から
ひかりがすべり落ちている
ぐるりと結わえたひとつなぎのくさりが
少しずつ希薄になってきている
そこが温かいと机に伏しておもう
おもう?
うなずく
好きな ...

白く熱い道を
白いカッターシャツの高校生が
自転車でくる
7年ぶりに会った息子、きのうのこと
美しく花開いたのっぽのあの子

その道を今日も彷徨えば
また出逢った有り難さ

足 ...
リズム、フレーズ、バイブレーション

メロディにスパイス

壊しながら構築する

リズム、フレーズ、バイブレーション


星が明るかった

夜が風が冷たかった

月だけが笑っ ...
この宙ぶらりんの、
したたかで弱い僕の情けなさを

知らないあなたは
幸せなのかも知れない

と、またも無重力の世界に身を埋める

どうしてもニコチンから抜け出せないのを
意志が ...
白菜68円だったからさー
怒髪の女房に蹴り出されちゃって
憔悴とコンビニ弁当かこつ弟にも鍋いいじゃないと
思ったわけよ
一族のレプラみたいな私でも一応お姉ちゃんじゃん?
て呼ばれたこと一度も ...
いつだって ゆうやけこやけが聞こえるまで
遊んで僕ら 走って帰る

足りないものだらけで
ほしいものだらけだったけれど
野球選手にだって
スパイにだって
ヒーローにだってなれた

...
(遠景)

空に航跡

青い骸骨、と桜色の眼窩。
が、見ている土気色の梅。

ルドラークシャ・アーガシュクの季節がまた巡ってくる

(転回)

砂に足跡

れ、れろれ、ら、ら ...
古い洗濯機が回る
脱水の力はもうない

母親が捨てるのはもったいないから
おばあちゃんちに持って行って
花壇かエコカプセルにしましょうと
言ったから

春になれば
それらしく緑になる ...
眠る月
きみは銀河に浮かぶ
きみは灰
月の興味を失う
ふしぎなことだが
毎日雨が降り続いている
雨は濁流をつくって
市街地を走っている
市街地では人々が
右往左往している
夏からそのままになっている
南部鉄の風鈴が
軒下でずっと
雨を呼 ...
はまぐりの









砂抜き済みを買ってきて





...
あなたが先に教室を出ていく
雨が降る前に帰りたい
ぼやけた緑の黒板
廊下はもう湿っぽい
誰もいない教室がならんで
停泊してる船
『血と骨』で北野武が北村一輝の顔を焼くシーンが好き










...
NHKニュースで雪を知る

関東平野に雪が降り積む

あなたは天才だから

そんなこと

どうにでもなるのだろうけど

明日は早く家を出るんだよ


歩いて駅まで行くんだ
...
落ちていた
ヘッドフォンをした瞬間
違う場所にいた
そこは
永遠に明るくならない
静かな楽器の中
誰かのヘッドフォン
 
 
家の前にバス停をつくった
路線バスが一台通過した
乗客はすべてペンギン、もしくは
ペンギンの姿形をした他の何かだった
虹の下をくぐって行った
 
 
2年間の契約をした
新聞店からお礼にと
本物のビールが届いた

久しぶりだなと
夕飯を創りながら
コップに移した
冷えたビールを呑んだ

コップ半分で
浴びるほど呑んできた俺が
...
肋骨のついた肉片食べる街あいさつないけど生きてる四肢。

死にたい生きていたくない言うなれば「おまえに説明してなんになる」

熱が出た横隔膜をつきさして引きぬいたら混ざってしまった






痙攣を ...
忘れ去っていく言葉よりも
あなたのいのちの清さにふれて瞼が閉じる
いつまでも文字にならない
あなたの悲しげで透明な息づかい
反復するあなたの鼓動が
休もうとしている風を揺るがす

あ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
先導者……とある蛙自由詩8*12/2/29 10:00
パン屋見習い朧月自由詩212/2/29 9:59
ハングルはだいろ自由詩412/2/29 8:58
さまよう針そらの珊瑚自由詩712/2/29 8:36
僕的不条理HAL自由詩4*12/2/29 7:34
衒学渡邉建志自由詩412/2/29 1:38
小さじ一杯豆板醤灰泥軽茶自由詩8*12/2/29 1:26
君の、言葉番田 自由詩212/2/29 1:20
余計でもない一雫subaru...自由詩11*12/2/29 0:39
Song dedicated to the fall田無自由詩012/2/29 0:38
輝く日にただのみきや自由詩15*12/2/29 0:10
教室理来自由詩10*12/2/28 23:28
道で出逢う木原東子自由詩20*12/2/28 23:17
星が明るかった吉岡ペペロ自由詩412/2/28 23:11
ズルイAquAri...自由詩212/2/28 23:07
ゴルゴンゾーラのバカヤロー 1salco自由詩8*12/2/28 23:00
透明ランナー森未自由詩8*12/2/28 22:56
無記名の朝高原漣自由詩1*12/2/28 22:53
春になればmizuno...自由詩212/2/28 22:38
十字架のクレイドル自由詩112/2/28 22:01
瀬崎 虎彦自由詩412/2/28 21:57
ゆうげTAT短歌012/2/28 21:45
mizuno...自由詩112/2/28 21:34
サヨナラサヨナラサヨナラTAT自由詩112/2/28 20:41
明日雪吉岡ペペロ自由詩112/2/28 20:38
ヘッドフォンチアーヌ自由詩3+12/2/28 20:34
age6たもつ自由詩312/2/28 20:13
クラブ活動HAL自由詩4*12/2/28 18:15
本音をあかせ榊 慧短歌312/2/28 18:12
まぼろし乱太郎自由詩19+*12/2/28 16:28

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