年が改まり 今日から新年なんだ
モソモソと布団から這いずり出して 袢纏を引っ掛け
いつものように 新聞をポストに取りに行ったら
電話帳みたいな ぶっとい紙が捻じ込まれていた
こんなもん、 ...
窓硝子から流れ込む 午後の陽光に
植木鉢の スパティフィラムが
静かに 溺れていく
凍えた足首を燃やす 電気ストーブ
郵便ポストに忘れられた 年賀状
西向きの食器棚から 背伸びして外を見 ...
一年の仕事を終えて
家に帰った年の瀬の夜
テレビで久しぶりに
「ガソリン値下げ」のニュースを見て
はじめて(嬉しい)と思う自分に少し驚く
僕の顔に似た赤ちゃんを
今夜も ...
紫色に染まった指では帰れない
道草をした通学道路 道沿いにある桑の実
よその家の前にある 小さな紫の甘い実
小学一年の私達は つぶつぶをぱくりと楽しんで
親にばれないように 反対側にある川 ...
あけましておめでとうございます。 たま
オロチ
箸は一本でいいと言う。
ふたりの子は箸を一本ずつ持った。
狐の権太はうどん屋に化けて
村の二本松の辻に店を出してい ...
君が走ると 僕は見とれる
魚の群れの様に 小麦畑を泳ぐ風を
小さな身体で押しのけて 少年は走る
そのせわしない息 涙にむせかえる ひたむきなまなざし
今朝 彼の犬が死んだ
一晩中 暖炉の ...
最初から
ジェットコースターに乗るつもりだった
受精卵のころからね
福笑いの人生
ちょっとおかしくても
笑い飛ばしてもいい
今があるのは、過去のおかげ
と
未来が、ささやく
けれどその時そこに私は
いない
どうしても
いのちは
最後(悲しい事しか見えない人は悲しい人か
終わる ...
XX家 愛犬 クロ
XX家 愛犬 くり
XX家 愛犬 ミミ
XX家 愛猫 ミー子
XX家 愛鳥 ピーちゃん
XX家 愛猫 てんてん
XX家 愛猫 ヨーン
XX家 愛犬 タケ
XX家 愛 ...
空から降ってくるものたちは
悲しみをたずさえてそっとやってくる
それはアリューシャン列島の凍った針葉樹を融かし
地に降り立つとそれぞれに色を変えて南下してくるのだ
柱時計をぼんと鳴らし ...
貴方ではない私にも
私ではない貴方にも
融け合う事は出来る
何者かの否定や法則や歪曲など及ばない
貴方ではない私にも
私ではない貴方にも
融け合う事は出来る
そんなに焦るな
赤信号は青になるさ
そんなに唸るな
ブザーはちゃんと着くさ
そんなに跳び跳ねるな
サスは今度は硬くするから
そんなに寄り道したがるな
目的地に着いても終わりじ ...
私を選んでよ
誰より君が好きだから
誰よりながく君を愛せるから
ほら
君がそうやって
マンガを読んでる間も
メールの返事に悩んでる間も
私は君を想って ...
去年からやってきた水で
シャワーをあびました
私の皮膚がはじいた水は
いったいいつへゆくのでしょうか
容赦なくすぎる日は
わたしたちのあらゆるものを
減らしていきます
私たちもまた
食 ...
ぼくらは求め合う純粋だ
ぼくらは最初から永遠だ
服と重さが触れ合うから
隙間にキスをしてしまう
ぼくらは求め合う純粋だ
ぼくらは最初から永遠だ
あなたは親戚やお母さんといると
やわらかい顔になる
とろんとした夢見がちな笑顔になる
オレの出る幕などなくなるくらい
でもたぶんそれは
オレが親戚やお母さんに溶け込んでい ...
歩いている夜の住宅街を
妻とふたりでゆっくりと
曇りがちな夜空
薄墨色の雲
ポツリポツリと
一言二言言葉を交わしながら
ただそれだけのことなのに
このごろすれ違っていた心 ...
波のようなうねりのふちに
透き通った涼しげな深い藍の色
始まりの終わりに出会った時は
黒い出目金だったはずなのに
報われない恋を知って
猩々らんちゅうに変わった
流れてくるメロディ ...
夜の森を照らす川
影が放る光 光
光の轍を曳かれゆく
指の宙
黒い溝
風の下の風
洞を描く
迷いの羽
背中の寒さ
惑いの数だけ
灯はつづきゆく
...
口から父親がでてきた
誰かと口論している
何の話か分からぬが
絶対に引かせてくれない
目から母親がでてきた
誰も気づかない落ち度を見つけては
さりげなく手当てしている
細かな目配りば ...
長年やってきた
自分というものを
衣服のようにスルスルっと
脱ぎ捨てられるなら
別の物語の主人公にも
なれるかもしれないが
すべてを新しくしたつもりでも
自分という本質は変わらない
...
食う
みかんを食う
さっき歯を磨いたばっかりなのに
なぜ食うんだ
(しかもこんな時間に!)
みかんを食っているうちに気がついた
えびせんも食いたいと
みかんと ...
シンジ君は言葉を知りません。
錆びついた言葉の海の中から
光る言葉を見つけられません。
シンジ君は優しい男の子です。
でもシンジ君は分かりません。
優しい言葉がなんであるのか
シンジ君 ...
何もない所に
一つのドアと
見知らぬ場所へ昇ってゆく
階段があった
昔見た夢で
ドアの向こうの階段に
どう抗っても行けない所で
ぱっと目が覚めたが
僕はこれまでの生の歩みで ...
職場で調子が出なかった日
凹んだまま布団に包まり、さっさと寝た。
目が覚めて、妻が見ていた
朝のニュースは
{ルビ白鳥=スワン}の舞を
世を去った母に捧げる浅田真央
場内 ...
【配】
遊園地デート中でもうわの空 別れた人の心配ばかり
【万】
5万円貸した相手が雲隠れ捜索費用5万を越えた
【溝】
どうやって埋まらない溝埋めようか試行錯誤で終わる人生
【 ...
朝六時、布団の中で寺の鐘の音を聞く。
全ての窓を開け、玄関も開け、十五分ほど開けっ放して換気する。
乾麺の二八蕎麦茹で食べる。
玄関先の埃が気になり、掃いて塵を取る。
師走大祓に参列するため、 ...
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけです
そして死ぬことはない
摂取量に注意してください
摂取量と羨望は正比例の関係にあります
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけですが、
それ ...
仮面をつけていなかったら決してしなかった
一寸
先
上がり、
のぼり、
平坦、
な。
台形の上に立つ。
こくりとうなずいた朝
とんび
が
落下
白い、
白さの
湖
...
年の瀬になると、人さらいがやってくる。寒くなって
きて、その年を振り返って、いろいろあった年を、あ
るいは何もなかった年を、何となく思い出している時
に、みんなが忙しくなって、着ぶくれした身体を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
【 お正月は嫌いです 】
泡沫恋歌
自由詩
27*
12/1/1 15:29
スパティフィラム
まーつん
自由詩
12*
12/1/1 14:55
家族の船
服部 剛
自由詩
7
12/1/1 13:49
無情
砂木
自由詩
10*
12/1/1 12:46
新春お年玉セット
たま
自由詩
23*
12/1/1 12:44
君が走ると
まーつん
自由詩
6*
12/1/1 11:04
ジェットコースターに乗って
マフラーマン
自由詩
4*
12/1/1 10:44
メメント・モリの空
こしごえ
自由詩
5*
12/1/1 8:47
愛獣石碑 東京両国 回向院にて
ばんざわ く...
自由詩
1*
12/1/1 8:02
風の章
梅昆布茶
自由詩
11
12/1/1 6:32
個の壁
徘徊メガネ
自由詩
3*
12/1/1 4:34
愛機
一 二
自由詩
4
12/1/1 4:10
選んでほしい
ジュリエット
自由詩
3
12/1/1 1:06
流れる希望
朧月
自由詩
7
12/1/1 0:26
隙間の約束
吉岡ペペロ
携帯写真+...
5+
12/1/1 0:24
愛
〃
自由詩
5+
12/1/1 0:07
ウォーキング
kauzak
自由詩
6*
11/12/31 23:07
思い出の泡
板谷みきょう
自由詩
1*
11/12/31 22:58
原わける指
木立 悟
自由詩
4
11/12/31 22:39
こいつ
沢村 俊輔
自由詩
2
11/12/31 22:37
新しい年も続きを生きる
ただのみきや
自由詩
10*
11/12/31 22:34
食う
みどり
自由詩
3
11/12/31 22:27
光っている背中を
ブルース瀬戸...
自由詩
4*
11/12/31 22:08
夢の階段
服部 剛
自由詩
7*
11/12/31 22:04
妻のひとこと
〃
自由詩
5
11/12/31 21:54
題詠blog2011 081-090
北大路京介
短歌
12*
11/12/31 21:48
十二月三十一日
蒲生万寿
自由詩
0
11/12/31 21:37
インテリジェンス
ブロッコリー...
自由詩
3
11/12/31 21:04
みずうみ
榊 慧
自由詩
1
11/12/31 18:37
人さらいがやってくる
岡部淳太郎
自由詩
7
11/12/31 18:10
3185
3186
3187
3188
3189
3190
3191
3192
3193
3194
3195
3196
3197
3198
3199
3200
3201
3202
3203
3204
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
3214
3215
3216
3217
3218
3219
3220
3221
3222
3223
3224
3225
4.29sec.