三本だけ
僕が折ってしまった
桜の枝
八歳と十二歳と十八の春
今日はダレかと
話す気なんかなかったんだ
一人で居たかったんだ
歩きながらでも
煙草は吸えたけど
歩くのに精一杯にな ...
流れ着いた言葉たちは
ただ静かに 集う
そこは
言葉の渚
私はじっと佇んでいた
寄る辺ない 潮騒
波打ち際の 白い泡
心を探しにやってきました
吹き叫ぶ雪の心はどこにありますか
愛なんか信じた
己のしくじりを
怒っているのかもしれません
うつむいた水仙の心はどこにありますか
抑えても抑えても匂って ...
?
玄関扉を開け左壁面 家で一番大きな鏡がある。
その鏡は 不可能な空間ではないが、出入りする者の体全体を映すだけでなく、家全体を裏返す。
鏡の中に空間があるのだが、その空間に誰かが住 ...
風が強い、強い
今にも浮いてしまいそうなくらい
街頭ビジョンの天気予報 文字も跳ねる、跳ねる
意気揚々と 台風のようなとてつもない風速
スカートめくれそう
右2つ ...
海鳴りが四次元を冷遇して
呪文がハモっている
浦風の汀で おらは見た
艶のないカルマの鉄板を甲羅に
ぴったり貼りつけている
冬眠前の老亀を
...
僕は君を愛するために生まれてきたと言ったら
思いっきりぶたれた
でもホントだよ
エデンの薗に君といたのは
僕は光年を素早く手に入れる流星
永遠のecstasy
...
受話器を上げる瞬間と置いた後の数分間。
切なくなるのは
なぜだろう。
切手まで貼った手紙を捨ててしまったのは
なぜだろう。
あんなに楽しそうに笑ってる ...
朝のニュースより
今朝方未明、すずめの涙に溺れたとみられる
中年の女性が遺体で発見されました。
...
誰かだった人々が集まり
仲間入りを果たす
誰かが口にしている
今日はめでたい日だと
この町で一番偉い男が
毎年同じBGMを話す
何かを祝っている
群集もそれにならう
...
魂の在りかをやっと
さがしあて
もう少し生きてみたいと
...
すべては予定通り。金は作れたし、
車も用意できた、で、十五才の僕らは
隣町の反対車線を走って死にはぐった。
劇場の入口を抜けると重低音が体を震わせた。
謎を解明すべく
スポットライトを浴びた ...
太陽の黒点よりも真っ黒な心があると恋して知った
ピンク色の髪をした水星人はテラの人とは合わないらしい
今だけは正しく居たい始発前 明けの明星ぽつりと浮かぶ
火星から便りが来ました今そ ...
いたいけな世界
これ以上わたしをだまさないで
その純粋さは美しくなどないのだ
いたいけな世界
わたしはあなたが信じられなくなる
その無垢な瞳はわたしを きずだらけにするのだ
いたい ...
言葉を遮って雨は流れていく。
虫の声は届かない。
紅いカプセルを飲みこんだら喉が渇く。
平熱を知らないから微熱も分からない。
畳の染みは何が原因だった?
消印のないまま隠した ...
都会はいいねと人が言う
暮らすところではないけれど
雪国はいいねと人が言う
暮らすところではないけれど
だから人は旅に出る
暮らしを離れ
夢を探しに
急な坂を掛け上がる
長い階段を上り詰める
その先がわたし達の終点
だから今は
手を
繋いで
おやすみなさい
同時に寝る
こんな奇跡的な幸福
かさねられることが
また幸福だ
おやすみなさい
同時
ふたり
ふたりだけ
同時
ふとんが ...
指切りをして差し招いてほしい
あわただしく生きていてほしい
てん、てん、と、時折ついてくる足跡を
少しでも砂のあぎとに残せますように
ほら、こんなに ...
肌の具合がよろしくない
節約の名のもとけちられた 安い化粧水のためか
二十代も後半の衰えのためか
鏡をのぞくと気が焦る
わたしは後 どれだけのことができるだろうと
前だけ見て 今を満喫し ...
ただ生きていくことが難しい
生き残ることが難しいし
毎日を幸せだと感じることは もっと難しい
一人では幸せを見つけることができず
けれど 人の中に入っていって傷つくのは怖い
布団の中にこ ...
握力のある人間
悪力のある人間
握力のない人間
悪力のない人間
雑踏の中 ふいに涙がほほ伝う
このままここで 倒れ伏してしまいたい
どこも病んではいないのに
心の痛みに耐えられない
何もないように笑っているあの人でさえ
胸の中には多くの悩みや人々を抱え
...
今年も
だるま収め所に
だるまを捨てに行く
よかった
捨てられるのが
自分じゃなくって
そんな気持ちで
右目を書き入れた
だるまが
転んだまま
起き上がらない
幾度か巡ってくる夜に
海になりたいと願う
十六夜の月など見たことがないのに
叶わぬ永遠を願っている
いつかはあなたの海になって ...
朽ちた共同住宅の
一室に忍び込んで
凍えながら
急ぎ足の雲を眺めた
夕暮れのせいで
躍起になってるみたいに見えた
どんなことをして大人になった
どんなことをして大人になった? ...
君の髪の毛の隙間から声がする
ズズズズと浮き沈みを繰り返す声
その声はいずれこの部屋の
貧弱な空気を独占し
ぼくの穴だらけな肌の上に
優しく付着しようとした
部屋の隅と隅とで向かい ...
あなたの幸せを
あたし心でねたんでる
なんてばかなんだろ
それが あたし
あなたにおめでとうと
言えてよかった
曇り空みたいな
あたしの心隠したい
幸せわけあえるなんて嘘で
...
ひとは記憶を捏造しながら生きている。あそこにいたはずの僕は、ここにいる僕の記憶の中で生きていて、かつ、ひとの記憶の中ではいなくなっていた。人の記憶を僕は記憶できない。記憶には、記憶の代替不可能性が付き ...
生真面目な絆の国の小市民の仮面
の下には
逃げ足だけが速いご立派な大人の仮面
の下には
空気より希薄な辛うじて世帯主の仮面
の下には
コップ1杯でクダを巻ける安 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
今日はダレかと
竜門勇気
自由詩
2*
12/1/11 11:00
渚にて
そらの珊瑚
自由詩
8*
12/1/11 10:42
心
〃
自由詩
8*
12/1/11 10:20
鏡
……とある蛙
自由詩
18*
12/1/11 10:09
スカートめくれ
komase...
自由詩
2*
12/1/11 10:05
渦潮の泡沫
信天翁
自由詩
1
12/1/11 10:02
だい好きな娘
梅昆布茶
自由詩
5
12/1/11 5:55
許されている
永乃ゆち
自由詩
9*
12/1/11 5:23
すずめの涙
石田とわ
自由詩
7+*
12/1/11 3:17
形骸の式典
村正
自由詩
3*
12/1/11 3:17
ここに在る
石田とわ
自由詩
3*
12/1/11 1:42
[:strip
プテラノドン
自由詩
2
12/1/11 1:42
妊婦が笑う。
永乃ゆち
短歌
1*
12/1/11 1:17
いたいけな世界
ブロッコリー...
自由詩
0
12/1/11 1:03
つま先の方向
永乃ゆち
自由詩
2*
12/1/11 0:25
旅
小川 葉
自由詩
6
12/1/10 23:41
終点
永乃ゆち
自由詩
1*
12/1/10 23:29
同時
吉岡ペペロ
自由詩
9
12/1/10 23:29
ねこのしっぽ
理来
自由詩
4
12/1/10 23:18
今と未来
凪 ちひろ
自由詩
3
12/1/10 22:50
こもる
〃
自由詩
2
12/1/10 22:38
あくりょく
イオン
自由詩
0
12/1/10 22:32
いのり
凪 ちひろ
自由詩
2
12/1/10 22:26
だるま
Tsu-Yo
自由詩
4
12/1/10 22:01
『海になる』
あおい満月
自由詩
11*
12/1/10 21:50
どんなことをして大人になった?
ホロウ・シカ...
自由詩
8*
12/1/10 21:20
声
マーブル
自由詩
1
12/1/10 20:29
天秤
朧月
自由詩
1
12/1/10 20:12
語られた記憶(散文詩)
中川達矢
自由詩
4
12/1/10 19:43
仮面 (再)
nonya
自由詩
21*
12/1/10 19:42
3173
3174
3175
3176
3177
3178
3179
3180
3181
3182
3183
3184
3185
3186
3187
3188
3189
3190
3191
3192
3193
3194
3195
3196
3197
3198
3199
3200
3201
3202
3203
3204
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
加筆訂正:
モノローグ
/
石田とわ
[12/1/11 2:23]
それがおんなの性なのか、・・・←こことこのあと、中盤を思いきって削除。
4.13sec.