ぼくがきみの好きだった表情は
泣くのを見せまいとの泣き笑顔

悔しさをぼくにも見せまいと
弱音は吐かなかった泣き笑顔

その表情を見れなくなったため
ぼくもいつしか憶えた泣き笑顔

...
エイハブの 煮えたぎる執念はない
サンチャゴの 生業における死闘もない
ただほんの一瞬
銀色の飛沫 宙に身を躍らせた
美しい魚の姿
七色の光の欠片をまき散らし
碧き海原に滑り込んだ
海の ...
この沈黙は

もう諦めて
ってことなの?

私に呆れたの?

もう疲れたの?

君だけだよ
私には君だけ

だから
つらいの

だから
すぐ泣くの

置いて ...
嵐は 過ぎ去ったようだ

水しぶきを上げて 遠ざかる 深夜トラック


小さな町の バイパス沿いの店で
だれも来ない夜を 過ごしている

数台分の駐車場は 埋まったこともない
看 ...
空中で笑う骸骨の口から臓物が溢れ出る

宙に浮いた体はその重みで地へ落ちる




立ち上がる頃には

人間になれるだろう





そんな事の繰り返しかもしれない

...
言葉ならこわくない
そういった君は
ほんとうは文字がこわいのだろう
じっと見つめている

自分のことなんかじゃない
いつもそういうね
そう
ここに書かれているのは
君のことじゃないよ ...
一分一秒も休まずに
詩を書いているわけでもあるまいし

詩を書いてる時間なんて
書いてない時間の何分の一
何十分の一
それなのに
詩をやめた
なんてことがあるだろうか
詩を書いて
...
 

どうして壊れちゃう前に気付けなかったのかな

優しく吹き抜ける風に涙が溢れた

なんとなく生きてく日々に重なる現実は

何も無い素振りで君を殺してしまうんだ
 
 
曖昧な朝の手元
行ったきり帰らない
水のブランコ
皮膚なの?ここは
過疎の村に、春
 
 
あの丘の上では

昔の僕が泣いている

あの浜辺では

今の僕が、孤独のまま

疾走している

何もなかった人生

絶望しかなかった青春

今、僕は昔の詩人のように

...
ネコの伸びをすると
あちこちから音がした
使ってあげられない身体の
内側からノックされてるみたい
でもね
ギプスがないと歩けないし
眼鏡がないと明日がみえない







...
{画像=120310162519.jpg}




*

ぼくくはいつもあこがれていた

顔を上げて目を瞑れば

見えてくるものがあった


*


夜になって布団に ...
小学生から高校途中まで、住んでいた家の庭の思い出です。
果樹や花木が色々植えてありましたが、梅は2本ありました。2月のまだ寒い頃につぼみがふくらみ始め、もうすぐ春が来ることを教えてくれます。黒い木肌 ...
  降り続いた氷雨の残り香と
  幽かな血の臭いがたちこめる
  その日の屠殺小屋は静かだった
  赤い肉がまだ少し残された
  一頭ぶんの、豚の外皮だけが
  壁にだらしなくぶら下 ...
あわ立てたミルク
窒息死

外れた戸から
ぬれたぜつぼうが
はいってくる
あたらしいかたちに明けた一日を 一日かけて同色に塗る 泥を舐め
「生活」の遠さに
かなしみを忘れる

拾い上げた空に
青い絵の具が
べったり

逃げてはいけない
戦ってもいけない
忘れても
いけない
そのなかで
見上げる空に ...
確かに統合失調症になったのは
私の人生において痛恨の出来事だ
しかしそんな運命にも
負けずに生きる
その姿をもって隣人を励ましたい
私はこのように戦ったと
皆に伝えて死にたい

そうだ ...
太陽にあざわらわれながら

街をゆく私。

散逸した書物を

一枚いちまいあつめて

一冊の本に綴じるのが

おれの人生だと

わかっているのだが、

認めたくなくて

...
私は
歌うのが好きです

楽しいときも
嬉しいときも
悲しいときも
つらいときも
怒ってるときだって

私は歌います
大きな声で
小さな声で

君へ届いてほしい想いも
...
チンパンジー

街が動き出す 今日もそれぞれに配役を与えて
そんな朝を もう何度も繰り返してきたんだ

「シーン20120310、よーい、スタート」
誰かの声が響いている それぞれの頭の中 ...
お昼まえのひかりが真白だった

じっとりと固く熱く股間が膨れていた

こんなに愛しい

前髪を撫でてあげながら

体をいじめることだけを考えていた

150もない女の子を泣かせていた


ふたりぼっち ...
おまえの住家の辺りを通過

おまえとおなじ雨粒見てる

おまえとおなじ灰色見てる

おまえとおなじ高さの曇天

おまえの住家の辺りを通過


そうだ、ぼくらは

他人のことな ...
こどもみたいに大好きだから

名前を呼んでみる

靴を履いたまま

おっぱいを吸ってみる

ヘルメットを被ったまま

ほくろに執着してみる

新しいガムを噛む

名前を呼ん ...
深海で気泡がひとつ
ゆらゆらと上昇してゆく
疑えばきりがないことばかりだ
海底に横たわる
屍が呟くから
ボクは
生まれてから今日までの
信じてきたものを
ひとつひとつ
数えてみる
布団からはがれない
重い身体

頭は鐘を被せられて叩かれているように
ごうんごうんと
鈍く痛みがはしる

肩は石のように凝っていて
腕は上がりそうにない

腰には縄で強く縛 ...
あいちゃんのおちゃわんは
ぷらすちっくでできています

あいちゃんは
とうとうみつからなかったけれど
このおちゃわんだけは
どろのなかから
みつかったと
おばあちゃんが
はなしてくれ ...
テーブルで遊ぶんだ
スケートボードを走らせて
端から端までテールノーズできたら
バイクに乗ってでかけよう

ヘルメットの中で
ささやいたら
ヘルメットが話してるみたいだ
庭をグルグ ...
甘いラムの香りに 誘われて

南の孤島 サトウキビ畑に 来てしまった


青い空は 深く澄み渡って 

そのまま 星が瞬く暗い青へと 落下している


 背丈よりはるかに高く ...
かつて収監されていた何故

どの小鳥の羽根をもぎとった罪なのか

それとも母を殺し身内の愛を根こそぎに

うりとばしてしまった哀しみのせいなのか


外への出口は自働ドアだ

ド ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
泣き笑顔HAL自由詩3*12/3/10 23:15
魚の群を追いかけてただのみきや自由詩10*12/3/10 23:14
壊れたおもちゃジュリエット自由詩012/3/10 22:27
遠ざかる 音いねむり猫自由詩1*12/3/10 22:22
駄目人間自由詩4*12/3/10 21:13
ねむるまえのことば朧月自由詩212/3/10 21:00
詩人の退職金オイタル自由詩5*12/3/10 20:18
di.di.自由詩312/3/10 20:07
age17たもつ自由詩312/3/10 19:04
倦怠と憂愁yamada...自由詩112/3/10 17:45
もうすこしまってmizuno...自由詩112/3/10 17:36
あこがれbeebee自由詩22*12/3/10 16:27
冬の遊びふるる散文(批評...5*12/3/10 16:02
屠殺場草野春心自由詩4*12/3/10 15:21
ミルクはるな自由詩612/3/10 14:56
いちにち短歌412/3/10 14:54
ぐちゃぐちゃ自由詩3*12/3/10 14:46
運命渡辺亘自由詩312/3/10 14:16
ペイバック/ペイパーバック高原漣自由詩112/3/10 13:59
私は歌いますジュリエット自由詩0*12/3/10 13:58
チンパンジーitukam...自由詩0*12/3/10 13:17
白昼夢吉岡ペペロ携帯写真+...212/3/10 13:03
秒速120m自由詩312/3/10 12:10
大好きだから自由詩012/3/10 11:57
村上 和自由詩712/3/10 11:26
愛の重さは…ジュリエット自由詩412/3/10 11:02
あいちゃんのおちゃわんそらの珊瑚自由詩20*12/3/10 10:21
さーそら竜門勇気自由詩012/3/10 9:59
甘いラムの香りいねむり猫自由詩1*12/3/10 8:46
ゆうべに釈放されて自由を想う梅昆布茶自由詩1012/3/10 3:51

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