ぼくはそのエレベーターにひとりで乗り込む
高度3万6000キロあたりで
ぼくは人類一小さな男になるのだ
ひとりでならなれる
あなたのクリトリスぐらいの大きさに
ひとりでな ...
どんなに大きい雨の粒が頬を打とうとも
...
ぼくはいつも
あおい国を探している
仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る
草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
...
なにもしなくて
いいんだ
どうすればいいか
わからないんだもの
わからなくて
いいんだ
だって
しらないんだもの
しらなくたって
いいんだ
すべてをしっ ...
何度かした笑い話であるが、子供がアップル社のノートブックに、アップルジュースをこぼしてしまって、アップルストアにその旨を話したら、そのユーモアをたいへん評価されたのであるが、修理する金額で ...
ふと、目をやる
視線の先には 木蓮
ここ数日
一けた数字の寒さの日
もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた
ベージュに近い2センチほどのつぼみ
...
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む
きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う
きみは武術を好む
ぼくは球技を好む
きみは楽観主義
ぼくは悲観主義
きみは太陽の下
ぼくは ...
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし
...
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で
ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから
産まれてくる、ということに
ここにいる、ということ ...
静かな言葉のように
沈黙のように君が降り立つ時
一つの花が開く
世界は灰色だ
それを色付けるのは君
いつでも世界は言葉を待って
君を美しく輝かせてくれる
きみを思い出したくて
右手でキツネを作り
コンコンしてみる
貰った絵本を
改めて
まじまじと見てみる
宝物の絵を
眺めながら
プカプカ煙草を
吸ってみる
真夜中にベラン ...
{画像=120222143926.jpg}
恋はトキメクし 愛は燃えあがる
恋は落ちるというし 愛は溺れるという
恋は病いだし 愛は執着だと思う
恋は形態であって 愛は本質だろう
...
フロイトもユングも読んだことないけど
長いあいだ自分自身と付き合ってきたので
ある程度なら自己分析ができる
どうやら
私の中には大まかに
三人の人格が存在するようだ
{引用=Aの人 ...
「むかえにいくよ」と、
男が言う。
「きっと、むかえにいくから」
そう、いつも私に言うので、
「いつむかえにきてくれるの?」と、
訊けば、
「ロトシックスが当たったら!」
大真面目に男が ...
“昨日は確かにあった僕の可能性が
今日にはなくなってしまっているのは何故か“
そんな疑問に辿りついた時、僕は30を超えていた
おそらく優に超えている楽観は
今や脅威の何ものでもないこと ...
2
120222
すべての動物は静物園からやって来たのだと二人の男が決めつけた
男は一人いれば充分なのだから
一人は男のふりした紛い物であ ...
日々の聖句(十七)憂いに沈んだ魂を慰めなさい
二月十九日
「義に飢え渇いている人たちは幸いです。その人たち
は満たされるからです。」
―マタイ五章六節―
正しきこと願う心の裏腹に悪い自 ...
1、むしゃくしゃしてやった
2、大恐竜展の破壊の思い出
3、あの娘はトラック
4、踊り場にて
5、職安通りコンチネンタル
6、GoJapanese
7、ゆめのある人
8、あの娘はトップブ ...
7年前の皐月の深夜だった
寝返りが打てないと眼が醒めた
左半身がまったく動かない
何かがおかしいと
右半身で左半身を転がし
ベッドから転げ落ちる
電話まで這っていきながら
救急車 ...
何をためらっているの
細胞が覚えているでしょう
心が脈打つ度に感じないの
いのちを抱きたいのでしょう
肌が泣くほどに抱き合えばいいよ
後付けの科学は興味深いけれど
あなたはあなたをもっと
...
きみに伝えたい想いが
きみに伝わらない想いが
心から溢れて
涙となって
瞳からこぼれ落ちる
きみを想って溢れた涙は
渇いた土に吸い込まれ
大地の小さな潤いとなる
き ...
自分が何者かを知りたかった
今はイザベルおばあさん愛用のひざ掛け と
呼ばれているのだが
もともとどこから来たのだろうと
人間たちの間で流行っている
自分探しというものを
し ...
ちくしょう!
畜生畜生ちくしょう!
と いう波 何度来ただろう
生きていて
どうして人は
他人の不幸やかなしみへ
軽く哀れみの言葉の一つでも投げてみれば
反応次第で
次から ...
にじのうらがわに
手を伸ばしたら、なにがつかめる?
{ルビ感覚質=クオリア}にとらえた{ルビ藍色=インディゴ}は
空色より哀しみに近く
ながく 長く尾を引いて叫びまわる。
...
言葉と涙を奪われて
不遇に嘆く子供がひとり
げに恐ろしきは何も憎まず
ただ仰ぐ空の青さに身を任せる事
そんな悲しみ方を
そんな小さな体で
あの声は誰に届くんだか
言葉にな ...
君を想って生まれた
名もなきうた
君と出会って変わった僕の世界が
全部つまったこのうた
君への僕の想いが
包み隠さず溢れたこのうた
君に聞いてほしい
このうた
...
JRから東武線への通路は朝から混雑し
僕はひたすらまっすぐ歩く作業着の僕を
高い窓の外から眺めている
通路の真ん中には真っ赤なテープが貼ってあるのに
右にも左にも進行方向を示す矢印がなくて
...
僕は存在した
一人であることのなくなった 僕は
無数の繁みの中に見えていた
確かな イメージの世界から 逃げ出した
フランスパンの上を滑るジャムが
すごく輝いて見えた朝だった。
泣いていたからではない。
太陽が特別キラキラしていたからだ。
未完成で中途半端な私を
...
台所の流しの前に突っ立ってひとり
母が黙々と八朔を食べている
手際よくむかれては口に運ばれる寸前を
遠慮なく横取りした 娘だった頃
母の顔はおいしそうでもうれしそうでもなかった
自 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ひとりでならなれる
吉岡ペペロ
自由詩
2
12/2/22 21:33
どんなに大きい雨の粒が
TAT
自由詩
3
12/2/22 21:26
あおい国
壮佑
自由詩
23+*
12/2/22 21:04
だもの
一 二
自由詩
7
12/2/22 20:46
詩のスタイルについて
小川 葉
散文(批評...
3+
12/2/22 20:09
つぼみ
森の猫
自由詩
13*
12/2/22 19:59
平行線
HAL
自由詩
7
12/2/22 19:35
もうふ
凛々椿
自由詩
10+
12/2/22 19:22
ブルゾン
たもつ
自由詩
9+
12/2/22 19:12
詩人へ
yamada...
自由詩
2
12/2/22 18:56
みつめる
こころゆくま...
自由詩
4
12/2/22 17:32
【 Love&Love 】
泡沫恋歌
自由詩
11*
12/2/22 14:36
【自己分析 】
〃
自由詩
10*
12/2/22 14:29
【 むかえにいくよ 】
〃
自由詩
9*
12/2/22 14:20
僕らの昨日の可能性
中山 マキ
自由詩
1+*
12/2/22 13:49
2
あおば
自由詩
6*
12/2/22 13:31
日々の聖句(17)憂いに沈んだ魂を慰めなさい
生田 稔
短歌
1
12/2/22 12:11
222
馬野ミキ
自由詩
10
12/2/22 11:27
谺
HAL
自由詩
6+
12/2/22 11:10
ためらい
たちばなまこ...
自由詩
15*
12/2/22 10:25
雨
ジュリエット
自由詩
2
12/2/22 9:42
ウールさん
そらの珊瑚
自由詩
9*
12/2/22 9:32
誰か
唐草フウ
自由詩
11*
12/2/22 7:46
seven colors
高原漣
自由詩
0
12/2/22 2:39
no more
汀
自由詩
0
12/2/22 1:45
名もなきうた
ジュリエット
自由詩
1
12/2/22 1:38
祈りの船/サイン・アウト
茶殻
自由詩
2*
12/2/22 1:35
_
番田
自由詩
2
12/2/22 1:19
いちごジャム
晝
自由詩
3
12/2/22 0:59
八朔
とろりす
自由詩
8
12/2/22 0:00
3191
3192
3193
3194
3195
3196
3197
3198
3199
3200
3201
3202
3203
3204
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
3214
3215
3216
3217
3218
3219
3220
3221
3222
3223
3224
3225
3226
3227
3228
3229
3230
3231
加筆訂正:
死んだ目をした警官に海
/
民次郎
[12/2/22 7:34]
2012、2,22 七時三三分 修正
4.51sec.