統計によれば自殺が一番多い月曜日の朝
通勤電車で幸いにも座れた僕は自殺もせずに健気に生きている人々に囲まれていた
電車が駅に着く度に本のページをめくるように目の前に立つ人が入れ替わる
チェス ...
その4人は故郷である奴隷貿易で栄えた街で生まれ
ドイツの或る街で夜通しライブに明け暮れていたクラブで
故郷のレコード店の店主に発掘された
4人は独りの仲間を解雇し新しいメンバーを迎え
再び ...
ためしに握ってみて
けっこう冷たいでしょ
手が冷たい女は
心が暖かいなんて嘘
かじかんだ指が
しだいにほどけていく
甘いアイスバー
口に入れて溶かすみたいに
たくさん舐めてね
僕達がつけた足跡眺めたい過去は知らないこれからのこと
秘密裏に吹き抜ける風あるという推理小説読み耽る夜
くちづけて舌絡ませて遊びたい恋に関する解答欄埋める
最近の話題に疎い同級 ...
君の素肌に触れた日は
忘れもしない 夕暮れの
君が十九の秋でした。
僕の心は君だけを
思ひ焦がれて
千々(ちぢ)となり
集めて鈍く燃えたのです。
誰にも言はず
誰にも知れず
...
し ま い 湯 に 黴 の 香 ほ の か 手 足 伸 ぶ
盂蘭盆会三句
仮 住 ま い 我 に は 詣 る 墓 も な く
夏 つ ば め 塔 婆 の 高 さ 測 る よ に
抱 ...
私は
カラダの中に
海の記憶をとどめておくの
何度
再生しようとも
薄れはしない
漣の音
いつか
愛しいあの人が
私のことを手にとって
そっと耳にあてたなら
懐かしい愛の歌が ...
過ぎ去ろうとしている
冬のしっぽが
白く きらめきながら
川面を流れていく午後
でも
私は
それをつかまえられない
パレットに出された錆びた金色を
時間の筆が
グラデーションを付 ...
*銀色夏生の「下心」のアンサー・ポエム
確信をもって行動したら
「そういうのは、ちょっと」と否定された
恋をしていたけど愛はなかった
貴方にも
後になって気づいたのだけど
否定されても ...
嫌いじゃなければ聞いてほしいんだけど。
色は光だし、輪郭は照らされている。
どんなに高い山だろうと、
そのまわりを空気の重さがさらさらと流れていく。
水平線のこちらがわ、
僕らは海の広さ ...
バックスペースで
だいじな文字から
消していく
逢いたいな
逢いたい
逢いた
逢い
逢
あ
跡形もなく
この世を去った
文字や
私のため息が
抜け殻の ...
あまりにも白々しい骨。
雪よりも小汚い、
血に肉が親和するように、
骨に音楽が融和する。
「種子を植えろ、荒野へ!」
砂、砂があるゆえに白い砂漠。
(水 なくて白く ...
鏡の裏に灯る鏡の
違わずに違うゆらめきたち
午後を夜にわたす道
満ちた花を踏みしめる道
窓のむこう
緑の雨
誰のためでもない
三重の檻
冬につらなり
...
夜の光は優しくて
まっくろな闇も四角ばった建物も
あれホットチョコレートみたいに
トロミを帯びてゆっくり流れているなと
暖かい気持ちがする寒い冬の舗道
何故だろうか歩く地 ...
掘り返せば死骸ばかりだ
蝉の脱け殻。皺ばんだ祖母の手
掘り返せば死骸ばかりだ
踏み躙られた残雪。子供のはしゃぎ声
掘り返せば死骸ばかりだ
必ずハッピーエンドで終わる物 ...
ぼくはアナウンサーがかっこいいと思うので、かっこいいアナウンサーになりたいです。
それでお母さんに、どうしたらアナウンサーになれるのかを聞いてみました。
すると、いっぱい勉強していい学校 ...
やがて再び北風の中
道端のネコヤナギの蕾のように
やさしい春の指先が頬を撫でようと
いつか一つの曲がり角の先
私を包み、光へ導くような
誰もが期待する運命が待っていようと
もうこれ以上一つ ...
あたしの部屋の窓から
みえる空は黒くて
たぶん曇っているはず
あなたはどうしているかな
青空の下にいたね
昼間のあなたは
届いたメールに添えられた
空はすきとおった青だった
続 ...
手とか足とかはいつも見えるけど
目とか唇とかは見えないから存在感がない
ふと触ってみて思い出す頬の肉と
こめかみの吹き出物で出来た
私の欠片を繋ぎ合わせて
私の顔を作って欲しい
そ ...
死者を鎮めるものよ
死者を取り巻く 生きる者たちから
死者を解き放ち
残された者たちを死者から 開放する
それは 古い森の中で あのシャーマンたちが行っていた ...
空にうかんでいる きみは
風いろのヌードをまとい
ゆらゆら
ぷかぷか
空の波に遊んで
手足をう〜ん、と伸ばして
流すのは 涙?
すき透った過去なんて知らないわ
過去と未来がぶつ ...
君がリリアン編んで
見上げた空は花と同じ色で
ぜんぶ、ぜんぶ春だった
ゆびさきで、光源をたどる
なくしたもののかたちは
思い出せないけれど
なくしたものから芽ぶいたのは
街でいちばん ...
樹木
山桃の実のぶつぶつの舌触り
葛のつる川土手の樹を緊縛す
炎天や犬の尿に樹木立つ
昼の樹の葉叢の奥の星の夜
窓を叩き梢が夜を連れてきた
...
赤い首輪つけて
飼ってほしい
あなたの飼い猫になれたらよかったのに
餌をくれなきゃ死んじゃうよ
他の誰でもない
あなたがくれなきゃ
生きていけないの
こういう考えを
あなた ...
38度の熱が出て、楽しみだった
僕の出版記念朗読会が、中止になった。
数々の再会の場面が夢になり・・・
僕は今、ふとんに足を入れて
ランプの灯を頼りに、この詩を綴っている ...
結婚前の嫁さんを僕は(きれいだなぁ)
と、うっとり見ていた
結婚後にいつも一緒の嫁さんは、時折
いもに見えることがある
高熱にうなされ
布団からふらふら身を起こした僕に
...
君を想う僕の気持ちは
もう君だけを想う気持ちじゃないよ
苦しい日も
君を想い続ける僕を応援してくれるあの人に
向けた気持ちでもあるんだ
君を想う気持ちが
あの人 ...
真白にとかれた耳飾り……
それは冬の名残です
寒い日にはてんてんとあとをつけていくもの
温かくなり、晴れた日には水上から流れくだってくるもの
かつてそうした世界の眼差しを愛していました
愛と ...
山砂はもうない
海砂ばかりが浚われ
洗われ
遠く運ばれ
混ぜられる
ごくありふれた砂粒に時折混ざる
貝の欠片の白い顔
ガラスの名残の澄んだ瞳
際立つ別嬪な粒子たち
僅かに
微かに ...
ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テ ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
生きててよかったね
たにい
自由詩
2+
12/2/27 15:51
4人
HAL
自由詩
3
12/2/27 15:07
爪先から
チアーヌ
自由詩
2+
12/2/27 14:19
僕達
夏川ゆう
短歌
0
12/2/27 13:55
柔肌 1・5
……とある蛙
自由詩
6*
12/2/27 13:12
矮猫亭句帖2011
ならぢゅん(...
俳句
3
12/2/27 12:33
貝の夢
そらの珊瑚
自由詩
12
12/2/27 9:43
午後の川辺で
〃
自由詩
10*
12/2/27 8:21
「この恋の結末」
ジム・プリマ...
自由詩
3*
12/2/27 6:32
こういう話、
めー
散文(批評...
2
12/2/27 3:38
バックスペース
uminek...
自由詩
6*
12/2/27 3:32
白の断章
高原漣
自由詩
2*
12/2/27 2:26
黒い道
木立 悟
自由詩
8
12/2/27 2:21
春の兆しはまだ早い
灰泥軽茶
自由詩
5*
12/2/27 1:36
記憶
ゆべし
自由詩
2*
12/2/27 1:10
はやくちちゃん
日雇いくん◆...
散文(批評...
2*
12/2/27 0:16
無理なお願い
salco
自由詩
13*
12/2/26 23:44
同じ空の下
朧月
自由詩
1
12/2/26 23:09
欠片
73
自由詩
1
12/2/26 23:00
死者を鎮めるものよ (諏訪敦 賛歌)
いねむり猫
自由詩
0
12/2/26 22:23
風いろ
草野大悟
自由詩
1*
12/2/26 22:14
春の記憶
あまね
自由詩
26
12/2/26 21:54
俳句・習作 2
壮佑
俳句
7*
12/2/26 21:43
ねえ、ご主人様
ゆず
自由詩
0
12/2/26 21:37
夢の朗読会
服部 剛
自由詩
1
12/2/26 21:17
いもと嫁さん
〃
自由詩
7+*
12/2/26 21:12
幸せは繋がってく
ジュリエット
自由詩
1
12/2/26 20:57
耳飾り
理来
自由詩
6*
12/2/26 20:53
一個の孤独
ただのみきや
自由詩
13*
12/2/26 20:30
散歩の途中で
空丸ゆらぎ
自由詩
14
12/2/26 20:28
3200
3201
3202
3203
3204
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
3214
3215
3216
3217
3218
3219
3220
3221
3222
3223
3224
3225
3226
3227
3228
3229
3230
3231
3232
3233
3234
3235
3236
3237
3238
3239
3240
加筆訂正:
一個の孤独
/
ただのみきや
[12/2/26 20:53]
一部字の間違いを直しました。
7.21sec.