倦怠は ぬるい酸のように
この肌を 柔らかく溶かしていく
このバスタブから 立ち上がれば
街の風が 洗うだろう

むき出しにされた 俺の白いあばら骨を
カルシウムで出来た 籠の網目の隙間か ...
ことばにならないものが
渦を巻いている
それはある期待なのか
失望なのか
わからない

明滅する影と光が時間のように ...
苦労を買って出ろ
好き好んで
苦労する事ない
人は年を取る

ギャップを感じた
あの日の朝に
身障者は嘘をつく
虹色の花

良いアドバイスが欲しい。
綺麗な心で居たい。
恋は盲 ...
それは
私の内側を
蝕んで

赤黒い
蕾を
つけるため

脈打つ
心臓に
まとわりついて

不安と
恐怖の
花を咲かすため

頭蓋骨の
隙間から
中に入って

...
川で河童と出会った
溺れているところを助けてやると
河童は猛烈に怒りだした
どうやら河童はクロールの練習をしていたらしい
河童のくせに生意気だ
そりゃあ、奥さんが正しい!
ご主人、あんた間違ってるよ。
  その町は無口なので
  バナナという言葉がひとつ
  朝の庭で凍りついている
  曇った窓の向こうでは
  魚一匹棲んでいない
  汚い川に沿って伸びる土手を
  雪をかぶった ...
  籐椅子に体を沈めて
  女が自分の手首を切っている
  カッターナイフで
  夢心地な眼で
  なにか、神聖な
  儀式の準備をするように
  女が自分の手首を切っている
  ...
この緑色の液体を飲みなさい
毒は入っていなくてよ
揉み解した葉っぱを干からびさせた物を
お湯にひたして体液を抜き出したのよ
人間は森から離れてしまったから
植物液を飲まないと
魂なき野 ...
息が詰まるほど死にたくなる。

死にたい死にたい死にたい

そんな呟きが酸素の海を漂い、見ず知らずの人間の酸素として息づく

可笑しなところ、ここは、この世界は本当に可笑しなところ

...
君と離れそうで

とてもかなしいのです

宇宙って僕ときみしかいないのに

どうして会えないの?
朝になる昼が訪れ夜になる
       できれば朝日の刻に逝きたい

目をつぶり羊を数えながら死ぬ
       安らかであれその瞬間よ

思い出し笑いしている冬の午後
       や ...
たぶん、枯葉を踏んで
(小気味良いステップで)
たぶん、あなたの森を歩く


あなたの匂いがする森は
いつかどこかで歩いた道
頬を寄せると風が囁く


おはなしをしよう
ブランケ ...
やさしくなれる
わけもなく
その笑顔   浮かべるだけで  




可笑しいでしょ
夢中なんだよ
特別なんだ    誰よりも
とびきりなんだ  なによりも


...
ぼくは小説を読んでも粗筋が書けないし、想いだせないタイプの人間だが、この小説なら3行で書ける。

30男が、猫と競馬にはまり、同じように猫と競馬にはまっているひとびととの日常を語って物語は進行す ...
そらを見ている
木曜日
ふとんにすわって
見ている

窓枠のほこりが
すこしひかって
あちら側では
木曜日が
ちゃくちゃくとすすんでゆく
繰り返し繰り返し繰り返し
映し出される自然の悪意
抗らうことも無くそのまま流されて行く
多くの生命 一体地球何個分の生命が流されて行くのか

繰り返し繰り返し繰り返し
流されて行く ...
朝であるのにともしびを燈すのは

なぜなんだろう

どうしてなんだろう

こんなにも

世界はエネルギーに満ちているのに


ぼくらは365分の1の確率で

誕生日をもらって ...
サラダの水は純粋だ
野菜の涙かもしれない

湧き出たばかりの水は
すべてが純粋に見える

この心は
どこからきているのだろう
今日という船が
昨日という川を流れていく

川の水源には産声があり
川の果てには海がある

だから海は
あんなにも大きくて
少し悲しい

わたしのオールは細すぎて
川の流れは遅す ...
砂浜に埋めてきたものは
なんでしょう

恋を謳った 小さな貝殻
光なくして落ちた 星の骸
流れ着いた 白い骨
異国の文字が書かれた さびぬれた空き缶

最後に埋められるものは
なんで ...
凍えた掌あたためる
あなたのてぶくろに
なりたいのです

ミトンもよいけど五本指
指先ひとつひとつを
包むよう

ほどけた心を毛糸にし
もいちど編めば
よみがえる

凍えた掌あ ...
爪先を照らす灯
橙色の夕げ
人差し指の先にあった虹
やわらかな心
堪えきれない笑い声
愛しさ故の毒舌

埋もれてみよう
そんな何気ない日常の中に

繋いでいこう
大切なもの一つず ...
美しい人でした
骨になった その人は
けれど
骨になった その人を
もう わたしは その人だとは呼べなくて

いただいた ブローチこそが その人

水引細工
結びの花 ...
冬の、夜空は暗くて黒い
星月がない夜は。特に
ああ
すいこまれてゆく。
なだらかな真っ黒。に思い、が焦げてゆく
恍惚な影
ひかりなし

すくいようのない空の色に
溜息どころか。
...
頭よくて運動出来て優しかったのに、中学校入ってから引きこもりになった同級生の事を考えていた。

私は要領が悪くて小学生の時によくその同級生に叱られた。

今、仕事から逃げたいから、引きこもりを ...
              夜空にグラスかかげれば
              茄子紺のよる揺らいでる
              氷の隙間で三日月泳ぎ
              する ...
一月十日,木曜日
   あなた方が怒り立ったままで日が沈むことのないようにしなさい。
         エフェソス4章26節


時として怒りに負くる事もありクリスチャンたち互いに許そう
...
去ってゆく
風は肺に染み渡り
)おちていた
いまは隠れて
みなし児を見つめた満月がね
冷たいから
(すやすや)と、思い詰めれば眠れないだろう
)静かな夜
ぬくもりを知らずに ...
大洋のなかにぽつんと孤島がある
永い間孤立していた島は海鳥に自分の気持ちを託して遠くの島に遣わした
海鳥は赤い実を啄んで帰って来た
ただそれだけでメッセージは伝わらない
島は自分を掘ることを思 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ぬるま湯まーつん自由詩6*12/1/12 21:43
『古い写真』あおい満月自由詩7+*12/1/12 20:56
頭痛がするペポパンプ自由詩2*12/1/12 20:41
りり自由詩5*12/1/12 19:46
河童マフラーマン自由詩2+*12/1/12 19:31
写真を見てひとことvol.22花形新次携帯写真+...012/1/12 18:55
無口な町草野春心自由詩512/1/12 17:41
角砂糖自由詩412/1/12 17:32
森心あれば木屋 亞万自由詩8*12/1/12 16:33
自殺志願者と鬱病患者と自問自答愛心自由詩612/1/12 16:11
ありがとうございます梅昆布茶自由詩412/1/12 15:43
アネモネを抱くそらの珊瑚短歌4*12/1/12 15:11
おはなし、森の石瀬琳々自由詩12*12/1/12 14:01
微笑み命法komase...自由詩1*12/1/12 14:01
『プレーンソング』覚書DNA散文(批評...012/1/12 13:18
木曜日はるな自由詩612/1/12 12:42
砂時計……とある蛙自由詩10*12/1/12 12:38
ともしび吉岡ペペロ自由詩912/1/12 12:32
サラダ小原あき自由詩9*12/1/12 11:43
自由詩10*12/1/12 11:29
埋葬そらの珊瑚自由詩10*12/1/12 10:54
てぶくろ自由詩7*12/1/12 8:53
ハロー、色彩三奈自由詩712/1/12 8:27
結びの花るるりら携帯写真+...20*12/1/12 8:09
唐草フウ自由詩9*12/1/12 8:03
山岸美香自由詩212/1/12 7:55
月逃げて石田とわ自由詩8*12/1/12 7:49
日々の聖句(3)生田 稔短歌3*12/1/12 7:07
こもりうたアラガイs自由詩6*12/1/12 5:54
離れ小島たにい自由詩512/1/12 5:52

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