私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピアに変色した
フォトグラフを連想させる
右頬に
てん、てん、てんと
程よい距離を置いて存在す ...
ノルウェイの森を、久しぶりに読み返していて、七章に差し掛かったところで何かおかしいな、と思えば、43ページ目(つまり44ページ目も)がきれいに破りとられていたのだった。ワタナベと緑が昼間から酒を飲 ...
僕が資材調達課で関根さんが天体望遠鏡を組み立ていた頃総務の峯岸さんが3びきの柴の仔犬をもらってきた
工場の片隅食堂の裏の朽ちかけた木造の社員寮のあたりでわんこは皆に可愛がられながらコロコロと遊ん ...
ふたつの果実
なんで生まれてきたんだろう
なんで生きているんだろう
くりかえし熟して
大きな赤ん坊に育ってしまった
耳の魔女がささやく
真実はひとつ
おっぱいはふたつ
膨らんで ...
天地創造/泥の人形/吐息/わたし
塩の柱/エノクの復讐/飛び去った
ヤコブの梯子/密室の蝶/花瓶/一滴
砂丘の椅子/はためく背広/空の鳥かご
要らないなら
それで 良かった
軋む木造の床は
此処に僕以外の誰かが
居る事を教えてくれている
まだ音は止んでない
疑心、疑心、
欲しくなっても
もう 遅い ...
マンションの手付け金のうち、
8万5千円が戻ってきたので、
どうしようか、
談志のDVD全集を買おうか、
ブルーノートの再発レコードをまとめ買いしようか、
カートリッジやスタビライザーを ...
水際に赤と黒が目立つ
君は慎んで生と死を受け入れた
見事なまでに人間だ
老いた男が手を叩く
皺の隙間を呼吸が縫った
砂埃が舞い上がって
裾を払う絵がいつも描かれた
線路は目と鼻の ...
ここあ どこあ
うまいここあ
カチカチ鳴らして
余韻を楽しむ
そこあ どこあ
ももいろのここあ
ドアを開ければ
底冷えピエール鼻が鳴る
ここあ どこあ
そこあ こ ...
こどものゆめ幻なんかじゃない
サンタクロースは社会的想像の産物だ
小学生のころ私のサンタクロースは消えた
べつのメルヘンを育てていった
自分が罪びとであるかのような
...
起きて 動いて 眠る
起きて 動いて ただ眠る
はっと目が醒めれば
朝なのか 私は誰なのか たじろぐ
ただ淡々と過ごす日々は
だんだん世界が甘く柔らかくなっていき
マショマロのようだ ...
学校とお家のあいだにバイト先があった
それは地理的なことだけではなかった
それは社会的なことだけでもなかった
それはこころの問題のような気がしていた
空が澄んでいた
影が水色だった
なまえ ...
今日は焼肉食べに行こう
ユッケ塩タン上カルビ
にんにくホイルは真ん中に
ハラミ豚トロ上ロース
私はビビンバ
あなたは雑炊
最後はつるんとシャーベット
今週はどこへ行こう
...
世の中がすきと嫌いの
ニ色だったら簡単だけど
その分あじけなくなるうすっぺらいね
大丈夫って言葉が軽くて
あたしの口がぱくぱくするの
君が言うはずだった言葉も
とんでいっちゃった
...
君は なぜ泣く
いずれ全ては 塵に帰るだろう
その時涙を流すのは たぶん空の雨雲だけ
君は なぜ泣く
瞳の奥に築いてきた{ルビ堰=せき}が 崩れてしまったのかい
人の言葉が 痛ましい眺め ...
笑みを絶やさずにいよう
しずむあなたの灯台となるために
ずっと絶やさずにいよう
落下の形態が腑に落ちず
目下動転のとある夜だ
路地裏のとうに枯れた朝顔の鉢の
蔓の為の竹が歯の癖の様に泣く夜だ
眠る前から目覚まし時計が気になるのは
眠る前 ...
日常に潜む「?」という文字から
背を向けてないか?
逃げようとしていないか?
いつからか、目の前に
私と等身大の氷塊が、ある。
足元に一本の斧が、置かれている。
目を凝 ...
なんでもない大人の会話を
セクハラと言われた。
女は謝っておく事に
越した事はない。平謝り。
スケベでない人間は存在しない。
カマトトぶって
人を追い込める。
人は逃げてゆく。
...
23才の時の
凛々しい写真を
見て惚れ込む
体力も知力も全盛期
性格は尖がっている
痩せていて
えらが張っている
怖い。
今は丸く
優しく
黙っている
今の方が好き
...
生きることを楽しんで
常に良い気持ちで過ごしましょう
気づかない愛を受け
喜びに満ちている。
貴方に会いたい人は
沢山いる。
貴方を頼りにしている人は
話しを聞いて欲しがっている。
...
はぶさんは、いつも
ぺっぺっと唾を吐く
所構わずトイレになる
介助しようと抱きかかえれば
細い手足で、殴る、蹴る
そんなはぶさんの細枝のような体が
実は末期癌に蝕まれていな ...
みつまたをかけていたりするけど
ごはんをたべるときは
がっしょうするから
いいこだし
きよらか
てんし
ゆうべ
きみのまとう
しろい布にふれました
それはやさしく湿っていて
かみさまの一部のようでした
ゆうべ
窓のそとでは
たくさんの雪が ...
またきたか 雪
せいぜい覚悟して降れ
消されるくせに
やっと生き残った枝をへし折り
修理した屋根を壊し
道をうめて無くし
叫び声さえ凍らせるなら
覚悟して私に降れ
美しい冬 ...
人間が人形にしか見えない
人形が泣いて 笑っているんだ
気味が悪いね
人形が めそめそ げらげら わくわく ぱこぱこ
せかせか ぴこぴこ ぴーぽーぴーぽー
じゃかじゃか ぞわぞ ...
光よ 私を彩って
世界を この手で強く輝かせて
夕闇に紛れ 声を失った
涙を片手に握って 俯き歩きだす
何気ないライトに照らされて 驚く暇もなく立ち止まった
今はただ切なくて
...
空のひとすじ
とぎれとぎれに
たましいたちの渡り
祝祭の予感が
はりつめて街に灯る
肌をかさねる
こいびとは柑橘の香り
湿り気を母音に換え
いくつも降らせ
打ち上げて
土く ...
Get up,Boy.
Get up,Boy.
Girls are playing.
Get up,please,
The sun is shining.
Get up,Boy. ...
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう
なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
しょっぱい宝石
そらの珊瑚
自由詩
9*
11/12/21 9:48
43ページ、つまり44ページ目
はるな
散文(批評...
3
11/12/21 9:04
柴犬のいた日々より
梅昆布茶
自由詩
12
11/12/21 8:30
ふたつ
yo-yo
自由詩
10*
11/12/21 6:31
スピンクス
高濱
俳句
4
11/12/21 4:38
ハンプティ・ダンプティ
こういった
自由詩
1
11/12/21 3:43
おしまいの女
はだいろ
自由詩
3
11/12/21 3:29
Good morning
ネハン・フラ...
自由詩
1
11/12/21 1:32
ここあここあ
灰泥軽茶
自由詩
1*
11/12/21 1:26
私のサンタクロース
吉岡ペペロ
自由詩
6
11/12/21 1:16
マショマロ
灰泥軽茶
自由詩
4
11/12/21 0:58
青い帰り道
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2
11/12/21 0:34
カニ食べに行こうー
木屋 亞万
自由詩
3*
11/12/20 23:16
ニ色刷りの本
朧月
自由詩
2
11/12/20 23:16
君はなぜ泣く
まーつん
自由詩
5
11/12/20 23:13
笑みを
殿上 童
自由詩
30*
11/12/20 23:12
うわ言のミッド・ナイト
ホロウ・シカ...
自由詩
6*
11/12/20 23:00
斧と氷塊
服部 剛
自由詩
3
11/12/20 22:55
大人の会話
ペポパンプ
自由詩
2*
11/12/20 22:51
昔の自分
〃
自由詩
2*
11/12/20 22:51
美しき地球
〃
自由詩
4*
11/12/20 22:51
はぶさん
服部 剛
自由詩
5
11/12/20 22:43
タラコネンシス
6
自由詩
1+
11/12/20 22:29
しずかなよるに
草野春心
自由詩
9*
11/12/20 21:15
熱の陣
砂木
自由詩
12+*
11/12/20 21:01
人形のこと
八男(はちお...
自由詩
2
11/12/20 20:51
小さな光
アヤメ
自由詩
0
11/12/20 20:07
即興(多摩、12月)
あまね
自由詩
14
11/12/20 20:07
Get up ,Boy.
生田 稔
自由詩
1
11/12/20 19:58
相性
faik
自由詩
16*
11/12/20 19:02
3198
3199
3200
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4.33sec.