高円寺の古着屋にある個性という押し売りを
彼女は愉快そうに手に取って
その幾何額模様の可能性を私の太ももに押し当てる
ありとあらゆる自信をくれる
それが次の日に意味を成 ...
三月雨、が降る
ほろほろとこぼれて少女は涙する
はちみつ色の瞳を濡らし鼻筋を濡らし
ああけれど溶けてしまうから唇をきゅっと結ぶ
盛り上がる雫は春の水 それとも冬の水
少女に言葉はいら ...
突然見舞われる不幸は
偉そうなご高説によるものではなく
リアルな現実でしかない。
直面する哀しみは
勿体ぶった芸術作品の中にあるのではなく
喪失したという現実の中にある。
今見ることの ...
☆
こんなにも雪に降り込められるのを
喜ぶものがいるなんて
そうやって清らかなものに
深く深く染められていくのを
待っていたものがいるなんて
雨の中で君を想う
私の場所で君を想う
まっすぐにみつめているのはきっと
大事なものなんだよね
私もいくよ
私の大事な場所へ
それぞれの空から
同じに生まれた雨がふる
いいですか
コンクリートの塊を
右脳の隅に沈めておくから
ちゃんと見ていてくださいね
そう言われたのは
日曜日のことだったので
ひょっとする ...
自分も毛糸玉のくせして
プッチは毛糸玉と
戯れるのが好きだった
ふたつの毛糸玉は
所狭しと転がり回り
私は面白がってその糸を引いたものだった
小学生だった私と弟
そしてやっと歩き ...
相手をたいせつにするために、待つ、ということを、おぼえなければならない。
雨はとっくに 止んでいるのに
畳めない傘の中で
君は静かに濡れている
君だけしか聞こえない雨音は
周りの朗らかな声も上書きしてしまう
あなたには聞こえない この叫びは
通りすぎるビ ...
でも
生きている
それでも
息して生きている
でも
考えている
それでも
感じて考えている
廃人が
灰になるまで
苦楽と暮らす
呟きを
つぶさにとらえて
書く ...
意地になって
石になって
一になる
意地になった
一の
石である
布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ...
僕はいつもわからなかった
きっと 自分を失うことから 逃げてきたのだ
僕は そうして いつも 立っている
今日も この ぼんやりとした地の上に
気球に映る奇跡を左手でずらして
取っておいた帯もなくなりそうだから
布団を干すのは晴れの日にしよう
蓋の摩れる音を止められそうにないから
下さい
雨上がりの静寂に
何かを期待して
息を潜めた僕らを
逆上がりした後の街
何かが変化して
醜くなっていた僕らを
隠すように差した傘
を
右手に持つ君は
居心地悪そうに笑 ...
たまにしか感じられない
出逢った時の ときめき
きれいな詩
心にすうっと入ってきては
萌えて 僕にときめきをくれる
そんなときめきを求めて
本屋さんや図書館で
詩 ...
人生は手紙
読み進むごとに
春夏秋冬喜怒哀楽
答えは最後のお楽しみ
人生はビリヤード
当たり当たられ飛んで行く
誰が誰を動かして
こいつがどいつに影響されたか
白玉だって分かりはし ...
おきぬけに
大事なことを思いだし
顔をあらって
みつめようとするけれども
それはもうそこにはなく
かわりに
まずい水を
飲み干さなければならない
遮断された屋根の下の世界で
ぽつりと暗めの灯りの下
空想する突き抜ける雲
あなたは知っているだろうか
あの深い山々の向こう側を
固いビル郡の谷間はひしめき合いキンコンカン
風が吹い ...
エンドマーク
{引用=
片付かないページを見て
父親たちは 溜息をつき
母親たちは 腹を痛めた
子供たちは 首を切り
土くれを 青紫に染めた
毒を喰らう
毒を喰らう ...
春すぎて夏もすぎれば職もなく
蛍雪にかわる光かモニターよ
俗世からひと足先に飛び降りる
廃棄喰い己が身分の足るを知る
白米に蛆のおもかげ見ゆるかな
蓮茶飲み誰か故郷を思は ...
{引用=
Femme fairytale}
死に際の蝉は毎日発情期(「「「死に際だから許されるのよ?」」」)
五反田の渋滞待ちのトロイカがスマートフォンのシャッターまみれ ...
x月x日
東海道を歩ききってみせるときみは意気込んで名古屋の自宅を出発した。
東京方面に向かうのか、大阪方面に向かうのか、誰も聞いてないという。
x月x日
空から大きな落石。隕石か ...
檻の向こう
キリンが草を食んでる
睫毛は揺れず
咀嚼の震えもない
食んでいる一瞬の向こう
悲しげな目が合う
指先が悴むのは
怯えの躊躇
爪先をなぞって
伸ばした指先が
ぴたりと光沢 ...
あれから一年が経つ
ニュージーランドでの地震から
一年が経つのだ
その17日後が東日本大震災
そのあいだに
京大カンニング事件なんてものもあった
東日本大震災の ...
半年ぶりにかえった家はおどろくほど暖かく(ガス・ストーブをいれたの、と母)、慣れない匂いがした。住人が減り、それとちょうど反比例するように増えていく飾られる写真。
ウエディング・ドレスを着る。い ...
行く行く梅は今日も行く
桜ほどにも騒がれず
梅は行くのだ今日も行く
雲がくらあく光ってる
灰色の
冬にちかあい春の匂い
行く行く梅は今日も行く
桜ほど ...
...
ぼくはそのエレベーターにひとりで乗り込む
高度3万6000キロあたりで
ぼくは人類一小さな男になるのだ
ひとりでならなれる
あなたのクリトリスぐらいの大きさに
ひとりでな ...
どんなに大きい雨の粒が頬を打とうとも
...
ぼくはいつも
あおい国を探している
仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る
草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
高円寺ラプソディ
中山 マキ
自由詩
5*
12/2/23 14:04
三月雨
石瀬琳々
自由詩
16*
12/2/23 13:39
あれから ー哀しみ
……とある蛙
自由詩
12
12/2/23 12:11
雪
杉菜 晃
自由詩
6*
12/2/23 9:25
同い年の雨
朧月
自由詩
2
12/2/23 9:06
コンクリート
草野春心
自由詩
8*
12/2/23 9:02
雨とプッチと毛糸玉
そらの珊瑚
自由詩
14*
12/2/23 8:14
深呼吸して
はなもとあお
自由詩
8*
12/2/23 7:54
傘の中で降る雨
subaru...
自由詩
12+*
12/2/23 4:30
精なき生活
シホ.N
自由詩
4
12/2/23 2:23
就寝前
北村 守通
自由詩
6
12/2/23 1:52
_
番田
自由詩
5
12/2/23 1:30
欠歯
吉田安良田
自由詩
0
12/2/23 1:30
雨の日
こういった
自由詩
1+
12/2/23 1:28
ときめき
次元☆★
自由詩
2*
12/2/23 1:02
人の数だけいろいろあるけど
ただのみきや
自由詩
20+*
12/2/23 0:48
まずい水
はるな
自由詩
6
12/2/23 0:37
遮断された屋根の下で
たけしいたけ
自由詩
1
12/2/22 23:58
2011+リライト
ブルーベリー
自由詩
2*
12/2/22 23:48
青草句集
高原漣
俳句
0+*
12/2/22 23:26
フェイム・フェアリーテイル
ピッピ
短歌
5
12/2/22 23:07
ダイアリー
haniwa
自由詩
1
12/2/22 23:02
静物園
ブルーベリー
自由詩
3*
12/2/22 22:58
あれから
吉岡ペペロ
自由詩
3
12/2/22 22:22
ガス・ストーブのこと
はるな
散文(批評...
4
12/2/22 21:56
梅は行くのだ今日も行く
吉岡ペペロ
自由詩
3
12/2/22 21:44
いよいよ終わってんな…
TAT
短歌
2*
12/2/22 21:35
ひとりでならなれる
吉岡ペペロ
自由詩
2
12/2/22 21:33
どんなに大きい雨の粒が
TAT
自由詩
3
12/2/22 21:26
あおい国
壮佑
自由詩
23+*
12/2/22 21:04
3190
3191
3192
3193
3194
3195
3196
3197
3198
3199
3200
3201
3202
3203
3204
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
3214
3215
3216
3217
3218
3219
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3221
3222
3223
3224
3225
3226
3227
3228
3229
3230
4.84sec.