樹木


山桃の実のぶつぶつの舌触り


葛のつる川土手の樹を緊縛す


炎天や犬の尿に樹木立つ


昼の樹の葉叢の奥の星の夜


窓を叩き梢が夜を連れてきた

...
赤い首輪つけて
飼ってほしい

あなたの飼い猫になれたらよかったのに

餌をくれなきゃ死んじゃうよ
他の誰でもない
あなたがくれなきゃ
生きていけないの

こういう考えを
あなた ...
38度の熱が出て、楽しみだった 
僕の出版記念朗読会が、中止になった。  

数々の再会の場面が夢になり・・・
僕は今、ふとんに足を入れて 
ランプの灯を頼りに、この詩を綴っている  ...
結婚前の嫁さんを僕は(きれいだなぁ)
と、うっとり見ていた 

結婚後にいつも一緒の嫁さんは、時折 
いもに見えることがある 

高熱にうなされ 
布団からふらふら身を起こした僕に 
...
君を想う僕の気持ちは

もう君だけを想う気持ちじゃないよ

苦しい日も

君を想い続ける僕を応援してくれるあの人に

向けた気持ちでもあるんだ

君を想う気持ちが
あの人 ...
真白にとかれた耳飾り……
それは冬の名残です
寒い日にはてんてんとあとをつけていくもの
温かくなり、晴れた日には水上から流れくだってくるもの
かつてそうした世界の眼差しを愛していました
愛と ...
山砂はもうない
海砂ばかりが浚われ
洗われ
遠く運ばれ
混ぜられる
ごくありふれた砂粒に時折混ざる
貝の欠片の白い顔
ガラスの名残の澄んだ瞳
際立つ別嬪な粒子たち
僅かに
微かに  ...
ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テ ...
ときどき
なにかしずかによこぎる
そのあと

おきる
まっていたこと
まっていなかったこと
まんぱいになる
演奏の休憩のあいだ

テラスに出て風に当たった

永遠をものまねして

ぼくらには余念がなかった

それならそれでいいじゃないか

諦めがこだました

それならそれでいいじゃないか

意思が鳴っていた ...
夏にあいたひし形の穴から
海が溢れだす
きみは定規で水平線を引き直す
クジラが大きな口を開けて
ぼくの腹話術で、あー、と言う
風吹くな
心が寒い

風吹くな
手足が凍える

風吹くな
誰かを抱きたくなる

風邪引くな
寝込むことになる
わけてあげると
たわけたことを
のんきにみせてる
づきづき わらう

かなしばられないかおで
そようのないがしろな 
ほのぼのやわに

ちゅあちゅあ こぜり
みくだし みくるい
...
差し出された濡れ衣を
貴方は静かに纏った
濡れ衣は貴方に張り付き
体軸を浮かび上がらせ
その様子を見て
貴方は静かに笑った

菊日和の空の下
貴方は濡れ衣を濡れ衣とせず
その場を後に ...
傘のさき

アスファルト滑らすみたいな

さびしさ

青い空の

すぐよこに黒灰色の雲の群れ

超電磁砲


追いつけば

広がるのは

明るい不穏

冷たい雨
...
日々の聖句(19)決して祈りを忘れてはなりません
二月二十五日
「したがって,わたしの愛する者たちよ,あなた方は
常に従ってきましたが,つまり,わたしのいる時だ
けでなく,わたしのいない今いよ ...
砂糖の角を削る
わたしはわたしに必要な分だけ
あなたからあなたを削る
2月も終わる

灰白色の曇り空

こころが痺れている

悲しくて

目や胸や膝が痺れている

青い空がある

それだって永遠じゃない

繰り返されている


だから生 ...
猫を飼いたいと想う
強く猫を飼いたいと願う

何度も管理人さんにお願いしても
答えはいつも駄目だと云う否定の答え

外には出さないし
部屋も清潔にするからと
懇願してもやはり否定の答え ...
昨夜、大好きな
彼と喧嘩した…

君と別れてからは
言葉選びに
気を付けている私

いつの日か…
「ちゃんこの言葉は
冷たい」と言われた事で君を沢山傷付けて
しまったんだなと
深 ...
この街では

何百万人もの人がいて

それぞれ違う考えと顔を持って

蠢いている

それなのに 皆

一緒に見えるのはどういうわけだろう?

・・・電車の中でふと

向かい ...
ふと、とまる

みえない
レールのうえで

きみとなら
どこにでもいけた

どこまでも
いけたはずなのに

ぼくらのきしゃが
みつからない
まだ 朝のやさしい光が
町にあふれるまでには 時間がある

薄闇の中で 白い呼気が 
のろしを上げている

白いのろしは まだ街灯が灯る 細い路地を抜け
 古びた木造アパートの鉄階段 ...
あたたかな 陽射しの中 眠たげな君の瞳 愛しく映る
そんな何に気ない時間 終わってほしくないと願った

出口のない深い森の中
迷う日々だけが続いてく
歩き疲れ 立ち止まったとき
差し伸ばさ ...
青い風の中 僕らは目的もないまま 歩いている
これが自由だと言い聞かせ
手に掴むものは 昨日の後悔

きらめくStarになりたい なんて 
夜空に向かって呟く センチメンタル

弱虫な涙 ...
私には判らないことがある
貴方の愛が本当なのか?
ただの遊びなのか?

今まで 
たくさんの出会いと恋があった
私はいつも後先考えず
恋に夢中になってしまい
自分の感情で相手を振り回し ...
小学生の頃のいきつけの内科医院は いつも
消毒薬と漢方薬の匂いがしていた
医者の奥さんが受付の奥で薬を調合していて そこでもらう薬はとても粉っぽくて
飲むと必ずむせた

待合室から小さな裏庭 ...
降り止まない雨に
舌打ちして 空を睨む
思い通りにいかないことばかり
心がざらついて
軋んだ音が鳴りだす

苛立てば
心の瘡蓋はがれていく
「いつも君を想っているから」
あなたの声が ...
うみのながさを感じていると
わたしがその手につつまれているような
不安定な安堵に満ちてくる

うみのながさを感じていると ...
裏庭に佇む気持ち
(あまり陽のささない北向きの場所)
裏窓から外を眺める気持ち
(特に心浮き立つ景色ではなく)

何かに
裏をつけてみると
どこか秘密めいた香りが漂い
私は
つい覗い ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
俳句・習作 2壮佑俳句7*12/2/26 21:43
ねえ、ご主人様ゆず自由詩012/2/26 21:37
夢の朗読会 服部 剛自由詩112/2/26 21:17
いもと嫁さん 自由詩7+*12/2/26 21:12
幸せは繋がってくジュリエット自由詩112/2/26 20:57
耳飾り理来自由詩6*12/2/26 20:53
一個の孤独ただのみきや自由詩13*12/2/26 20:30
散歩の途中で空丸ゆらぎ自由詩1412/2/26 20:28
甲子園球場美砂自由詩212/2/26 19:10
意思が鳴っていた吉岡ペペロ携帯写真+...112/2/26 19:09
age4たもつ自由詩912/2/26 18:53
冬風HAL自由詩3+*12/2/26 18:47
のぞ そひ砂木自由詩13*12/2/26 16:14
濡れ衣日野自由詩2*12/2/26 15:06
オンリーマイレールガン吉岡ペペロ自由詩612/2/26 14:53
日々の聖句(19)決して祈りを忘れてはなりません生田 稔短歌212/2/26 14:13
絵具mizuno...自由詩212/2/26 14:01
光が射してくる吉岡ペペロ自由詩5*12/2/26 12:50
些細な希望HAL自由詩5*12/2/26 12:40
喧嘩ちゃんこ自由詩212/2/26 12:13
次の駅yamada...自由詩112/2/26 11:43
汽車小川 葉自由詩1*12/2/26 11:19
まだ 朝のやさしい光がいねむり猫自由詩5*12/2/26 10:51
ふたりだけのヒカリは 永遠に……洞野いちる自由詩312/2/26 10:00
弱虫なStar自由詩312/2/26 9:56
【 今の恋人は 】泡沫恋歌自由詩6*12/2/26 9:49
小さな秘密そらの珊瑚自由詩16+*12/2/26 9:31
【 雨宿り 】泡沫恋歌自由詩8+*12/2/26 9:11
『うみのながさ』あおい満月自由詩7*12/2/26 9:05
裏庭/裏窓そらの珊瑚自由詩8*12/2/26 8:51

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加筆訂正:
一個の孤独/ただのみきや[12/2/26 20:53]
一部字の間違いを直しました。
6.99sec.