空き缶がある
中に一匹の蝿がいて
ぶんぶんと旋回している
わたしの耳に聞こえている
耳にだけ聞こえている
蝿は蝿を欠いている
蝿は蝿を欠いている
...
ひらりひらりと舞い飛ぶ運命
ふらりふらりと舞い遊ぶ夢
決意をするときはいつも一人
夕焼けに包まれた川べり
ザーザーと雨の降りつける高架下
オリオン座の輝くマンションのベランダ
...
眠たいのに眠れない夜
死なない程度にリスカ
目をそむけてうえを見つめる
蛍光灯ほどの明るさで
天使がばらばらと降りてくる
風が吹いている
真夜中を駆け抜ける
...
日曜日のスーパーできみに会って
問題はヒゲを剃ってこなかったことと、それに服がださいことと
まあ色々あるけどとりあえずあわててエチケットカミソリを買ってトイレで剃ったら
すげー痛くて「血が出てる ...
逆立ちをして血が上り続けてしまったことを悔やんでいた男たちは鉄錆になく
暮れとも明けともつかない空は鈍色だ。鉄骨の喉元を明け透けにして、鉛筆の芯みたいにうらやましい胚内をうらんで、せせこましくも ...
死者の世界をも包括しないと
現代に物語が成立することはない
といったのは誰だっけか
死者の世界とは
異形の世界であり
異能の世界でもある
リアルが
揺るぎないものとして
そこに ...
俺達もゾンビーズ
自分の脳を騙して
強くなっただとか
ありがたいだとか
そんなこと言って
君に近づいてゆく
俺達はゾンビーズ
自分の脳だけじゃ飽き足らない ...
目を刺す金色、完璧な夕方、漫画雑誌の白黒
まずそうな紙の上で女の子が笑ってる。明朝体でしゃべるのが逆に
ポップ。あらかじめ用意された運命がめぐる毎週、終わる前提の世
界で、それでも恋 ...
カッコウが火の鳥のまねをしている
帽子みたいに着せかえられれば
よかったのにね
夢中になりすぎて枝から落ちるキツツキの
ものすごい顔
僕に助けを求めて鳴く
カッコウ
富士山が爆発で
その姿かたちを変えてしまったら
あの容姿をもう
見つめることが出来なくなってしまったら
やはり過去なんだ
ぼくらは過去で出来ているんだ
過去とは原因のことではない
過去と ...
赤い糸切れて結んで春隣
鬼やらいリップクリーム貸したげる
早春や秘めた想いをチョコに載せ
まぶた閉じ2月の睫毛恋してる
菜の花忌司馬遼読んだことがない
春遠し十円ハ ...
.
なぜ真っ黒な爪を残そうとするのか
なぜこんな真っ黒な棘をおれたちの
臥床{ルビ=ふしど}の下に残そうとするのか
おれが寝返りをうつたびきみが頬杖をつくたび
おれたちの手を胸をちくちく ...
わたしが泣き出すと
姉は自分の手のひらにエノキさんを描いて
「もう泣きやみな」と言った
エノキさんは森の木こりだった
中学にあがったとき
両手にマニキュアを塗ってくれた
わたしは水色の ...
.
愛する気持ちが悲しいときは
ひとはどうすればよいのだろう
…まばらに生えた松の向こうで…
…水鳥 揺れる揺れる…
.
悲しいのに涙がでないときは
おれはどうすればよいのだろう ...
{引用=
新人の台頭にカメラマンはシャッターをきりきり舞いさせ
華麗なジャンプはエッジを立てきりきりと氷を削った
綺麗な放物線を描いて舞った氷は
スケート靴すぐ傍ぎりぎりに
命がけ(とプレー ...
顔見知りの男が死んだ
いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた
そんな一人の男が死んだ
※
よくある話しだけど
おんなが二人いた
別れた奥さ ...
120218
博物館に向かう途中
遠くに動物園が見えると聞き
そのつもりで左方向を眺めたが
生憎、整備工事が行われていて
遠目が利かない
そ ...
愛してるそんな言葉を載せられる川の流れと笹舟さがす
僕と君名前を交換し合わないか嫌いな名を捨て好きな名になる
歳を取ってその分きれいになったよね僕もそろそろ白が混じった
ほんとうの言 ...
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる
コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
...
この世界は綺麗です
あなたはそう言って
どこかへ去って行った
この世界は綺麗です
あなたは泣きながらそう言った
この世界は綺麗です
あなたは痛みに顔を歪ませて言った
...
43歳の大人の男なら
こんなふうに言うんじゃないか
こんなふうに動くんじゃないか
そんなことを考えながら
喋ったり行動したりしている
たぶんみんなもそうなんだろう
「普通」ってなんなんだ ...
時計のない国で
のんびりと暮らしています
時計はなくとも
時間はあるわけで
朝、昼、夜と
まこと
大雑把な時間の感覚ではありますけれど
いちまばたきが
およそ一秒
...
屋根裏に集めた傘をさす 息が飛行機雲のようにまぶしい
物言わぬ駝鳥の目
遙か目の先には地平線がある筈なのだが、
駝鳥は相変わらず地面を見つめせつせと虫を啄む。
せつせせつせと虫を啄む
危険を感じたとき駝鳥は首を長くして遙か遠方を睨む。 ...
許容量を超えた痛みには
モルヒネを!
彼女にとってのモルヒネは
慰めでも愛でも誰かの保護でもない
背中に彫られ増殖しつつあるドラゴンタトゥーと
顔のいたるところに開けられたピアス
...
ポケットにいれた約束を
指でもてあそびながら
待つ電車はあなたへ続く
かなわなくていいから
なくならないままでいて
約束があるから
私さみしくないの
このホームで人がしんだって
だれか ...
オーケストラの調律の基本となるのは
オーボエの出す440HzのAの音程
オーボエは音程の不安定な楽器であるのに
ただ音程が聴き取りやすいために
その任を担わされる
しかしコンサートマ ...
もう涙は掛け値なしに流せないので
からだではなく こころが不自由
ほのかな明かりのみえる夜の余白に
やせた色彩の春がさまよっている
空気の中に弱弱しく感じられる
感傷的な気持ちの余韻を丸 ...
独り暮らしに
慣れたのか
不安なのか
はたまた
楽しんでるのか
つまらないのか
休みの日の夜は
あてもなく
バイクでちょっとお出掛けをする
街から少し離れた
農道を走る ...
なにかの映画で見たような
あてのない線路
そこには空も海もなく
心地よい孤独だけが転がっている
空き瓶の中で
春が雪に変わり
冬が死んでゆく
廃駅のベンチに腰掛けると
一匹の猫がすり寄 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
円柱
草野春心
自由詩
6*
12/2/20 23:09
君が何かを決める時
凪 ちひろ
自由詩
3
12/2/20 23:09
天使にふれたい
吉岡ペペロ
自由詩
8
12/2/20 22:46
10年だな
mizuno...
自由詩
5
12/2/20 22:27
灯火
鯉
自由詩
2
12/2/20 22:11
丹波哲郎物語
花形新次
自由詩
1
12/2/20 21:39
俺達はゾンビーズ
吉岡ペペロ
自由詩
2+
12/2/20 21:37
週刊少年
しもつき七
自由詩
8
12/2/20 21:34
キツツキと
mizuno...
自由詩
2+
12/2/20 21:19
タイムマシン
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2*
12/2/20 21:10
俳句2012 2月前半
北大路京介
俳句
14*
12/2/20 20:55
木莓(モミジイチゴ)
Giton
自由詩
2*
12/2/20 20:09
姉の魔法
mizuno...
自由詩
10
12/2/20 20:07
比叡の岸
Giton
自由詩
2*
12/2/20 19:21
氷上の舞い
ブルーベリー
自由詩
2*
12/2/20 19:06
奈落のひと
恋月 ぴの
自由詩
29*
12/2/20 18:55
動物園
あおば
自由詩
8*
12/2/20 15:54
tanka
葉leaf
短歌
2
12/2/20 15:41
ひとときの嬉しさ
木原東子
自由詩
26*
12/2/20 13:50
この世界は綺麗です〜代行〜
euyih
自由詩
5*
12/2/20 13:06
大人になれば
吉岡ペペロ
携帯写真+...
6
12/2/20 12:32
時計のない国で
そらの珊瑚
自由詩
10*
12/2/20 12:01
すべての傘をさします
佐藤真夏
短歌
6*
12/2/20 12:00
駝鳥
……とある蛙
自由詩
12*
12/2/20 10:20
「ドラゴンタトゥーの女」を観て
そらの珊瑚
自由詩
5*
12/2/20 9:28
花束をあなたに
朧月
自由詩
5
12/2/20 9:08
440Hz
HAL
自由詩
11
12/2/20 8:36
春が来る
瀬崎 虎彦
自由詩
1*
12/2/20 8:28
道
一 二
自由詩
4
12/2/20 5:45
レール
アズアミ
自由詩
3
12/2/20 1:24
3193
3194
3195
3196
3197
3198
3199
3200
3201
3202
3203
3204
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
3214
3215
3216
3217
3218
3219
3220
3221
3222
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5.39sec.