影色のつよい風が吹き
王国を覆う黄砂の霧のなかで
蠍のかたちをした遺伝子が蠢いているのがみえる
おぼつかない足元には
名前が奪われたばかりの獣の
黒く濁った骨が転がり
天にはたかく
いく ...
一人は楽しい このまま朝も夜もなく愛し合って死なない?世界じゅうの時計の針を盗んでしまわない?ねえ大事な話をしているのにスープにラムを入れるのはやめてくれない?靴下が左右違うんじゃない?些細な問題にとらわれすぎなん ... 潤みながら飢えている目は
風の日に飛べそうで叩きつけられた原理と似ている
美しくなったら会いに行くわと言う恋人のために用意した指輪は痩せすぎた彼女の指から抜け落ちて朝が来ない

朝は来ない ...
連日32℃を超える暑さを
新聞、テレビは猛暑日連続○○日と騒ぎ立て
それでも夕方からいい風が吹く夏だった
こんな風に、冷房ナシの夜はいいなあ
砂浜で波を眺めているみたいで体が安らぐ
空の深さ ...
 吐き戻したばかりの吐瀉物を横目に笑われた。じとじとした夜だ。安酒、いるはずもないような女だの友達だので囲まれている。中学生のころだっけ。わからない。どいつもこいつもペッティングしている、たいした面で ... ひとをじぶんのもとに呼びつけない

これぐらいでいいだろうとは思わない

じぶんや周りの?や!を素通りしない

めんどくさいことを途中でやめない


反論に対しては反論しない

...
吐き気するほど情緒的な連中を深い森で銃殺したい 真昼の緑の幽霊が
背を向けたまま近づいてきて
径との境に立ちつくし
街を見つめ 消えてゆく


別のはじまりに みなもとに
柱の列は照らされている
水かこむ枝葉
...
この道は、何処へ続いているのだろう。

このようなことを、あの頃はずっと考えていた。

今までにつらい、苦しい、もうやめたい。と、膝をつきそうになることが何度もあった。

だが、そのたびに ...
渦の中うまれてきたの(かたつむり)シとドの間の宇宙をみてた


世界地図の片隅でそっと競い合うかたつむり(鍵は海に落とした)


両耳に飼っていたかたつむりたちを探しています連らくください ...
僕は背を向けたのだろうか 
それとも目を瞑ったのだろうか 
君の笑顔が僕には見えなくなったのは 
なぜだ 
君を守ると決めた 
君のそばを離れないと誓った 
だのに君があまりにも強く輝いて ...
 カウンターで、痰が絡まって、「キャラメルマキアートください」がひっついてキャラメルマリアが顔を出した。舌打ちは案外たやすい、三頭身のキャラクターと店員の笑わない目、おれの小さい欲望と自尊心。上を向く ... 前ぶれは風のなか
雨のにおいのする
森は、騒き
心をみだす


      ( 誰もが平然と目をそむけるそこに、)


山の気はその密さをまし
やってくるものの 大きさをおしえ ...
伝えることができたのだろうか
熟れ落ちていく夕陽の悲鳴を

表わすことができたのだろうか
沈殿していく闇の舌なめずりを

キーを叩く指の隙間から
瞬間は呆気なく零れ落ちてしまう
慌 ...
タブレットがスマホに見えるこの俺に長い文章打たせんじゃないよ 痂を剥がして傷に戻す

昨日の夜を思い出す様な軽い気持ちで
 
雨が降ってないのに傘をさしている人
火がついてないタバコをくわえ続けている人

首のとれた人形を大事そうに抱きしめている人
ミルクに練乳を入れて飲んでいる人

からのベビーカーを押している ...
コーヒーとクッキーとタバコの三者択一をせまられて、
それらの選択肢の詳細を明示されない。

コーヒーはドリップなのかエスプレッソなのか、
クッキーはバターをつかっているのかいないのか、
タバ ...
グラウンドゼロの上にも月昇る ターンテーブルに古いレコードを乗せる
静かに針を落とす
黒い円盤は回転し
やがて小刻みな振動を針に伝える
スピーカーから懐かしい音が聴こえる

あの夏
このレコードを買ったときの想い出が ...
国を滅ぼす大臣並べ適材適所と民主党 ヒロインが誘拐されたので
居場所をトレースするため
ドーベルマン刑事が
ミディアムレアの肉塊に
尖った鼻を突っ込んだ

それは凶悪犯罪者の
記憶だけに特化して
捜査の手順を追求した
...
コオロギの鳴くや神無の二日なり秋風ぞ吹く融の里に

天高し薄きブルーの彼方より秋の風吹くひくき丘の辺
こんなふうに甘い曇りの日には
痩せた烏賊が空で迷子になる
びっちりしたネオンの前で驚いてしまったら
うちへおいで
どこへも行かないから
つよいひとより

よわいひとのほうが

たくさんくるしむような

きがします



だから

よわいひとのほうが

ひとのかなしみを

よりふかく ...
眠るときはまるくなる
骨を抜いたイカのように
立派な毛皮に包まれた
ただの肉塊になる

目の玉はビー玉
なにを映すかはまだ決めてない
占いはできないけど明日はみえる
今日と似ていて少し ...
きみと最後に観た十五夜は
もうどのくらい前だったのだろうか

きみは教えてくれた
中秋の名月はもともと中国から
伝来したものだと

ぼくはそれは知っているよときみに答えた
じゃ十三夜は ...
飛び立った鳥の行方を捜してる 夜に焦がれて夜に怯えて

いつだって夜は味方じゃなかったし別れの電話も覚悟してたし

アイドルと政治家が並ぶ深夜枠誰も嘘つき誰も正直

真夜中のテレショ ...
治りかけの小さな傷は
ちょっと痒くなる

我慢できなくなって
その周りをおそるおそる掻いてみたりして

治ってしまえば
こんな小さな傷のことなど
きれいさっぱり忘れてしまうだろうに
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
_紅月自由詩312/10/4 6:43
番田 自由詩212/10/4 2:31
s-i*ck-isはるな自由詩512/10/4 0:49
指輪自由詩4+12/10/4 0:24
庶民の一夏salco自由詩5+*12/10/3 23:57
_散文(批評...012/10/3 23:44
これぐらいでいいだろうとは思わない吉岡ペペロ自由詩612/10/3 22:51
スターリニスト短歌1花形新次短歌012/10/3 21:33
ひかり めぐり Ⅳ木立 悟自由詩112/10/3 21:29
いつかどこかへ続く道たまごボーロ自由詩3*12/10/3 20:37
桜のようにきえるだけだねことこ短歌1012/10/3 20:33
輝き文字綴り屋 ...自由詩1*12/10/3 20:29
キャラメルマリア散文(批評...012/10/3 20:03
弓の音月乃助自由詩512/10/3 19:28
手の届かない場所nonya自由詩23*12/10/3 18:54
スマート短歌1花形新次短歌012/10/3 18:35
治りかけが一番痒い徘徊メガネ自由詩312/10/3 18:30
嗚呼、パラノイア乙ノ羽 凛自由詩6*12/10/3 18:22
雨の音を聞きながら書いた詩rabbit...自由詩312/10/3 17:30
グラウンドゼロの上にも月昇る北大路京介俳句612/10/3 17:08
振動うずら豆自由詩112/10/3 15:26
内閣改造【都々逸】北大路京介伝統定型各...3*12/10/3 15:14
亀山パンチ和田カマリ自由詩1*12/10/3 15:04
融の里生田 稔短歌212/10/3 14:48
どこへも行かないはるな自由詩612/10/3 12:38
つよいひと よわいひと多紀自由詩6*12/10/3 12:32
模様アルビノ自由詩8*12/10/3 10:24
片見月HAL自由詩11*12/10/3 10:12
夜(或いは希望或いは絶望)永乃ゆち短歌3*12/10/3 9:53
メモワールそらの珊瑚自由詩33*12/10/3 8:11

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