とけていく和音の
ひびいていく怨嗟の
調律された通路
透明なずれが羽毛のようにあなたの心をとりまく
それは鏡のように豪奢で不穏
痛みはないのに
奇妙な不快感 ...
目的などなかった
最寄りの寂れた無人駅から
たまたま通りすがった赤錆の列車に乗った
血の乾いた衣服はぼろぼろにほつれ
おそらく僕はひどく青ざめた顔をしていただろう
幸いにも乗客はほかにいなか ...
雨の音が聞こえている。
昔、聞いていた曲が流れている。
いつの間にか、父親になった。
一日が短いのに、一年がすぐに過ぎてしまう。
青い空はやってこない。
明日は、遊びに行くんだ。
曇り空で ...
たりたりたりと
私の何か少し足りていない
ミリデシリットル分の
たりたりたりが
足早に私のうしろをついてきて
影に交じりながら
陽をよけて
たりたりたりと
...
湖底から水面を見上げて
湖の周囲には深い森が広がっている
白いシーツを乱すように
水面に陽光が跳ねる
森の上にだけ天気雨が降っている
それは恋人の涙のようにすこし塩辛い
恋人の涙は小鼻の脇 ...
ちびちび飲み
そろそろ帰る
ぽたぽた降り
ざあざあ降り
あ、傘忘れた
打ちつける雨
タクシー来ず
しぶしぶ歩く
びしょぬれだ
酔いが醒める
...
あなたの言葉にいつまでも続く永遠を感じ
あなたのぬくもりに限りある生命を想う
ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビーフ、ローリエ、カレー粉、しょうが、サワークリーム、レモン、
ぼくの体力、
ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビ ...
夏に焼かれた街を労わる雨音
一粒一粒、世界に触れ、砕け
私の胸を静けさに連れていく
夜、ひとり聞き入るこの音に
なにもかも許された気がする
しっぽを
こちらに向けている
しっぽ
(あれにするわ)
言われた通りにやってみたところ
天気をずいぶん正確に調べることができた
しかし 彼の知識には 時として ひとりよがりというか ...
君を殺してしまいたい
こんなに恋が苦しいのなら
心で心を傷つけあって
君を殺めてしまいたい
もう好きにならないように
もう好きになれないように
でも君を殺してしまえるほど
私は君が嫌いじ ...
小さな小さな茨の冠を、そっと頭上に載せてあげる
わたしの小さな王女さま。
剣も盾も兵隊もいないけれど、
黒く切り取られた空が
のっぺりと広間をみたしている
{ルビ万軍 ...
ありあわせのもので生きてゆく
冷蔵庫のなかにはあるいはいえのなかには
備蓄したもののない
こってりとした愛とか
ささくれだった笑いとか
スパイスをきかしたつもりの人造サラダ
気 ...
真昼の青空にいて
お日様はいつもと同じように
まっすぐに向き合ってくれている
それなのに痩せ尖った姿を
心溶かす丸い雲の横で
薄ぼんやり見せてしまい
ごめんなさ ...
ぞろぞろと
つながって
生まれくる
かまきりの赤ちゃん
泡を固めたような
麩菓子に似た卵から
孵化してしまったら
もう戻れない
生まれた瞬間から
君たちは みなしご
風 ...
ダイヤモンド
食べてキラキラ
輝きを
取り戻したい
俺のウンコに
あの頃の
ウンコの張りを
思い出す
たびに涙が
こぼれちゃうのよ
乳頭から豆乳
あなたなら
どうする
お豆さんだからって
泣き寝入りは
許さないからね
乳頭に入刀
あなたなら
どうする
刺激が欲しかったなんて
強がりはよしてね
乳頭だけ ...
可愛かった君が
台風になったと聞いて
かなしかった
あんなに可愛かった君が
なに食わぬ顔で
意味や 時間を
張り飛ばしていく
むかし
一緒にうたっていた歌を
はぐれた風に ...
空がすこんと抜けそこから夏と秋とが入れかわって鱗雲。日差しはどことなく丸っこくなって色もなんとなく赤っぽい、カーテンにハンガーのかげがうつっている、それとそれに吊るされている布たちと。
ここはほとん ...
西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。
電信柱が眩しく そそり立っていた。
*
下水処理場を通り過 ...
クロワッサンを
ココアにつけて
体も心も温まる。
眠くなり寝床へ
人を大切に思い
人に気を遣って
人の話を聞いて
人の為にいのる
何もできない僕
情けをかける君
心 ...
『Pamela, or Virtue Reward』。この作品の断片を読んでの感想、気付き、そして自分なりの考えを以下に記す。
まず、Pamelaを論じるに当たって、18世紀当時のイギリス社会を取 ...
幸せは虹色に似て美しい背中を押してくれる追い風
砂浜を素足で歩き気分いい子供の頃の淡い想い出
投げかけた言葉跳ね返す君の声別れ間際は何故かモノクロ
去年から続く恋愛ストーリー紙 ...
おそらく
それが見ず知らずの善良な動物の皮であった
という
ひどく生々しい事実にもたれながら
わたしが
しらずしらずのうちに
この足で踏みつけてきた
ものを想います
どうして
こ ...
染み透る冷たい澄んだ水を腕に流して/
仮初の水素の香りと爽やかな森の空気がきみの頤から滲み
戦ぐ風 贖罪の韻律がかすかに
...
「あの人は優しいからね」友達が呟く言葉に泣きそうになる
優しさも厳しさもみんな好きだからずるさも弱さも責められないまま
あの空にあの星にあの夕焼けにいつもあなたが微笑んでいる
こんな ...
なんにもないから
じゃがいもを剥いて茹でる
そしてつぶしマヨネーズと七味
とろけるチーズも入れて
まぜてこねたら小さくなった
おたまのうらを覗いてもなんにもついていません ...
神様を信じても
無意味だから
働くことにした
働いていればいい
少しでも 1秒でも
食べることも
休むことも忘れた
そして誰の絵も見なくなった
詩も捨てて
肩をたたき合って
同 ...
すこしのかなしみがあったけれど
それはさもないかなしみだから
窓のそとのことを考えようと
わたしは祈る
きっとまだ
のこっているはず
わたしの場所
この残照のまばゆさ
のな ...
帰っては来てほしくない
波もいつかは帰ってくる
それが自然の営みで
逆らうことなど考えるな
と記された記憶のそこの
谷間にはあるのだろうか
あの町が
揺れる稲穂が不似合いに
原 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アウトラインⅠ
empty
自由詩
3
12/9/22 7:47
dialog
紅月
自由詩
6
12/9/22 6:17
明日、遊びに行く理由
ブライアン
自由詩
2*
12/9/22 1:20
たりたち
灰泥軽茶
自由詩
9*
12/9/22 1:17
虹のプラットフォーム
カワグチタケ...
自由詩
6
12/9/22 0:12
びしょぬれ
三田九郎
自由詩
1
12/9/21 23:51
これを愛と呼ぶのなら
文字綴り屋 ...
自由詩
3*
12/9/21 23:48
ぼくのカレー
吉岡ペペロ
自由詩
7
12/9/21 23:34
雨音
三田九郎
自由詩
4
12/9/21 22:59
文化の星の馬
根岸 薫
自由詩
2
12/9/21 22:12
その胸に、突き刺して、
そらの とこ
自由詩
8*
12/9/21 22:10
誰もいない戴冠式
高原漣
自由詩
1*
12/9/21 22:09
やきそば
梅昆布茶
自由詩
13
12/9/21 21:26
月でいて
芦沢 恵
自由詩
16*
12/9/21 21:24
みなしご
そらの珊瑚
自由詩
15
12/9/21 21:10
ウンコ短歌1
花形新次
短歌
0
12/9/21 20:31
乳頭
〃
自由詩
4
12/9/21 16:17
きれいな骨
はるな
自由詩
7
12/9/21 15:33
いろいろな感じについて
〃
散文(批評...
2
12/9/21 15:24
夏と私 Ⅲ
空丸ゆらぎ
自由詩
15
12/9/21 13:56
温かいココア
ペポパンプ
自由詩
10+*
12/9/21 12:43
『Pamela, or Virtue Reward』
森永裕爾
散文(批評...
1
12/9/21 9:54
追い風
夏川ゆう
短歌
1
12/9/21 9:03
わたしもまた一枚の皮張り
そらの珊瑚
自由詩
9
12/9/21 8:20
群島
empty
自由詩
3+
12/9/21 5:03
片恋短歌Ⅰ
永乃ゆち
短歌
1*
12/9/21 3:12
ぽてじゃが夜食
灰泥軽茶
自由詩
8*
12/9/21 3:03
二十歳を過ぎれば
番田
自由詩
1
12/9/21 1:41
どれ、ですか
もっぷ
自由詩
5
12/9/21 1:08
あの町
〃
自由詩
3
12/9/21 1:03
2889
2890
2891
2892
2893
2894
2895
2896
2897
2898
2899
2900
2901
2902
2903
2904
2905
2906
2907
2908
2909
2910
2911
2912
2913
2914
2915
2916
2917
2918
2919
2920
2921
2922
2923
2924
2925
2926
2927
2928
2929
加筆訂正:
散歩の途中で
/
空丸ゆらぎ
[12/9/21 14:05]
20120921
4.9sec.