棺桶を開けるとそこには見知った筈の大きな顔と、見知らぬ血色があるばかりで、周りには花なんか添えられているし、ついつい「久しぶりだなあ」と場違いな言葉が喉を震わせた。本当はこんなところに来たくなんかなか ...
私の声は
とってもいい声だから
アエギ声なら
100万人の男だって
同時にいかせることが出来る
だけど
飛びきり上等のアエギ声を
出させてくれるような
素敵な男が一人もいないから
...
寒さのあまり目が覚めて
気がつけば、職場で椅子に座ったままで
くしゃみが鼻先で誘爆すると
まるで冷たい水中にいるのではないかと思うほど寒かった。
いつの間にか、窓は真っ黒に塗り ...
コスモスを見に行こうよ。とキミが言うから
その日、僕らは旅に出た。
思いつきで、旅に出た。
できれば、車はオープンカーの
アメリカンなおっきな車が理想だけれど ...
思想がない
煙草を吸うことも
通りを歩くと
そこが表の道だったか
裏通りだったか
もうまっくらで
風の音ももちろん
タイヤを削る
だけで
空中を
あるいていたら
仏様にあ ...
膝までの深さの
泥水のプールに
君と潜ってはしゃいでいた
君と潜ってはしゃいでいた
僕たちは19歳で
怖いものなんか何もなかった
僕たちは無敵で
青春は永遠だった ...
路肩に吹きだまる枯葉
新銅の輝きに縁取られた灰色の雲
ベランダに放置された色褪せたサンダル
つぎはぎだらけのアスファルト
遠くでたなびく商店の幟(のぼり)
...
四階のパソコン使い無為な歌書くわれの前はにちゃんねる見る
記すためノートに力込め書くもちびた鉛筆筆跡薄く
鉛筆を削る手に込めた力はただ廻す為ではないと思う
キー叩 ...
茎干からび転げる掘り起したままの花園に名もしれず
向日葵が花咲く中潜る蜂羨ましく思う夏過ぎ
自転車の百千並びに差す秋陽その長し影から出れずに寒し
歩き方忘れたように並木道 ...
あたし
知ってる
フォアグラを食べて
脂肪肝になったら
ミイラ取りが
ミイラになったって
あなた嗤うのでしょう?
いいの
それでも
あたし
泣きながら
フォアグラ ...
こちらは大雨です、
ぼくはこころでそうしたためた
未来は今と過去の連続地点にあるのではない
今と過去と未来はパラレルワールドで
そのパラレルワールドには無限の組み合わせがある
...
分かるかい分かるかい分かるかい
君を構築するカラフルな遺伝子だ
今、ウラシル、人差し指と中指の境目をすり抜けて
世界へと落ちていく
ほら、受精したね
一生懸命、一生懸命、一生懸命生きようとし ...
愛していると言うことと
愛していると思うことは
まったくちがうわね
窓際に立ち
君はうたう
愛していると囁かれることと
愛されていると感じることは
日没、空あかく
...
「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから
導き出した主です」(創世記15:7)
「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテ ...
王政復古のミニスカート
あなたがミスを犯したこと
摩擦した太陽と同じくらい明らか
広葉樹の多い樹林の中央に
高さ二〇メートルほどの榛の木が一本
屹立するその根元はジメジメとした地面が広がり
いち早く裸木となった榛の木は
次の春に暗褐色の花を付けるため逼塞する
あたり一面紅 ...
雨がやんだ
塹壕に 糞尿のにおいが」もどってきた
雨のほうがましだ
・
複葉機が雨雲のしたを飛んでいきやがる
俺たちのことを 見棄てるのか
...
毛布から出てこないのがアルテミス
骨太なベースラインや冬の虫
頼まれた宝くじ買いすぎていた
今日はラー油もぶちまけた
よかれと思ったことをしてブルー
さよならと言ってみる。
何のことはない、ただの言葉だから。
それでも、さっきまでなんともなかった心が、
まるで鉄砲水のような
洪水のような
押し寄せる感情がとめどなく押し寄せてくる。
...
すいぶんありふれた場所まできてしまった
ふりむけば怠惰に崩れた愛がみえる
いまや恋心は
あまい雨雲になって
なんとなくふたりを覆っている
雨がふれば
わたしもあなたも
木々も ...
鏡のような湖面
ここに有機体は居なそうだ
美しすぎて拒絶された感覚を覚える
のっぺりした私の顔
内には渦巻く感情がある
割れた窓ガラスに内なる私は写らない
あなたは私の表情を読み取 ...
121112
輪切りにされた風景
などくとどくがが
買ったばかりの風景に溶け込んでは
ふうすけと鳴る
ふうさくになり損ねる
ふりんとうのう ...
「いつか止む」雨を見つめて呟いたあなたに逢える喜びは晴れ
擦れ違う人々の波絶え間ないそれぞれ違う生き方がある
飛行機のエンジン音が遮った愛の告白静寂好む
放課後の教室はもう元気 ...
繰り返される迷いや
知っている範囲の真実を探すことが
もはや何かの復讐としてしか呼ばれないのなら
消え去ってしまいたい
それぞれの真実を
かきけしてしまうのなら
虹 ...
両親を持たない
孤児はさ迷って
乳が欲しいと雌の裾を掴む
だのに女は乳房を持たない
大聖堂の聖母も大通りの花売りも路地裏の娼婦も
まるで育むことを拒むように
首元までボタンを閉めて
...
今朝君は
泣いてないって
しょうがない
涙にぬれた
別れを告げた
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
A
ピッピ
自由詩
5
12/11/12 23:59
もったいない
花形新次
自由詩
2
12/11/12 22:56
11月の海流は。
元親 ミッド
自由詩
7*
12/11/12 22:28
コスモス・ドライブ。
〃
自由詩
3*
12/11/12 22:25
ゆっくりと
佐藤伊織
自由詩
5
12/11/12 22:23
夏の死体に埋もれて
ホロウ・シカ...
自由詩
12*
12/11/12 22:17
逃亡者。
元親 ミッド
自由詩
2*
12/11/12 22:15
スプロール化Ⅱ
すみたに
短歌
0
12/11/12 21:31
スプロール化Ⅰ
〃
短歌
2*
12/11/12 21:29
アン肝
花形新次
自由詩
3
12/11/12 19:58
ぼくはあなたに
吉岡ペペロ
自由詩
9
12/11/12 19:22
メリークリスマス
ピッピ
自由詩
4
12/11/12 19:17
日没
はるな
自由詩
6
12/11/12 18:59
約束の地
HAL
自由詩
2*
12/11/12 18:34
スカート
和田カマリ
自由詩
1*
12/11/12 18:29
榛(はんのき)
……とある蛙
自由詩
9*
12/11/12 15:59
墓標のはざま
月乃助
自由詩
9*
12/11/12 15:45
毛布
北大路京介
俳句
2
12/11/12 12:45
冬の虫
〃
俳句
3
12/11/12 12:44
頼まれた宝くじ買いすぎていた
〃
自由詩
2
12/11/12 12:44
今日はラー油もぶちまけた
〃
自由詩
1
12/11/12 12:43
よかれと思ったことをしてブルー
〃
自由詩
3
12/11/12 12:43
ただの言葉
たまごボーロ
自由詩
4*
12/11/12 11:56
雨雲
はるな
自由詩
3
12/11/12 10:35
平面
小川麻由美
自由詩
2*
12/11/12 9:46
ふうすけ
あおば
自由詩
6*
12/11/12 8:51
逢える喜び
夏川ゆう
短歌
0
12/11/12 8:42
鏡
seniri
自由詩
0*
12/11/12 6:42
女
衣 ミコ
自由詩
9*
12/11/12 6:03
別れ
舞蛍等
短歌
1
12/11/12 3:46
2881
2882
2883
2884
2885
2886
2887
2888
2889
2890
2891
2892
2893
2894
2895
2896
2897
2898
2899
2900
2901
2902
2903
2904
2905
2906
2907
2908
2909
2910
2911
2912
2913
2914
2915
2916
2917
2918
2919
2920
2921
加筆訂正:
サムライブルーブルース
/
すみたに
[12/11/12 21:26]
レイアウトなど
ナム〜
/
花形新次
[12/11/12 19:35]
文字化け修正
3.98sec.