わたしはわたしの中に
夜を溜める
そしてその夜を醸してゆく
深くなるように
やわらかくなるように
わたしはわたしの身体に
花を鳥を
風を月を沁みこませる
わたしの中の夜が
やさし ...
人生において僕は様々な役を求められて来た今もね
もちろん卒なくこなせる人間ではもちろんないその対極だろう
何かと何かをアジャストすることで随分磨り減ってしまった感性を想う
アウトサイダーにな ...
僕は確かに水中から青い空を見ている。
きらきらと輝く太陽がゆらゆらと屈折しながら僕の体をかすめる。
僕は普段と変わらず透明な水の中で呼吸をし、鳥の声を聴いている。
水の中でも大好きな森の息吹 ...
透き通る白い羽を雄大に扇ぎながら一羽の白鳥が湖面に波紋を広げる頃、
薔薇園で真っ赤な薔薇が一輪咲いた。
蜜蠟が滴り落ちそうな天空を見上げる。
深呼吸すると芳醇なワインの庭 ...
大草原の中、一人仰向けになり雲を見ていた。
青空にぽっかり浮かぶもの、地平線からもくもくと湧き上がるもの、
風と共に流れてゆくもの。一つとして同じものはない。
我々人間と同じだ。
どこ ...
最近疲れがとれない。
なんだろうこの疲労感は?
運送業なので確かに休みの少ない職種ではある。
もともと凧みたいなフーテン振りで妻にも離縁された駄目男ではあるが
以前はもうちょっと覇気があっ ...
【暮れかねる】
ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が さえざえと冷蔵庫の中で咲いていた
ばら肉は どこへいったのだ
薔薇が ここにはあるだけ ...
みなさん、こんにちは。
いつもお世話になっております。
今回、みなさんに読んでいただく
「悪い花」という作品はたいへん
美しい現代詩となっております。
そして今回に限り、
悪い花(希 ...
あなたの少し後ろ側
影を踏みながら歩いていく
街灯の明かりが怖くって
あなたの手を強く握る程
遠くへ行ってしまう気がした
前の家のばあさんが死んでしまった
腰より低く背を曲げた八十いくつのばあさんだ
息子夫婦は遠くに住んで
干からびたみたいな平屋に一人で住んでいたが
隣近所に迷惑のかからないように
死んだら近親 ...
ひかり草がきょうは青紫を纏い
インク花はそれが気に入らないらしく
いつもより繁殖している
間違えるなと言わんばかり
ひかり草は気がついて少しピンク色を帯びた
あくびを一つしたのはそれは
...
梅雨のぬるい日日
あたまが豆腐になっている
天気予報が世間並みに外れたので
好天のそとに出てみた
道を歩いていてさて
右に曲がるか左に曲がるか
人生はまるでロシアンルーレット
きょう ...
瞬きがまだ終わらないうちに
なくなってしまう
数知れぬ一秒にも
満たない想いがあるだろう
とは思うけれど
一瞬のあいだ瞬きをするうちに
恋の始まりはきっと
終わりのない愛になる
...
ななしのごんべ
どごがらぎなすって
どごさいぎぐさる
あとなんねんいぎる
どげんしてどごさいぎぐさる
なしてこげなどごろにおるべな
ななしのごんべ
どごがらぎなすって
どご ...
本日は
センカク問題に詳しい
八百屋さんの
真行寺公夫さんに
お話を伺いたいと思います
あー、解決すんのは
簡単でさ
汚染水の貯蔵施設
とか
瓦礫の処理場とか
造っちゃえば良い ...
やりたいことをしているはずなのに
できない言い訳を探しているとき
とてもなさけない気持ちになる
やりたいことがいつの間にか
できることにすり替わり
本当にやりたかったことは心をすり抜けて ...
ほら そっと後ろを振り向いてごらん。
どこから続いているのか
ずっとずっと遠くから
足跡がね 道になってる。
時には寄り道もしたし 時には深い川も渡ったけれど
そ ...
登った
登ったって言うけどさ
正直
俺たちが運んでる訳じゃん
エベレスト山頂まで
大型荷物の宅配してるって
考えたらさ
誉められるべきは
むしろ俺たちの方じゃないの
って思うのよ
...
山にはもう
やわらかな緑はないようだ
濃い万緑におおわれている
鶯の歌声も完成にちかづいている
からだで鳴いている
のどで押していないからふくよかだ
みずみずしい滴 ...
すてきな溝があったので
かたほうの耳をそこにあずける
夏草は風にこすれ
虫たちが{ルビ清=さや}かな羽音をたてる
日の光のなかですべては
ひとしく ...
神様は人間の中にいる。精神のうち欲望を制御した美しい理性だ。それが人類普遍の原理となっている。欲望の笑顔が消えた時、遠くから新たな目覚めを促す。すがるためではなく、気持ち悪くなってしまった ...
朝、
調律をはじめると
雀がどこかへ飛んでいった
かなしみのあまりこぼした涙が
きみの胸のうえでかわくみたいに
今夜でひと区切り
灰に身を浮かべている
安らぎは沈んでいる
やがてくる暗さに構える
ダースのひとかけらを
思い出してちぎる
灰は代わり映えのない
不透明を ...
目覚めても
夢が続くのか
岩穴に
風が吸いこまれていく
のぞく眼に
洞窟の奥でうつむく子どもが映る
近づけば
幼いままのぼくだ
小さいからだを
剃刀の風が
音を立てて
通 ...
血にまみれたままでは
だれも救えないと思い
顔に包帯を巻き付けてみた
そして何も見えなくなってしまいました
見えなくなればいいと望んだこと
心の奥で気付いていたのに
それからも逃げてい ...
辺りは静かで仄暗い
細かな気泡としなやかな水草だけが
照明の光を蓄えて揺れ動く
水槽の中を泳ぐアロワナは
夏の夜行列車に似ている
いつまでも眠れず、読書も捗らなかった
車窓に触れたゆび ...
裏庭にブリキのバケツをひっくり返して、置いておきました。
6月を迎え入れる準備です。
糸雨は
すまして
朝、早く
音もなく
いらっしゃるらしく
そんなおとずれ、ゆるしません。
あしあとをリ ...
一つ二つ華のひらを触って 感触と感触が繋がる
一つ二つずっど触っていたい アタシの官能が瞼を開くまで
今の刹那は止まるように願っている
真紅に露が弾ける華のひら 触り触れる感じるものは
熱 ...
簡単なものをつくる
それがほんとうはむずかしいのよ
そんな風に言いながらつくる
おいしい?
素早くきいてみる
返事をまたない
からっぽになっていたら
泡であらう
ぜんぶあら ...
沈丁花。
甘く香る肢体から、溢れ出る想い。
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜を溜める
塔野夏子
自由詩
18*
13/6/1 20:09
調整中
梅昆布茶
自由詩
6
13/6/1 19:44
再生
ヒヤシンス
自由詩
2*
13/6/1 19:25
平和
〃
自由詩
1*
13/6/1 19:23
成長すること
〃
自由詩
1*
13/6/1 19:22
ある親父の日記
梅昆布茶
散文(批評...
6
13/6/1 19:13
暮れかねる
るるりら
携帯写真+...
10*
13/6/1 18:54
悪い花
左屋百色
自由詩
8*
13/6/1 18:38
未確認失踪少女
秋助
自由詩
1
13/6/1 16:23
前の家のばあさん
オイタル
自由詩
7*
13/6/1 15:51
ひかり草
もっぷ
自由詩
3
13/6/1 15:49
空がついてくる
〃
自由詩
4
13/6/1 14:37
恋と愛のあいだの何秒か
りゅうのあく...
自由詩
7*
13/6/1 11:26
ふりかえる
2012
自由詩
2*
13/6/1 10:35
日曜討論 センカク問題
花形新次
自由詩
1
13/6/1 10:28
ひとりぼっちのたたかい
かわぐちひろ
自由詩
2*
13/6/1 10:19
あしあと。
元親 ミッド
自由詩
5*
13/6/1 9:30
最高齢登山者3 ネパール人クルーのつぶやき
花形新次
自由詩
2
13/6/1 8:28
六月の歌声
吉岡ペペロ
自由詩
5
13/6/1 8:14
夏草
草野春心
自由詩
7
13/6/1 6:39
神様と人間
はなもとあお
自由詩
4
13/6/1 6:30
調律
草野春心
自由詩
4
13/6/1 6:04
五月病
村正
自由詩
0
13/6/1 5:34
膜の中での変身
殿岡秀秋
自由詩
9
13/6/1 5:33
哀想笑い〜三月の晴れた日〜
中村 くらげ
自由詩
1*
13/6/1 2:25
図鑑に載らない動物
sample
自由詩
10*
13/6/1 0:26
つゆの音もだち
阿ト理恵
自由詩
10*
13/5/31 23:14
雌の薔薇
朝焼彩茜色
自由詩
4
13/5/31 23:07
泡
朧月
自由詩
3
13/5/31 22:38
赤の足りない世界。
世江
自由詩
1
13/5/31 21:59
2650
2651
2652
2653
2654
2655
2656
2657
2658
2659
2660
2661
2662
2663
2664
2665
2666
2667
2668
2669
2670
2671
2672
2673
2674
2675
2676
2677
2678
2679
2680
2681
2682
2683
2684
2685
2686
2687
2688
2689
2690
加筆訂正:
恋と愛のあいだの何秒か
/
りゅうのあくび
[13/6/1 17:30]
*3タイトルを1タイトルに修正*内容編集
7.15sec.