……夫の死に際して


ああ、あなたは行ってしまった――わたしは一人残されて

なんという憂愁の時を過ごさねばならないことでしょう

喜ばしく輝ける太陽は没し去り

光輝の国にも闇が ...
口溶けしないチョコレートが

不思議だ


口から 5ミリ四方の

サイコロ状を

舌で押し出すように手のひらに

転がしてみる


やはりチョコレート色のチョコ ...
二人のホームレスが同じ公園に暮らしていた。一人は家庭の不幸により、暫時行き場所を失った優秀な青年。もう一人は幼い頃からの窃盗の常習犯で長く浮浪生活をしていた。二人は意気投合し、配給される食事を一緒に食 ... 見送った背中を思い出しながら食べたケーキはしょっぱかったの


謝らない代わりにケーキを買ってくる君をやっぱり許してしまう


大きめのプリンをふたりで分け合った夜は月さえ ...
私は父親の顔を知らない。

けれど私の顔は、父親にそっくりだと
ある日酷く私を殴った後、母が吐き捨てるように言った。

腫れて赤くなった頬を氷で冷やしながら
私は鏡を覗いていた ...
thought things are yours
and, all of things are yours
i drive car for over the sea
there is very ...
色んな歌を歌ってきた
たくさんの歌を歌ってきた
だけど今俺の胸に残っているのは
ただ1つの歌
あんなに強くあった悲しみも
天に昇るほどだった喜びも
なぜ俺の胸には残っていないのか

こ ...
優しさだけで、生きていけると思ってた頃。


どうしようもなく、若かった頃。


けれど限りなく、輝いてた頃。
電話して 写メ届いたか 母に聞く 父は遠くで 照れて喜ぶ 偶然ばったり

柔らかな心がぐにゅり

私とあなたがひとつにぐにゅり

目と目が合い笑みがこぼれて

また心はふたつに弾けて跳ねて

たんとんたたった

たんとんたたった

...
ヨシ倒れ 田植えに合わせ いざ芽吹く 雨の中 それでもいいと うなずく君

眼差し熱く 決意固まる
高齢化社会が進むなか
政府は企業に対して
定年を75歳まで引き上げ
その間新入社員と
同じ激務を与え
なるべく定年前に
人生定年となるよう要請した
これと同時に
就業年齢に達していなが ...
きっと女性 性別はきっとない
でも ほのかにジェンダーは傾く 甘い香り

ぷるんとした肌は 密室にくっつき 出番を待つ

 嫌う人はきっと この広い世界だからカウントできるかもしれない
  ...
双子の心臓仔猫の心臓

とっとんとっとん世界をまわせ

器械の心臓双子の心臓

ばらばらばらばらプロペラまわせ

ねむりの上を見よ くろがねの大鷹はとんでいく

静かに滅べひとびと ...
老夫婦が
買い物袋を提げて
楽しそうに歩いて行く

幸せは案外地味な装いで
まだ冷たい風の中
首を竦めて待っているのかもしれない

知らん顔して
何度も通り過ぎて行った
それは自分 ...
今にも泣き崩れそうな
この空の下で
砂を噛め
針を回せ
鼓動を刻め
気を吐いて進め
胸を張って
風を切って
少女よ
忘れられた旗をうち振って
心だけは自由に生きてゆけ
さくらのさく
みちをゆく
いつもよりあかるい
ひざしもつよい
いろはあざやか
ぬくもるからだ

つよいかぜがふいて
やわいかぜもおきて
さくらはさそわれる
どちらのかぜにのるか
...
なでがたの やまときみとが かさなった

ひとひらの おちてあおばは あおあおと

つかまえて おうをやめたら そばにいた

あめがふる ぬれているやも ののすみれ

たこやきの たこ ...
きれいに見えるのに

ホンマは汚い雨粒。

繋がりそうで

繋がらん雨粒。

優しそうで

冷たい雨粒。

人間と

同じじゃねぇか。

あんたの目には

どう映る?

やけに肩身の狭い雨粒。

やけ ...
 
 
五月の窓がある
五月の肩幅になった
私が映っている
外には五月が広がっていて
部屋の中は
五月が凪いでいる
四月の私はもういない
確かに昨日までは
ここにいたはずなのに
...
水色チューナー
沈んだ馬の呼吸
深くあるいは浅く

わたしは
サボテンのトゲを
いっぽんずつ抜きながら
胸の泉を打ち鳴らす
セッション・ナンバー・ワン
死を考える絵師は
炎を身にまとっている
その志の高さは不明だが
他己ともども皆が死ぬと
初めて知ったかのように
絵師は考える
炎は一途に燃えさかる様

変革を求めて割腹か ...
水たまりの花びら
ひそやかな恋

赤く変わった眼鏡
ときめく胸

桃色のカーテン
優しい笑い顔

焦らせたい、そうして
ずっと濃い色を
濃いあなたを見せてよ
雪が僅かに消え残った海岸に
揺れているのは去年のススキだ
長く厳しい冬の間
雪に埋もれて立ち続けていた
ススキはいつ倒れるのだろう
既に枯れているのに
命の抜けた穂を振って
いつまで風に ...
るる、と呼べば
りら、と響く

それは歌

スノードロップが
白い鈴を鳴らしている

水仙が
黄色い笛を吹いている

{引用=合唱団の申し込みは
春色のポストへ出してください
...
今年はじめて モンシロチョウを見た
まだ畑には雪がかなり積もっていて
道路や地面で アスファルトや地面が
見える所はあるけれど 花は咲いていない

蜜はまだないよ
ひらひらと 春めいた陽射 ...
小さな ゼニゴケが 人気なのだと 言う
ゼニガタでは ございません ことよ

天婦羅の 美味しいお店が 
有るんだってサ

ちょっと お高いから
お高く止まった バイトの姉ちゃんが

...
夜に自転車を走らせた
周りは暗い
自転車の光でやっと走ることができた

自分が道を走っているのはわかる
道の先は暗くて見えない

自分より速いのは風だけ
風が自分を追い越すとにおい ...
 「喫煙は自由だろ」 彼はそう言った後に皮肉そうに眼を細めて冷笑しながらこう続けた。「ま、自由の概念が日本人に理解できるかどうかはわからないけれども」 ぼくは微笑みつつ答えた。「少なくともぼくはよく知 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
メアリ・シェリー『帰還』(“Absence”)春日線香自由詩013/4/7 2:58
ミカン色のミカンなら芦沢 恵自由詩17*13/4/7 2:11
詩想葉leaf自由詩413/4/7 1:46
恋するデザート。永乃ゆち短歌7*13/4/7 0:46
自由詩6*13/4/7 0:06
in the america番田 自由詩013/4/7 0:02
この歌文字綴り屋 ...自由詩013/4/6 23:55
限りなく。永乃ゆち自由詩2*13/4/6 23:19
老いた父母小川麻由美短歌1*13/4/6 23:11
ソフトテニスボールのような気持ち灰泥軽茶自由詩4*13/4/6 22:48
営み小川麻由美俳句0*13/4/6 22:12
眼差し短歌013/4/6 22:05
人生定年制花形新次自由詩0+13/4/6 22:03
プリン セス朝焼彩茜色自由詩4*13/4/6 21:56
匂いガラスにくるまれて見た夢高原漣自由詩1*13/4/6 21:56
気になる季節ただのみきや自由詩17*13/4/6 21:49
放し飼いにされた死高原漣自由詩1*13/4/6 21:33
桜の散った街を往く木屋 亞万自由詩1*13/4/6 20:27
題なんて付けられませんドクダミ五十...自由詩3*13/4/6 20:02
雨粒。永乃ゆち携帯写真+...3*13/4/6 19:16
肩幅たもつ自由詩413/4/6 18:46
アクア・ポップロクエヒロア...自由詩113/4/6 18:09
あおいほのお田園自由詩3*13/4/6 17:36
ひそやかな恋ゆず自由詩213/4/6 15:45
春のススキLucy自由詩16*13/4/6 14:42
るるりらイズムそらの珊瑚自由詩16*13/4/6 14:00
どりーむ砂木自由詩16*13/4/6 13:24
キュウリの輪切り藤鈴呼自由詩2*13/4/6 12:30
自転車勇者自由詩013/4/6 11:17
異邦人日記から動坂昇散文(批評...013/4/6 11:09

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