ワイングラスの双曲線、
横顔が解けて砂丘に、一擲の腕を展ばす。
塩の柱、砂糖漬の蜜蜂、良き教説、神父。
壜詰の色褪せた八月、
憂愁の貴婦人と砂糖工場。
産業革命、労働夫の銅版画、反民衆史の子 ...
爪先のリテラシーが
思い出に殺されていく
はんだ付けを間違えた回路が
デスマッチを繰り広げ
四季の裏話が
SNSの距離感を錯覚させて
鋭利な月で
寝がえりをうたないようにして
西の ...
明け方目覚める
喉が痛い
咳が止まらない
身体を丸めながら
台所へ行き鍋に牛乳を入れ火にかける
そこに茶葉を摘まんで放りこみ
しょうがをすりこみ沸騰させ
しばし煮る
囁くような
...
私が好きな淡い色
夜の下を上ってくる
迷子は星の井戸に落ち
いそいで獏が去ってゆく
溜息は草も揺らさない
だんな様の瞳が火事だ
何も言葉は約束しないだろう
出て行くことも 住んでいる 部屋から
そんなふうに思いとどまる 窓辺
すべてが現実だけれど 虚しい
秋葉原で僕は音楽を聴いた
価値は パソコンには も ...
公園にひとり男の子
空を見上げたら
花びらが舞っていたから
これは夢なんだと気づく
くしゃみする間にも
悲しみは正しく生まれていて
目薬を注しても
溢れ出てくるものは止ま ...
弱かろうが情けなかろうが
日常は過ぎていく
淡々と
そうして僕は生かされている
見方によっては
捨て置かれている
と気づいた時に
何かが弾けてしまった
悩みなんかお構いなし ...
次の駅まで5分25秒
話した
他愛もないことたち
人見知りのあなたと
人見知りのわたしの人生が
はじめて交わった
まっすぐに話せないはずの視線が
まんまるな瞳に吸い込まれていく
ね ...
水平線が欲しいと泣いた
混ざらぬふたつが眩しすぎ
泣くしかなかった
空は碧に準じて深すぎて
...
便器を丹念に拭いた
トイレクイックルで
夫の茶碗を
一心不乱に磨く妻は
果たして気が触れているのか
それとも
あら、わたしも時たまやるわよー
なのか
真実は
便器の黄ばみのみぞ知る
仮に、僕の中にいる僕をぼくとしよう。
そして、僕の外にいる僕をボクとしよう。
すると、じゃあ、この僕は一体、何だろう、誰だろう。
ぼくは、
僕になれずにいる僕。
外に出ることがないから、 ...
あなたの悩みなんか
早起きして
乾布摩擦すりゃ
消えて無くなっちゃうとか
インド人なら
カレー食って忘れちゃうとか
そんな
乱暴なことは言いませんよ
言いませんけど
いい加減病院行っ ...
君に煙が届かないよう
そっぽを向いて煙を吐いた
本当は違う
視線外して吐き出したのは
長いため息
君の我が儘、僕のエゴ
どうしたら
分かち合えるんだろう
言いたい事もまとま ...
ウニが////////ga,///食べたい、っうノ。
あたしは、食べたいんだ
とろトロトロトロトロトロトロトロ、オオトロ、ばーか。
//////
////////////////
/
ん? ...
指先を加えて歩き出す
人とすれ違う
朝の交差点で
濡れた指を外にさらして
大気の感度を確かめる
指を振って呪文を唱えたら
今日の占いをしてみて
良かったらスキップしよう
悪かったら一日 ...
人が次々に入れ替わる普通電車
無人駅に降り立つ一つの影
踏み切りの音がゆらめく海辺の線路
対向車線がないから
線路を取り囲む風景は
この電車だけのもの
窓の縁で腕を組んで
眩しい ...
すっかり片づいた床のうえに
ひからびた輪ゴムがひとつまるまって
きみはひろい上げて
ぼくたちの日々のさいごを束ねようとしたけれど
ぱちんとかすかな振動をのこして
ひからびた輪ゴムは切れた ...
この1年
よくひとに裏切られた
ひとり、ふたり、
さんにん、よにん、
ごにん、ろくにん、
みんなつらかったんだろう
みんながまんしてたんだろう
ぼくは走り ...
休みの日には
行く場所がない
独身者寮二階洗面室
の窓から
女はサンダル履き
ひとりこっちに
来るのが見えて
おばさんと呼ぶに若く
おねえちゃんと呼ぶには ...
冒涜
神の名を語るも良し
悪魔の名を語るも良し
海を裂くのか
人を食らうのか
昇っていく
堕ちていく
“人”という科学
昇っていく
...
模倣者へ
ただいたずらに人を傷つける若い方。
他からうまれし言葉を、したり顔であなたは奪った。
それは、あってはならないんだよ。
先人が書いているから、すべての詩は ...
無傷なままで生きているひとなど
世界中さがしてもだれひとりいない
最近詩を読んでいません。
退屈な自分がくすんでいます。
最近詩を書いていません。
解体された自分が飛び散っています。
最近死を考えています。
活き活きとした自分に幻滅しています。
...
おばちゃんは
女捨ててんねんと言う
男と女の中間やねんと言う
おっちゃんは
なんにも言わない
おばちゃんは笑う
笑いながらぐいと
明日のとびらをあける
大きなこえで
明日 ...
まだ若いからだの頃
営業車へともどる夜道に
清烈な花の香がした
まだ相俟みえぬあなたに
届けたくなっていた
僕だけのものにする為に
その小さな花々を毟り
車内にそれを舞い落とす
生ま ...
傷つきたくないから
逃げていた
傷つけて嫌がられたくないから
逃げていた
嫌がられて行き場を失いたくないから
逃げていた
行き場を失っていた
まだぼくは盲目で
耐えられないくらい追い ...
枝の先端の鳥
影だけの猫
小さな足裏を見つめるうた
花の衣裳で踊る子の
悲しげな指に気づかぬまま
皆は拍手をしつづけていた
...
青空と階段と金属と食卓
曇と無音と螺旋と無音
霧の上に描かれた霧が
さらなる霧へと溶けてゆく夜
廃れたものは何も言わず
土と枝の奥にそびえ
光が光をはずれる径
う ...
夜遅く風に揺れているブランコは軋む音させ何か言っている
ゴミ捨て場カラス集まり散らかした環境破壊がそうさせている
限りなく宇宙の色に近い夜囁く言葉に喜んだ君
いつも通り朝がやっ ...
ふぅ〜
誰かのため息が
うなじをくすぐる
振り返ったら
黄色くなった“春”が立っていた
眼は真っ赤に泣きはらし
皮が捲れて鼻水が垂れている
あぁ〜
私はポケットから ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鉄の裁鋏、蝶番
高濱
自由詩
3
13/3/16 3:43
メモリアル
机
自由詩
5
13/3/16 2:03
明け方チャイ
灰泥軽茶
自由詩
5*
13/3/16 1:25
赤
北◆Ui8S...
自由詩
0
13/3/16 1:25
君はメイド
番田
自由詩
1
13/3/16 0:56
うらら
村上 和
自由詩
3
13/3/15 23:33
軽くなった
kauzak
自由詩
4*
13/3/15 23:31
この夜のすべて
伊織
自由詩
8*
13/3/15 23:08
準ずるものたち
石田とわ
自由詩
12*
13/3/15 22:13
トイレクイックル詰め替え用
花形新次
自由詩
0
13/3/15 22:02
僕のパズルゲーム
中川達矢
自由詩
3
13/3/15 21:43
感染症
花形新次
自由詩
1
13/3/15 21:37
掛け違えたまま
カルメンオジ...
自由詩
1
13/3/15 21:25
ウニとろイクラ
草野大悟
自由詩
0
13/3/15 20:38
そんなことは結局の所無意味だ
赤青黄
自由詩
1
13/3/15 20:34
途中下車
〃
自由詩
0
13/3/15 20:29
輪ゴム
はるな
自由詩
5
13/3/15 20:11
たいせつなひとたちへ
吉岡ペペロ
自由詩
11
13/3/15 19:35
サマーホリデー1994
平瀬たかのり
自由詩
3*
13/3/15 19:30
冒涜
田園
自由詩
4*
13/3/15 19:07
模倣者へ
〃
自由詩
2
13/3/15 19:06
傷なきひと
HAL
自由詩
9*
13/3/15 18:15
近況
……とある蛙
自由詩
12*
13/3/15 15:01
中間のひと
朧月
自由詩
4
13/3/15 14:05
沈丁花の唄
吉岡ペペロ
携帯写真+...
8
13/3/15 12:51
絶望を手に入れろ
〃
携帯写真+...
1
13/3/15 12:31
ノート(50Y.3・14)
木立 悟
自由詩
3
13/3/15 10:21
降り来る言葉 LXIV
〃
自由詩
1
13/3/15 10:20
ブランコ
夏川ゆう
短歌
2
13/3/15 9:51
【 美しき“春”よ 】
泡沫恋歌
自由詩
15*
13/3/15 7:54
2665
2666
2667
2668
2669
2670
2671
2672
2673
2674
2675
2676
2677
2678
2679
2680
2681
2682
2683
2684
2685
2686
2687
2688
2689
2690
2691
2692
2693
2694
2695
2696
2697
2698
2699
2700
2701
2702
2703
2704
2705
加筆訂正:
二千十三年三月十一日に
/
夏美かをる
[13/3/15 8:33]
最終連若干変更しました
4.23sec.