──わしが死んでも
  この時計は捨てんでくれよ

親父はよくそう言っていた
死んでから
それがたったひとつの
遺言らしきものだったと思い当たる

祖父がやっていた
はんこ屋の店先に ...
四葉クローバーの芽が出て来た

ペットボトルに 100均でゲットしたフタつけて
ジョウロ代わりに パッシャパシャ

水をあげると 喜んで
暑さに めげずに 笑っているよ

左鉢が  ...
路上でトイレットペーパー
何枚も大胆に鼻をかんでいたら
チラシ配りの友人とばったり出くわしたから
全速力で逃げ出したんだ

抱えたトイレットペーパー
潰れたコンビニのゴミ箱に
放り込んで ...
大輪の薔薇の下で咲く雑草に語りかける者のはいるのか

せいいっばいに花の姿を真似て見ても
日陰に生きる陰湿な風貌にふさわしい飾りからの残酷な香りは隠す事は出来ない

ひと葉 ふた言、言ってく ...
不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?

なにも担保にならない 自分さえも ...
普通の強さの雨降ってる

愛するひとが新聞を配ってる

雨に濡れないように祈ってる

普通の強さの雨降ってる


部屋を思い出す

人体模型を思い出す

服のかさなりを思い出 ...
その日暮らしが鳴く空の下

極楽トンボが飛ぶ森に歩き

借用書の山に遊び

質の流れに親しむ

わが暮らし

いかにも風流なり
誰が触れたの
あのあじさいはうつつ

電話が鳴ると
いつも人が消える
挨拶をするたびに
息の中を遠ざかっていく

音もなく
暗がりの横顔は白く
また手紙を書くよ
流れ流れてゆくの ...
そこは場末の洋食屋ではなかった。
マスターは自家製のコンソメスープの
味を利きながら、笑みをこぼして
「イギリス海峡には初めて来たのかい?」と切り出す。

         {引用=
   ...
 スタンドって知ってるかい?
 精神力を具現化したもの、と言えばいいのか。まぁ、『ジョジョの奇妙な冒険』を読めば早い。
 おれはスタンドが使える。ある日、突然使えるようになった。バイクを運転中、バ ...
 ぼくの一番の友達、子猫のみゃーお。変な名前だと言わないでね。ぼくがつけた名前なんだ。みゃーおは雨の日に公園の側に捨てられていた。雨に濡れてふわふわの毛がぺったんこになって、とても可哀相だった。だから ... 1984年6月10日時の記念日地下のパーティで、きみはぼくを殴った、はじめて逢ったぼくを
    ぼくは、きみのひきつってゆがんだ横顔をみていたら、カメラのシャッターボタンを押していて、きみは ...
すべては大概まるくはおさまらないものだ
三角や四角や多角形

角と角が紛争を起こす
まるになるまでには時間がかかる

ただたまたま角のままで素敵に嵌ってしまうと
それが基点になって
す ...
手のひらに
掬った
水の冷たさで
きみの火照りを
鎮めようとして
胸元にかけると
白いTシャツが濡れて
ブラジャーが見えた
もっと、もっと
奥まで
できれば
乳首の色ぐらいまで
...
花むした天体を
こまかく細断された視点から見る
ノートは
かわいたシンクに置き去りにされていた
最初のページをとばして、つぎから
こどもらへ宛てた物語が月面語で書いて ...
重たい黒に塗り潰された部屋で、
僕と松子はアートオブジェのような、ひとつの塊になっていた。

ふるふる、と虫が哭く声は、この隔離された空間では他所事。
今、隣で耳の傍でふるえる【鈴の音だ ...
全部一方通行だと知っていれば
大人しく回り道ができるのだろう

知らない道は
いきあたるまで前しかみえない

後悔するのは
戻ることじゃなくて
遅れることなんだよなあ

競争してし ...
誰が一番かと
問われれば
俺としては
やっぱり
白木みのるを挙げたいな

役者とはいえないけど
エマニエル坊やなんてのも
捨てがたい

マコーレ・タマキンくん
なんかは
全然論 ...
「昨日」という
ダストシュートに
投げ込まれた
ままの時間


グラスの底で
震えながら
死を
待っている羽虫


声も出さないシンガー ...
いっぽんになるまで蛸をあいす姉

大空よはりつけられるあまがえる

なつかぜはねつ造するぞ夏のキス

踊り子はまた忌引きする花ざくろ

まっさらないわなの国の敵である

ソクラテス ...
ムスカリの子供たちよ。
君たちを見ていると私は思わず微笑んでしまうのだ。
可愛らしくみんなで寄り集まってさ。
おしくらまんじゅうでもしていたら楽しいな。

ムスカリの子供たちよ。
この ...
夕映えに染まる高原の小道で、高く聳える悠久の塔。
刻まれた言葉は年月を超え、未熟な私の心を満たす。
全ての含蓄はあなたのうちに在り、一人佇む私に語る。
人を羨むな、と。

夜のしじまの山 ...
紅玉の瞳からこぼれる雫を飲み干すと、今日の朝だ。
空は青く澄み渡り、幸福の窓辺に鳥達の歌が響く。
苦悩に満ちた昨日は忘却の泉に去って行った。
赤いレースの女神よ、私は貴方の歌声に救われたので ...
いつも想う
女は宇宙のようだと
いつも感じる
女は永遠のようだと
いつも覚える
女は有でもなく無でもない空なのだと

或る男は
女は楽器だと言った
でもそれは男が如何に愚かであるかを ...
無色透明で
無味無臭の
まるで空気のような悲しみ

ただ呼吸をする度に
痛みが走る悲しみ
 
 
カモメが空を飛ぶ
カモメの目の中で
僕は溺れる
溺れる僕は
工事現場をつくる

工事現場で犬は遊ぶ
どうして産まれたのか
なんて、犬のことなど
人は気にしない

大 ...
愛され上手は死んだよ

真冬のベッドを飛び越えて

楽しみにしていた夏を目前に

穏やかな顔をして死んだよ


愛され上手は死んだよ

真冬の隙間をすり抜けて

苦手だった夏 ...
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、
名作の書き出しに目がないようで
いろいろ聞かせてやっているんだが
書き出ししか知らないせいで
良からぬ方へ想像の羽を広げてしまっているようだ

「親譲 ...
爪の先で立つ 淡々シャクシャクと 空気だけが音をたてる

そこまで 来ている 管楽器に含む息を切らしながら

シャンシャンを泡泡と連れて来る 蒸し跳ね返す 

そこまで 来ている シンバル ...
友達の結婚式が行われて
一緒に遊んだ記憶よりも
今が一番輝いている

今まで見せたことのない表情
成長した証のような表情

幸せが光の道を創り
歩いて行く姿に感動の涙が出た

六月 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
親父の遺言そらの珊瑚自由詩1713/6/16 10:41
フタつけて藤鈴呼自由詩2*13/6/16 9:13
東京都吉狼区1486 1...自由詩013/6/16 9:07
修治(しゅうち)ぎへいじ自由詩18*13/6/16 8:30
不思議の杜梅昆布茶自由詩1413/6/16 8:15
普通の強さの雨降ってる吉岡ペペロ自由詩213/6/16 6:55
わが暮らしジム・プリマ...自由詩1*13/6/16 4:32
六月通信春日線香自由詩113/6/16 4:11
Restaurant Saint Maloりゅうのあく...自由詩4*13/6/16 1:50
ドラァッ!な一日済谷川蛍散文(批評...013/6/16 1:48
ぼくと子猫のみゃーお散文(批評...213/6/16 1:43
しゅみ阿ト理恵自由詩4*13/6/16 1:06
幻想の未来梅昆布茶自由詩513/6/16 1:00
打ち水花形新次自由詩313/6/16 0:22
キッチン 4平井容子自由詩913/6/16 0:04
昨夜のはなしxxxxxx...自由詩113/6/15 23:59
雲は逃げていった朧月自由詩413/6/15 23:28
天才子役花形新次自由詩113/6/15 22:26
遠い空、あしもとの街、懐かしい歌、半睡の日ホロウ・シカ...自由詩5*13/6/15 22:05
姉好みとつき俳句113/6/15 21:50
願望〜ムスカリ旅情ヒヤシンス自由詩2*13/6/15 21:48
羨望による創造自由詩1*13/6/15 21:46
M・H自由詩3*13/6/15 21:45
HAL自由詩2*13/6/15 21:27
悲しみ文字綴り屋 ...自由詩113/6/15 21:18
海岸を歩くたもつ自由詩613/6/15 21:11
愛され上手は死んだよ中村 くらげ自由詩413/6/15 17:59
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、木屋 亞万自由詩6*13/6/15 17:58
アントニオ・ヴィヴァルディの夏朝焼彩茜色自由詩713/6/15 17:30
結婚する夏川ゆう自由詩013/6/15 15:44

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加筆訂正:
Restaurant Saint Malo/りゅうのあくび[13/6/16 10:37]
改題しました。
花のいのち/月乃助[13/6/16 10:24]
すいません、変えました
アコライト/砧 和日[13/6/16 9:14]
修正しました。
5.32sec.