病室が白いというのは比喩である。
実際、リノリウムの床は薄い青緑色をしているし、ところどころ日ざしに焼けて黄色く変色している。
また、6人部屋のベッドのひとつひとつを囲うカーテンも同じような褪 ...
休日の 朝日は今日も眩しくて 静かな時間に埋もれてゆく
「疲れた」と吐き捨てる言葉に僕は取り残される
言葉はゆっくりと空気に混ざり合い溶けて
また僕に「疲れた」と言わせようとする
カーテン越しに入る太陽の光に鬱陶しさを感じながら
テレビから ...
トントントン
コトコトコト
包丁でなにか刻む音
味噌汁や魚を焼く香ばしい匂い
いつもの朝の風景
ありふれている
それは
繰り返す風景である
そして
同じようでいて
...
僕は
犬になった
小さな声で
わん、と泣いて
僕は犬になった
犬の生活は
ことのほか難しく
僕にはうまく
泣いたり笑ったり
出来なくなった
ことのほか
難しい事の他は
...
水の上で鴨が死んでいた
鴨が死んでいた所に今日は
ラップで包まれた焼きそばパンが三つ
誰かが冬の川に
凍えたモノクロに着彩をする。
水鳥が笑う
夜のまぶしさに鳥が笑う
いや、命を考え ...
作品は君のこどもと同じ
君のものではないんだ
ときに厳しく
ときに優しく
かげがえのない日々を重ね
いよいよとなれば
厳しくも残酷に突き放すのだ
そわそわして落ち着かないかもしれ ...
心細いから影がいる
そう思って振り向かない
影が私の
前にきてくれるときがあるから
うつむきかげんで歩いてる
あの子にも教えたい
けしてひとりじゃないんだよ
どんな人だって
...
さようなら
ふしんはきえないし
うらみごとなら
たくさんある
だから
さようなら
あんごうかされた
ことばをあやつって
よくぼうで
どうぞずっとあそんでて
わたしはもうあいてしない ...
死刑だ
間違いない死刑だ
彼は死刑だ
人殺し
危ない奴
情状酌量の余地なし
何人殺した
ふてぶてしい
生きるな
お前は許さない
死刑
死刑
死刑
しゃべるな
しゃべれ
反 ...
人を嫌いだと言う、私が、
大好きな人達へ。
その存在が、生きる前向きさを
与えてくれて、
まだ踏ん張っている。
卑屈になり過ぎず。
生きてもいいと、勝手ながら自分らしく。
な ...
大きく見せる必要はない
かっこいい言葉
使いたい言葉
綴りたい言葉
伝えたい気持ち
衝動
恥ずかしさ
評価
欲
できないことはできないし
やっていないことは埃を被ってそのままだ
...
仕事を終えて青梅街道を転がっているときに
ふと鯛で釣られた海老みたいな女の事を思い出した
あの女はガリガリのジロリアンとならラーメン屋デートでも怒らない女だった
思い出すと腹が立ってきて
シメ ...
物語
ベッドに抱いて眠る夜は静か
手垢に塗れて端っこは噛んでいる
それでもいいの
大切なものなのと
物語の夢を見る
星空がきっと
天井の向こうに広がっている
*
君 ...
僕は軽くなりたいんだこれまでより軽くね
重すぎる心と身体はもう要らないさ小鳥になって遊ぶ
僕は何者だったというのだろうかそんなのかんけーねーってか
乗り過ぎはいけないがぶっとしていてもダメだ
...
あざみの花が咲いた
あざやかに 色づいた
笑い草が生い茂る藪の中に 野薊
たおやかな仕草で天につきさす刃の薊
白い卯の花の薫りの路に まごうことなく薊
どこまでも続く道のところどころに 負け ...
幼稚園のそばを通ると
叫ぶような声で子供たちが歌っている
歌っているというよりは
ぼくのわたしの声が一番大きいんだぞと
叫んでいるようで
うるさくてしょうがないんだけれど
楽しくなって ...
時代に迎合したものは
腐食しやすい傾向がある
二十世紀以降は特に足が早い
あなたがガスオーブンを被り
光速ロケットに乗ったあの日から
世界は五十歳ほど老けた
だがあなたの詩は瞳のように ...
破裂して砕け散るのか我が想いドンパラリラリ夏を越せずに
君の眼に広がる花火真近くで見られる場所が最高の席
頭からホームベースへ突っ込んで口に広がる土の美味しさ
あの空気は笑うしかなかった
とうとう守護霊とか言い出したか
守護霊が中二病
かつて 人は
真夜中に天井裏をばたばた走る音に目覚めても
ネズミだと知れば安心して眠った
家で餅をついていたころ
鏡餅を刻んで 部屋に広げた
子どものおやつを作るために…
だ ...
異常
ひ と り
でいること
…話し声がする
私はそんなに
不気味だろうか
私はそんなに
嫌な奴だろうか
或いは私のことなんて
記憶にない人のほうが
...
「おはよう」
といってきょうにうまれたひ
「はじめまして」
ひとはわらった
「さようなら」
さみしがった
「いただきます」
ひとはい ...
久しく ベランダの左側に 世界に満たされた月を見た
琥珀色に濁る黄金の鏡
少し大人のように穏やかに ベランダの左側に佇む私達を満たす月
生き物に違いないシンプルなループ
光の物質を黄金 ...
どうしようもない
雨が降ったら外に出よう
あなたの影
探さなくてすむだろう
めざめれば
ひとりぼっち
暑さのあまり肌よりも
わたしにこころよいシーツ
からだを起こす気力を
か ...
睫毛は視界の檻
目蓋を綴じれば微かな光と闇
眼底に残る光景は
遠くへ置き去りにした記憶
思い出の温もりを反芻させ
失った後の冷たい指で
搾り零れ堕ちた雫を
受け止めるだけ
何故 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
病室
73
自由詩
4
13/5/26 14:06
静かな時間
小林螢太
短歌
1*
13/5/26 13:45
ダイアリー
中村 ながる
自由詩
3*
13/5/26 13:23
かさなってゆく風景
小林螢太
自由詩
1*
13/5/26 13:04
犬のぼく
プル式
自由詩
3
13/5/26 12:29
命というカテゴリ
〃
自由詩
3
13/5/26 12:28
作品
かわぐちひろ
自由詩
2*
13/5/26 12:19
影
朧月
自由詩
3
13/5/26 8:29
さようなら
はなもとあお
自由詩
4
13/5/26 4:48
死刑決定
秋也
自由詩
3*
13/5/26 2:50
大好きな人達へ。
まきちぇり
自由詩
1
13/5/26 2:40
こんなんどうでっか私さん?
秋也
自由詩
3*
13/5/26 2:36
青梅街道の事はよくわからない
虹村 凌
自由詩
2
13/5/26 2:23
それでも物語る
うめぜき
自由詩
1
13/5/26 0:53
風に乗る
梅昆布茶
自由詩
12
13/5/26 0:45
のあざみ
るるりら
自由詩
13*
13/5/25 23:16
叫ぶ子供たち
灰泥軽茶
自由詩
10
13/5/25 23:04
プラスのイメージ
ただのみきや
自由詩
18*
13/5/25 22:45
破裂して砕け散るのか我が想いドンパラリラリ夏を越せずに
北大路京介
短歌
4
13/5/25 22:30
君の眼に広がる花火真近くで見られる場所が最高の席
〃
短歌
4*
13/5/25 22:29
頭からホームベースへ突っ込んで口に広がる土の美味しさ
〃
短歌
4
13/5/25 22:26
あの空気は笑うしかなかった
〃
自由詩
3
13/5/25 22:24
とうとう守護霊とか言い出したか
〃
自由詩
3
13/5/25 22:23
守護霊が中二病
〃
自由詩
1
13/5/25 22:23
ハツカネズミ
イナエ
自由詩
6*
13/5/25 22:22
ひとり
莉音
自由詩
0
13/5/25 22:12
はじまりとおわりのふしぎから(にんげんというじぶんかってない ...
吉澤 未来
自由詩
1
13/5/25 21:54
琥珀の月
朝焼彩茜色
自由詩
6
13/5/25 21:25
寝惚けまなこの冷静
茜井ことは
自由詩
2*
13/5/25 20:54
無くしてから分かるもの
owl
自由詩
2
13/5/25 20:47
2658
2659
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2682
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2691
2692
2693
2694
2695
2696
2697
2698
5.06sec.