四月
夜来の雨が軒を叩いて
やんだかと思うと強まって
千の靴音を撒き散らすと
再たふと空のどこかに引っ込んで
猫のように耳を澄まして
南の果てから吹く風の
雄々しい声を聞くようで

...
陸では息継ぎも困難になり
私は海に潜ったのです
息の詰まる人波を泳ぐには
シュノーケルでも心許なくて

長湯に逆上せないようにと
私は冬を選んだのです
ふやけた心臓は張り切って
蹴り出 ...
 
 
吐き出した言葉が
気泡になって
無人のブランコを揺らす
 
目を瞑ると
魚たちが
瞼を触りにやってくる
 
部品を捨てながら
自転車は走る
ただ一つの
点になるために ...
55くらいの女の人がかわいくみえるのは
30年前だったらかわいかっただろうという
がんぼうが主成分である気がするが
ひかえめなところがかわいい
飛車角と香車桂馬も落とすから将棋盤でもう殴らないで

遠距離も親の反対も歳の差もベリーロールで飛び越えていく

海賊もティンカーベルもいないけどユーキャンフライ冒険に出ろ

放課後の女子が ...
気づくとオレンジだった
前に買ったタオルも
その前
の前もオレンジ

幼い頃
オレンジジュースが飲めなかった
みかんはたくさん食べたのに
飲もうとすると必ず吐いた
不可解な体質が産ん ...
ふわふわした組織に包まれて
昨日の涙を食べていた。
しょっぱい。

小さなかけらを
手につまんで
遠くの海の音を聴いていた。

それは昔の話・・

暑い 眠らない 強くて 大きな ...
重大な任を負うときがある  ひだりひらめは

 にらみます

 どうしてこんなぐつぐつと・・・

 しんぱいするな

 くってやるから

 ねっとうをかけたじてんで

 うんめいはきまっていた

  ...
私を置いて幸せになっていく 体力なくて三途の川渡れないでいる 日替わらないランチ 花曇集中力が続かない ワクチンを売るためウイルスばらまいた 密談の海を冷酷にすすんでいた

感情の海に難破船がゆれていた

黒雲がわれ光の束がさしている

嵐のあとの静けさは自由だった


終わりが始まる

裏切りと

切実が連環する ...
 時々、訳もなく泣きたくなる。

 今日がそんな日だった。目に映る何もかもが煩わしくて、それでいて、執拗にそれらに触れたがっている、もう一人の自分がいた。放っておいて欲しいのに、見捨てられたくない ...
窓をあけると風が気持ちいい

晴れてはいないけれど清々しい

鮮やかなコンクリートには

空の模様が映しだされている

どこからか子供の声

くるくる舞っている

駆けだしてい ...
きょうもなんの予定もなく
ぼんやり居間のひとところを
みつめるでもなくながめていると
ターミナルのベンチがうかびあがる

そして・・・こんどは
うすっぺらのまぶたをとじてみると
なぜか・ ...
  赤い女が
  椅子に座っている
  詩のような塵と
  塵のような詩が
  電子のように周囲をまわる
  アーモンド
  バームクーヘン
  傷ひとつない夕暮れ



...
博士 オリンピックが終わって寂しいです。
あの感動は4年後まで 待たないと再び戻ってこないのですよね・

南君 勝ち負けを超えた 彼らのあの限界に挑戦する姿こそ 時代を作っていくのだ、しかしその ...
春の嵐が吹き飛ばす

取るに足らないことなどを

春の嵐が吹き飛ばす


明るい緑そよがせる

薄いひかりが雨粒たちが

明るい緑そよがせる

もいちどはぐくむ霊能が

...
みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う

上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる

春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら
  よれよれの野球帽をかぶった
  一人の男が歩道に立って
  車の往来を眺めている
  肌寒い初春の朝に



  ジャンパーのポケットに突っ込んだ
  両の手をもぞもぞさせ ...
雨風に凍えながらもはりついて いずれ連なる肉のかたまり 正しさ醜さにくたびれたときひもとくもの
たとえば詩集

靴紐を解いて
靴下を脱いで
握り締めていたものが失われ
冷気にじかに触れ

はだしだ
ぼくははだしだ

裸体 その尊さを噛 ...
雨音に目を閉じる

雨粒を受けて揺れる枝先
こぼれ落ちる花弁
夜の闇
面識のない知人の母の死を思う

嵐の来る日の前の晩
帰路
桜並木との交差点で
信号に照らされる君を見つけた
...
ねそべるだけが得意の女の子に
バタクリームいっぱいのせて窒息
させたいできれば

僕には愛はないが憎悪がある
草木がそだつすこやかさを穿つ雨みたいな
裏がえって粟だった憎悪だから
女 ...
ちょうど百年まえにも
こんな日があったね

うす暗い部屋に
暴力的な光がとびちって
あなたの背中から
夜が逃げていく

どんなふうに笑ったら
夜は戻ってくるだろうか

あなた ...
ジップロックに
水分をよく切って
細かく刻んだ
糸こんにゃくを
一杯入れて
そのなかに
ポコチンを
突っ込んでみて下さい
そう、その感覚が
ミミズ千匹です
作っても作っても作れない

愛しても愛しても愛せない

中途半端な極道は哭くことさえ許されていない

言葉だけがすくいだった

孤独の淵から這い上がる力をくれたんだ

遠くにある星 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
salco自由詩9*13/4/7 23:26
おさかな おいしい中村 くらげ自由詩2*13/4/7 22:54
夕暮れはたもつ自由詩1213/4/7 22:49
6自由詩213/4/7 21:32
うたらば「飛」 8首北大路京介短歌3*13/4/7 21:15
オレンジバスタオル三田九郎自由詩2*13/4/7 19:59
決別うんち自由詩2*13/4/7 18:36
パシリでもHAL自由詩4*13/4/7 16:45
につけドクダミ五十...自由詩3*13/4/7 15:58
私を置いて幸せになっていく北大路京介自由詩213/4/7 15:27
体力なくて三途の川渡れないでいる自由詩8*13/4/7 15:27
日替わらないランチ自由詩413/4/7 15:26
花曇集中力が続かない俳句213/4/7 15:25
ワクチン川柳013/4/7 15:24
難破船吉岡ペペロ自由詩513/4/7 15:05
やさしい世界まーつん散文(批評...213/4/7 14:02
はるのこえ灰泥軽茶自由詩6*13/4/7 13:35
おしくら 十信天翁自由詩013/4/7 11:34
赤い女草野春心自由詩313/4/7 11:30
ドウリンピック“北(ぺ)博士の野望”ぎへいじ散文(批評...513/4/7 10:43
春の嵐吉岡ペペロ自由詩2+13/4/7 10:10
かみそりはるな短歌513/4/7 10:08
影のような男草野春心自由詩313/4/7 10:07
肉のかたまりはるな短歌013/4/7 9:44
きぐるみ三田九郎自由詩413/4/7 9:11
落命自由詩2*13/4/7 8:52
憎悪とバターはるな自由詩313/4/7 8:33
百年前自由詩513/4/7 8:20
ミミズ千匹花形新次自由詩113/4/7 7:40
自然に梅昆布茶自由詩813/4/7 6:11

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