まだ足りない

融け出しそうなアスファルトに
全てを投げ出した缶コーヒー
プルトップ付近から流れ出す
真っ黒な涙
この世の暗い暗い所を
かき集めて固めて挽いて
それでも足りない ...
尻尾
普段は隠している

尻尾のことが
気になります

眉を上げて
小首を傾げて
舌を出す仕草

大変
大変…だわ…

私の夫は
実は
犬なので
8年前
拾っ ...
 遠く離れた
 名も知らぬ君に対して
 愛を感じるための
 口実なんてない

 人類みんな
 兄弟、姉妹だから、なんて
 そんな標語も、白々しいだけで

 だって
 兄弟げんかも度 ...
 
 ビルの最上階から
 吐物を散らし
 眼下に流れる
 アスファルトに
 群がり狂う者らへ
 呵々と目を瞬かせる
 月へ息を吹きこむ
 開けた夜の中で
 空を睨んだ青竹の
 芽を ...
 夜 地球の上を這う 目的地は 一軒の家屋 家畜のように 這いつくばった 小さな平屋
 爪が土を削り しっぽが草花をなぎ倒す 下着をすっかり 汚してしまう 何でも捨てる まだまだ捨てる 俺は一番 固 ...
君の出してくれた
アイスクリームが
冷たくて胸に沁みた
夏の午後の日差しの中で

人はなぜ悩むのだろうか
なぜ憎しみ合うのだろうか
考えて考えて
頭が少し熱くなってきた
そんな時だっ ...
ドラムンベース 片耳で聴く
日常の心地よい雑音をもう片方の耳で聴く

私は両利きでバイリンガル
ドラムを叩きながら指揮をとる

 芸術に殺されない半端な安全圏
 一人旋風を創り満足して死 ...
おい俺は墓標を背負ったまま腰抜かしたぜ
さっき
久しぶりにここに来たらなんと
6年もたってやがる

6年かよ
6年つったらあれ
なんだ
まあ
けっこう長い
梅干し漬けてたらかなりい ...
ぼくはそろそろ
ぼくという人間には飽きてきた
ぼくのいない世界を。
果てしなく流れ続ける
川の中の水を見たい
きみをぼくと呼ぶことは出来ない
それがわかってからは
どんどんと器が小さくな ...
〈誕生〉
生きるために産まれてきたのでも死ぬために産まれてきたのでもない。
目的がないのではなく目的を作るあなたが産まれたのだ。
あなたは自由でもなければ不自由でもない。
自由を作るためにあな ...
むかしある女の娘に
なぜ私にそんな義務が
あるのですか
と 言われた

ただデートに誘っただけなのに

イイヤそんな権利は
僕にはありません
と 答えて
僕は
下宿に帰って泣いた
身の程ならば知っている
薄汚さなら知っている
壊れかけてる玩具のピエロの人形の
片腕一本剥ぎ取って
眠れぬ夜にも朝は来る

だんだんと沈んでいく
だんだんと沈んでいく

それがたまら ...
ほんとはねハーゲンダッツが欲しかった
ほんとはね緑の帽子が欲しかった
ほんとはね夜は静かに寝たかった
ほんとはねあの娘の近くにいたかった
窓の外では雀たちが木々の間を飛び交う
テレビからは泣き叫ぶ人々の声が聞こえる
このところの私は6種類の薬を飲んでいる
雀たち
テレビに映っている戦争の渦中にいる人々

皆生きている
生 ...
目を閉じて

いろとりどりの

小さな折り紙

小さく小さく折って広げて一息吹けば

真っ白な折り紙鶴一羽

もう一息吹けば

いろとりどりの折り紙鶴が手のひらから溢れて

...
床の下の人は
土に還るのを待っている
腐った林檎もきっとそう

とどめを刺さずに
ゆっくりと死ぬのが
綺麗、善とは限らない

きっと私なら
あなたの一張羅の白のシャツ
真っ ...
カップを天に掲げて
ブラックを注文
濁った夜空に
入れるミルクなんてない
苦くて苦くて
どこまでも黒かった
「この世界から目を背けるな」
と言わんばかりに
今夜は目が冴える
...
打ち上げられた空

それでも雲になりたがる

自由自在でしょう?

空の箱
のりしろにはさまれて
閉じたの?
それとも
開いたか
川の終わりの
影ふらす樹に
最初の光が
瀧のようにそそぐ


ふかみどりの霧が谷を呑む
雨粒が土を齧る音
煙の十字
かすかに かすかに名を呼ぶもの


空と径が ...
掛け軸の中に残された想い

夜が十分に闇であった頃
月の柔肌に立ち昇る香の煙より
        しろくあわく

現世を離れた囁きを運ぶ
ぬるい風を孕んだ柳のように
        し ...
ほほ濡らす愛が薔薇をもいだ 死ぬときに見る走馬灯の大半がアニメ 深い青の湖をふちどる
あざやかな緑の白い林
いたずら好きな妖精たちが
短い夏を跳ねまわる棲み家


あなたは淡い緑のドレスと銀の靴
さざなみを立てる風に吹かれるままに
いのちをよろ ...
弱点と書かれたところが硬かった 川の底に揺らいでいる
藻のように
空気の流れに逆らわず、
その身を風に預ける

静かに息を吐き 吐き
お腹の中にある
心の中にある、
全てのものを吐ききる

空っぽ
身体中が空っ ...
なんとなく目を閉じてみた
そこにはとても広い世界があった
上を見上げると 幾千幾億の星が
散りばめられていて 手を伸ばし
星を拾い集めポケットに入れた
そして目を開けると明るく眩しい
世界 ...
のみこむほど
のどに毛がはえてくる
缶チューハイは
めぐりめぐる
血をおしとどめる
からから
血の笑い声がきこえる
ひとりになりたくないだけだろ
なをかえたいだけだ ...
蛇口は歪に世界を映す。
俺の右頬と右頬と、右頬を、全部違った面に映す。
映し出す。
それがなんとも歪んでいて、
気持ち悪くて、
歪んでいて、
それゆえ真に迫っていて、
気持ち悪くて。
...
左右

右なのか左なのかと言えば
娘の通信簿の○は 右に寄っている

よくできる できる もう少し
           ○
           ○
           ○
   ...
チンポよりも
アナルの方が感じるってこと
風俗に勤めたことがあれば
誰でも知っている
どんな男だって
アナルを攻めれば
雛鳥のような
声で鳴くものよ
(ちつのひだ嘗子)

すべての ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
握り潰された缶コーヒー凍月自由詩5*14/7/24 21:13
夫は犬なので比良末潮里自由詩514/7/24 20:42
包み紙まーつん自由詩11*14/7/24 15:20
天地無用自由詩014/7/24 13:21
夜這いやまうちあつ...自由詩3*14/7/24 13:10
冷たい夏渡辺亘自由詩314/7/24 12:19
架橋の踊場朝焼彩茜色自由詩12*14/7/24 10:50
腰抜かすサナギ自由詩114/7/24 9:24
外せない連環hahen自由詩014/7/24 8:11
人へ葉leaf自由詩314/7/24 6:57
権利と義務浩一自由詩3*14/7/24 6:32
プルチネッラbaby b...自由詩214/7/24 6:31
ほんとの話自由詩314/7/24 6:14
真意ichiro...自由詩7*14/7/24 6:02
折り紙鶴灰泥軽茶自由詩1014/7/24 1:03
還元瑞海自由詩4*14/7/24 0:17
黒い黒い夜空のコーヒー凍月自由詩5*14/7/23 23:57
空の箱水素自由詩2*14/7/23 23:55
ひとつ 湛える Ⅲ木立 悟自由詩314/7/23 23:51
こだわりただのみきや自由詩17*14/7/23 22:50
ほほ濡らす愛が薔薇をもいだ北大路京介自由詩114/7/23 22:46
死ぬときに見る走馬灯の大半がアニメ自由詩514/7/23 22:46
湖_妖精藤原絵理子自由詩214/7/23 22:44
弱点と書かれたところが硬かった北大路京介自由詩414/7/23 22:41
空っぽ猫の耳自由詩414/7/23 22:29
やさしい夢リィ自由詩1*14/7/23 22:18
晩餐あおい満月自由詩414/7/23 22:04
ばけずものDAICHI自由詩114/7/23 21:49
左右N.K.自由詩4*14/7/23 21:40
男殺しアナル地獄花形新次自由詩014/7/23 21:36

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