雨に濡れたアスファルトが映す街は
モノクロの写真
音も止まる
古いスチル写真
動いているのは
私の影
そして
雨粒と水の波紋
雨水に浸食されていく電柱は
濡れて黒い墓標
匂 ...
旭山動物園 シロクマ兄弟
なあアニキ
ちょっと脅してやろうじゃないか
おれは面倒だ 勝手にやりな
じゃあ 見みててくれ
あのこども脅してやっから
白 ...
わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
...
世の中のもの凡てが不憫に思える時がある
皆沈むまいとして必死で水を掻いている
くしゃくしゃになりながら
それでも顔を歪めて嗤ってみる
そうだよなおまえも
騙されてここにいるんだよ ...
今思えば、私は最初から躓いていた。
小学校一年生の算数の授業。
たす、ひく、たす、ひく。
簡単な問題でも両手を使う。
両手で足りなければ両足を使う。
えんぴつ ...
ざりざりと行軍をするつむじたち、生活のため波に飲まれて
ストーブのやかんよろしくシューシューとため息を吐く汽車じゃないのに
ひそやかに皆息を詰めているのに足音電車耳を壟する
...
私の絶望は何かの病巣のようであって、その病巣はたえず再生産しながら増え続けている。確かに若い頃、万策に窮して絶望の源の方まで落ちていったことはたびたびあった。だが私は結局絶望を燃やし切るこ ...
下の毛の白髪数えて笑いあい 少し長めに撫でて濡らした
パスミスをパスミスにしない聞き方で心を溶かすけれど触れない
見る見ない見てほしくない見られたい 知り尽くしてる視線が愛 ...
何かを語るよりも
黙っていたほうが
物事を饒舌に語ることがある
この胸にあふれるポエジーを
どう表現しようか
負けたように見える人生
でも私は
生きて生きて生き抜いてやる
良い ...
我々にとってスポーツは
プレイするものではない
生きることの延長だ
だからただ遠くにヤリを投げれば良いとか
ただ速く走れば良いとか
砂場の上を跳べば良いとか
呆れてものが言えないのだ!
...
甲殻類が内耳を食い破る夜だから
獣のように丸まって時を凌いでいる
リンパ管を持ち上げながら千切ろうとしているのは
錆びた鋏のような赤茶けた概念だ
真夜中の青に染まっていく
...
こんこんあんたはどこゆくおひと
日もくれ 野もかれ たびするおひと
げるげろ ふとっちょ ひきがえる
めそぽたみやあの 古池や
―――もっと もっとはげしく
おんおんあんたはなぜな ...
ようやく
二本足で歩きはじめた我が子が
草はらで不意にしゃがみこみ
石ころや小枝を見つめている
あるいは
石ころや小枝のほうから
見つめてきたのだろうか
何かに染まりすぎ ...
さちこさんは
聖書を
私に読んできかせた
「ヒソプをもってわたしを浄めてください
私は清くなるでしょう
私を洗ってください
私は雪のように白くなるでしょう」
そんな言葉が私を泣かせた
...
私は生を受けてから このかた
目的について思いをはせることなど
滅多になかったと記憶しています
あったはずの目的 あるはずの目的
目的を持つことは美化されがちです
目的は善悪とは ...
アックア・アルタの夜
サンダルを脱いで 広場を歩いた
さざ波を切って進む 船の気分
月はぽっかりと バシリカの塔に突き刺さった
小橋のたもとで 割れたガラスが
きらりと光る リス ...
まるで息の音が止まったみたいに
音楽が終わった
僕はCDを取り出して
適当に歌ってケースに戻して
他の何かを聴きたがる
音楽に身を浸して
全て忘れてしまおうか
微かな浮遊感と共に ...
そう言った彼の心臓を
想像するとハトだった
つぼみのようにはねを絞った
てのひらサイズのむらさきのハト
それがたいらな胸骨を
つくつくつくつく、つついてる
やっぱりわたしの心臓 ...
上から目線に竦められて
声も平たく聞こえる
コロラトゥーラソプラノの声が
頭の後ろから貫通しているはずだが
何も聞こえない
夜の女王はイイモンかワルモンか分らないままに
おいらはいつも殺さ ...
宇田川の遊歩道で煙草を吸う
山の手の内側に来ると否応なく煙草が吸いづらい
病院に行ったら先生が学会に参加しているということで休みだった
ワオ
小田急線と京王線の区別がまだつかない
感情的な結 ...
その夏は、
白い壁に囲まれていた
ただ、陽射しだけがまぶしく笑い
ただ、樹々だけが言葉を歌にして
いつの日も きいていた その壁は
あなたの声のようにきこえる ...
僕以外人のいない
この無人島で
僕は一人だ
見えるものは木と海と
空と白い雲
そして広がる砂浜と
影という名の僕
波の音が聞こえるはずが
何故だか聞こえない
風に木は ...
窓に映った
もう一人の自分が
笑った
そうか
僕は笑ったのか
いや
違うのかもしれない
あっちの
消えかけそうな僕こそ
本当の僕で
今こ ...
私で満ちた法廷に後回しにされた主文
派手に殴られてオリオン座見つけた
愛されたいと啼くカラスになりゴミをあさっている
わたしがまだ、
母のお腹の中にいたときの記憶。
狭いアパートの四畳半。
低い天井。
薄暗い曇りガラス。
脚が四本ついた白黒のテレビ。
テレビの横に置かれた背の低い茶箪笥。
まあるいち ...
神様がくれた言葉を忘れても
大丈夫大丈夫
どうってことねーよ
神様がくれた役割なんてわすれてもいーよ
僕が許すからOK
神様も僕も君にとっちゃ他人だ
あいつも僕も
君のことの責任 ...
大学生協で
映し出された
雨交じりの
少し近い喧騒
バスの中で教えた
正しいバンドの名前
課題を抱えていたから
大荷物だと言ったら
笑った
気付いたら大人になってた
子 ...
その日
マーマンはただ眺め続けることしか出来なかった
マーメイドが泡になりながら天へ昇っていく光景をただ眺めていることしか出来なかったのだ
その日も
マーマンは
マーメイドは
空が広がって ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雨が降る街にて
ichiro...
自由詩
12*
14/6/29 17:15
シロクマ兄弟 −旭山動物園ー
イナエ
自由詩
10*
14/6/29 14:04
ひとつの殻の中で崩壊して往く
ただのみきや
自由詩
22+*
14/6/29 13:02
不憫
アンドリュウ
自由詩
4
14/6/29 8:15
数学的思考能力の欠如
時子
自由詩
22+*
14/6/29 7:47
駅で(冬に)
凍湖
短歌
1
14/6/29 5:44
燃焼
葉leaf
自由詩
4
14/6/29 4:33
愛撫
深水遊脚
短歌
1*
14/6/29 0:39
ひとりごと
渡辺亘
自由詩
5
14/6/29 0:05
ポール・ンガベ「フットボール選手」
花形新次
自由詩
2
14/6/28 23:48
ぐしゃぐしゃに食い散らかす — Meatlocker —
ホロウ・シカ...
自由詩
2+*
14/6/28 23:42
てまりうた
乾 加津也
自由詩
11+*
14/6/28 23:23
接続
千波 一也
自由詩
9
14/6/28 23:19
私が子羊だった時(part2)
Lucy
自由詩
9*
14/6/28 23:02
目的についての考察
小川麻由美
自由詩
4*
14/6/28 22:59
広場
藤原絵理子
自由詩
3*
14/6/28 22:54
プレイヤー
凍月
自由詩
6*
14/6/28 22:32
ハートの密談
犬大好き
自由詩
4*
14/6/28 22:05
低題
あおば
自由詩
7*
14/6/28 21:33
池袋彷徨
馬野ミキ
自由詩
3
14/6/28 21:13
あなたの歌
草野春心
自由詩
3
14/6/28 21:12
一人独り
凍月
自由詩
1*
14/6/28 20:47
虚像
〃
自由詩
1*
14/6/28 20:31
私で満ちた法廷に後回しにされた主文
北大路京介
自由詩
3
14/6/28 20:22
派手に殴られてオリオン座見つけた
〃
自由詩
3
14/6/28 20:22
愛されたいと啼くカラスになりゴミをあさっている
〃
自由詩
5
14/6/28 20:22
胎児の記憶
chihar...
自由詩
5*
14/6/28 16:46
無心の無神論者、精一杯の言葉を尽くして佇む自殺志願者に話しか ...
竜門勇気
自由詩
1
14/6/28 16:13
12年
ブルーベリー
自由詩
1*
14/6/28 15:36
追憶のマーメイド
ゴースト(無...
自由詩
1*
14/6/28 15:23
2216
2217
2218
2219
2220
2221
2222
2223
2224
2225
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2227
2228
2229
2230
2231
2232
2233
2234
2235
2236
2237
2238
2239
2240
2241
2242
2243
2244
2245
2246
2247
2248
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
4.66sec.