都心の驟雨にアスファルトが匂い立つ。
ここの緑に匂いは無い。
私は長年連れ添った悪習と手を切ろうとするのだが、
そんな心意気も地を這う無数の影に踏みにじられてしまう。
人を旅へと誘う ...
曇った朝
「力、出すことだけ考えや」
車を降りる息子に声をかけた
「うんうん」
曖昧に頷きながら改札に消えた
重い病気で
1年を棒に振った彼は、ある日
「フリーター」、と自嘲して泣い ...
あなたたちは
優しくて真面目で柔らかくて広くて強かった
愛おしいシンプルなかたちをずっと追いかけていた
でも、そんな強い人たちが突然事故で弱くなったとき、
それは強いガラスが割れて瞬時に危険な ...
軽い服になった。
クラシカルな形の、重いコートは
お母さんのところに
忘れてきた。
軽い服になった。
鋼叩き 鉤爪の掴む鳥居の
海鳴りに 強風受けて細る目は
暮れてゆく堕ちてゆく 炎帝見下して
情景に 想い孕む 一人静
色彩多岐 思考の深けた 想い人よ
竹林聳え 佇み止まる岩石 ...
いつだっただろう
眉間の裏側の暗闇に
地図が置かれているのに
気づいたのは
等高線もない
記号もない
縮尺も方位も分からない
その地図は
日々の出来事に
カサコソとなびい ...
郭公鳥の棲家に愛からあぶれたオス達が押し寄せる
カラフルな羽の色に目を回した後で雑な色使いに心を和ませる
目を開けたら次の朝
共同の空間に色が寄る
感覚の魔法が
救急の知らせを聞き
鼻 ...
誇大妄想狂が
そこここに跋扈する
非常に気味の悪い世の中
自分の出来の悪さなんて
昨日家族や上司に言われた小言で容易に思い出せるはずなのに
単純かつ複雑な脳内回路を通じて
何故か肯定的な考 ...
角度、模様、ゆれかた
1日ごとに忘れること
空をさす指にのる爪が
いちいちあたらしく光っている
赤や白や茶に落ちついた傷あとや
庭のれんがが古びていくこと
角がまるくなったノートを
...
朝の日に 木陰の足は 長く伸び まだ青い空 冷たい空気
寝不足に 朝の日差しが 眩しくて 君の言葉が 空に消えてく
コーヒーで 体の中が 目覚めてく 頭だけは 昨日に残して
Walk Along
Flows the river Thames
In the middle of London city.
I read a shakespeare in my roo ...
響き渡る銃声
布団の中でうずくまる
「サチ達死んでしまうん?」
「死なんよ、大丈夫や。」
心臓が鼓動する
サチにも聞こえているんじゃなかろうか
それで、サチはそんな事を
僕は両手を胸に当 ...
May
昨日まですっかり乾いていた 心に雨が降り注いで
あっという間に 大きな大きな海になったんだ
君は座り込んで途方に暮れ どのくらい経っただろう
そうして初めて 遠くまで来たことに ...
淡々と歩いて居た日常が
ある日叫び出す
テレビの中にあった非日常を
引きずり出し目の前に突き付けるために
それは突然現れる
非日常と現実を区別して居た
馬鹿馬鹿しさに気づかず
悲鳴を上げ ...
** 1 **
それは、夜だった、し……
……それに、海は、嵐だった。
だが、――響く 、あの声。
(哀しく、美しい鳴き声)
――五色鶸のアリアよ。
五感の全てを、
...
父の朝はとても早かった
家族が起き出すころ
山から帰ってきた
そのかごには
濃い緑のクレソンやら
根の赤いほうれんそう
原木栽培のしいたけ
みょうがの先には
くたりと
ほの黄色い花が ...
ゆびとゆびのあいだ
てんてんとしたたる
あなた わたしのうみ
あなたのなかでは
くらげもがれきも
じかんもわたしも
すべてひとしくなって
みゃくはくよりはやく
とおざかって ...
窓の外は自動車の音
擦り切れた週末 ふとんから出れず
しがらみから ゆっくり体を取り戻していく
換気扇は回したままの部屋
頭の中 こじらせた話で満たされて
静か ...
家に帰るなら右折車線に入ってUターンだけど
ハンドルは切らない
Uターン禁止のオレンジ色の春
今日はユレルカレルをリピートでずっと聴いている
ボリュームはうるさいくらい上げて
アクセルは ...
もう誰も助けてくれない気がした
胸が抉られて、砂漠にたった1人
ビルディングとビルディングの間
間の抜けた衝動を孕んだ死角
もうここから一歩だって抜け出せない
都電通りめがけて、真っしぐ ...
涙なんて甘いもの
どうして零れないんだろ
壊れてく眼球も
乾かなければもう少し
星空、燃えてた月の白
もう帰るって言っちゃだめだよ
ここは君の靴の中
あったかいはず ...
おはようございます、って
大きな声で言いなさいって
あんなに言ってたのにね
挨拶は、笑顔でしなさい、って
ちゃんと顔をあげて言いなさい、って
あんなに言ってたのにね
人に優 ...
そして歩けばいい
積み重ねた故意の失意が
足跡を深める砂丘
錆びついた音響が
骨を震わせ泣いている
そのような
最果ての
更に果てを
歩けばいい
彼もまた誰かを真似て
青く弾ける火 ...
ノアの方舟に穴あけている
予定通りツッコまず下を向いた
花見団子持って桜のない寺に来た
真珠埋め込むっていうのは
聞いたことがあるけれど
鉄っていうのは初耳だ
鉄みたいに固いってことか?
ギンギンで鼻血ブーってか
まさに鉄チンだな
朝、
無精卵を焼いたものを
レタスの羽でgoogle巻きにして閉じ込め
「 始まり 」と呟いてから、口に放り込み
「 人 」から貰った思い出の
You know meを片手に ...
わたしが子どもの頃、
庭で番いの雉を飼っていた。
決して広くはない鳥小屋で
父は黙々と世話をしていた。
鋭い眼光と美しい羽。
「綺麗だろう?」と父は言った。
雉は時々、たまごを ...
散歩がてら
投票所まで向かう
混雑することは
目に見えているから
歩いて向かう
自転車にすら乗らない
あんまり
早く着きすぎると
誰に投票するか
決めきれなくて
それは
どんなに ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
都会
ヒヤシンス
自由詩
8*
14/5/14 22:00
試験
山部 佳
自由詩
8
14/5/14 21:56
家族
うんち
自由詩
3*
14/5/14 20:59
300g
〃
自由詩
2
14/5/14 20:28
暗闇ノ唄
黒ヱ
自由詩
1
14/5/14 19:43
地図
nonya
自由詩
23*
14/5/14 19:33
郭公鳥
黒髪
自由詩
1*
14/5/14 19:30
欲しいんぽ
花形新次
自由詩
2
14/5/14 18:36
すてき
はるな
自由詩
7
14/5/14 18:17
寝不足
ミツバチ
短歌
0
14/5/14 17:40
Walk Along
生田 稔
自由詩
2
14/5/14 17:18
memory lane
opus
自由詩
0
14/5/14 15:56
May
itukam...
自由詩
3*
14/5/14 14:30
非現実
……とある蛙
自由詩
10*
14/5/14 10:10
あれかこれか
ハァモニィベ...
自由詩
1*
14/5/14 10:03
ありしひ
そらの珊瑚
自由詩
13*
14/5/14 8:52
わたしのうみ
鈴沖 雄太
自由詩
2
14/5/14 1:52
『秋はやさしい』
木製金属
自由詩
1
14/5/14 0:27
ユレルカレルのビートでUターン禁止のオレンジ色の春
ichiro...
自由詩
5*
14/5/14 0:05
サヨナラ・コンテンツ
比良末潮里
自由詩
4*
14/5/13 23:42
くちなわ
深散
自由詩
1
14/5/13 23:10
頭だけ大きくなった大人
無花果
自由詩
2
14/5/13 23:05
六月三十一日
飯沼ふるい
自由詩
2
14/5/13 22:58
ノアの方舟に穴あけている
北大路京介
自由詩
12*
14/5/13 20:22
予定通りツッコまず下を向いた
〃
自由詩
2
14/5/13 20:21
花見団子持って桜のない寺に来た
〃
自由詩
3*
14/5/13 20:21
カリが鉄
花形新次
自由詩
0
14/5/13 18:58
『 夢セイRunの着床 』
狩心
自由詩
2*
14/5/13 14:51
雉のたまご
chihar...
自由詩
2*
14/5/13 14:49
投票所までの長く長く長い道
北村 守通
自由詩
2
14/5/13 13:32
2216
2217
2218
2219
2220
2221
2222
2223
2224
2225
2226
2227
2228
2229
2230
2231
2232
2233
2234
2235
2236
2237
2238
2239
2240
2241
2242
2243
2244
2245
2246
2247
2248
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
加筆訂正:
月の音色を
/
りゅうのあくび
[14/5/13 23:40]
想いを形にするのは時間がかかります。ペコリ。
3.82sec.