煮た竹輪と梅干
飯には煮汁が染み込んで
みっともない模様を描いていた
蓋で隠しながら
弁当を食った
級友に見られるのが
たまらなく恥ずかしかった
日曜日も休むことなく
ミシンを ...
今日も一日が終わる
大好きな人とかわした
何気無いメール
公園でランチをしている時に
隣にきてくれた雀
いつも正しい時間に私を
運んでくれる電車
相変わらず厳しく
叱ってく ...
傘かしてあげたんだね、あまがえる
登下校
雨に降られて泣いてるあの子の
気持ちが
きみには痛いほど分かったんだよね
わき目もふらずに
傘さしだして、
...
その橋を渡る気もないひとびとが
渡ろうとするひとを笑っている、もしくは批難している
渡ろうとするひとが
その橋の安全を確かめるのを
だったら渡らなきゃいいじゃないかと
小 ...
預言者は悪いことばかり預言する
悪いことのほうが需要があるから?
悪いことのほうが需要をつくれるから?
悪いことのほうが見えやすいから?
ずっと言ってりゃいつかは当たる
...
名もなき
地に居て
ふるさといずこ
立つ
土の上
根はあるか
☆
寄る辺なき
心の景色
真実いずこ
見る
地平線
空遠く
☆
いつも
...
六本目の指先が触れる
そっと 盗みを働くように
刹那 満開の{ルビ紅=くれない} 破顔して
蝶の吹雪 息もできないほど
後に残されたものは
ヴィーナスの白い骨格だけ
免罪 ...
薄給を補うための朝刊配り
早起きは三文の徳
それとも
貧乏暇なしか
夜が青く澄み始めるころ
{ルビ静寂=しじま}に溶けだす光の産声に
早起きで貧乏で
徳もなければ暇も ...
親愛なるショウコ様
わたしは有りもしない食事を温めます
冷静な面持ちで 本質は野蛮
回りくどくて執拗 ときには結果オーライの力技
事の恥部を明らかにしたならば
したり顔で仮想の敵をフォー ...
スーパーの棚で
一年中,姿を見かける
外は夏日だというのに
エアコンかけて,鶏の水炊き
あなたは嬉しそうに
年中売られているダイコンを
すりおろしている
あたしは,なんとなく ...
リビングの照明カバーの中に黒い小さいものがある
多分小さい虫の死骸
当分蛍光灯を交換しなくていいように
LEDの照明にしたのに
1年も経てばこんな状況
何でお前ら
明かりを求め迷い込む ...
ひょろろん と 伸びたスライム 手にとって
オロロン と 嘆く
声も 細く 通らないのは 冬の所為?
すじ雲も いわし雲も
理解できないくらいの 夕闇に
全て 溶かして シュークリーム ...
あなたに見えている
わたしがすべてです
なんて
言えたら
こんなに苦しくはないのに
俺の言うことを聞け!
さもないと、このブスを撃ち殺すぞ!
「いやああ、助けてええ!」
うるさいっ、静かにしろ!
今から24時間以内に
このブスの顔面を整形して
佐々木希並みにしろ!
いい ...
1
灰色のソネット
燃え尽き、まっ白な灰に
なり、風に散った、
夢がまだ、今も瞼の裏で、
燃えている。
焼けた誰かの夢を、
今日も世界が、
ふぅふぅ吹 ...
意地を張る胸なんて 私が風になって吹き飛ばしてあげたい
意地の自覚のない幼い心の齢に 強靭な風になって泣かせてあげたい
知ったからこそ 自分の心と普遍の心の泉をもって 伝えたい
時 ...
春の汗を犬がひっぱっている
フォークの握りでボール抜けなくなっている
工具買って直せず
蟻の入った梅酒を蟻ごと飲んでキーの高い歌を唄う
たまごやきを焼いた
ウインナーを焼いた
普通のお昼ごはんをたべる
病んでいるという
君からのメールをみた後で
人との関わりを断っていたという
君をまるごと食べたいとおもう
き ...
病棟の面談室で
並んで座った僕と君は
三五年前と同じで
とりとめもないことを話す
天井は低く殺風景な面談室
飾るものは作者不詳の風景画
部屋の隅のテーブルでは
患者を囲んだ四人がひそ ...
初めて名刺を作ったころ
職場には峰が幾つもあって
明るい未来が透けていた
登りはじめて気付いたことだが
山道は九十九(つづら)折り
いくつかのコーナーには
清水がキラキラ輝いて
口を ...
かあさんは白
とうさんは黒
ばあちゃんは茶色で
じいちゃんは巻き尾
そのまたばあちゃんが
どんなだったか知らないけど
たぶんボクの中にいるんだろう
抜け落ちた
冬毛のなかに
いろ ...
桜 花咲くその奥に
飛行機雲伸びてゆく
柔らかな 春
でも 私は知っている
君の心は 静かに
痛んでいることを
花開くことのなかった
あの、日
君は飛行機雲よりも
もっともっと はる ...
おやすみと一言言えば眠くなる良いも悪いも無い夢を見る
友達に手紙書こうとペン握る握っただけで思いつかない
海岸沿い車で走り目的地へ変わる景色は油絵のよう
今日は晴れ雲一つない青一色逢 ...
本能を呼びさます最高の力は母性である
個体の保存よりも重大な利害のある種の維持をつかさどっている母性は、最も愚昧な知性の中に、脅威すべき先々までの用意を呼び起こす。
その祖先たちの手で ...
初夏の月から
降りそそぐ
その耀く光だけではなくて
少しずつ零れる
綺麗事のような陰は
どこまでも柔らかくて
穏やかな音色がする
夜空のずっと西にある街には
月の光は差し込まない
...
山の桜は満開でした
おとうさん桜だよ
見える?
父は眼を見開いて
悲しげに少し眉を寄せて
(眩しかったからかもしれない)
車いすの上で
桜をじっと見上げた
あー見てる見てる
...
アドバルーン再再稿
「目的地まであと10分です」
(母 世田谷区)
音声で表示されていく地図たち
がひろがって
信号待ちから動き始めた列を追っかけて
くろく ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
弁当
山部 佳
自由詩
10
14/5/12 23:09
おやすみ
そよ風
自由詩
0
14/5/12 23:03
傘かしてあげたんだね、あまがえる
しんおん、
自由詩
0*
14/5/12 23:01
その橋を渡ろうとするひとへ
吉岡ペペロ
自由詩
8
14/5/12 22:32
預言者への素朴な?
〃
自由詩
1
14/5/12 22:27
名もなき地の夜
シホ.N
自由詩
4
14/5/12 22:12
趣味と罪悪
ただのみきや
自由詩
10*
14/5/12 21:59
分け前
〃
自由詩
12*
14/5/12 21:58
手紙:RONYORISYOUKO
〃
自由詩
15*
14/5/12 21:50
春菊
藤原絵理子
自由詩
8*
14/5/12 21:31
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う
ichiro...
自由詩
19*
14/5/12 20:05
オロロンドレッシング
藤鈴呼
自由詩
2*
14/5/12 19:04
我
はなもとあお
自由詩
4
14/5/12 18:59
ブスジャック
花形新次
自由詩
0
14/5/12 18:58
14 の ソネット♪
ハァモニィベ...
自由詩
3*
14/5/12 18:20
意地の子への最後の叱咤
朝焼彩茜色
自由詩
8*
14/5/12 17:55
春の汗を犬がひっぱっている
北大路京介
自由詩
1
14/5/12 14:38
フォークの握りでボール抜けなくなっている
〃
自由詩
0
14/5/12 14:37
工具買って直せず
〃
自由詩
9
14/5/12 14:37
蟻の入った梅酒を蟻ごと飲んでキーの高い歌を唄う
〃
短歌
1
14/5/12 14:37
定食
朧月
自由詩
1
14/5/12 12:37
面談室
……とある蛙
自由詩
20*
14/5/12 12:14
齢
イナエ
自由詩
12*
14/5/12 10:53
MIX(もらったもので出来ている)
そらの珊瑚
自由詩
16*
14/5/12 9:46
『うずく』
にかほ あや
自由詩
4
14/5/12 9:29
逢いたい人
夏川ゆう
短歌
0
14/5/12 7:58
◆精霊はその望むところに息吹をかける◆ (ファーブル昆虫記五 ...
こひもともひ...
自由詩
6*
14/5/12 4:31
月の音色を
りゅうのあく...
自由詩
7*
14/5/12 1:43
桜
Lucy
自由詩
15*
14/5/12 1:21
アドバルーン(いつかみんなにワイドショー用に用意されたコンフ ...
モリマサ公
自由詩
5
14/5/12 1:17
2217
2218
2219
2220
2221
2222
2223
2224
2225
2226
2227
2228
2229
2230
2231
2232
2233
2234
2235
2236
2237
2238
2239
2240
2241
2242
2243
2244
2245
2246
2247
2248
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
2257
加筆訂正:
月の音色を
/
りゅうのあくび
[14/5/12 8:24]
タイトル改題・推敲
月の音色を
/
りゅうのあくび
[14/5/12 8:06]
遅筆のため推敲
月の音色を
/
りゅうのあくび
[14/5/12 7:28]
遅筆により推敲
月の音色を
/
りゅうのあくび
[14/5/12 2:15]
遅筆により推敲
4.1sec.