「冷やし中華はじめました」、それは夏を大まかに括っていた、水色の一枚の暦のように、町中華の古びたガラス製の開き戸に貼られていた、その水色の張り紙を、店主のおっさんの手がゆっくりとひき剥がしてゆく、ぽっ ...  

海が集めてくれた流木を
彫り、刻み、磨いて、
鴎を作る

なにも詰め込んではいけない
空洞は
空洞のままがいい

心を壊す意味を知らないで
語りつづけた弱気な希いは
...
感じてはいけない痛みに気付いて
ああ
もう死ぬのか、と悟る

あなたは寂しいですか?
私が
あなたを忘れたら

一度でいいから
良い子だね、って誉められたかった
親の代まで腐ってい ...
カレンダーを眺めると
夏はもうすぐ終わり
隅っこに秋が待機している

ここまであっという間
この先もあっという間
どこに流されていくか
影が差し込んでくる

毎日の明日への不安
そ ...
明滅する{ルビ生命=いのち}の不思議

魂が魂を呼んでいる

前世の約束を果たすまで

追いかけっこを続け

明日を夢みる
過ぎ去りゆくもの
全ての虚しさから
新た在るもの創造され
萌え出る生命たち
ぐんぐんぐんぐん生成する

「思考の遺産を身につけて
私はこの感覚世界に歩み入った。
神の力が私をここに導い ...
白い折り紙
茶色や灰色を裏側にして
折って畳んで持ちあげたら

イノシシの肩甲骨に
トンビの翼に
エゾジカの硬い角になって

歩く
駆ける
羽ばたく

私の手の平に包まれて
...
もう、何がなんだかワケワカメ

物静かな人妻のパンティを脱がせたら愛の嵐でワケワカメ
中折れし、拳で殴られ鼻から垂れたワケワカメ

冷蔵庫の中で賞味期限の切れた深い悲しみのワケワカメ
入居 ...
ありがとうを詰め込んだ結果得られたのは何よりも強い意味を持った願いでしかなくなって。いつの間にか古ぼけた映写機の陰でしかないのかなって思ってたけど。いつもそばにあってそばにあるけども見えはしない。空気 ... 私の母親の両親は どちらも良家の生まれだったらしく
蔵をいくつも持っているような村一番のドン百姓だった
祖母の家は代々蚕を育て 絹糸を紡いでいる家だったらしい
祖父の家も詳しくは知らないが  ...
酷暑の最中だったが、脳髄に氷水が流し込まれているみたいに冷めていた、体温や体調のせいなんかじゃない、俺がそこにどんな感情をも持ち込むことが出来ないせいだ、必要最小限の自分への命令、下手糞な機械の模 ...  スマホが故障したので新調したけれども、前に使っていたSNSのパスワードが確認出来ないためにそれらのアカウントも新しくせざるをえずに苦心していたタイミングでchoriくんの訃報を知った。39歳。あまり ...  

蛇口が壊れたままだから
ポツリポツリと水が落ちつづける

心が壊れたままだから
止めたくても涙がこぼれつづけるみたいな


もう、いいがげんに、しなくては、ね


み ...
・・。

楽しく飲んで帰ってきた記憶はある

ので

毒づいてる理由がわからない


けれど


なんか申し訳ないので




久しぶりに飲みすぎたせいです

何 ...
犬も食わない喧嘩
荒れている間は
まるでこの世の終わり
周りにいる者に
最大限の気を使わせる

翌日になると
あれは何だったのか
というくらい平常運転
ノリ遅れてあたふた
使おうと ...
真夜中の田舎は特に暗くなる外を見ていて寂しくなった

旅先の田舎の空は星ばかり感動的な時間過ごせた

大都会忘れるためにど田舎へ携帯電話使わない日々

都会にも田舎にもある良い悪いその中間 ...
カッピカピ
おひつに水入れず
ひゅぅうひゅゆう
夜に口笛吹き
ウオォッウオォッ
別れた妻の野獣の声、
陣痛室に響き渡る異様
脳裏から剥がれ落ち
ぴちゃりぴちゃり
反復されるこの宵の口 ...
午前五時{ルビ山女魚=やまめ}のポイントに辿り着く
水はゴォー ゴォー と鳴り響き 渦巻いていた
そこには先客が4.5mの竿を振っていた
ぼくは竿を出さず
ボトル珈琲を飲みながら彼から離れ様子 ...
午後、わたしはひどく醒めたが

形見のように愛を抱いて
あなたは激しい眠りに落ちた
長い髪が
竜巻みたいに渦巻いていた

神様から わたしたちの窓へ
吹きつけるあめかぜ
かみなり
...
薄汚れた曇空から
ちぎれた臓物や心臓の残骸
パラパラと骨片がふりそそいで

どうしようと
大地に平伏していたら

神さまが耳をかきながら
真っ白い雲のうえ
どうしたあ と
呼んでも ...
なんでこんなに苦しいのか分からない
なんでこんなに悲しいのか分からない
なんでこんなに淋しいのか分からない
なんでこんなに切ないのか分からない
なんでこんなに疚しいのか ...
土砂降り雨、
それは胸中の無性のそわそわ、
屋内という安全圏から聞く、
トタン屋根を打ちはじめる激しいその響き、
一時的に水浸しになってゆく外の世界に、
人は良くも悪くも予感する、
いつも ...
太く立ち上がる孤独の壁、

声は際立ち呪いの絶対零度に
すきとほり静かさ司り浮き立ちて
ただ在りただひたすらに私は在りと

努めながら死につつ死につつ努めながら 、
まず、電話をしないで欲しい。
あまりに頻繁なので、生活に必要な電話か確かめるために取った。

あなたには何の用もないのに、
用件を聞く為に時間を割いたわたしの好意に感謝するべきだ。


...
米米米米 米米米米
買いにいけども
米が無い 米が無い

米の棚にはインスタントラーメン
米の棚にはインスタントラーメン

米が無くても生きていけるけど
心の底辺に流れる不安
インス ...
哀しい風が吹いている
彼女の歩き過ぎる横顔に
あの坂道向こうの奈落へ
歩み進み墜ちていった
彼女の歩き過ぎる横顔に 
哀しい風が吹いている

雨降り頻るあの夕に
マンション玄関ホール
...
外見の美しさ
見えるものは不幸
感情の嫌悪ではない
真実は間違い

世界は人を選ぶ
人は世界を選ぶ
見えないものが
見える時がある日訪れる

神の介在がなくても
世界は美しい
...
何度も寝返りを打ったのに結局眠ることは諦めた、ノーステッチのブラックジーンズ掃いて真夜中に繰り出す、目的を失った連中たちがダンゴムシのようにビルの影で丸まっている、落伍者たち、でも快楽で帳消しにな ... 生まれた時からバッハもピカソもあった訳です
赤ん坊の私がそれらに気づくまでの長い距離は
何かの原型でありそうだなと推察し終え
当時の感覚まで思い出されていたのです
座卓には抽斗がついており
...
捨て鉢な好意
汽車が眠る場所
優しい巨人の愛撫
想像力の山と谷を
土地柄が考慮されたブレーメン
変動しない順位
誰かのおばあちゃん
物語を消毒されないためにも
明日までの措置
電球の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
「冷やし中華 終わりました」本田憲嵩自由詩1224/8/27 21:45
鴎とエゴサ秋葉竹自由詩324/8/27 21:17
翼の名前ゆめ自由詩124/8/27 20:42
次の季節自由詩424/8/27 19:00
五行歌 因果律 レタス自由詩5*24/8/27 17:56
詩想、「自己存在」という問い・今の私という境地4ひだかたけし自由詩4*24/8/27 17:25
白い折り紙由木名緒美自由詩11*24/8/27 12:33
ワケワカメがワケワカメなワケワカメatsuch...自由詩10*24/8/27 8:33
柘榴石武下愛自由詩1*24/8/27 8:19
三つ子のたましいって本当なのかね涙(ルイ)自由詩424/8/27 8:16
噛みつきたいのなら牙をまず綺麗に研いでおくこと、そして迷いな ...ホロウ・シカ...自由詩3*24/8/26 22:19
思い出は語られるためにある岡部淳太郎散文(批評...3*24/8/26 22:11
止めたくても秋葉竹自由詩124/8/26 22:00
めもうし自由詩024/8/26 20:39
犬も食わない喧嘩自由詩324/8/26 19:05
感動的夏川ゆう短歌124/8/26 18:33
メタモルフォーゼひだかたけし自由詩324/8/26 18:26
【渓流】 ボウズの朝レタス自由詩4*24/8/26 17:02
完備 ver...自由詩024/8/26 16:48
どうしたあ由木名緒美自由詩4*24/8/26 10:15
台風が来るTAT自由詩124/8/26 3:26
土砂降り雨本田憲嵩自由詩424/8/25 23:09
五行歌、際の頂きへひだかたけし自由詩2*24/8/25 21:18
ペシミストの休日ゆめ自由詩124/8/25 21:07
米が無い自由詩5*24/8/25 18:59
キリストひだかたけし自由詩324/8/25 18:09
夢見る機械ゆめ自由詩124/8/25 16:45
ロスト・チャイルドは未知なる世界の為に変異種的な成人をするホロウ・シカ...自由詩2*24/8/25 16:45
ふりかえる生長soft_m...自由詩1024/8/25 16:33
等し好みになけま、たへ...自由詩424/8/25 15:45

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加筆訂正:
白球/ 湯 煙[24/8/27 4:04]
タイトルを変更しました
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