台所の窓のところに
蜘蛛の巣がかかっていた。
蝉の死骸がぶら下がっている
何日か観察してたら
蝉が半分くらいになって、
ポトリと下に落ちていた。
あくる日、それもなくなっていた
たぶんネ ...
きみの言葉が僕のひかり
きみの声音が僕の音楽
きみの眼差しが僕にほほえみを与える

きみの愛しさが 僕の詩になる
小さな引き出しがたくさんあり
ひとつひとつ開けてみると
よく知ってるものが入っている
探しているものはそのどれでもない
どこへしまったのだっけ
そもそもしまったのかどうかも怪しい
引き出し ...
なんせすべてが朽ちてしまうのに、(――手をあげて。)柔らかいまばたきが 非情な拍手を熾していた。とぷんとくれた凪に、過ぎた谷間の火蓋も日当たりは欲、痩せた風もなく、あらゆる臭い そして、揃えた色もなく ... 白銀の輝き無数
漆黒から浮き立ち
魂のそれぞれの
深い懊悩を携え
不規則に円周辿り巡り
打ち叩きながら息し生き

この夜を前に佇む静かさに

意識視界の深き処に
自らの在るを創造ス ...
ゆりかごは揺れて、
赤ん坊は空に行ったんだよ。
ゆりかごは揺れて、
母親は涙を流した。
父親は、出稼ぎで都会へと出向いていた。
ゆりかごは揺れて、
亡き子はいずこに?
そして今、あの世で ...
新入生歓迎会の後、新しい生徒のクラス編成が発表さ
れ、わたしは小説部門の初等クラスに入ることになっ
た。
初等クラスのメンバーは30人ほどだったのではない
かと記憶している。もちろん全員初対面 ...
デブだから 眼中にないと気づかずに あなただけを視ている彼女

口癖は 「太っている{ルビ女=こ}は好きじゃない」 けれど彼女に優しいあなた

筒井筒 夫もいるけど恋もしたい 詰まらぬ日常 彩 ...
柔らかな衣のような波間が私をとらえ
夢をさらってゆく
それは束の間の安息
絶え間ない静粛の音
安らかに眠る赤子の笑顔のように
嵐のない幻を視る私の過去
腹水が溜まって
入退院を繰り返してためぐちゃん
北方派五分楽団の
解散さよならコンサートにも
参加できなかったから
五日前に会いに行って
初めてご両親とも会えたのに

今朝早く亡くなり ...
(番外編41―15-2)ノーナスノジュリンチタイガサバクカスル

タケダテツヤノハハガドナル

ドナルドトランプモマクドデロウドウシテイル

ナノニオマエハアサカラクマショウチュウノンデ
...
○「いよいよ11月」
今月は いい 月にしたいなあ!
今年は正月からいいことなかったから

○「夫婦円満のコツ」
なんでも俺のせいにしていたら
ワイフは落ち着くようだ

○「幸せ」
...
あたしんちの横断歩道では
いつも
ナオミが
間違った文法で
ごろごろ寝っころがっています。
まわりでは
あたしたちのことを
レズだとか
イモだとか
好き言ってます。 ...
この街の住人は
みな個性の固まりを持っていて
手のひらをこじ開ければ
様々な結晶が握られている

世間では狂気に満ちた街だという
ただ 
それを人に見られるのが恥ずかしいのか
面倒なの ...
アップルパイを食べて、眠ってしまおう。
アップルパイ? 飲み物には何を?
それはもちろん、アップルティーで。
いますぐ君に電話して
「逢いたい」って伝えたい
連絡すら途絶えた糸
辿ればきっと君に辿り着くから
君と仲良く酒を酌み交わし
たわいのない話をして君と心通わした夜
もしまた巡り逢えるなら僕は ...
冬の気配を感じて


こないだ香った

金木犀を懐かしむ


何か答えた気もするけど


香りとともに消えて




それで





それから


...
ちん毛に白髪が混じるとき
私も老いたと涙ぐむ

ちん毛に白髪が混じるとき
妻に笑われ激怒する

ちん毛に白髪が混じるとき
抜いてなるかと我慢する

ちん毛に白髪が混じるとき
あの娘 ...
急激に季節が変わった
狂ったように暴食した
食べ過ぎ警報発令
ゲップ ゲップ
胃酸が大量に滲出
食道を遡上しようとする
油断できない
ゲップ ゲップ
喉元に上がってきたものを
慌てて ...
この秋の思ひ出かぞへ指を折る

「さようなら」秋の蝶への一行詩

ランドセル並び小さな秋の恋

冬近しあの野良猫も見なくなり

秋寒しゆで卵の火弱くして

秋蝶のふと見失ふ行方かな ...
外に夜忍び寄り
内に明かり灯り
光帯び細途伸びて

 涼やかな風、
  すーっと一筋
 開かれた硝子戸から

瞬きすること
二度、三度
見開かれた眼に
ゆるりゆっくり
時の留ま ...
繰り返す やっぱりあなたは繰り返す

業がまた 深くなるなと 吐息吐く

あなたしか視てない彼女とお茶をする
柔らかな陽射しの中庭で
ぽつりとベンチに座っていた
ぼんやりとした記憶の狭間に
きみの面影が通り過ぎてゆく

あれから何回秋を繰返しただろう
水溜まりに突っ伏して夜明けを待ったあの日
ぼ ...
土砂降りで上手く泳げない
救難信号は震える手が届かない

重い

幸福を救えるほどにこの手が大きくないことに
気づいていないふりをして、今 溺れている

何もできない
声を上げる
...
そぞろ寒、とはこんな朝を云うのだろうか
毎朝の呼吸法
今朝は肩甲骨が痛むのでよしておいた
ほったらかしの肩甲骨
ほったらかしの体
ほったらかしの息

又自我が
目という穴から外 ...
(番外編41―14―4)快楽の大樹

なにほどの快楽か大樹揺れやまず
        (大西泰世)
日本型ボードレールみたいだ.
``
どういうわけか米を売っていないので
じゃがいもを食うことにする
イモサラダの日々だった
狭い台所に立ってじゃがいもを
ひとつ
小さなまな板の上に置く
巻き尺で測ると
縦5.5cm
横は ...
蛍が飛んで
わたしは彗星になった

わたし、すいせいに、なったよ

言葉なんてまだ
よく知らなかったけれど
許された気持ちになった

彗星なんて、つまらないわよ
母はそう言 ...
今度こそ 最後だと言う愚かしさ

繰り返す それがあなたの業だから

変わらない 未来永劫 宿命は
一人暮らしの老婦人ばかりを狙うと聞いて
ただの悪者ちゃうんかと

若者に老人の悲哀はわからない
どうれ、教えて進ぜよう

教えなくていいんですよ
だから希望の未来へ向けて

遠く未来 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
The Morning of the Neon Demonおまる自由詩6*24/11/1 19:43
僕のMUSEりつ自由詩3*24/11/1 19:37
meta自由詩7*24/11/1 18:48
ノイズになりたいあらい自由詩2*24/11/1 18:12
意識の己。◯ノイズリダクションひだかたけし自由詩4*24/11/1 17:58
ゆりかごは揺れて朧月夜自由詩4+*24/11/1 16:57
大阪文学学校の思ひ出 ─続・大阪文学学校体験記─室町 礼散文(批評...5*24/11/1 16:29
ティータイムりつ短歌3*24/11/1 14:10
幻を視ていた栗栖真理亜自由詩024/11/1 12:49
対象喪失体験を乗り越える為に板谷みきょう自由詩2*24/11/1 11:14
(531―15-2)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...024/11/1 10:26
独り言11.1ホカチャン自由詩1*24/11/1 10:13
点の、ゴボゴボ。田中宏輔自由詩12+*24/11/1 8:51
この街はレタス自由詩6*24/10/31 21:51
アップルパイ朧月夜自由詩2*24/10/31 21:34
君を想う栗栖真理亜自由詩024/10/31 19:49
めもうし自由詩324/10/31 19:30
ちん毛に白髪が混じるとき花形新次自由詩124/10/31 19:08
季節のせい自由詩6*24/10/31 18:52
ぼくに似た誰かに森田拓也俳句11*24/10/31 18:48
訪れ意識にひだかたけし自由詩6*24/10/31 17:58
懲りないひとりつ川柳2*24/10/31 17:54
面影レタス自由詩8*24/10/31 12:46
プロダクションズエンドブルーベリー自由詩124/10/31 11:53
庭の神に田中教平/K...自由詩524/10/31 11:48
(531―14―4)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...124/10/31 10:20
ウサギが亀を跨ぐとき室町 礼自由詩4*24/10/31 8:19
蛍と彗星たもつ自由詩224/10/31 7:39
りつ川柳1*24/10/31 6:37
乱世に生きるりゅうさん自由詩3*24/10/31 5:10

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