坂の上の校門で{ルビ磔=はりつけ}にされた少女の歳は十五であり、少女の脇腹の絶えず{ルビ膿=うみ}を吐く傷こそが彼であって、幾度{ルビ掻=か}こうとも少女の{ルビ痒=かゆ}みは失せることがなかった。少 ... ある寒い冬の休日の午後
裏庭にサバンナが置かれていた
誰かが昨夜のうちに
ダンボールの中に入れて
遺棄したのだろう捨てサバンナだ
今年の冬は
乾燥注意報が頻繁に出ているので
草丈の短いサ ...
時は途切れることなく
今を更新していく
ずっと同じところを
歩いている気がしても
進んでいるんだ

トンネルのカーブが続いて
先の見えない恐怖

いつか出れるんだ
生きていれば
...
ある朝、人々はビックリした

あるべき富士山がなく、

地平線から太陽が出てきた

お触書きがカカシのように立ってる

富士山を誘拐した

返して欲しいなら

政治改革をす ...
緑のたぬきと赤いきつね

ただ創作現場に入り込んであたかも自分も創作者達と同レベルと勘違いすることをお金を払って楽しむ文化の根っこにあるのは悪しき平等感覚でとても良いと思うけど、勘違い同士が評価を ...
今日が終わるのはなんだかさみしい
まだやりたいことやしたいことが
いっぱいあったけどもう終わるんだね
今日がもう少し長かったらいいのに
明日には出来なかったことや
したかった事がまだまだある ...
 二〇〇九年にメビウスリングに投稿を開始した。此処の年齢層は若年から中年までといった具合で幅広く利用されているようであったが、当時すでに私は五〇を超えていた。つまり年配者であったようだ。
 メビウス ...
詩の評価
かなり良く書けてますね
ええそうですか
ありがとうございます
そんな会話が

良く書けていると言えるためには
傷がないことが必要だ
完璧が望ましい

森のこんもりとした様 ...
コンコン、と
ノックはするけど

返事もしないうちに
入ってくるママ

机の上に
紅茶とお菓子を置いて

口をあけて
パクパク、パクパク

何を言ってるのか ...
  {ルビ蟷螂=たうらう}よ その身に棲まふ禍(まが)つもの おまへの腹はおまへを喰らふ


 小学生のころに、道端とかで、カマキリの姿を見つけたりすると、ぼくは、よく踏みつけて、ぐちゃぐちゃ ...
ダイアモンドが石ころの様に落ちていたら
美しいと感じて拾い集めただろうか

僕が僕であると感じるは孤独の中だけなのか
君にあこがれる僕は僕のままでいられるのか

学者が残した幸福へ ...
今夜は妹とオフ会

二人が愛する小説の

大人になって

妹がいちばんの親友になろうとは

両親に溺愛され

嫉妬するより前に

その可憐で愛らしい姿に

私も彼女を愛 ...
光る眼の夢のような
道なりに太陽の傾く
夕べに尚も耀き続ける
朝陽の訳も云えずに

荒い粒子の踊り舞う最中 、

不協和音たる人の
協和音から遠く
不協和音の渦中に
投下された最強 ...
ウンマカニンポーバラノミチ
ウンマラニンポーバラノミチ
ウンマンニンポーバラノミチ
フマレフマレシアイミタガイ
ウンマンニンポーバラノミチ

人からジロジロ見られるんだもの
睥睨したって ...
 自公政権の、日本を中国に明け渡そうとしていた親中、アメリカ民主党に尻尾を振っている自称親米保守の、議員たちが未だに自身の保身に終始している、その感覚の鈍さには呆れてしまう。自分の居場所がこの日本に残 ... 遠くから手を振る君の大きさよ

形にならぬ愛の象
眠っている間に夢を見る
起きている時にも白昼夢を見る
将来の夢も見る

正しく見られた夢は
限りない力を持つ

もっともよい夢は
人を究極に救うこと
つまり
発菩提心である

...
いもうとぶった手鬼喰った
泣いたらもうしねぇが言われ
もうしねぇと謝りゃ手が生えた
かかのかね隠してたら
鬼に銭を口に入れられた
溢れるほどの口の銭
もういらねと言っても
鬼は許してくれ ...
(遠雷まだかな
(どうして?
(だってうるさいんだもん!
ネリーさんは水でできてるみたいだね
(夏、だからね
ってほら
言ってるそばから排水口に吸い込まれちゃって
夏は濡れやすいから気を ...
募集ジャンル 詩
       エッセイ(随筆)
       短歌
       俳句
       川柳


募集人数 最大30名まで


参加締め切り 9月15日


...
遠くから手を振る君の大きさよ  八月六日、ひさしぶりに雨が降り、午後は合羽を着た。気温もさほど高くなく、空調服は着ずに作業した。草刈り作業であったが、この雨降らずの天気で草丈は伸びず、土埃舞うぺんぺん草を刈り取るというレベルだった ... バットにボールが当たる音
汚れたユニフォーム
校歌に応援歌
いくつもの物語と思い出
流れる汗と涙
を画面越しに見ている

親戚に人見知りしながら
エアコンの効いた部屋
枝豆とビール
...
渚に書いた君の名前は波にのまれ潮風とともに去っていった遠い夏の日

生き物は真実のなかで生きていたのだけど、人だけがなぜだか知らないけど、言葉によって創造世界を作り上げ社会をつくり今や全地球をすっ ...
 薄緑の歩道橋の真ん中で
 さざめく街の空中で
 立ち停まっている女を見た

 遠目で黒い日傘の女をみつめていると
 眠くなり汗がじわっと体を包む
 街の建物の間を
 車が川のように流れ ...
ぼくのヒフの内と外

外側は広くて、大きい

賑やかな世界

内側は見ることも

覗くことのできない

想像するだけ

ドキドキ

ゴックンゴックン

スーッとスー ...
水滴が、いた
密と疎の成熟を強く支え
きゅっとゆるむ
ゆうまぐれをくずした
罫線はぢくかな

はつぎわにきくが、綾なすしづくは
とじた後にも、しんかしかいの端に
のぼるようなものぶ ...
○「命の営み」
虫たちは
虫たちで
自分たちで生きて
命をつないでいる
鳥たちは
鳥たちで
自分たちで生きて
命をつないでいる
魚たちは
魚たちで
自分たちで生きて
命をつない ...
差別と区別とは

そうかそうか
狂人の言葉が
そんなに自己防衛に役に立ったか

人の間に垣根を作るな

これ、もと垣根を作ったのはやはり精神科医
鬱Ⅰ型 鬱Ⅱ型
珍型 穴型 誤型
...
午後になった
扇風機をとめて
水を届けに出かけた
ひび割れた路面と短い影
歩く時も俯く癖があった
草刈の辺りで風鈴売りとすれ違う
音、聞いたのだからお代を、と
干からびた掌を差し ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
過越祭森 真察人自由詩525/8/11 14:56
サバンナの掟ちぇりこ。自由詩10*25/8/11 14:41
トンネルの先の光自由詩625/8/11 14:11
富士山が誘拐された多賀良ヒカル自由詩525/8/11 12:56
緑のたぬきと赤いきつね足立らどみ散文(批評...2*25/8/11 12:31
明日からリィ自由詩1*25/8/11 10:35
メビウスリング~現代詩フォーラム~文学極道~ビーレビ~現代詩 ...山人散文(批評...10*25/8/11 8:54
善く書けている杉原詠二(黒...自由詩2*25/8/11 8:26
虫。田中宏輔自由詩12*25/8/11 2:51
蟷螂 。自由詩11*25/8/11 2:42
Theory(セオリー)自画自計自由詩425/8/11 1:35
私の妹花野誉自由詩14*25/8/10 20:08
たましいふれんずひだかたけし自由詩625/8/10 20:06
バラノミチ降墨睨白島(...自由詩4*25/8/10 19:41
クレクレ星人の独り言「自公の議員たち」06ジム・プリマ...散文(批評...1*25/8/10 18:46
愛の象真礼美短歌125/8/10 18:36
真眼杉原詠二(黒...自由詩1*25/8/10 15:58
なまはげ降墨睨白島(...自由詩7*25/8/10 14:43
夏の終わりのネリーさんちぇりこ。自由詩15*25/8/10 14:35
詩集冊子 募集要項りつ散文(批評...4*25/8/10 14:05
遠くから真礼美川柳125/8/10 13:59
秋はまだ訪れていない山人散文(批評...7*25/8/10 13:39
夏休み自由詩7*25/8/10 13:36
渚に書いた君の名前足立らどみ自由詩5*25/8/10 13:19
歩道橋リリー自由詩17*25/8/10 12:30
ヒフ多賀良ヒカル自由詩225/8/10 11:54
溢影(イツカケ)あらい自由詩2*25/8/10 11:29
独り言8.10zenyam...自由詩2*25/8/10 7:50
狂気類型りゅうさん自由詩4*25/8/10 6:44
八月九日たもつ自由詩13*25/8/10 6:17

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加筆訂正:
詩集冊子 募集要項/りつ[25/8/10 16:38]
加筆
歩道橋/リリー[25/8/10 14:33]
最終連を改稿しました。
0.22sec.