やることは 全部済ませてアイスティー 掃除もしましょう 帰らぬひとよ
草上に敷いた薄水色の布へ、サンドイッチとサラダを置いたまま、わたしはときどき長い草や砂利に足を取られつつ、川の近くへ降りていった。川と草の境目で、ぐらつく石にのるわたしへ、あなたは、手を振った。振っ ...
私という存在は
水面を浮遊するカゲロウのように
不確かな命の現象なのです
帰る処はありません
やがて透明に吸い込まれてしまうでしょう
思うところあって、スポーツ・ジムに通いだした。家のすぐ近くにあるので、(ほとんど隣といってもいいくらい)、行きたいときに行けるのがいい。それで、初めての日にひと通り機械の使い方を教えてもらったあと ...
夢ふたつ
困ったものです
選べない
ひらかれた世界は
ありがたいと想う
たとえば自由だし
たとえば平和だし
たとえばしあわせだし
たとえばこのままでいいと
想えるし ...
暗やみを拭う光を待ちわびて
抱き寄せるのは 悲しい背中
(番外編41―3)息弾ませて愛犬が来る
飼いなれし犬はかなしも
弾の中を
息はづませてわれにつづきくる
(今日ひと日 昭和18年非売品 伍賀 泰)
(かいなれしい ...
なに、熱くなってんだろう
生まれて死んでいく、それだけなのに
なに、熱くなってんだろう?
炊き立ての米、膨らんで ムギュッとお口に入る
その感動、その感銘 それも怒りの、原動力
なに、熱くな ...
{ルビ空=そら}っぽ {ルビ空=そら}っぽ
お空はどんな色?
あおい色ではない
涙色でもない
それは永遠の色
吸い込まれてしまいたい忘れじの色
ぽっ
空っぽ 空っぽ
お日さまは ...
思うべきことを考えずに
どんなことができるのかと 一人
名前の知らない川を見る
今も 何かを問いかけながら
冷蔵庫の中に入れておいていたのは
昨日スーパーで買った 見切り品の鮭弁当
...
ただ静謐の中で、君にまた逢いたかった
にぎやかな夏を脱いで、その素肌を
少し無防備にさらされて
寒くなってきたね
そうだね、君の隣はずっと夏だけど
なにそれ、嫌味?
いや、賛辞
我ら ...
わたしは焔ではあるけれど
あなたを暖める希望にはなれない
月の光と共に
月の光が指し示す方向に行けばよい
いつしか目標の場所に
あなたはたどり着いているだろう
闇路など辿らなくていい あなたには 優しい光が満ちて輝く
涙の夜に沈んでしまいました
何かを伝えようにも声がでません
銀盤の月だけが頬笑みをくれました
冷えた肩を抱き締めながら
暗い{ルビ闇路=やみじ}をたどります
干枯らびた思い出
握り締め過ぎて砕いた
一日が終わって次の日が来ても
昨日までを枯らしてしまう
何があったかな
あったけどどうだったかな
生きていることが
不思議に思うんだ
...
ヒトは誰しも欠落に
何かを詰め込み生きている
だが欠落は永遠に
埋まることなどないものだ
詰め込んだものはこぼれ落ち
どんどん次を詰め込むけれど
次から次から落ちていく
結局心はからっぽ ...
冬の兵士達の隊列続き凍り付く恐怖に郷愁の感情麻痺し
灼熱の貴女の胸に投擲した憧憬の念の次々燃え尽きまた投擲し
高くなる空に濃くなる青に密やかな恋慕を抱き自らを見入る、
鎮まる静かさに ひと ...
電話口 とおくに聴こえる君の聲 他人なんだと 冷たい口調
愛してる 何を言ってもとどかない あなたのこころは あのひとのもの
なにもかも 奪う気ですか せめてもの 最後の情け 私に ...
島があった。日本では魚釣島と呼ばれている。荒涼たる海が広がっている。ざわめく、怒りやすい海であった。 ざわめいているのは海ばかりではない。この島をめぐって日本と中国は緊張をたかめていた。
火蓋を ...
ある人は
最愛のひとと別れるとき
罵倒の限りを尽くしたと聴いた
彼女が二度と戻れぬように
最愛のひとを失った彼は
それ以来
彼女との想い出だけを頼りに
脱け殻になって生きている
...
あの頃のぼくたちは
激しくて とても激しくて
激し過ぎて
互いに深い傷をつけあったね
きみはとても純粋で
長い黒髪が似合っていた
ぼくは酔って想い出話しをすると
きみは少女のよう ...
(番外編41―2)同村の同期の桜満ちている
あの時みんな若かった、
ブルーコメッツの草原の輝きみたいに
この歌が流れている
貴方のおうちは草原に囲まれた遥か彼方
同級生の生の光芒 ...
あなたの旅立ちを邪魔しない
いざとなると
つい怖くなって
パニックに陥ってしまうけど
あなたは迷う心のまま行けばいい
それがいちばん優しい答えだ
祝福はしてあげられない
ごめ ...
海の底、そこに思い出の全部を置いて
秋の風、切なさが頬をかすめる
設営された映写館
新しい貴方の仮想的根拠は
有償ではなくて
条件なんてないよ
ただここで抱きしめられて
胎児みたいに眠る ...
大丈夫だよ
あなたが誰を愛してもいい
愛の詩だって
自由に描いていい
私はあなたが頬を紅潮させて
少年のような無邪気な笑顔になるのが好き
あなたは
いつでも寂しくて愛したかっ ...
口腔を充す微かな鉄の味が
わたし達の青褪めたアレゴリーだとして
ビニールの膚に詰まっていたものを想像してみろ
健啖家は贋金を着服し
屠殺人がアスクレピオスの悪戯を薬液に浸す
わたし達がただ豚 ...
それは断頭台の隠喩である
凍り付くのは
おまえの眼球ばかり
埋葬することで瞳孔から融かす
孵化を俟つ間に新しい識覚を贖っておけ
此処はヒュプノスの世界
慰霊と散骨の羈旅
おれの腑で首を吊 ...
狂酔し首刎ね
なべて{ルビ禍人=まがつびと}なれば
濃霧と共に拡ぐ浄土へ
天敵を欲す我
黄金の華の瓣を喰らい
なお蜚蠊を忌む
斃されるべく
祟れよ捕食者の王
抜き放つ得物を月が視るゆえ ...
葬列 ものくろのいしを蹴る
切実な詩情など、草々
皮革の風船が、このようなとき、ひろった
カベに貼り付いている過去に魔法がある
レプリカのあかり ナルシスの鏡
鳴り止まないベ ...
無とは最も偉大な肥大だ
捗りはいらない
そこに佇む視線があるだろう
姿勢ではないのだ また思想でもないのだ
まだ予測にしがみつくのか
言葉で表す前の無が轟音を立てる
明るみや順調に飲まれる ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アイスティー
りつ
短歌
3*
24/10/16 10:15
帰るべき家
パンジーの切...
自由詩
7
24/10/16 9:46
五行歌 虚ろ
レタス
自由詩
9*
24/10/16 9:44
(サプライズ、管のついたからだ)、のこと
はるな
散文(批評...
2
24/10/16 8:39
しあわせ
秋葉竹
自由詩
2
24/10/16 8:27
背中
はるな
短歌
0
24/10/16 8:21
(531―3)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/16 8:07
なに、熱くなってんだろう
鏡文志
自由詩
3*
24/10/16 7:57
空っぽ
りつ
自由詩
5*
24/10/16 6:37
秋の風景
番田
自由詩
3
24/10/16 1:50
未熟さのバター焼き
トビラ
自由詩
3*
24/10/15 23:19
みちびき
りつ
自由詩
3*
24/10/15 22:16
優しい光
〃
短歌
3*
24/10/15 21:42
五行歌 哀歌
レタス
自由詩
9*
24/10/15 21:34
alive
海
自由詩
7*
24/10/15 18:43
日々之空虚
天竺葵
自由詩
2
24/10/15 18:39
狭間の想い
ひだかたけし
自由詩
7*
24/10/15 17:35
イエス
りつ
短歌
3*
24/10/15 14:32
Season of Violence Author
おまる
自由詩
3*
24/10/15 12:28
最愛
りつ
自由詩
3*
24/10/15 9:44
きみに
レタス
自由詩
6*
24/10/15 9:21
(531-2)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/15 8:00
旅立ち
りつ
自由詩
5*
24/10/15 5:58
タイムシフター
トビラ
自由詩
3*
24/10/14 22:20
殉愛
りつ
自由詩
4*
24/10/14 20:28
畜獣の腑
医ヰ嶋蠱毒
自由詩
3
24/10/14 20:11
柔らかい死體人形
〃
自由詩
2
24/10/14 20:10
鬼遣
〃
自由詩
1
24/10/14 20:09
とまとひとはここのねだん
あらい
自由詩
4*
24/10/14 20:00
詩作
陽向(2躯-...
自由詩
12*
24/10/14 19:44
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
加筆訂正:
平成家族
/
本田憲嵩
[24/10/15 22:46]
若干加筆修正。
0.27sec.