毛細血管が切れて
紫が広がる肌
平手とはいえ
憎しみこもった手で打たれた
痺れたけれど
少しも怖くない
お互いの匂いが甘くて
相性を確かめた夜
家族が待つ家があるとか
知ってたっ ...
二二五唯の数字に囚われる今日は土曜日フルーツパーラー
降りそうで降らないこの手に掴んだら自転車で行く一人の道を
窓の外眩さの増し嘘つきの耳に聞こえる絶え間無き雨
わかり合うすべを知ら ...
久しぶりの神戸
妹と二人で往く
生田神社は朝から多くの参拝者
ほっそり引き締まった狛犬を眺め
お詣りしてから坂を上る
異人館通りを右に曲がって
ハンター坂を横切り
賑わう北野 ...
大文字になって寝かされ、倒れるように横たわるも
煤けたランプが瞬いている 肉を刻む出口は遠い
開始を告げるアラームもまた鉄骨のした
あかりが 途切れない という 身を 投げて 死ぬ
ハ ...
短い秋みつけた
ふだん飲んでいるペットボトルのお茶。
冷蔵庫で冷やしたりレンジで温めたり
冷たくても熱くてもおいしいのだけど、
短くなったにせよ行楽シーズンのこの
季節は常温のままでもお ...
漏れてる
あっ、漏れてる
あっ、あっ、漏れてる漏れてる
漏れてるってば
もーれーてーるーぞー
どうして漏れてるか知らんけど
何が漏れてるか知らんけど
漏れてるという事実は如何とも ...
人魚姫対岸を見て泣いている男女二つの影の七夕
地球では雨が降っても宙は 晴れ人魚の思いと裏腹に晴れ
織姫がもどる頃には泡となり人魚は永遠の1年の旅
自転車をこぎ忘れゆく日常の都会の暮 ...
滅多に弱音を吐いたりしない我慢くんは
このところ少し様子が変でした
今まで無遅刻無欠席で 無断で休むなんてなかったのに
度々遅刻したり休んだりすることが多くなりました
いつ ...
毛糸を無心した
小母さんに
何に使うの
あやとり
優しく笑って毛糸玉
手に取って切ってしっかりと結んで
はい、って
六歳が一番欲しかった
赤い色の毛糸でくれた
...
綿毛、その種、
ほとんど重さのない、
雪のしたの土のなかでも、春へと耐えしのぶ、
石ではない、ちいさな有機の礎、
晩秋のくもり空の下、
とてもめずらしい、
綿毛のタンポポが、白い球体のまま ...
時間の叫びの中にいるせいで
目が眩んでいる。
手足は地面に吸い寄せられ
すべてが重くなっていく。
ぼやけた視界に映るものたちは
重力に耐えきれない為か、
叫びから逃れる為か、
ただ静 ...
午前2時の沈黙は
私を深海へと{ルビ誘=いざな}う
そこにあなたはいない
私はゆっくりと呼吸しながら沈澱する
ひかりも届かぬ真宙の海で
腕も脚も折り畳まれたように
小さく蹲り
このま ...
更年期がつらいのです
だからどうした
なんですが
ああ
枯葉が風に舞う
それを
なぜだか
僕は愛してるといってるように
みえて
遅 ...
上弦の月 、
膨らみ帯びつ
円周描く折まで
見えるもの観入り
住む庵の翳り始め
絶えず内に雨降り頻り
濡れそぼり崩れ続け
地に 砕かれる時
煌々と満月 、
陽の光受け取り
...
明日はどこいこう 夢見たいな夢
動かぬ心 走れぬ足がいて
痺れる指が ものを落として
それでも笑う 自分を笑う
未来はどこよ 明日はどこよ
寝床を動けぬ朝 それは今日 ...
秋になりました
昼がどんどん短くなって
夜がどんどん長くなって
つまりは太陽が
月に追いやられているということなのです
つまりは太陽が秋分の日の決戦で
月に敗れたということを意味し ...
このコートのポケットにはまだ
約束をたくさん残しているの
果たすべきありがとうたち
それは深呼吸の幸せ
狗尾草の季節に立って
金の風の漣を聴く
東京の空は世界一のあおさ ...
詩人たちよ
詩を書くな
風になれ
母と姉と出かけると
僕は逐一
足りない子扱いされる
ので
出かけたくない
特異な次元の
超正気で生きる
僕は
足りない子に見える
あぁ、舐めやがって
と、父がいない
女二 ...
新しい住居は
川のほとりだ
川と言っても濁ったドブ川の色をしている
生き物の気配はなく
夏は悪臭を放たないか心配だ
近所のスーパーまで2キロある
コンビニと薬局が側にあるだけましか
...
魂はどこにあったの
飛び出ちゃった僕は
目を瞑った僕を初めて見た
そして気づいてしまった
僕は死んだ
僕にしがみついて
戻ろうとしても
戻る場所がわからない
僕だったはずの体は ...
声の濁り
野葡萄の斑な実りに似て
服毒の
文字の乱れか
へび白く
あらわな
舌の結び目から
糸を引く
忘却へ
産み落とされた
いわれなき申し子の
実らぬ指を
串に刺し
野焼き ...
しろいノートに
さびしさを
書きつけてゆく
ちいさな
ほほ笑みの気配
忘れた喜びに
さようならと またねを
贈る
ささやかな
手のひらの温度
青空へ 千切れる
雲
風に ...
あなたのゆびは、わたしのうなじを
ゆわれていた 脈、が 夙くだち
ついな 帆布の つぶら に、
ふれば 湿り。みれば 灼ける
うすくな ッ ――てゐく。ふちへ
すこカドが やわ かく、すべり ...
心の中の煮立つ赤いマグマ
地獄のように熱い心
燃えたぎる炎は
大爆音とともに 噴火ととも
文字という溶岩を吹き散らす
白い紙には燃えたぎる心が散らされてる
休憩と宿泊の間には今日も火球がふっている/鯖詰缶太郎
https://www.breview.org/keijiban/?id=15700
サバカンさんの詩的言語を、真正面から批評として料理す ...
(自由律)
罪が悲しみまで奪い去る
読めない空気、でも、吸える空気、生きる
夏祭りの金魚、名前までつけたけど
恐竜もみた悠久の青空、そのまま ...
怒った顔のクマダス
アンガーコントロールを腹から学ぶと
アドレナリンが吹き出すのを
抑えることはできるようになるけど
口から出たあとの言葉を減らすのは
難しいと感じるからマークで表し ...
逝く春を巻き戻したし蕾まで
言葉など信じられない風景は嘘を吐けない例えば樹海
新しい友への便り携えてポストへ急ぐ心素足で
初夏の君の窓には今何が
原宿を歩く私を占うと『甘え足り ...
繰り返す季節とともに変わる「空」
目的を失ったころからの定点観測
どんな人生が良かったのかも忘れてしまい
日々あわない人達のことも忘れていき
自分を確認することだけは忘れずに
長 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
泥棒猫
海
自由詩
6*
25/11/3 12:54
産経歌壇2017・02・466 もっぷ
エヴァル-ジ...
短歌
2
25/11/3 12:49
北野坂の白昼夢
花野誉
自由詩
6*
25/11/3 11:48
しょうめいたん
あらい
自由詩
3*
25/11/3 10:12
短い秋みつけた
足立らどみ
自由詩
3
25/11/3 9:36
漏れてる
たもつ
自由詩
3
25/11/3 7:43
もう一つの七夕伝説 もっぷ
エヴァル-ジ...
短歌
3
25/11/3 5:38
いつか報われるはずの、いつか(悩み多き感情の詩 その8)
涙(ルイ)
自由詩
2
25/11/3 4:42
微震 もっぷ
エヴァル-ジ...
自由詩
5
25/11/3 2:50
晩秋の綿毛
本田憲嵩
自由詩
10
25/11/3 0:43
叫びの中で沈むーー彼岸のスキップ
泡沫の僕
自由詩
3
25/11/2 21:19
月の子守唄
りつ
自由詩
5*
25/11/2 20:57
めも
うし
自由詩
2
25/11/2 20:25
聖杯
ひだかたけし
自由詩
6
25/11/2 19:41
病人
短角牛
自由詩
4*
25/11/2 18:24
秋という言葉
にのまえいつ...
自由詩
3
25/11/2 17:51
柵 もっぷ
エヴァル-ジ...
自由詩
6
25/11/2 16:52
詩人よ もっぷ
〃
自由詩
2
25/11/2 16:31
足りない子
りゅうさん
自由詩
3*
25/11/2 14:45
徒然
りつ
自由詩
9*
25/11/2 14:02
魂の居場所
海
自由詩
7*
25/11/2 13:09
かえらぬ木霊
ただのみきや
自由詩
7*
25/11/2 10:48
ここに命があるから ※(音楽付き)
こしごえ
自由詩
8*
25/11/2 10:47
遡皓譜
あらい
自由詩
3*
25/11/2 9:49
詩
多賀良ヒカル
自由詩
4
25/11/2 9:16
「休憩と宿泊の間には今日も火球がふっている」を読む
おまる
散文(批評...
4*
25/11/2 9:08
祈りの
秋葉竹
俳句
1
25/11/2 8:33
怒った顔のクマダス
足立らどみ
自由詩
4
25/11/2 7:51
春夕べ もっぷ
エヴァル-ジ...
短歌
3
25/11/2 7:04
夜分遅くまで
足立らどみ
自由詩
3
25/11/1 22:28
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
加筆訂正:
晩秋の綿毛
/
本田憲嵩
[25/11/3 1:26]
最後の行、若干加筆。
0.2sec.