もう生きていけない

世の中についていけない

しんどい

と思いながら携帯ショップへ

機種変更しにいくと

若い人が丁寧に対応してくれた


おじさんまだ生きられるか
...
声をかけようとして躊躇った

鬱蒼としているその背中は
家事の音を大きく立てながら
部屋中に電気柵を張り巡らせていた

薬缶のお湯が沸騰し湯気を吹いている
まだついていない嘘のシミュレー ...
悪夢の機械工場から
ひょいと伸びた手
人の自ら造り出す
無機物機械ノ 丿
ほら、ふっと立ち上がり
命を宿し息衝き自立し
恐るべき絶対悪と為り

世の人を襲い来る時に至ると 、
    ...
○「相続人求む」
田舎の田畑、山、古民家、お墓などを
相続人してくれる奇特な人は
いないだろうか
子どもがいない人たちは
血のつながりのない赤の他人でも
信頼できる人ならかまわないだろう
...
(番外編32-2)青巒の月小ささよたかむしろ
             (飯田蛇笏)

(せいらんの つきのちいさき たかむしろ)よ→き
早苗饗の経験はない人の早苗饗句

昆布長し光ひき ...
風香り木犀と知る曲り角

木犀の香る風折りポケットに

夕刊のあとに夕焼け赤とんぼ

空蟬に{ルビ未=いま}だ命の気配あり

木犀の香り初恋思ひ出す

ぴくりともせず蓑虫はお留守か ...
たれかぼくをひとのいとなみのないところへつれさってください

                                                                   ...
自称詩人が泣いている
僕は自称詩人だと
泣いている
自称詩人ではない何かに
なりたいと思っても
いつまでも自称詩人でしか
あり得ないことを
お父さんのせいにも
お母さんのせいにも
社 ...
交じり合う水の響き文字にはなれず
木陰に隠れ 泣く者もなく憎まれて
契りもけむる朝 嗄らす声すらなく

爆ぜる肌 墨でなぞった夜の谷
差すべに月になじむことなく
ゆがむ静寂に息を重ねて
...
ぼんぼりが灯る参道すれ違う人のひとりがあなたのようで

いつだって食べきることができないでもて余すのに追憶を買う

はかなさとうつくしきこと金魚釣り尾ひれ胸びれ赤い焔よ

人波をぬければ路 ...
祈りのピアノがとぎれとぎれに聞こえます
もう戻ってこい
死体より重たい体のカモメ
狂う、狂う、とカモメは鳴いて
そこら雲より手前
漂っています


漂っています
祈りのピアノが
と ...
 西陽とたわむれる
 噴水の水の音は
 子どものようにまるくなってかけまわり
 わたしへ小さく手を振って
 「またね」
 …… 、

 鈴懸の樹が葉を落とす風に鎮もる

 涼風にのっ ...
散乱したゴミが
部屋の片隅
産卵をしていた
孵化して命となったゴミに
名前をつけていく
太郎や博美は
早くに死んだ
真理子や貴文などは
長く生きて
また新たなゴミを産んだ
...
もう、
笑ってもいいんだよ
って云われた、
ような

笑っていないのは
すこし弱くみえるらしいし

ずいぶんむかしのことだが
たぶん白みはじめた鳥たち囀る早朝
いちばん悲し ...
敵であり、
味方であり、
ボクの恋人であり、
油断の出来ない女だった

彼女が欲しいのは男らしさ
弱い男なんか目じゃない
心の傷を舐めてなどくれない
辛い時に、優しくもない

だけ ...
秋が重い腰を上げて、ようやく日も少しずつ短くなり始めた、空には一文字に切り裂かれたような雲が浮かび、そいつらを見下ろすように鱗雲が多足生物の足跡のようにぽつぽつと揺れていた、秋に生まれたせいかこういう ... 命が惜しいと老人は若者に、我慢を強いる
生徒は学校で教師の言うことを聞けず
夏は暑いからと過度にエアコンに頼る
お金が欲しいと子供達は、YOUTUBEに顔を出し
難しいことは考えたくないと、人 ...
窓ガラスの向こうは
灰みたいな霧雨
しっとり濡れたふたり
長い沈黙はお互いを窺っている
温かい珈琲をブラックで飲み
空気が微笑んだ途端に
外の世界は滅んでゆく
ドアの鍵を掛けたその手で
...
ぼうとする・・・
眠る前、眠剤とれば・・・
しとどの雨も上がったようだ
僕も布団の中に
帰らなきゃならない

眠りわずらいの
詩を
沢山書いてきました
書いて消し
くりかえし

...
電線伝いに溜まった雨滴の群れ、無数無数
すぅうと膨らんではぽとっと落下していく
次々と、次々とまた膨らんでは落下して

繰り返し繰り返し

ベランダのキキョウやガーベラの花々
いっせいに ...
かたてそこ
  
  僕の廻りにはあなたがいて
               それでも僕はまわり続けている と あなたに問いかけた
                             ...
やりたいことを
やり尽くしてしまったので
今日はもう
何もやることがありません
仕方ないのでキャスをしました
すると、若い女性から
彼氏がほしいと相談されました
はっきり言って上手い答え ...
(番外編34)ながごとするまろうど。
          (清少納言さん)

あなづりやすき人ならば、後でとてもやりつべけれど、

さすがに心恥ずかしき人、いと憎むくつかし。

...
そんなに簡単に国を割るなよ
玉子じゃねーんだからさ
貴方なら、きっとそう言う
貯めていたお金は
もうすぐ底をつきそう
生きるのは、お金がかかる
甲子園って広いね
膨大な熱量を受け止めるに ...
廃墟の森を歩く少年は
ただ風船を友達にしてた

緑は風を受ける船
青は羽、赤は流れ星、
紫は雲の上の人々
白は予感で張り詰めている

清潔な太陽を受けて
風船たちは化石や燃料や
女 ...
太陽がくもると
僕の心は晴れる
食卓の椅子を眺めながら
僕の一生が終わってもいい

地中のヘビたちが万物を知っていること
遠い空で息絶える一羽の鳥
誰も見ていないのにカラフルに咲いて、枯 ...
何処にでも行けることを忘れないで
ドイツにでもポリネシアでも
幸福を打ち合うビリヤードのように
運命の庭は心の中にもある
あなたの瞳は雨の日々のように
痛みのように弾け
狂ったポケットに落 ...
 一篇の詩は極まれり 画布をまたひるがえすのみ無名のひとよ


 守一の猫たちどまる秋の雨いまだ降りをる窓を眺めて


 だれに口惜しき過古ありぬ ぼくら係留場の反対にゐて
...
「今日は和風居酒屋
 『死語の世界』にお邪魔しています
 こちら壁一面にもうあまり使われなくなった
 死語がたくさん貼ってあります
 そしてメニューも死語になっています」

・揚げ物メニュ ...
ぼくのふるふる
まろやかなやわらかい
自慢のふるふる
たまにカチカチになる
おかしいななんでだろう
そっとなでたりいろんな角度から愛でたり
とつぜん濃厚な咆哮がこだまする
いきおいよくと ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
めもうし自由詩024/10/6 19:03
沈黙の綱渡り自由詩124/10/6 18:49
SAVIOUR MACHINE*ひだかたけし自由詩224/10/6 17:34
独り言10.6ホカチャン自由詩1*24/10/6 15:54
(522-2)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...124/10/6 15:28
風を折る森田拓也俳句524/10/6 15:09
だれにもみせないおまる自由詩024/10/6 14:51
哀しみの自称詩人花形新次自由詩024/10/6 14:38
棚機つ女と姦通すただのみきや自由詩124/10/6 14:31
夜市そらの珊瑚短歌224/10/6 11:37
カモメ田中教平/K...自由詩124/10/6 9:33
秋うららリリー自由詩5*24/10/6 9:27
たもつ自由詩124/10/6 8:55
メロディー秋葉竹自由詩024/10/6 7:09
傷だらけのダンディatsuch...自由詩10*24/10/6 4:09
今日の証拠ホロウ・シカ...自由詩2+24/10/5 22:20
我慢知らず大国ニッポン鏡文志自由詩524/10/5 19:25
ふたり自由詩5*24/10/5 19:03
睡眠前田中教平/K...自由詩324/10/5 18:59
生きることひだかたけし自由詩6*24/10/5 18:01
それでも言葉は廻るアラガイs自由詩7*24/10/5 17:28
キャス陽向(2躯-...自由詩5*24/10/5 16:45
(524)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...124/10/5 15:26
もう焼かれてるからトビラ自由詩4*24/10/5 14:06
風船由比良 倖自由詩324/10/5 11:57
帰り道自由詩324/10/5 11:57
日々は旅のように自由詩124/10/5 11:56
『世界樹の断面』以後中田満帆短歌324/10/5 10:50
和風居酒屋『死語の世界』イオン自由詩324/10/5 10:41
ふるふるおまる自由詩2*24/10/5 8:59

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加筆訂正:
棚機つ女と姦通す/ただのみきや[24/10/6 17:19]
修正
秋うらら/リリー[24/10/6 12:33]
最終連を改稿しました。
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