テレビに映るにこやかな笑顔
介護の大変さなど微塵も見せず
嬉しそうに成功した親の介護を語るゲスト

母と私はため息をついた
(介護ってそんなに生易しいものじゃない)

祖母を介護していた ...
for Reina Terao and Sayo Takeuchi

 かの女の声はまるで電話線を通したみた ...
「こんばんは、」


鏡越しに降る もしくは水面越しに降る 積もる

記憶は曖昧 瞳のシャッター 脳内現像と再生 にて

私を移ろい 彩る全てに於いて 堕落しないこのぬくもりは
...
全て言葉にした途端真理だった
私が病み始めたのだろうか

懐中電灯の灯りは
最深部の闇の中でもがいている

ここはどこだ?
しんだような眠りから目がさめる

正しい言葉はもういらない ...
(番外編41―23―3)吾亦紅(われもこう)と言う歌

面白くない味がない何かがない
いい音楽にギターの弦が響いているが
ここの歌い方はヤクザ 

おいー酒だー酒持ってこいー
この歌手に ...
 ○豆腐

しかし。
まがいものにあふれたこんな世の目と鼻の先を一歩二歩三歩……とことこ歩いたすぐ横丁にあるスーパー。顔なじみの店員。
 「いらっしゃい」 
 「どうも」
 「いつもの ...
解ってる
解ってる
解ってる
解ってる

非道いひと
嘘ばかりついては“ちょろい”と嘲笑う

それなのに
どうしても憎めない
愛しさが込み上げてくる

解らない
解らない
...
 古い白い花の蔭に
 恋の嘆きをみていたむかし
 チョコレートの銀紙を
 折り畳みながら過ごした夜

 なつかしい想い出は
 楽しく稚い愛の物語
 その震えも忘れてはいないけれど
...
窓から手を離すと人形に戻ってしまう   

どれほど孤独を気取っても
想えばオレはこれっぽっちも
ひとりっきりじゃあ
なかったなぁ

獣のようなガラスの気持ちを
持ってたわけでも
なかったなぁ

ただ、
甘え ...
君はそれを愛であると信じたかった
僕はそれが愛でないことを知っていた

それが愛であると
嘘でも君に云うことができれば
君は幸せになったんだろうか

だがその幻想を信じる君を
見たくは ...
子どもの頃、不満だったのは
土地の私有状態にだれも疑問を持たないことだった。
もともと全人類の共有財産である土地がなぜ
特定の人間に私有されているのか。
孤児だったからそう考えたのかもしれない ...
ちいさい 秋も
おおきな 冬も
はくぎんいろの 抜けてあつめた
けだまに
ころころと まるくなるよ


あなたの ちいさくておおきな
迷いやふあんの中に
ほんの少しでも わた ...
高校生のころ
道を歩いていて
不機嫌な顔をしてたんだろう
宗教勧誘の人に
「あなたこれから酷い目に遭いますぅ」
と、言われてね
無視したんだけどね
ずいぶんなご挨拶じゃないか

そし ...
きみ、
蜜柑、
しろいほっぺたに、
ふたつの蜜柑、
「これからは自分の幸せだけを祈る」
とあんなに決意したのに

やはりあなたのことを祈らずにはいられませんでした
痛々しくて 視てられなくて

怒った時は、怒ったままに
悲しい時は、子供み ...
2024年11月13日に谷川俊太郎さんが92歳で亡くなったとのニュースがありました。
あまりに偉大な詩人で、日本で生まれ育った人で谷川さんの詩や絵本にふれたことのない人は居ないかと思われます。
そ ...
目覚めの景色は死蝋を思わせた、ベルベット・アンダーグラウンドが小さな音で流れていた、それは右手に握られていた俺の携帯から聞こえているのだった、ここがどこなのか思い出せなかった、が、思い出そうという ... 成層圏を脱出してから
どれほど経ったのだろう
宇宙の果てまで
まだまだ遠く届かない
来世という未来に託すしかないのか

路傍の石ころに生まれ
泥に生まれ
虫に生まれ
魚に生まれ
豚 ...
醜い羽を 力強くふるわせて
わたしは 飛んだ

深い夜を 泳ぐように
まばゆい明日を 吹き飛ばすように
あなたを めがけて
わたしは 飛んだ

呼吸が風に ちぎれて消える
わたしの過 ...
さくら散り賀茂の水辺で浮かびたる
ながれながれてどこへいくやら

露ふくむ若葉横たえきみをまつ
我が身虚しさきみぞや知らむ

おだやかに流れる時を肌にうけ
加茂をみおろす桜の並木

...
 蕎麦湯を飲んでいると
 阿波踊りの囃子が遠くなった
 昨日の昼のこと

 投票に行ってから
 「ブロークバック・マウンテン」を見た
 昨日の夜のこと 昔の恋人を夢に見た
 どんな夢 ...
男は
ただただロマンチックに女を慕う
罪の味すら甘美に感じる
自分が自分の求めてる幻想を愛してるとは
気づいてない
いつまでもいつまでも
夢見ていたい

甘いね、男性諸君。
女は
...
かけている時の眼鏡を赤とんぼ

パリ五輪夏に涼しやあつかまし

紫陽花を見たあの日から幾日や

朝顔のつるりつるりと手を伸ばし

夜更けてもかなかな鳴くやゆめうつつ

紅葉葉のよう ...
甘い匂いに釣られて
現実が熱で炒られ
無邪気に弾ける夢は
ポップ蝶になる

フィクションの映像流れる館で
夢魔がポップ蝶を喰らう

煽る熱は現実を狩り続け
力が尽きるまで
ポップ蝶 ...
 カバーを外した文庫本を持ち歩くこと。指でページをするすると撫でてゆく。ぼくにだけわかるほどの繊細な風を起こすための感覚刺激アイテム。

 息が苦しいときに効果的な問いかけもございます。
...
ひとしずく また ひとしずく
ごとに消えていく から
滲み入り沸き立つ想い
もう底の其処まで底から此処まで
この喪失の想いを何処で識ったのか
失われていく時間と
対峙を強いられ露わになった ...
この時 その時 あの時 どの時
ずっとそこに在る
来る時 去る時 降(ふ)る時 どの時
きっと混ざり合う

この道 その道 あの道 どの道
ずっとすれ違う
来る道 去る道 降る道 どの道 ...
(番外編41―23)橙の花

母病めり 橙の花を 雀こぼれ(石田波郷)

→母が病む 橙の花を 雀はこぼす
女王蜂が
金切り声でヒステリーをおこす

女王蜂は喚く
  「あの女を殺して!」

兵隊蜂たち困ってしまって
ぶんぶんぶぶん

攻撃を開始する
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
リアル栗栖真理亜自由詩324/11/23 15:21
still hate中田満帆自由詩024/11/23 14:57
藤の間 垣間見るゆるこ自由詩1*24/11/23 14:53
時空の変質(懐中電灯の灯り)陽向(2躯-...自由詩3*24/11/23 14:42
(531―23―3)野施行千代に八千代に水恋鳥魚夫散文(批評...024/11/23 14:33
光、往路、 湯 煙自由詩324/11/23 12:42
愛という呪縛りつ自由詩2*24/11/23 12:23
北窓リリー自由詩224/11/23 12:02
消灯ダニケ自由詩024/11/23 11:08
獣のうた秋葉竹自由詩024/11/23 10:40
They call it Love塔野夏子自由詩224/11/23 10:03
だからわたしは殴られる室町 礼散文(批評...3*24/11/23 4:32
とろり/12月唐草フウ自由詩5*24/11/23 4:21
壺女りゅうさん自由詩3*24/11/23 3:50
蜜柑本田憲嵩自由詩624/11/23 1:28
あなたへりつ自由詩2*24/11/23 0:53
谷川俊太郎さんの好きな詩について教えてください会議室24/11/23 0:41
異変ホロウ・シカ...自由詩224/11/22 22:15
孤独レタス自由詩8*24/11/22 21:27
ペル・アスペラ・アド・アストラみぎめ ひだ...自由詩524/11/22 20:45
四季彩歌栗栖真理亜短歌224/11/22 20:37
昨日のこと(2024.10.28)草野春心自由詩124/11/22 19:59
男と女Ⅱりつ自由詩3*24/11/22 19:22
つれづれと俳句朧月夜俳句1*24/11/22 19:20
ポップ蝶自由詩524/11/22 18:54
ジャガーを抱いて眠りたい天使るび(静...自由詩3*24/11/22 18:30
詩想、スカーレット 魂の強度ひだかたけし自由詩5*24/11/22 17:52
黄昏ころここ自由詩3*24/11/22 17:01
(531―23)野施行千代に八千代に水恋鳥魚夫散文(批評...224/11/22 13:27
女王蜂りつ自由詩5*24/11/22 12:17

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加筆訂正:
愛という呪縛/りつ[24/11/23 12:40]
二行、加筆しました。
あなたへ/りつ[24/11/23 9:48]
ごめんなさい。大幅に修正しました。
Cosmos/鳥星[24/11/23 1:40]
少し推敲しました。一旦、これで完成とします。
0.32sec.