一時一時
生きて過ぎゆく最中、
水の色を突破して
透明になりゆく
この瞑目した
肉の私の意識の内に、
充満する光の凝集点
その向こうを観んと
意志し凝視するわたしに
...
通常性交は同意していたのに
肛門性交をしようとしたら
不同意になる
そんな貴女の心変わりが
ワタシには理解出来なくて
そう言えば
ドラゴン・タトゥーの女でも
後見人が酷い目に合わされ ...
あなたの居ないところに影は存在しない
さようならは告げた
おやすみなさい
ルーティンという忙しい退屈の中で
何度も自分を殺し
口から漏れ出たのは
「承知しました」
葛藤を舌に載せ
無機質な会話を次から次へ
無塩のパンを食むようにして
乾いた口をパクパクさせ ...
飛行機が順調に飛んでいる
いつもあの高さ
夜は音が響く
あくる日のはじまりもいつも通り
何もかも忘れてしまっても
最後に残るものがある
かわいそうだね
仕事ばかりの人生なら
人 ...
巨大なビルに入り口ひとつ
入り口にはいると部屋ひとつ
部屋の中にはモニターと小窓と非接触ICリーダーがある
リーダーに手の甲を近づける
奥でリフトの動く音がする
モニターにいつも同じ揺れ ...
暗闇から暗渠を覗くのものすべてが恐怖に等しく
その眼が吸い込 ...
(番外編38―1) あなたはとおりすぎたの わたしのまえを
(森山良子歌)
明治大正に、簡素平明素直な歌を残した ...
ささやかな幸せも、ありってことで。
若いころ、
希んでいたのは
ふたつにひとつだったような気がする
輝ける光か、
堕ちる闇か、
どちらかを強く希んだということ ...
AKIRA
は80年代の金字塔ともいうべき傑作アニメーションだが
その登場人物の一人に
鉄雄というのがいる
もともとは気の弱い根暗の暴走族のモブキャラでしかなかったのが
偶然の事件をきっかけ ...
ビーカーに触れると
質感のように剥がれていった
午後の授業はこの理科室で
いつまでも続くのだと思った
ショウリョウバッタしか
見つけられない
そんな真昼の夏の日があった
ただ大声 ...
例えば「ヒマワリが咲いていた」と書く。でもヒマワリは今も咲いているだろうか? ヒマワリという花はそもそも明日にも存在するだろうか? そんなことが不安だった。
あるときから、今この瞬間だけ美し ...
宿酔と
けさの夢の残滓を
深い
呼吸のリズムによって
とおく
野を越えて
あの青い山の方まで流してゆく
さくばん
僕はピース缶から一本抜いて
それからトリス・ウィスキ ...
ジャングルポケット斎藤氏に捧ぐ
同意性交不成功の場合
この行場のない
性欲をどう処理すれば良いのか
考えに考えた末
思い切って
不同意性交に及んで
それを成功させたところで
犯罪行 ...
自称と自傷は
同義である
自称詩人は
自称詩によって
自分を傷つけている
「私のことを見て!」と
リストカットを繰り返す
女子高生のように
否応なしに湧き起こる
承認欲求は
永 ...
そこ、という扉を開けると
静けさを変えたがる少年の嘆きで覆われる
いずれという名のもとでは、いくつもの野望が彼の手をひく
そしていつものパターンでは、その思考に飲まれているばかりだ
拙くてもい ...
止まり木を探している
橋の上から
水面を眺めながら
欠け始めた月に
追い詰められながら
止まり木を探している
カフェの二階で
雑踏を読みながら
沈みかけた街に
...
庭に数式の花が咲いていた。
よく見かける簡単なものもあれば、
学生時代にお目にかかったややこしいものもあった。
近づいて、手でもぎると、
数と記号に分解して、
やがてすぐに、手 ...
夕暮れや紅葉を冷やす雲の影
流れ星窓に腰かけハーモニカ
色めくは雲のみならず秋夕焼
朝顔に歩み緩めて二歩三歩
朝顔や隣にまはす回覧板
登りきりそよ風のさき初紅葉
彫 ...
それの終わりかけに、
べつになんにもいらなくて
あなたを困らせた
ふつうに愛せたら良かったとおもう
グラスに入れた氷が溶けていくみたいにとか、
生けた花がだんだん萎れていくみたい ...
青白い顔
まだ魂はそこにある気がした
らしさと共に
だんだん土気色に変わると
らしさから白い鳥が飛び立ち
魂を持っていった
すっかり深い土色となったらしさは
白い花々で埋め尽くさ ...
のんびりしている時に
突如、このままでいいのだろうか
などと考えて焦燥感に駆られる
なんか、やばいんよ
だから、努力みたいなことをする
それは小学校中学校とはまた違う形の努力
...
朝に雨降り冷える大気に
小さくくっきり開く花、
見つめ入る私の傍らを 、
歩を運ぶ人の足早に
アスファルトの窪み
水溜りに映り込む
黒と黄の色彩の対称、
其処此処に群れ成し生える ...
7年ぶりにお酒を飲んだ
女が言うには
僕は
さびしかったらしい
僕は考えても
さびしいということがわからなかった
酒臭い口で
女を風呂場まで追いかけた
そうしてひとりになって
...
(番外編37)
上野、谷中の花の梢またいつかはと心細し
(奥の細道)谷中は鶯谷、日暮里周辺
果たして、→心細し が妥当なのか
会社の旅行で巨大なホテルの一室に泊まることになってい ...
今年は5月に最初の1匹 6月はゆうに10匹 眼球めがけて飛んできた 黄色5 青色7 緑のうんこ 水の表面にハネ虫が浮遊する いろいろがうごめく ぼーっと見ていると なに色かわからなくなる
まだ区 ...
自分自身が分らねえお前等に心から言いたいだけさ
実は俺もよくわからねえんだわ
お前等は無政府主義者より危険な輪無き輪を永遠に回る存在
まさに無人格主義者 起きれば天井を見つめて数時間過ぎる現在 ...
ありがとう、って
云えたらいいのかもしれないね
ずっと想いを寄せて来た
まるで
一生分の好きって想いを
ひとえに彼女に捧げて来た
ほんとうなら
暗い世界に対する
この満 ...
あるひおもちゃをてにいれた
とてもたのしいおもちゃだった
わたしはそれでたくさんあそんだ
おもちゃばこにしまって「またこんど」
だけどべつのひには
そのおもちゃはみつからなかった
ほか ...
庭に数式の花が咲いていた。
近づいて手でもぎとると
数と記号に分解して
手のひらのうえですっと消えた。
庭を見下ろすと
数式は、もとの花に戻っていた。
*
庭に出 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
。◯
ひだかたけし
自由詩
4*
24/10/10 21:24
不同意性交2
花形新次
自由詩
1
24/10/10 20:59
斜陽
りつ
自由詩
2*
24/10/10 20:49
酸化した青空
海
自由詩
5*
24/10/10 19:06
遺灰
おまる
自由詩
3*
24/10/10 19:00
ロボットの葬式
藤山 誠
自由詩
1
24/10/10 17:06
新月の夜
アラガイs
自由詩
12*
24/10/10 16:03
(528―1)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/10 15:46
ささやかな
秋葉竹
自由詩
3
24/10/10 15:24
鉄雄とこめお
おまる
散文(批評...
2*
24/10/10 12:27
走った
たもつ
自由詩
3
24/10/10 9:52
ずっと好きでいられますよう
由比良 倖
散文(批評...
3*
24/10/10 9:48
酒と煙草
田中教平/K...
自由詩
5
24/10/10 7:45
不同意性交
花形新次
自由詩
0+
24/10/10 1:29
傷だらけの自称詩人
〃
自由詩
0
24/10/10 0:54
拙さの消滅
陽向(2躯-...
自由詩
8*
24/10/9 23:05
止まり木
夏井椋也
自由詩
15*
24/10/9 23:02
数式の庭。原型その1
田中宏輔
自由詩
14*
24/10/9 22:43
ピーマンの部屋
森田拓也
俳句
8*
24/10/9 21:32
花瓶
はるな
自由詩
3
24/10/9 20:25
挽歌
海
自由詩
12*
24/10/9 19:02
大人になっても
陽向(2躯-...
自由詩
12*
24/10/9 18:54
神聖のうた
ひだかたけし
自由詩
5*
24/10/9 18:14
飲酒
田中教平/K...
自由詩
2
24/10/9 18:12
(527)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/9 15:42
プレイ
おまる
自由詩
2*
24/10/9 12:24
Molotov cocktail
ハイエク
自由詩
2
24/10/9 10:27
空色
秋葉竹
自由詩
2
24/10/9 8:21
なくしたおもちゃはごみ
天竺葵
自由詩
4
24/10/9 7:48
数式の庭。─前篇─
田中宏輔
自由詩
16*
24/10/9 0:19
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
加筆訂正:
新月の夜
/
アラガイs
[24/10/10 17:25]
終わり変更しました
新月の夜
/
アラガイs
[24/10/10 17:13]
少し書き加えました
常識のコレクション・序2
/
れつら
[24/10/10 2:23]
あなたはそれでいい、わたしはそれでよくない
9月9日
/
唐草フウ
[24/10/10 1:20]
加筆修正しました
0.48sec.