おやすみなさいと
満月から聴こえた声は
夕方までの小雪のせいか
虹色の幸運にくるまれてるみたい
ゆっくりと眠れそうで
おもわずおやすみなさいと
ちいさ ...
目新しさや物珍しさに惑わされて
若者はぐんねりとねじ曲がった世界で息をする
声高々に荒げて語られるのは
コガネ色したメッキを被せた紛い物
メッキが剥がれ落ちればただの鉄屑でしかないのに
本当 ...
ひてろゆにほうは、味覚嗅覚触覚視覚聴覚、凡ゆる感覚器官から成る束縛から、自由である。
束縛とは、なにか? 束縛者を彼岸へと解放し、現世の穴の向こうへと誘う誘惑から押し留めようとするなにか? である。 ...
ワタシガオカシイのか
タニンガオカシイのか
もはやワカラナイ
嫌な顔され
挨拶も無視され
イヤミばかり言われ
訂正する書類をろくに説明もされずにドーンと机に置かれる
受けたばかりの仕 ...
どろりと鉛のような黒
固体が液体に変わる前のあの嫌らしい柔らかさ
便器の裏に知らぬ間にべったり張り付いた排泄物みたいに
鼻をつくような匂いを漂わせながら口の端を歪ませる
「ここはどこだ」
ど ...
生きてるのが辛いんじゃなくて
生きてくのがしんどいんだ
と
言葉が湧いたので
暖かいトレモノで満たしてください
だ
と
返した
...
衣装という過剰と
わたしという過剰が出会う
わたしの過剰は
欠落の過剰
そこに
衣装という過剰が容赦なく流れ込む
わたしの欠落も
流れ込む衣装をしたたかに咥え込む
衣装はわたし ...
聳え立つビルの谷底で
夜明け前の湿度に塗れて
夢と現がぼやけたまま
目の前に迫り来る
陽が昇るころ
どんな景色が見たいのか
輪郭をスケッチすると
ビルの入り口が開いた
夢の大草 ...
さやと さやさや
揺れる揺れる
枝葉の照り映え
きら きらら
肉身冷やす風
軽やかに吹き抜け
意識さめざめ
すっと澄み
自らが
透けていくよな
感覚襲い
最早黙して
天空仰ぐ ...
【ⅶ】
カンテラ事務所前- 。大乱闘になるかと思ひきや、事はあつさり片付いた。親衛隊員たちは、てんで武闘には不向きであつた。彼らの殆どがテオの「空氣砲」に斃れた。
鰐革を挾んで、拔刀したカ ...
石ころになりたかったんです
道のはしっこで
誰の目にもとまらないように
ときどき蹴飛ばされても
誰のことも恨まないような
ちいさな石ころになりたかったんです
たいせつな物は思い出の中に ...
久しぶりの境地
煉獄街道
以心伝心
心の苦笑
背中には貼る回路
ファクトリー的絵文字の教訓
周りを見ると冬景色
枯れた感性
朽ちた灌木
超党派の意見交換
焼き直し写真と祭りと風 ...
【ⅳ】
鰐革は、魔界の彼の一室で、水晶玉を見てゐた。人間界がそこに映つてゐる。盾を、だうしても悦美と接触させねばならぬ。
「大黑屋」-だうやらそこが、一味の娯樂の場になつてゐるらしい。「愚か ...
構造主義者達はどうも目の前の現実に捉われがちだ
そこにはただ仕事があるだけではないのか
女性を一般的なメスと認知する場合があって
それを何か否定する必要はなくないか
個人の趣向はどうしようもな ...
「記憶自身が自殺するような朝にね、百年後には誰も私たちのことを知るひとなんてひとりもいないと思ったら、あたしは今日いちにちがちょっとした冒険みたいに思える。ほら」 と言って真由は床の青いカーペットに指 ...
昨年十一時に谷川俊太郎さんが亡くなった。個人的に喪失感のようなものはあまりなく、それよりもこれでいよいよ現代詩も危機的状況になったなという感じの方が強い。なぜなら、現代詩村が外部の世間一般にアピール ...
あーめーま
あーたーよ
おひちゃーまができてきたお
あかちゃんのくくば
にじなあったほーい
https://youtu.be/eLTPK5THjl4?si=9Cp33aULknbKf ...
どこにもないクラシックが
いつの間にか
こんなところまで
花を咲かせていた
だから
そんなことさえも
座席の後ろのつもりで
いたんだね
飛行機が非行気になったり
京都府が狂吐 ...
〈春泥に長靴の坊面白や 涙次〉
【ⅰ】
村川佐武ちやんの事は書いたつけ? あゝまだか。ぢや、改めてご紹介。
村川佐武ムラカハ・サブ。年齡は本人の要請もあり、こゝでは秘す。目黑「 ...
○「言葉だけでも」
金も能力もない身ならば
せめて言葉だけでも
人にやさしくなろうと思う
おはようございます
ありがとうございます
お世話になります
言葉だけならまだ言えるから
○ ...
届かぬ声に喘ぐ日々
言葉を尽しても尽くし切れないなら
きっとその言葉は力を失っている
軽く舞い上がったままふわりと落ちた一枚の無地のコピー用紙
沢山並べたはずの文字がいつの間にか消えていた ...
人を写して人になろうと
私を齧りとろうと 待ち構える鏡が
道行きにある
わたしたちは
人を人とも思わず人が多すぎて人を識別できず
私達
なんのために増えた
無限に増殖せず等しく割り振 ...
時計だけ時を刻んで
静けさで我にかえった
やみくもにいいひとになる
夢なんかむかし棄てたし
悪人に夜なるからさ
嫌ってもあたりまえだよ
夢のないふたり凍えて
白いひとふたりだきあう
...
少女は涙を流した
涙は薄紫色の水晶でキラキラ光りながら
紅潮した頬の上を伝い落ちていった
少女は強く握った拳でゴシゴシと目を擦った
擦られた瞼はたちまち赤く腫れて分厚く垂れ下がった
やが ...
とある夢の国で
子供を無視して自分のところへ
着ぐるみが来てくれたと喜ぶ大人
なんと大人げない
周りは子供の母親が割り込んだからだと正当化し称賛するけれど
母親は着ぐるみがいることに気づ ...
才能とは、なんだろう?
生まれつき愚かな人間と、秀でた人間に二分されているだろうか?
私はそう思わない。
僕が思うに人間とは皆天才の部分があって、それが伸びるかどうかは環境次第だと思う。
...
いつの間にか人が住まなくなった家がある。人が住んでいた頃の庭は常に花々が咲き誇り、小鳥を寄せるバードハウスもあり、小鳥の鳴き声で賑わっていた。いつも庭に出て手入れをしている人の姿もあった。
ある ...
川上麻衣子が陥没乳頭だったので
篠山紀信がグラビア撮影のとき
常に川上麻衣子の乳首を触って
勃起させていたという話を聞いて
私は陥没という言葉が大好きになりました
ところで八潮と言えば
埼 ...
【ⅷ】
カンテラは護摩を焚いて、その中に坂本のケータイを投げ込んだ。眞言密教の秘術、「修法」。「決戦の時、近し!」
そこは魔界ともこの世ともつかぬ、謂はゞ煉獄のやうな場所であつた。
...
近づけぬきみの横顔薄氷よ
沈丁花香りの裾にある痛み
曇天に春菜を摘む手温い泥
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小雪舞ううた
秋葉竹
自由詩
6
25/2/6 0:46
贋金
栗栖真理亜
自由詩
4*
25/2/6 0:42
ひてろゆにほう談話
鏡文志
自由詩
5+*
25/2/5 21:57
フガイナイ私。
栗栖真理亜
自由詩
2*
25/2/5 21:52
ナニモノ
〃
自由詩
3*
25/2/5 21:49
めも
うし
自由詩
3
25/2/5 21:44
衣 装
塔野夏子
自由詩
3*
25/2/5 20:52
暁を行く
海
自由詩
6*
25/2/5 18:40
エーテルのうた
ひだかたけし
自由詩
6
25/2/5 18:08
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』③
髙任勇梓 T...
散文(批評...
2
25/2/5 17:37
石ころ
あまね
自由詩
12*
25/2/5 15:22
お帰りなさいー現代風物詩の世界ー
パン☆どら
自由詩
3
25/2/5 15:21
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』②
髙任勇梓 T...
散文(批評...
1
25/2/5 13:34
良い時代
陽向(2躯-...
自由詩
8*
25/2/5 13:29
海の底にて
由比良 倖
散文(批評...
4*
25/2/5 13:25
再び抒情詩の時代へ
岡部淳太郎
散文(批評...
4
25/2/5 13:12
妙さん
陽向(2躯-...
短歌
3
25/2/5 12:42
せん妄の故郷
〃
自由詩
3
25/2/5 12:30
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』①
髙任勇梓 T...
自由詩
1
25/2/5 10:56
独り言2.5
zenyam...
自由詩
3*
25/2/5 5:47
真心
栗栖真理亜
自由詩
4
25/2/5 0:10
ノック
這 いずる
自由詩
2
25/2/4 21:47
しろいひと
秋葉竹
自由詩
3
25/2/4 21:03
水晶
栗栖真理亜
自由詩
2
25/2/4 20:55
大人げない
〃
自由詩
1
25/2/4 20:48
才能論
鏡文志
散文(批評...
3*
25/2/4 20:07
人のいない庭
海
自由詩
6*
25/2/4 19:01
八潮
花形新次
自由詩
4
25/2/4 19:01
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『言の葉魔女』③
髙任勇梓 T...
散文(批評...
2
25/2/4 17:33
早春
はるな
俳句
1
25/2/4 17:20
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
加筆訂正:
ひてろゆにほう談話
/
鏡文志
[25/2/5 21:58]
固形になるまでが男より早い→固形になるまでが男より遅い。修正しました。
0.38sec.