大きくなりすぎて
行き着く場所が
なくなりました と
くじらが泣いています
昔の友だちが慰めて言いました
くじらくんは、とっても力があるのだから
僕ら虚構船団の原動力に ...
人間がないている
涙を流してとても可哀想だ
悲しい事があったんだね
次は動物がないている
しっぽをふってたのしそうだ
楽しい事があったんだね
もうしばらく帰ってはいませんが
わたしの こころは
いつまでも 故郷の山にあります
あの頃の 濡れた土の匂いが
わたしの こころに
ゆっくりと 層をつくるのです
ずざ ずざ ずざ ...
昨晩 新宿で友人と呑んだ
バーでは若い男女が
資本主義の終わりを論じていた
会計前に女はキスをせがんでいた
友人は家庭に問題を抱え
僕は三十七で 家庭を持たず
僕らは ...
恋=魂の邂逅
愛=魂の融合
なーんて、
書いてた時代もあったっけ
お師匠さんは、
恋=奪う
愛=与える
と、相変わらず見事な回答
ほしい、ほしい、が恋ならば
どうぞ、どう ...
書いては消して
消しては書いて
気分があるはずなのに
言葉は出てこない
絞り出して書いたものは
嘘じみていて
嘘を書くのはいいけれど
詩としての嘘は何か違う
コンクリートとアスファルトの
硬直し冷え切った空気を掻き分け
人混みの喧騒の渦中に呑まれ
肉の花弁が押し開く
様々な異臭を嗅ぎながら
まるく濡れそぼった私の魂、
身を振り絞り振り払い
外 ...
遊園地と思っていたのか家の蚊屋
台風の目は一重なの二重なの
背中から指さされてる浴衣の子
大花火地球はそんなに丸いのか
台風と言わず真夏の通り雨
笑わせてそして泣かせて ...
ひとつひとつ殺された宝ものを選り分ける作業のような食事の時間。味覚の鈍麻化が進んで好き放題に残している。死んだやつらを前にして美味しいなんて食事中にとてもいえない。だから誰もぼくの席に来ちゃ ...
建ち並ぶ商業施設の脇を流れる
堂の川
吹きつける風で
こまかい波紋がわずかな灯りを掬って沈み
並木の枯枝にとりのこされた
烏のひと鳴き
さっき山の端に消えてしまった ...
まのぬけた青空が
街にかぶさっている
ニュースは底抜けにあかるく
うすっぺらいコーヒーをのむ
燃え尽きたかに見える炎がベッドのなかでもう一度あがろうとしている
夢殻を つまんで捨てる ...
貴方の吐息を犬歯で砕き 花の獣となる宵は
アンクレットに月を灯して 万の菫で鎖骨を飾る
指の戯れにはじける真珠 蜜の濃度の闇にひたされ
のばす{ルビ腕=かいな}がとらえたものは 原初の苑で失 ...
(番外編41―22―2)山家集の西行
鴨長明、吉田兼好は随筆家故世間に自然と目を向ける
そう当然だろう周り近所を気にするのは清少納言も同じく
西行は常に己を見つめた和歌の黙想家でもある ...
柔肌を鞭で叩きて起こす御代
またしても兵庫県知事選挙に関連した話題で
申し訳ないのですが、なんですね、調べてみる
と初代兵庫県知事って伊藤博文だったんですね。
知りませんでした。
それから三島由紀夫(平岡公威)の本籍地が ...
さくら笑ひかなしさ忘るるこのひととき
はるいろのはなびら舞いておどりたる
あおぞらにさくらの枝葉ひろげたり
瞳(め)に映る若葉薫りて胸騒ぎ
梅雨もよう読経混じりて響く音
...
むらさきに凍る涙の出どころよ
あなた好みの美貌
あなた好みの肢体
あなた好みの声
淑女に見えて淫靡な、あなた好みの性癖
魔は何もかもが
あなた好みです
魔はそういう方を選ぶのです
にっこり笑えば
花の笑み
...
詩は絵画である。
白いキャンバスの上に色とりどりの欲望を彩った芸術である。
この作品を見れば一目で、願望も希望も絶望も一際妖しげな光に満ち満ちている事に気付くはずだ。
彼らは普段息を凝らして、仮 ...
締め付けんばかりの痛みが頭のなかを奔り抜け
途切れ途切れに聞こえる
微かな君が代の旋律
振り払おうと顔をしかめ
やっと頭の外へと追い払う
痛みはさらに増して脳味噌ごと圧迫するようだ
い ...
○「小銭持ち」
僕は小銭持ちである
一円玉五円玉十円玉五十円玉が
たまってたまってしょうがない
今は木の箱に入れている
なぜたまってしまうかははっきりしている
それは小銭を使わないからであ ...
何でも無い時間の中で
時々僕は 二十年前にいた会社のことを
布団の暗がりの
上野駅の喧騒に
時の流れは早すぎた
そして なぜか 今 時は
時であったことを忘れさせた
だから 自分 ...
私は、あなたに幸せでいてほしい
暖かなご飯を食べ
よく眠り
まずは健康になってください
喜びのない世界など
ありようがないのです
誰かが言っていました
「私は息をすることさえ嬉し ...
カメレオンの眼は
薔薇に似ていなかったかと思い
検索してみたがどちらかというと巻貝
今し方 ハヤシライスを食い
煙草をすい 部屋の暗いあたり
眺め
ほつれそうな体 仮初の ...
あなたは
ふらっとどこかへいってしまったから
またふらっと
こちらへやってくるだろう
ここに ぼくがいて
ここに あなたがいる
それ以上の意味はない
あなたとぼくは グラタンを食べる
あなたとぼくは お昼寝をする
それ以上の意味はない
あなたは 水色が好きらしい
...
{ルビ朝=あした}明け梅雨に戻るか曇り空
懐かしの夏衣かなワンピース
化粧などしない自然の子ゼラニウム
蜜豆の味は母から教わりて
アゲハ蝶追い駆ける夢夢の夢
立秋にはほど ...
やわらかなものの外側にいると
汚したり壊したりしてしまう
やわらかなものの内側にいきたい
胎児みたいに包まれて護られたい
望む場所に行くには
何をどうすればいいのか
その術を考える ...
今朝はとても冷えるから
立ち食いそば屋に立ち寄って
月見でもしながら喰い温ったまり
そろそろ そろそろと出掛けるか
(お婆さんの雨傘が
眼前でとても低く揺れて居る
顔は傾き僅かに覗き ...
実としずくは出会い
抱擁し
いま互いを手放した
実は朱く燃え
しずくは銀光を放ち
確かに交じり合い
なにかを残し
なにもかも忘れ
雨はみぞれに変わり
鼻孔に冬が立つ
も ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
未来から 始まる絵本 009
足立らどみ
散文(批評...
4*
24/11/21 21:49
なきごえ
リィ
自由詩
0
24/11/21 21:05
土の重石(つちのおもし)
みぎめ ひだ...
自由詩
3
24/11/21 20:50
資本主義の終わり(2024.10.27)
草野春心
自由詩
3
24/11/21 19:33
恋 or 愛
りつ
自由詩
2+*
24/11/21 19:20
詩を書けない時
海
自由詩
5*
24/11/21 18:31
西武池袋線、魔と魔(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6
24/11/21 18:25
つれづれと俳句
朧月夜
俳句
3*
24/11/21 17:34
ねこと自閉症とアンドロイド
天使るび(静...
自由詩
5*
24/11/21 17:01
廃ガラス
リリー
自由詩
4*
24/11/21 16:17
詩人が死んだ朝
はるな
自由詩
4
24/11/21 15:32
契り
46U
自由詩
4*
24/11/21 15:12
(531―22―2)野施行千代に八千代に
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/11/21 13:23
世知辛い
栗栖真理亜
川柳
0
24/11/21 12:28
凶暴化するテレビとリベラルサヨク
室町 礼
散文(批評...
4*
24/11/21 12:22
四季の句
栗栖真理亜
俳句
2
24/11/21 11:35
_
落とし子
俳句
2*
24/11/21 11:15
天使の顔して魔はやってくる
りつ
自由詩
1*
24/11/21 11:14
私と詩
栗栖真理亜
散文(批評...
0
24/11/21 10:58
君が代
〃
自由詩
0
24/11/21 10:34
独り言11.21
ホカチャン
自由詩
2*
24/11/21 8:47
ある会社
番田
自由詩
0
24/11/21 1:46
幸かに
りつ
自由詩
4*
24/11/21 0:49
カメレオンの眼(2024.10.25)
草野春心
自由詩
4
24/11/20 22:13
谷川俊太郎に捧ぐ
瀬戸さんご
自由詩
2*
24/11/20 21:20
ただあるがままを愛おしむ
みぎめ ひだ...
自由詩
4
24/11/20 20:41
つれづれと俳句
朧月夜
俳句
2+*
24/11/20 20:28
やわらかなもの
海
自由詩
5*
24/11/20 18:27
日々の響き
ひだかたけし
自由詩
7*
24/11/20 17:51
ナナカマド
ただのみきや
自由詩
3*
24/11/20 17:31
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
加筆訂正:
恋 or 愛
/
りつ
[24/11/21 19:40]
ラスト、加筆しました。
立冬トンボ
/
本田憲嵩
[24/11/21 18:18]
冒頭、一行追加。一三行目、加筆修正。
ただあるがままを愛おしむ
/
みぎめ ひだりめ
[24/11/20 20:53]
タイトル「ただあるままを愛おしむ」→「ただあるがままを愛おしむ」
0.36sec.