〈早蕨や婆サの澁の味がする 涙次〉


【ⅰ】

 テオが安保氏に「ボンド・スクーター(作者註)」の改造圖面を、メールで送つたちやうどその時だつた。「きやあああ」悦美の聲である。だうやらトイ ...
○「いいもの」
高いものがいいものではなく
自分に合ったものが
いいものである
これはすべてのことにあてはまることである

○「面倒なこと」
まず取りかかってみることである

○「小 ...
”お百姓さんの手だね。”

というのが、

不細工なわたしの手にかんする彼の感慨。
なんてファンタなの? 豆板醤入り。

ドクペも毒虫も、静御前も真っ青[姉]……

と、華のあたまを掻く泣き虫さん。
あさってくまモンと、
砕けた六角形公園でデートなの。
わたし、
信号機に話しかけた
けれどその装置は
何も答えてはくれなかった

人が作ったから
人に作られてしまったから
今日もすべてのものに
平等に
色を伝えている

家の者に食べ慣れ ...
僕は何であるかを考える
いつもこの街のどこかを
ぼんやりと歩きながら そして
自分の姿を忘れながら


夏は自転車に乗った
光を 駆け抜けた あの時
橋をそして 渡った
魚を目にした ...
[郷愁]


小学校の理科の時間に
習った

雨は
空にある記憶の破片ひとつひとつに
水蒸気が付着し
それ自身の郷愁の重さに耐え切れなくなったとき
地上まで落ちて来るんだと

...
本質に即した思考に向かう人は、思考そのものの中に感情と意志とを共に見出すのである。
感情も意志も、現実の深みの中に存在している。
思考から離れて、「単なる」感情と「単なる」意志に向かう人は、
感 ...
これまでSNS上で過去については多少語ってきた。
最初ネットで文を書いていた時自分がなにであるか書かずに音楽についてのコラムを綴っていた。
統合失調症として福祉施設に通っていること。それまでに家庭 ...
月に貴様、爪先に傷。
つきにきさまつまさきにきづ


声のキツそうな嘘吐きのエゴ。
こえのきつそうなうそつきのえご


善い島。同感が疎ましいよ。
よいしまどうかんがうとましいよ
...
にんげんは
しぜんをこわしながらいきている
かちくはふえたがやせいはへった
それにきづいてかんきょうをかんがえる
そんなながれにはなっているけれど
いままでのはかいをかいふくするには
ぼう ...
呼んでいる呼ばれている
誘い出されしまう憧れに
空のエメラルドグリーン
すぅうとひろがり意識の中
薄くけれど確かに染め抜かれ
わたしの還りを待っている

とてもとほい処に吸い込まれ
と ...
〈靑ぬたを食ひたし我が心乾く 涙次〉


【ⅰ】

 珍しく仲本の方からコンタクトを取つてきた。
「頼みがある。『もぐら國王』(作者註)を捕らへて慾しい」「單刀直入だな、」とじろさん。「『 ...
雨の日に傘を差すのは勿体ない気がして
そのまま雨に濡れながら歩いていた
雨はシャワーよりも冷たく
悲しくないのに何だか泣きたくなる
無数の水が私を重たくして歩幅を狭めているよ
道行く人が傘も ...
吐き出された二酸化炭素
無色透明な

曖昧で
生まれたてのカタチのまま現れた
まるで無意味かどうかさえ
わからなくするみたいに

白紙原稿にお行儀よく座り
次の仲間を待つ
それは全 ...
 

彷徨って
彷徨ったことを忘れたくて
風のおくりなはとてもやさしい

早朝
カラスが群れて泣くのを
棄てたいこころを抱きしめながら聴く

教会の庭には
ちいさな噴水があって
...
 野田執行部の暴走を止めないと、立憲民主党は確実に消滅するだろう。個人的にはそれで一向にかまわないのだが。
 なにか、それもゴキブリを踏み潰すような、爽快感があるのは確かだが、そういう感覚に ...
ちっともさびしくないって
きみは言うけれど
きみの表情が、きみを裏切っている。
壁にそむいた窓があるように
きみの気持ちにそむいた
きみの言葉がある。
きみの目には、いつも
きみの鼻の先 ...
人間の魂の働きの内で思考ほど誤解され易いものはない。
意志と感情とは、その状態を後から体験するときにも、魂を暖めてくれる。
思考を後から体験する場合には、大抵の場合、魂は冷えたままである。
思考 ...
光を求めていた頃には
同じように光を求めて近づいてくる友人ができ、
諦めや失望に囚われていた頃には
同じように諦めや失望に囚われた友人が寄ってくる
なんとも不思議なこともあるものだ
まるで虫 ...
63円切手の神様が

俺のところにやってきて









これからは85円切手になるけれど


今後ともどうぞよろしくって



...
今回は仕方ないは許すこと、と書いた詩を現代詩フォーラムの月ラスト作としてあげました。
どこかで意地を張っていても人間は自己を他人他者のために諦めなければいけない。そういう思いを詩に託しました。家庭内 ...
ネット詩と理想主義
 

いろいろと暗すぎる。もっと理想に燃えた状態で、詩を吸収できる人、学び続けられる人、言葉の愉しみを共感できる人がなぜ居ない

ネット詩サイトで釣りで愚痴ってみたけど、 ...
陥没に落ちた
自称詩人が
下水管を流されて行くのを見る
自称詩人は流されながらも
自称詩を口ずさんでいた

俺は埼玉生まれ
自称詩育ち
陰気な奴は
大体友だち
陰気な奴と大体同じ
...
むず痒さを覚えて携帯の画面から顔を上げた
どうやら黒くて丸い小さな虫が
頭蓋骨の内側を這い回っているらしい
仕方がないので虫を追い払う代わりに
もう一度携帯の画面に向き直ってWordアプリを開 ...
川口の方へ
バスではこばれていると
ひかりに透かして
平熱の町が浮かんだ
病院前駅では
うかがい知れないおもいに黙るひとたちが乗り
次の駅で降りるボタンを
別のひとがつよく押す
一様に ...
朦朧とした午後には腐乱死体の夢を見て、俺の指先はとめどない記憶の中で踊る、安物の名前ばかりの遮光カーテンで隠された住処、寒波の中で吹き荒ぶ風に煽られて軋んでいる、プロコフィエフの旋律を訳もなく思い ... 【ⅷ】

 翌朝、中野區役所の下では、人々のざわめきが起こつてゐた。男が一人、屋上からロープで吊り下げられている。白川であつた。
 垂れ幕「この男、『倖せ教』前田聖心と騙らい、世に惡事を成した事 ...
思考の本質を観察を通して理解することの難しさは、次の点にある。
すなわち、思考に注意を向ける魂にとって、
思考はすでにあまりにも容易な仕方で正体を現しているのである。
しかもその場合の思考は魂に ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
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百姓の手大町綾音自由詩5*25/2/10 7:03
GOOSE、GEESE、GEYSER自由詩2*25/2/10 7:03
これはポエムです/これはポエムではありません自由詩3*25/2/10 6:37
小箱たもつ自由詩325/2/10 5:50
2月の道番田 自由詩1025/2/10 0:53
ぼろぼろのつばさ5青色銀河団自由詩625/2/9 23:57
〈死んだ思考〉と〈生きた思考〉について3.ひだかたけし散文(批評...325/2/9 20:27
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NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!番外篇『カンテラvs. ...髙任勇梓 T...散文(批評...225/2/9 17:17
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〈死んだ思考〉と〈生きた思考〉について1.*ひだかたけし散文(批評...3*25/2/8 20:19

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