うずくまることばたち
原稿用紙の上に並び
ただ黙ったまま日の目を見るのを待つ
薄いビニール袋のなか息を凝らし
どこか遠くへ旅して
誰かの目に留まるのを今か今かと夢みる
日が暮れてまた新しい ...
雨上がりの公園の
澄んだ池の向こう遥か、
大きな巨きな虹の架かり
一色、一色、一色、一色、一色、一色、一色、
朝陽と夕陽の狭間を
繋ぎ輝き響き光り渡り住み 、
月明かりに ...
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。鬼。。は。外。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。福。。は。内。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。 ...
おのが尾の影捕らえんと 愚昧な獣がその場を回る
そのうち獣は飽きたのか 疲れた顔で泣きついた
僕もまた、己の影を捕らえんと 勇んでその場を回ってみたが とうとう精根尽き果てて、泣き方知らずに影落ち ...
【ⅳ】
テオと林氏の對談は、テオの心配を他所に、大成功を収めた。林氏は是非にもタニケイ作の小説、『ももんがあ!』をドラマ化したい、と云つた。おべんちやらではない、本氣の申し出であつた。物語の脊 ...
浴室で
鏡をなんどもみ直して
恵まれたいと本気で想った
公衆の電話ボックス雨を避けスマホで話す息は冷たい
黄色い、黄色い、雨が降る
赤い屋根にはちょうちょのお家
ちょうちょの扉が並んでる
家の中にはカーペット
毛玉の中にはノミたちの庭
ノミの温度で眠っている
僕は素足で立っている
裁 ...
レコードショップで
つまらないレコード
を立ち聞きして
あなたに借りたマヨ
ネーズを返しに行く
私は不安に弱い
まるで虹の家にいる
よう
そのうち雨になって
私はひどく頭がいい
...
2025年1月1日(水)、
新年。もし、去年暮れまでの気持ちがこのまま続くなら、今年は割と情熱的に、元気に過ごせるんじゃないかと思う。創作はあまりしないかもしれないけれど、いろんなことを勉強して、 ...
「いつか」は、いつかやってくる
だがやってきたのは刑事コロンボだった
「いつか」はどうしたんです、刑事?
警部だけど、頚部損傷だから刑事でいいや
頸部損傷とは?
コウサツされました
絞殺さ ...
〈鵯のいつも獨りや冬の雨 涙次〉
【ⅰ】
立春も近い。
今回は、ちと氣が早いがヴァレンタインデイに纏はるお話。
方南町のマンション- じろさんと澄江さんが住んでゐる- に ...
久々の一人旅で
新幹線に乗る
列車は加速し始め
多摩川に架かる空色の丸子橋を過ぎ
東京は背後に遠のいてゆく
あの日
君を見送ったのも
品川だった
かろやかに君は
こちらをふり ...
しごとの失たいを
星の運行とむすぶのは慣れている
傷を季節と分かちあう
古い知恵
深い疲れのおり
壁にかかった絵をみる
樹氷のある
白い湖の畔
南うまれのわたしが
みないかも ...
こんなこと、考えたことない?
朝、病院に忍び込んでさ、
まだ眠ってる患者さんたちの、おでこんとこに
ガン、ガン、ガンって、書いてくんだ。
消えないマジック、使ってさ。
ヘンなオマケ。
でも ...
三輪車コロコロ転がして
ゆるやかな坂を下る道、
わづかに小石遊ばせて入る
梅林
手の届かない
白くかすんだ花
ちらつき始めた小雪が
桃色のカーディガンに降り
いつ ...
朝からユトリロの絵画のような
白い空が満ち満ちていました
夕刻になってようやく
この惑星に落ちてきた雨は
みぞれに変わり
ぬかるんでいくわだち
いつとはなしに雪になり
夜になってはさ ...
家の前のサボテン
その横に灰皿
細長くて軽い草
細く痩せてきれいな花
足取りを追うようにして歩く
痕跡を見つけれるように願う
月が光るなら太陽はいらない
写真には映らない炎がある ...
背中で赤いやつが暴れてやがる
一生消せねえ黥の幽鬼だあ
酒と博打で女房は消えちまった
寒空に震えても、背中はいつも火達磨よ
地獄の鬼が暴れやがる、燃えやがる
のたうち回って転がったって
...
物語で生きなくてもいい
僕はそう思う
たとえば
主人公補正がかからない、だと?
また主人公補正がかかった人間が
いともたやすく屠られている?
脈絡がない
ヤマもオチもない
...
神降ろし 今、共にある 我が預言 何故叶わぬはずのあらねや
わたしの球体はふくらんだ。
ト音記号をまず描いたように、
カンバスには出鱈目な刷毛の何塗りか、
(おぼえていない……p)。
砂丘を越えて。いつだって、ラクダはたどり着いて……
...
体温を感じる
羽、降る、雪、
あまり明かりのないドールハウス
それはまたけったいな話だ
安っぽい蒸留酒では再現できない
予行演習、らたた、たらいゆ
きっと、素行不良の魂
公園は五月雨だ
...
【ⅶ】
テオ「さて、ソフトのプログラミング、完了しました。こゝに、カンテラ兄貴のパスワードを入力して…」
魔界のラボで、丸橋=小ノストラダムスは、自分の妄想を一人弄んでゐた。
(次 ...
小説を書くうえで、心がけていることの一つに、食事の描写を大切にするということがある。今までで魅力を感じた、小説が原作のドラマ「鬼平犯科帳」とか、漫画が原作のドラマ「深夜食堂」とか食事シーンに魅力を発 ...
硬い殼に閉じこもりじっとしている
ダンゴムシのように背中丸めて蹲りながら
外環からの刺激は毒だ
抽象的な光や記号は頭を混乱させる
より明確な
より鮮明な形が欲しい
太陽光線を長時間 ...
日々の営みの ふと
色褪せ意味失い凝固し
ヒビ割れる瞬間、
自らの死と生 浮き立ち
肉身の我、
抜けていく透けていく
槍一本、
突き刺され
この抜けの良い透け抱え込み
...
苔むした頑強な石壁は
まるで全てを否定するかのよう
密閉された空間で闇は蝕む
どこから漂ってくるのか
鼻につくような死臭
夢みたすべてを否定するように
まるで白い点のように見える光は
...
硬く閉ざされた青い木の実
指先で摘んで手のひらで転がすようなもの
いたずらに弄ばれて
呆ればまた摘まれて
そのままゴミ箱のなかへと放り込まれる
紙屑のシーツに包まったまま朝を迎える
...
私が小部屋に芽生えた時
異物と認知され
振動が私を排除しようとする
私は必死にしがみついた
繋がった血管からあなたを呑んだ
私はあなたなのだと
血
血
血
唯一確 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ことば
栗栖真理亜
自由詩
1*
25/2/2 19:31
世界を売った虹
ひだかたけし
自由詩
5
25/2/2 19:27
節分。
海
自由詩
5*
25/2/2 19:06
回る。
メランコリッ...
自由詩
1*
25/2/2 18:52
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『幼馴染』後篇
髙任勇梓 T...
散文(批評...
1
25/2/2 17:26
天賦
秋葉竹
短歌
1
25/2/2 16:38
雨、雨、雨
〃
短歌
2
25/2/2 16:15
夜の庭
由比良 倖
自由詩
2*
25/2/2 15:54
雨と夜
〃
自由詩
1*
25/2/2 15:28
1月の日記
〃
散文(批評...
1
25/2/2 15:10
いつかの刑事コロンボ
菊西 夕座
自由詩
5*
25/2/2 14:15
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『幼馴染』前篇
髙任勇梓 T...
散文(批評...
1
25/2/2 13:23
Poets on the Road ── 旅立ったcho ...
服部 剛
自由詩
5
25/2/2 12:46
水星逆行
形代 律
自由詩
12
25/2/2 12:23
『グァバの木の下で』というのが、そのホテルの名前だった。
田中宏輔
自由詩
10+*
25/2/2 11:41
不香の花
リリー
自由詩
15+*
25/2/2 11:39
ミトン
そらの珊瑚
自由詩
19+*
25/2/2 10:05
わかれまで
竜門勇気
自由詩
1*
25/2/2 9:32
黥
atsuch...
自由詩
13+*
25/2/2 8:17
モブの夢
りゅうさん
自由詩
4*
25/2/2 5:43
神、共にあり。
りつ
短歌
1*
25/2/2 5:13
バランスの良いいくつもの林檎
大町綾音
自由詩
6*
25/2/2 0:16
パステルハート
トビラ
自由詩
4*
25/2/1 20:47
NWSF傳畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『生きてゐた小ノストラ ...
髙任勇梓 T...
自由詩
1
25/2/1 20:35
「クレクレ星人の独り言 31」
ジム・プリマ...
散文(批評...
2*
25/2/1 20:24
クローズド
栗栖真理亜
自由詩
1
25/2/1 20:09
ラザルス*の警告
ひだかたけし
自由詩
6
25/2/1 20:04
夢遊する物体
栗栖真理亜
自由詩
2
25/2/1 19:14
木の実
〃
自由詩
2*
25/2/1 19:08
初めての孤独
海
自由詩
4
25/2/1 18:45
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
加筆訂正:
不香の花
/
リリー
[25/2/2 12:57]
タイトルを変更しました。
ミトン
/
そらの珊瑚
[25/2/2 11:33]
少し修正しました
202501のB
/
おまる
[25/2/1 19:23]
追記
0.44sec.