郊外の夜
白い途に独り居て、
海辺の唸る光景
ふと浮かび、

 耀く光点

夜の青みに浮き上がり
白い途の先に拡がりゆく

〈だいじょうぶ、大丈夫だから進みなさい〉

澄み渡る ...
 「あら、この通りじゃ見かけない顔ですね。」

 近江屋の厨の隅
 水桶や たらいが置かれる陰にしゃがむ
 おきぬの頭上から覗きこむ おゆう
 
 「そうだよね。今晩の連れは、ちょいと痩せ ...
今が良ければそれでいい
でもね
今は
すべてとつながっているのだ
未来の墓標とも



これは
墓まで持っていこう。
未来の墓は
待っている
この大切な悲しみを


...
小鬼は
もどってきたよ
銀河の岸から
私のここ ろに
おかえりなさい



ろくでなしを言う
私の悪に
小鬼があいづちを打つ
でも小鬼はこうも言う
やめときなよ


...
明日になれば休みだから、汚れた布を洗うこともできるし、床を磨くこともできるし、冷蔵庫で賞味期限を切らせつつあるあれあそれをいっぺんに捨てることもできる。捨てることができる…って思うのは確実な希望。ここ ... 半熟の
玉子を潰す
愚か者


子供らの
夢を潰して
何を得る


テレビでは
テロップ流し
手を出さず
○「水を飲もう」
トイレに行きたくないから
水分は控えているという
年寄りもいるが
厚労省では
「目覚めの一杯、寝る前の一杯、しっかり水分 元気な毎日!」
といっている
熱中症、脳梗塞、 ...
ふん
死にぞこなったお陰で
化け物たちを見ることになった
見たくなんかなかったな
見たくなかった
人間の化け物なんか見たくはなかった
いやあ見事につくろっている
純白の衣をまとって
匂 ...
珍しい、わたしたち
口腔の匂いをさせながら
風の端っこ
挨拶をする
水平線の輪郭を越えて
乾燥した皮膚の入口と
遊園地の車線変更
家族のことになると
嘘をつく癖が
わたしたち ...
若くて強くて大きいのがいいの
老けて弱くて小さいのを踏みつけないでください

踏みつけたのだ、実際
対比として

就寝は何時ころ
起きるのは
日中何をして
いちいち聞かなくていいよと ...
ウツクシク






















アオイヒバナニ















...
半熟玉子のような弱い存在が握り潰され
報道は状況だけをテロップで流している
ぼくができることはマンスリーサポートくらいなもので
あとは早期終結を祈るだけ

月並みだけれど人はみな兄弟姉妹だ
...
食べ過ぎて気持ち悪いのに
さらに胃に詰め込む
なんなんだろう

空っぽなのは消化器じゃない
もっと別のどこかにあると
解ってはいるのに

抜けるほど青い空の下で
窮屈に歩く
私を閉 ...
それは死体だよ
もう死んだ女にあなたは絶えず声をかける
それはずいぶん前に腐敗した皮と骨だ
何十年もゴミと虫が巣食っている
あなたがそれを生き物だと勘違いするのは
彼女が動いて話すから
ま ...
きょう、ここで詩を書くつもりはありません。
というか、もう書かない。書けないです。


びっくりして、そしてずっとつらい。

集団が、国が、たくさんのひとを殺すのがあたりまえになってし ...
砂浜に書いた言の葉 夏の夜
波打ち際に 微妙なときに
水色は、不思議だね
黄色い花にとまる
蝶の翅の模様のように
夕暮れが
電信柱を揺らしている
真っ直ぐな道を歩いて
誰にも出会わなかったら
新しいメロディを
口ずさんでみよう

言葉より軽くて
掴めない雲みたいに
形を変えても
信じられるから

ハスキーな声が
光のエフェ ...
 雑穀問屋の土塀の瓦に寄り添う 
 何やら神妙な顔つきの
 ふたり
 
 「あんたって、かわいそうなのね…。」
 目尻がスッと伸びて色気のある
 白猫 タマ

 「そうでもないさ。君に ...
遠さの感覚に目眩する
夕の地平は波打つ黄金

時の弛緩、凝縮の一点

佇立し打ち震える我、
沸き立ち溢れ来る
無穹に貫かれて
歯ミガキ、
センメンダイのカガミをとおして、
ハッケンされた、
すこしフクザツなキモチ、
歯ブラシを、
口腔にサシいれて、
なんとなくナマナマしい、
キミのセイカツの音、
じゃぐちが、 ...
海と川交わる場所を指差した子の好奇心脈々と湧く

広島の郊外にある植物園子供はあまり行きたがらない

待ち合わせ少し遅れてきたあなた何処に行こうか何食べようか

友達と飲み会開く賑やかに飲 ...
 「俺は三両の、ねこだ。」

 河原の橋の下
 腹空かせてぶっ倒れている
 トラは 小声で
 それを自分に言うとのっそり
 起き上がる

 「また、その話か。耳にタコだぜ。」
 側で ...
美しく輝く
掌の中のガラス玉
大理石の床に叩きつけたら
この星に息づく命と
同じだけの数の破片となって
飛び散った

思い出で繕った柔らかい屍衣に
心地よくくるまっていたら
裏地から ...
大きな話題に(天災だとか、歴史だとか、戦争だとか、生命だとか、地球だとか)ばかり目がいってしまうと小さな大切なことを疎かにしてしまって日々の生活が雑になってしまうと考えて生きている人達のなかには、だか ... ○「話し合い」
何事も喧嘩腰に話したら
まとまるものもまとまらない
冷静に
お願いするような
相談するような
提案するような感じで
話し合いをすべきである
責めるような
決めつけるよ ...
こびりついたあなたの匂い
幸せな微笑みを浮かべた
失くしたもののない人を連れて
海辺を一緒に歩いていく

洗濯洗剤を変えることは
大体人生を変えること
あなたによく似た犬が
犬によく似 ...
陽に焼けた褐色の肌を晒した少年は
海の深さを恐れずに
コバルトブルーのうねりに逆らいながら
遠くの大陸を夢みて泳いだ

その汗は海の水に溶けてゆき
何処までも 何処までも 泳いだ

ア ...
ウププププ。
「あなた、サツマイモのにおいがするわ。
 それも生のね。
 けっして焼きイモじゃないわ。」
恋人のドリーム・スネークが
どもりながら反論する。
「き、きみだって。」
「 ...
{ルビ蟄居=ちっきょ}して見るものなべて春めきぬ

梅が香や未だ明けやらぬ戸口まで

{ルビ去年=こぞ}植えし{ルビ鬱金香=ちゅーりっぷ}の芽を数へけり

此処に居ます春の小花の声聞こゆ
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
幻影の奧処ひだかたけし自由詩9*24/2/13 16:25
のらねこ物語 其の六「アワビ皿」リリー自由詩4*24/2/13 15:20
※五行歌 三首「未来の墓標」こしごえ自由詩3*24/2/13 15:05
※五行歌 四首「小鬼は もどってきたよ」自由詩2*24/2/13 15:04
地獄の日はるな自由詩224/2/13 12:35
世情レタス川柳4*24/2/13 11:48
独り言2.13ホカチャン自由詩2*24/2/13 10:13
泥の木がじゃーめいているんだよ室町自由詩324/2/13 8:56
ハミングたもつ自由詩224/2/13 7:24
薬局にてりゅうさん自由詩324/2/13 6:33
サガTAT短歌124/2/13 1:24
祈りレタス自由詩4*24/2/13 0:25
石で出来た卵まーつん自由詩324/2/12 23:48
無題凪目自由詩2*24/2/12 23:16
みなさんへ・ガザを見殺しにしないでくださいタオル自由詩3*24/2/12 22:49
作品足立らどみ短歌324/2/12 21:37
ゆうトビラ自由詩4*24/2/12 20:33
即興ミナト 螢自由詩424/2/12 19:45
のらねこ物語 其の五「三両のねこ」リリー自由詩5*24/2/12 18:21
貫かれてひだかたけし自由詩6*24/2/12 17:27
歯ミガキ本田憲嵩自由詩924/2/12 13:52
好奇心夏川ゆう短歌324/2/12 13:29
のらねこ物語 其の四「振り返れば奴がいる」リリー自由詩6*24/2/12 12:04
愛と殺意まーつん自由詩424/2/12 10:49
森を感じながら木をみる足立らどみ散文(批評...2*24/2/12 10:30
独り言2.12ホカチャン自由詩3*24/2/12 10:23
記憶303.co...自由詩3*24/2/12 7:42
少年レタス自由詩4*24/2/12 1:41
小さなエイ、ポーラが笑う。田中宏輔自由詩8*24/2/12 0:20
春を待つはなけいこ俳句3*24/2/11 20:06

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加筆訂正:
愛と殺意/まーつん[24/2/12 13:54]
2/12 一部加筆変更しました
0.11sec.