昨夜の嘘はあなたには通用しなかった
思考の引き出しにある秘密が小さく震えるのを抑えきれず
あなたの唇が弱いところに触れると思わずこぼした
照準は1ミリの狂いもなく急所をとらえ逃すことなく
脳天 ...
色付く夕暮れ最中に
死にかけて居る己、
自らの遺体を想い観て
微笑って一歩前に踏み出す
もう失うものなども何一つ無く
全宇宙が自分に向かい口開いて居るから
自らに育て続けて来た自己委譲の力 ...
窒息から逃れたいのなら
おまえの起源を追う為だけに
寧ろより深く潜行してみよ
濡れた雛型を金属の鞄に格納し
霊魂だけを標本に仕立てる職責をわたしは背負う
遥かな帰途へ篝火を焚く周到さこそが
...
排水孔を這い登る
ミッキー・マウスの掌は赫い
使用済みの憐憫を喰むべく
セイラムは既に管理下に在ります
亡骸に簒奪されたのは
孵卵器とその欠陥
嚥下した柘榴を吐瀉せぬように
乳腺が咽喉を ...
時々
人知れずつぶやく
「捨てる神あれば、拾う神あり」と
時々
晴れる
時には、
捨てる神と拾う神が同じ神の場合もあるだろう。
時々、自分のことを
捨てる存在が自分の時もあるだろう ...
恋わずらいの人魚に声を貸した
異形がしあわせになるのを見たかった
吟遊詩人の夢折れそうなカラスから声を借りた
喉を巧く操れば 最高に扇情的な旋律が紡げた
人魚に貸した声は戻ってこないだ ...
一滴の水は川となり海へと続く
きみへの想いを流し
その名を呟やいた
きみは白く乾いた路を選ぶと言う
その純潔が硝子のように突き刺さり
片翼を失った鳥のように飛べなかった
埋火に火照 ...
「何回だって言うよ、世界は美しいよ」
(羊文学「光るとき」)
九月、未明の町は
ひんやりとして
青いベールに覆われている
ずっと乗っていなかった
自 ...
(番外編15)世にいと疎ましきもの 塚本邦雄sさん、岡井隆さん
(本編)
豚を食べないで生きてきた人は幸いです。
その人には後光が放ち神仏の加護がある
豚を殺さないで豚に食事を与え ...
想望されていた標は
産聲と共に遺失してしまった
一本の枯枝
鮮明な暮相のなかで
それは赫い雫を滴らせながら
壕を指し示す
雪片と足跡を北風が浚うころ
刑吏の貌は逆光に黒く
まるで給餌を ...
土砂降りの雨がおまえを濡らし、
からだが小刻みに震えているのを見た
星の巡りじゃなく、俺はここにいる
華奢でしなやかな声をキスで塞いだ
信じられるのは、息と瞬きだ
うなじや首筋 ...
黒っぽく光って見えるブザーがたまに求愛音を発しているその下で、森下かえではつかのま涼んでいた。学校が終わり、グラウンドに向かう途中、あまりの暑さに思わず避難したのだった。
かえでは中学2年生。地 ...
「死ねや死ねや。死にたいなら、死ねや」
と信長の如く唱えるタレントがいて
「死にます、死にます」
と易々と従う国民がいる。ンなアホな! 安い国ニッポン。
なんの捻りもない。ありのまま、そのまん ...
根なし草だった私が、
根を張ったのは
夫でした
夫に寄生して
ほとんど養分をもらうばかりでしたが
ほんの時たま
養分を還流できたと思っています
例えば、バーバーのアダージ ...
ぼくは何処まで行くのだろう
できればアンドロメダまで行きたいな
幼い頃のプラネタリウムの想いで
今でもゆっくりと誘うから
やがて逝くのを待っている
半月、宙に輝き在り
肉体、疼痛の際に苦っ
あゝこんばんは今晩も
別れた妻も子ども等も
こんばん同じ半月見入る喝
道にこぼれた水みたいだ
自分の事をそんな風に感じて
所在もなく目をつむる
心臓は脈打ち
息をしている
ここにいる
その事は
どこに行っても
同じだろ ...
その
命に
救われている
私の命
しんとする
私の
闇と光の深さは
私のいのちの深さと
つながっていて
深ければ深いほど深くなる
組織の飼い犬がビルから落下し凄惨な死を遂げた。その跡は通勤電車で誰かが溢した酒のようにベタついていたが次々と踏まれて下足痕で上書かれた。素直に弔おうとすれば同じ志のはずの誰かは必ず組織のスパイだ。散り ...
足から冷気が這い上がる
私の友達のことを思う
冷たさが自分を罰しているんだって
私の根拠の無い救いの罰を
私は、私は、私は
こうして生きて君のいない夢見心地の
空間に何を見た
私、ずっと ...
森の匂いがした
渓を彷徨い歩き
釣り糸を垂れる
{ルビ生命=いのち}の重みを感じ
釣り人はそっとため息を吐く
白銀の氷柱
ずんずん伸び広がり
揺れ震えながら
やがて静止する処に
暗む青紫の花 、
ぽっと一輪咲き開く
冷え切った大地に
やがて打ち付けられ
亀裂の力動の悩ましく
振動の ...
映画館の小鳥の絶壁。
小鳥の絶壁の映画館。
絶壁の映画館の小鳥。
映画館の絶壁の小鳥。
小鳥の映画館の絶壁。
絶壁の小鳥の映画館。
球体の感情の呼吸。
感情の呼吸の球体。
呼 ...
縞猫は廊下に飛び出していく
子猫の頃から
老猫になっても
飛び出していく
「ダメだよ お部屋戻るよ」
飼い主はいつも抱っこして部屋に戻す
昔よりすぐ捕まって
...
風邪をひいたっぽい
口が病院の消毒のような匂いする
なんか明るい朝だないつもより
この光はぼくかな
でもぼくじゃないにしても
何者かのような明るさに
ぼくの心はしばらく明るかった
...
野施行シリーズ
(番外編15)世にいと疎ましきもの 虚子、兜太
499-2、野施行三十一(みそひと)文字
日は沈んでも、、、
500―2,野施行三十一(みそひと)文字
日記伝 ...
私は、ただ、彼に、私を見て貰いたかった
私が本当に恐ろしい化物だとしたら
あんな小さな薄い傷で終わらせる訳がありません
彼を必ず仕留め、ズタズタに切り裂き、高笑いをしたでしょう
...
ぼうっと青い炎のなかを
歩いている気がする
すれ違った人と
来世でもすれ違う気がする
行ったことがない砂漠の
夜明け前と
同じくらい青い気がする
会ったことがないあなたの
髪の毛と ...
家の隣に大きな空港ができた
生活は少しずつ変わり
通勤が楽になった
夜明け、窓から手を伸ばすと
冷たい滑走路に触れることもできる
到着ロビーの雑踏の中
洗剤を買いに行ったきみの
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
lose
海
自由詩
9*
24/9/12 18:57
状況瞑想、夜闇の手前にて
ひだかたけし
自由詩
4
24/9/12 18:04
第八ウロボロス
医ヰ嶋蠱毒
自由詩
4
24/9/12 17:19
蠢く天使
〃
自由詩
1
24/9/12 17:17
時々
こしごえ
自由詩
5*
24/9/12 16:15
魔女と恋わずらい
46U
自由詩
4
24/9/12 14:14
幕切れ
レタス
自由詩
5*
24/9/12 13:55
まだ眠っているきみへ
九十九空間
自由詩
4
24/9/12 11:21
(508)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
0
24/9/12 10:06
ノイエ・タンツ
医ヰ嶋蠱毒
自由詩
1
24/9/12 8:07
息と瞬き
atsuch...
自由詩
11*
24/9/12 4:34
咲花とかえで
日雇いくん◆...
散文(批評...
1*
24/9/12 1:43
自殺大国ニッポン
鏡文志
自由詩
3+*
24/9/12 0:45
デラシネ、或いはパラサイト
レタスの妻
自由詩
9*
24/9/11 22:04
五行歌 光年の彼方
レタス
自由詩
6*
24/9/11 20:55
五行歌、ッ
ひだかたけし
自由詩
5*
24/9/11 20:31
めも
うし
自由詩
6*
24/9/11 19:39
※五行歌「その 命に 救われている」
こしごえ
自由詩
3*
24/9/11 19:29
※五行歌「私のいのちの深さと つながっていて」
〃
自由詩
4*
24/9/11 19:29
No.n
海
自由詩
6*
24/9/11 19:04
檻
這 いずる
自由詩
2*
24/9/11 19:04
五行歌 【渓流】釣行
レタス
自由詩
5*
24/9/11 18:47
荒地の花
ひだかたけし
自由詩
5
24/9/11 17:29
順列 並べ替え詩。 3×2×1
田中宏輔
自由詩
10*
24/9/11 14:44
飼い猫の名はアリス
秋也
自由詩
5
24/9/11 13:24
眠り姫の少女
陽向(2躯-...
自由詩
8*
24/9/11 13:02
日は沈んでも、、、野施行シリーズ
水恋鳥魚夫
散文(批評...
0
24/9/11 10:03
私が彼を殺そうとしたということ
レタスの妻
自由詩
5*
24/9/11 9:05
青い、
九十九空間
自由詩
5
24/9/11 7:42
到着ロビー
たもつ
自由詩
3
24/9/11 6:59
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
0.47sec.