師走がすまぬという
みんな居なくなってすまぬという
やさしい言葉をかけるのを躊躇う
やさしい言葉が渦を巻いて襲ってくるのを躊躇う
助手席に乗せては苛々が募り
飽きもせず ...
失われたのか
無かったのか
どこまでもつづく橋桁
どこまでつづく鳥と波
蒲公英の種子の空
隙間から降る宇宙の午後
誰も居ない径に
部屋に積もる
何処から ...
たんほぽの
綿毛がふわりと
飛んだような感触があれば
思い出してほしい
遠くに住んでいるあなたに
ひとめ逢いたかったのだと
カスミソウの
儚い面影があれば
足を止めてほしい
他人 ...
時はいつ
止まるのだろうこの祈り
消え去るときは止まれと希う
青色の
こころに子猫を飼っている
いなくなったら生きてゆけない
空にゆめ
描いた明治のひと ...
軍需産業の大笑い
いよいよ肥え太る金融マン
不穏な世の益々加速し
資本利潤追求が全て呑み込み
光の魂 、最早仄か残り香を漂わせ
それでも未だ錆び付いちゃいない
〈私〉の内に眠る黄金 ...
四千年の歴史を自慢する國があったとさ
チャチャいなチャイナン
戦争にあけくれ
その度に勝利した王様が支配する
伝統もなく歴史が途切れ
血で地が赤く染まる
チャチ ...
2025年12月9日、
きちんとした生活をしているという実感が、どんどん意識から欠けていく。格好付けているみたいだけれど、最近、英語の本ばかり読んでいる。ブローティガンの『In Watermelo ...
先日、谷川俊太郎のインタビュー集を読んでいて、一番興味深かったのが、詩人の一番の特質として「ネガティブ・ケイパビリティ」という能力が何よりも大切だ、と書かれていたことだ。長く引用するのは気が引けるの ...
誰のお好みなのか甘ったるい世界
たっぷりふりかけたザラメ
お約束通りに襲いかかるサメ
海でも温泉でも宇宙でも血は赤い
まだこのからだは暖かい
落ちてくる肉と魚となまぐさい雨
乾いて血の ...
明かりのない地下に下りていく
睡魔が両手を広げて待っている
言いなりになって体投げ出す朝
今日の予定を注意深く確認して
いなくても大丈夫と判断したら
仮病を使ってあとは布団に潜る
...
つまらない戦略
真正面から来ない
重いガラクタ着けて
惑わされるとでも思ったか
そのダサい戦略
幼稚な心理戦
本質や真心を置き去りに
利益だけを求める
つまらない戦略
...
頭痛がするので何故かと思っていたが、大量に鼻血が出たので驚いた。鼻紙を鼻に詰めて、一応、血は止まったが、気がかりではある。
「銀河騎士隆盛記 壱 神の章」を2パート分執筆した。プロットが整ってい ...
リンネルの
浅いシャツ
荷台に腰かけて
夢見るように
夢を見ていた
わたしにはいつも
掴めるものが
用意されていた
時々それは
誰かの手や背中
時々それは
雲の切れ端 ...
脚色に至った さいのうみのはなし。
話者の現実認識は倒壊し、示唆される程度に{ルビ聳=そび}やかせて。さぁ――わたくしの意識とは却って模倣であり、遠い目をして、おおく奔られる 小首を傾げてい ...
娘と話した夜
相談にのっているうち
白熱し過ぎた
彼女の心を
置き去りにしたことを
謝罪する
彼女は私ではない
私の轍を踏むと
見当違いも甚だしい
それがきっかけ──
...
クリスマスフラワー
緑と赤が
なぜ、クリスマスの色なのか
知らない
(ツリーとサンタ?)
師走の浮き足だった時期に
真っ赤に燃えているように見えるポインセチアは
どことなく厳粛な楽し ...
恥ずかしいことの言語サラダ
唐突にわたしたちのヒューリスティックスが
肌の自在にさわったから
今何してる?mtg?
最大のフルーツは今日も
小さな花をひらいている
見て、嗅いで、触 ...
0. 序:文体研究として花形新次を扱う意義
花形新次の詩は、露骨な俗語・嘲笑・攻撃性・社会批評が混在するため、従来の抒情詩の「文体研究」の対象として扱われにくい。しかし、その極端な言語構造こそが ...
まだ何かを期待している
おまえ!
おまえだよ、おまえ!
自称詩人になってしまった時点で
もう何も残っちゃいないのが
まだ分かってないのか?
あ、どうしょうもねえ奴だな
秘密組織に言って
...
ギョッとする金色を
醸し出し発光させ
狭い水槽の中でも
絶えず身を翻し
華やぐ盛りに
どろりどろん
死んで死に絶え
底の屍物質と化し
腐り果て視界から消え
ひらりひらひらなみそよ ...
私が私に食べられてしまった
私は吸い込まれ、消化され
無の中へ溶け込む
時を失い、時と一体となり
夢の中を泳ぐ
詩によって孤独な戦いを強いられている
木の葉が井戸に落ちて水の輪が拡がるように
深く深く地底まで潜り込むように
言葉は解釈を違えて迷子になる
託した想いは誰かの思いにすり替わっては
...
冬は
ウサギになる
セロリばかり食べている
それだけ食べていれば
からだじゅうが綺麗にすき透る気がして
むろん
そんなことはないんだけどね
悲しみが
薄まるような気 ...
相手の傷が私に移り
互いの範囲で緊張する
これ以上はだめ
一息ついて
後でまた考えてね
わたしも言い過ぎないから
あなたが幸せになることが
一番大切だから
そのためということは
...
もみじの赤のグラデーション
花よりも鮮やかに
寒い空気を温める
ひとりよりふたり
ひとつのポケットの中
つないだ手
知らん顔して
ふいに手を引く
はじまりの魔法
一瞬で体ごと ...
苦しみに負けないで
倒れたらわたしが抱き起こしてあげる
懸命に看病するから
明日の方向は
頼りなくても
鳴る鐘が
今を告げる
涙は
愛を証する
見える?
あなたが大切
...
闇を想う。
私の周りは落とし穴だらけ
一度はまった私は
闇の昏さを知っている
光を想う。
引き上げてくれた先生は
私に光をあててくれた
私という樹木は
すくすく育っていった
...
林檎の内部には
乾いた正常な絶望があり
その鏡の
理想化された煙の海辺で
きみの通過できない空間が
雨に熱狂的な暗示を加えている
雨は吟味された言葉の正義と連続性
そして消費された壮 ...
○「お茶飲み話」
兄弟や近所の人たちが
何気なく集まって
お茶を飲みおしゃべりをする
いつまでもこの平和が続きますように
○「人類の危機」
もう国どうしで争っている戦国時代では
ない ...
君の音が途絶えてひさしく
陰か
陰に
陰だ
振り返った電信柱の裏に
光が眩しい曲がり角に
車窓の先にある河川敷を歩く人に
君がいた
幻が現実にかぶさって覆い
目は
正解を見た
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
すまぬ
洗貝新
自由詩
12*
25/12/9 23:44
午後とけだもの
木立 悟
自由詩
6
25/12/9 22:30
花束
りつ
自由詩
4*
25/12/9 22:27
冬の夜に
秋葉竹
短歌
1
25/12/9 20:15
プネウマ・Soon
ひだかたけし
自由詩
4
25/12/9 19:30
チャチャいなチャイナン
多賀良ヒカル
自由詩
1
25/12/9 17:09
短い日記
由比良 倖
散文(批評...
3
25/12/9 16:34
ネガティブ・ケイパビリティについて
〃
散文(批評...
4
25/12/9 16:32
アブダクションを待ちながら【ソネット】
佐々宝砂
自由詩
3
25/12/9 15:31
地獄をサボる
海
自由詩
6*
25/12/9 12:31
魚鱗の陣で攻めて来い
朝焼彩茜色
自由詩
2
25/12/9 10:16
クレクレ星人の独り言「なけなしの金」33
ジム・プリマ...
散文(批評...
0
25/12/9 9:53
二人乗り
たもつ
自由詩
5*
25/12/9 6:46
復路光路。渇いた群衆
あらい
自由詩
1
25/12/9 1:32
シミ
花野誉
自由詩
7
25/12/8 22:38
ポインセチア
りつ
自由詩
4*
25/12/8 21:48
スクーミー
竜門勇気
自由詩
1
25/12/8 20:52
ChatGPTによる花形新次文体論 ――逸脱・攻撃・ユーモア ...
花形新次
散文(批評...
0
25/12/8 20:29
冬の花
〃
自由詩
1
25/12/8 20:04
アイス・ソウル ── 冬の金魚
ひだかたけし
自由詩
4
25/12/8 19:40
我夢中もしくは夢我無中
多賀良ヒカル
自由詩
1
25/12/8 16:30
孤高
栗栖真理亜
自由詩
3
25/12/8 15:38
冬のウサギ
秋葉竹
自由詩
2
25/12/8 15:13
彼岸を探して
杉原詠二(黒...
自由詩
2*
25/12/8 14:39
はじまりの魔法
海
自由詩
6
25/12/8 13:25
苦しみに負けないで
杉原詠二(黒...
自由詩
2*
25/12/8 11:35
無題
渡辺亘
自由詩
0
25/12/8 11:03
林檎、あるいは生贄の友達
牛坂夏輝
自由詩
4*
25/12/8 8:25
独り言12.8
zenyam...
自由詩
2*
25/12/8 8:00
くらげ
這 いずる
自由詩
2
25/12/8 7:11
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
加筆訂正:
ポインセチア
/
りつ
[25/12/8 22:25]
修正
ポインセチア
/
りつ
[25/12/8 22:18]
修正
0.18sec.