日、いちにちと
冬のけはいが濃くなり
きのうより
はやくなった夕暮れ
人はみんな
もうこれ以上は失われまいとして足早になる
冷気はあしもとからやってきて
なにかによばれたような気がし ...
なんにもないなんでもない
ただうけとりうつしこむだけ
うしなってきたものうらがえし
深まる夜の余韻の確言に至る迄
私語から公言への道筋辿りて
それはいつでもどこでも
ほんとうにおこ ...
+
ふるい日記を真に受けている。不自然なくらいの浮き沈みに誠心誠意をかけている。人間性に満たない人間の性質について考える機会をわが人生に得られた。こちらの日記をあとにして沈黙をいただきたい。そ ...
ヤミの中に取り残されたこの身
前も後もヤミの流れ
上も下もヤミの底なし
前にも進めず、漂うこの私
ここも虚しく、虚無の空間
そっと身を鎮める
そっと、一条のヒカ ...
屋にならずに、見識ばかりを募らせ、それを振りかざしてしまってはアカンアカン
仕事持たずに批評ばかりを繰り返し、上手く誤魔化してしまってはアカンアカン
物を売らずに身体ばかりを持て余し、物に当たるよ ...
こんな小さなアパートで
小さな会社で
毎日毎日
実につまらないものでした
貧乏とは言わないものの
それに近い生活の中で
中途半端に腹が減るのは
なんとも情けない話でした
こ ...
買ってから
どれくらい経つだろう
黒色の電気ケトル
購入時は白が欲しかった
でも、在庫がなくて
この、いかつい黒を選んだ
最近は、沈黙することが多い
スイッチを押しても応えない
...
忘れた頃にやってきた
なす術もなく
崩れるままに
パニックが生まれる
数々の教訓
忘れないで
どうか
備えていて
{引用=
楽曲は下記から聴けます
https:// ...
現代日本の専門詩誌における「難解さ」の制度的生成
――ブルデュー的フィールド論、エニックの制度的承認理論、新制度派同型化に基づく分析
序論
現代日本の詩誌・短歌誌はしばしば「難解 ...
トカゲは青銅の彫刻になりその内部の
雨の中のレントゲンが書いた手紙には
双子の少年の影だけが走り出して断崖をさまようと
魚の言葉で記されている
ノートは鉱石の心理それは
たとえば洞窟でい ...
粗末な哀しみを夜に浸し、
柔らかくなった端くれを口へ運ぶ
牛脂の付着した鍋に、
豆と小麦粉、
岩塩を加えてシチューを作った
焚き火に、美しい魔女が裸で踊っていた
火のそばが母の ...
師走がすまぬという
みんな居なくなってすまぬという
やさしい言葉をかけるのを躊躇う
やさしい言葉が渦を巻いて襲ってくるのを躊躇う
助手席に乗せては苛々が募り
飽きもせず ...
失われたのか
無かったのか
どこまでもつづく橋桁
どこまでつづく鳥と波
蒲公英の種子の空
隙間から降る宇宙の午後
誰も居ない径に
部屋に積もる
何処から ...
たんほぽの
綿毛がふわりと
飛んだような感触があれば
思い出してほしい
遠くに住んでいるあなたに
ひとめ逢いたかったのだと
カスミソウの
儚い面影があれば
足を止めてほしい
他人 ...
時はいつ
止まるのだろうこの祈り
消え去るときは止まれと希う
青色の
こころに子猫を飼っている
いなくなったら生きてゆけない
空にゆめ
描いた明治のひと ...
軍需産業の大笑い
いよいよ肥え太る金融マン
不穏な世の益々加速し
資本利潤追求が全て呑み込み
光の魂 、最早仄か残り香を漂わせ
それでも未だ錆び付いちゃいない
〈私〉の内に眠る黄金 ...
四千年の歴史を自慢する國があったとさ
チャチャいなチャイナン
戦争にあけくれ
その度に勝利した王様が支配する
伝統もなく歴史が途切れ
血で地が赤く染まる
チャチ ...
2025年12月9日、
きちんとした生活をしているという実感が、どんどん意識から欠けていく。格好付けているみたいだけれど、最近、英語の本ばかり読んでいる。ブローティガンの『In Watermelo ...
先日、谷川俊太郎のインタビュー集を読んでいて、一番興味深かったのが、詩人の一番の特質として「ネガティブ・ケイパビリティ」という能力が何よりも大切だ、と書かれていたことだ。長く引用するのは気が引けるの ...
誰のお好みなのか甘ったるい世界
たっぷりふりかけたザラメ
お約束通りに襲いかかるサメ
海でも温泉でも宇宙でも血は赤い
まだこのからだは暖かい
落ちてくる肉と魚となまぐさい雨
乾いて血の ...
明かりのない地下に下りていく
睡魔が両手を広げて待っている
言いなりになって体投げ出す朝
今日の予定を注意深く確認して
いなくても大丈夫と判断したら
仮病を使ってあとは布団に潜る
...
つまらない戦略
真正面から来ない
重いガラクタ着けて
惑わされるとでも思ったか
そのダサい戦略
幼稚な心理戦
本質や真心を置き去りに
利益だけを求める
つまらない戦略
...
頭痛がするので何故かと思っていたが、大量に鼻血が出たので驚いた。鼻紙を鼻に詰めて、一応、血は止まったが、気がかりではある。
「銀河騎士隆盛記 壱 神の章」を2パート分執筆した。プロットが整ってい ...
リンネルの
浅いシャツ
荷台に腰かけて
夢見るように
夢を見ていた
わたしにはいつも
掴めるものが
用意されていた
時々それは
誰かの手や背中
時々それは
雲の切れ端 ...
脚色に至った さいのうみのはなし。
話者の現実認識は倒壊し、示唆される程度に{ルビ聳=そび}やかせて。さぁ――わたくしの意識とは却って模倣であり、遠い目をして、おおく奔られる 小首を傾げてい ...
娘と話した夜
相談にのっているうち
白熱し過ぎた
彼女の心を
置き去りにしたことを
謝罪する
彼女は私ではない
私の轍を踏むと
見当違いも甚だしい
それがきっかけ──
...
クリスマスフラワー
緑と赤が
なぜ、クリスマスの色なのか
知らない
(ツリーとサンタ?)
師走の浮き足だった時期に
真っ赤に燃えているように見えるポインセチアは
どことなく厳粛な楽し ...
恥ずかしいことの言語サラダ
唐突にわたしたちのヒューリスティックスが
肌の自在にさわったから
今何してる?mtg?
最大のフルーツは今日も
小さな花をひらいている
見て、嗅いで、触 ...
0. 序:文体研究として花形新次を扱う意義
花形新次の詩は、露骨な俗語・嘲笑・攻撃性・社会批評が混在するため、従来の抒情詩の「文体研究」の対象として扱われにくい。しかし、その極端な言語構造こそが ...
まだ何かを期待している
おまえ!
おまえだよ、おまえ!
自称詩人になってしまった時点で
もう何も残っちゃいないのが
まだ分かってないのか?
あ、どうしょうもねえ奴だな
秘密組織に言って
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の猫
そらの珊瑚
自由詩
12*
25/12/10 21:44
思考力動
ひだかたけし
自由詩
6
25/12/10 19:46
おやすみなさいするのです
百(ももと読...
自由詩
1
25/12/10 18:00
ヤミのヤミの中のヒカリ
多賀良ヒカル
自由詩
0
25/12/10 17:27
アカンたれ!
鏡ミラー文志
自由詩
5*
25/12/10 14:17
彼が見つけたもの
弥生 陽
自由詩
4
25/12/10 14:08
まだやれる
花野誉
自由詩
11*
25/12/10 13:48
Earthquake
海
自由詩
5*
25/12/10 12:37
現代日本の専門詩誌における「難解さ」の制度的生成
atsuch...
散文(批評...
7*
25/12/10 10:14
epiphany
牛坂夏輝
自由詩
2*
25/12/10 9:38
焚き火
atsuch...
自由詩
13*
25/12/10 5:18
すまぬ
洗貝新
自由詩
12*
25/12/9 23:44
午後とけだもの
木立 悟
自由詩
6
25/12/9 22:30
花束
りつ
自由詩
4*
25/12/9 22:27
冬の夜に
秋葉竹
短歌
1
25/12/9 20:15
プネウマ・Soon
ひだかたけし
自由詩
4
25/12/9 19:30
チャチャいなチャイナン
多賀良ヒカル
自由詩
1
25/12/9 17:09
短い日記
由比良 倖
散文(批評...
3
25/12/9 16:34
ネガティブ・ケイパビリティについて
〃
散文(批評...
4
25/12/9 16:32
アブダクションを待ちながら【ソネット】
佐々宝砂
自由詩
3
25/12/9 15:31
地獄をサボる
海
自由詩
6*
25/12/9 12:31
魚鱗の陣で攻めて来い
朝焼彩茜色
自由詩
2
25/12/9 10:16
クレクレ星人の独り言「なけなしの金」33
ジム・プリマ...
散文(批評...
0
25/12/9 9:53
二人乗り
たもつ
自由詩
5*
25/12/9 6:46
復路光路。渇いた群衆
あらい
自由詩
1
25/12/9 1:32
シミ
花野誉
自由詩
7
25/12/8 22:38
ポインセチア
りつ
自由詩
4*
25/12/8 21:48
スクーミー
竜門勇気
自由詩
1
25/12/8 20:52
ChatGPTによる花形新次文体論 ――逸脱・攻撃・ユーモア ...
花形新次
散文(批評...
0
25/12/8 20:29
冬の花
〃
自由詩
1
25/12/8 20:04
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
加筆訂正:
ポインセチア
/
りつ
[25/12/8 22:25]
修正
ポインセチア
/
りつ
[25/12/8 22:18]
修正
0.34sec.