青虫と呼ばれても 気にしない
歩くのが遅くても 気にしない
あいつらは 知ってる
大人になったら 生えてくる
黒い骨組 尖った石突き
真っ赤な翼膜 脈打って
はばたく風で 花を散ら ...
自尊心と自己卑下の坂道を
乱れた呼吸で行きつ戻りつ
水面に映る歪んだ笑みをこぶしでたたく
うつし世の花はあやしくかがやき
見るものすべてを惑わせる
常世のことわりを指で折り込み
祝詞のよう ...
(番外編23-②)世に知らしめす名句の本質
かとうしゅうそん きじのめのこうこうとして
(本編)
② 農耕に従事した馬を殺さないで馬に水を与えて日々を暮らしもし死んだときは ...
釣りから帰ると
ポストに1通のメールが届いていた
{ルビ一滴=ひとしずく}の涙が零れ落ちる
それは川に流され海へと溶けていった
琥珀の水に氷を沈め
紫煙を{ルビ燻=くゆ}らせながら
そ ...
夜の帳を漂いながら
時の灯りが揺れるのをじっと視ている
紫煙の向こうに浮かび上がる幻は
優しく誘う
ゆっくり両腕をしならせ
白い鳥になって翔んで逝きたい
反らした上半身の柔らか ...
霧が匂う
隠された風景の先を見ている
霧はたえず
その気配でただようしかなく
歩み出れば崖っぷちに咲く野の花の細い茎を
つかむような愛ならば
もはや私に
緑なき ...
喜びがお前に何を与えるか
悲しみがお前に何を与えるか
果たしてあの馬鹿は
百年経ってもまだ幸福か
やっかむだけ無駄じゃないか?
どう考えても長続きしないだろ
ほな関 ...
愛してる
愛してるって
ただ五文字
なのに全然
伝わんないね
あの夏に
君とセックスした夜を
僕は一生
食んで生きるよ
おお夕陽
さあ来い朝陽
蜃 ...
雨の日のコンビニ前の空間で濡れた黄色が点滅してる
瓶入りの雨を透き通らせてまた、世界の果ての夜明けを見たい
生きるには哀愁よりも血が大事。廃墟の底のプールサイドで
音楽の ...
私は唯一ではなく
只の無二だった
岩の中に閉じこもっている
太陽を連れ出したいな
もう見つけている隠れんぼ
希望はあるのに見えなくて
冷たい岩肌にくちびる寄せて
合わせ目沁み込むように歌唄う
光が漏れるのを待ちながら
幾 ...
太陽の深紅に眩まり
球体の輪郭くっきり定め
滲み出す涼やかな静かさに
架かり渡る虹の朗ら意識を歌う
宇宙は今 透明な雨降り
人間は今 凍結の雪降り
真紅に明るむ太陽の
くっき ...
釣り人は静かに渓流ナイフを研ぐ
今月末で漁期が終わる
来週は天気が良くないので明日に賭けた
{ルビ山女魚=やまめ}に出会うことはできるのか
渓に聞いても応えはない
...
(番外編23-①)世に知らしめす 野施行三十万円
張りとほす女の意地や (杉田久女さん)
(本編)
① 仏の慈悲、 神の愛がなくてもその人自身で人類は動物を愛護できる。 ...
土星の衛星タイタンの海、
時空間跳躍施設のあるプンガの島々に
量子駆動によって遥々と運ばれた 卍 、
コンテナの中身はサルデーニャ島産のチーズ
生きた蛆虫の湧いた、カース・マルツゥだった
...
素直になろう。本当はネット詩は連詩の積み重ねから構築されてきたところが多いのです。課金地獄のなか毎夜集まって連詩チャット三昧。軽い気持ちでかける環境もコメントの書き方も連詩をやると解ること多し
...
たしか午前一時半ごろであっただろうか、稲光りとともに強い雨と強烈な尿意で目が覚めた。
昨晩は客の膳が遅くなり、床に入ったのは八時半ごろであった。まさか一時半から起きるわけにもいかず、少しでも眠れ ...
その直線に、見つめて笑い乍ら
11の行方とタンバリンの喧騒を知らない
でも、の中に含まれていない二硫化炭素でもない限りは
小包のない橋で、どこかのコンビニが屯する
小学生ではないはず、もう走る ...
ウサギの匂いがする、からとまた僕は唐辛子を食べながら、からとまた私は右手に如雨露を持っておらず、米酢を持っておらず、窓の外から、ウサギを見ていなくて、酒を飲みながらこの文章を書いている、実はまだ、夜で ...
現代そのものを浴びるほど飲んで酩酊し続けている、根幹の抜け落ちた人間どもが俺を不愉快にする、そこで生きざるを得ない以上仕方のないことだとはわかっちゃいるけれど釈然としないよね、ぶっちゃけた話、なん ...
ハハ、って
笑いながら云っちゃうけど
ガンになったことがある
けっこうまえ
五年は
経過観察
それ以降は
もしガンになったら
あらたなガンらしいよ
五年
なんじゃか ...
そりゃあ 前向きの方がいいに決まってるさ
暗いよりも明るい方がいいのも決まってる
だけどでもさ
あたしは思っちゃうわけ
前だろうと後ろだろうと
どっちを向いていようが
...
年上のガキども
滑り台一つに
ブランコ二つ
あの団地の公園
砂場に爆竹
レンガの花壇
階段おりてぐちゃぐちゃ
虹色の空がじがじが
覚えてるのは強烈な夕方の匂い
焼却炉 ア ...
べつにたにんには話すわけではないが
夢がないとひとは
生きられないのは知っている
べつにたにんに話してもいいとも想う
たにんにはほとんど意味などないことも
知ったうえでだ
...
時間を巻き戻す懐かしさ
沈黙は少しも気まずくない
文字にはない温もりが
耳をやわらかく包んだ
本心を打ち明けた後
ひとり笑って何かをごまかす
寄りかかってしまうな
今だけもう少しだけ ...
それは 私が死ぬことだ
夜の入口にて
誰かと誰かが声を交わす
太陽が地の果てに没した瞬間
地球という宝石箱がぶちまけられ
到来する暗い覆い跳ね返し光り輝く
夜の深みにて
誰かと誰かが声を ...
わたしは病院に行く用事をひとつ飛ばして、ろくでもない約束のために着飾っている。意味のないこと、何にもならないこと、だけどそうするよりほかないこと。駅のパン屋は混んでいる。ここには気持ちよく声をだす ...
父が自称詩人だった
母が泣きながら
私に告白した
結婚する前から
ずっとだと言った
長年我慢して来たけれど
もう限界だと崩れ落ちた
私は薄々そうなのでは
ないかと思っていた
しかし直 ...
1.誰もが、まだこの世界を知らない
2.誰もが、またこの世界を知らない(そこには共通するものは特にない)
3.誰もが、まだこの世界を知らない(そこには共通するものを探すものだけがある)
4.誰も ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
青虫の羽
藤山 誠
自由詩
2
24/9/20 15:43
山登り
由木名緒美
自由詩
7*
24/9/20 14:43
(514―2)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/9/20 13:19
珠玉
レタス
自由詩
10*
24/9/20 13:06
スロウダンス
りつ
自由詩
9*
24/9/20 9:39
Reason
リリー
自由詩
15*
24/9/20 5:45
音楽をかけろ
TAT
自由詩
2
24/9/20 0:10
朝焼け夕焼けサンセットサンライズ
〃
短歌
0
24/9/19 22:56
祈りが届くまで
由比良 倖
短歌
5
24/9/19 21:46
ちっぽけな人
リィ
自由詩
2*
24/9/19 21:28
アンロック
海
自由詩
6*
24/9/19 19:26
Heaven And Earth5(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3
24/9/19 19:11
五行歌 【渓流】 禁漁間近
レタス
自由詩
5*
24/9/19 18:05
(514)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/9/19 12:44
タイタンの卍
atsuch...
自由詩
9*
24/9/19 8:26
今のネット詩は連詩の積み重ねから構築されてきたところが多い
足立らどみ
散文(批評...
4*
24/9/19 7:07
夜明け前の雷雨
山人
散文(批評...
4*
24/9/19 6:49
個、つ、一匹
陽向(2躯-...
自由詩
6*
24/9/19 3:01
蜥蜴ノ足跡
〃
自由詩
6*
24/9/19 2:44
革命なんか笑い飛ばすんだよ、実際の話
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
24/9/18 22:07
となりで笑っていたかった
秋葉竹
自由詩
2
24/9/18 21:44
もう、それでいいじゃないか
涙(ルイ)
自由詩
2
24/9/18 19:31
幼少期についてのメモ
藤山 誠
自由詩
2+*
24/9/18 19:08
『終末』のうた
秋葉竹
自由詩
4
24/9/18 19:07
声
海
自由詩
8*
24/9/18 18:56
たった一つの冴えたやり方
りつ
自由詩
2*
24/9/18 18:47
夜の無情・有情の光
ひだかたけし
自由詩
7*
24/9/18 17:59
メモ
はるな
散文(批評...
3
24/9/18 17:42
父が自称詩人だった
花形新次
自由詩
2
24/9/18 17:41
緑葉の大景
陽向(2躯-...
自由詩
6*
24/9/18 17:32
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
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37
38
39
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55
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57
0.21sec.