〈水然り空氣も然り春立ちぬ 涙次〉


【ⅰ】

 安保宙輔は今度の株式総会で、株式会社貝原製作所の代表取締役・社長の坐に就任が決まつた。安保さんとしては、氣が重いのである。彼は一箇の職業人 ...
走り続ける中で
失うものも多かった
もう何もいらない
人間としての幸福が欲しい
○「抜ける髪」
ワイフが
髪が抜ける
髪が抜けると
僕のそばで嘆く
抜ける髪があるうちは
幸せさ
と僕はささやく

○「闘病生活」
闘病生活は
医者不信との闘いにもなる

○ ...
悲しいことがあったなら
目を閉じて数を数えなさい
ひとつ。1歳の出来事
ふたつ。2歳の出来事
そんな風に思い浮かべながら
自分の一つ先の歳まで

人や運命を憎みたくなったら
海を憎 ...
ただ、青くて
細く収束する顎の形
幼い紙質の上に
設計図面を描くといつも
自動扉のところで
ふと途絶えてしまう

お昼の休憩中
遷都のようなものがあった
街のいたるところから ...
住処にて恵方巻を食べる からかう者、不意に驚かす者部屋になし 故に閑静の中無言で平らげること易し
しかしこの無音の安心による無言の保証、招福足りうるであろうか 猜疑するも、無言の誓いによる招福は寂寥 ...
もう直ぐバレンタインデーという一年で一番破廉恥な1日が来ます。
公の場で恋する女子=ミーハーが誰かを贔屓にしたり、羞恥心のなさを爆発させる1日です。

私が人にいじめられてしまう理由の一つに勇気 ...
遠くで誰かが泣いていたら
そっとそばに寄り添って慰めてあげよう

ただ横にいるだけでいい
何も喋らなくてもいい
喋らせなくてもいい
君の涙が目と頬の間で乾くまでじっと待つよ
君の胸深くま ...
(都々逸)

ときはいにしえ神々かがみ覗き込んでは不思議がる


(短歌)

優しさの小舟に乗りしその人は
    無碍の光に守られていて
 
ただ叱る言葉ゆっくりなめらかに
  ...
カジュアルな服にも
ドレッシーな服にでも合う
ダイアモンドは万能宝石

だけど、ごめん
私、昔からヴァニラアイスは好きじゃない
ヴァニラを食べると損した気分
イチゴやチョコが同じ値段で食 ...
疲れ果て家路についた途端
玄関の上り框のところで座り込む
今日の収穫物を大量に詰め込んだ
買い物袋を投げ出して

まるで萎んだ風船
力は抜け怠惰に体を床と壁面に預け
微動だにせず蹲る肉塊 ...
うずくまることばたち
原稿用紙の上に並び
ただ黙ったまま日の目を見るのを待つ
薄いビニール袋のなか息を凝らし
どこか遠くへ旅して
誰かの目に留まるのを今か今かと夢みる
日が暮れてまた新しい ...
雨上がりの公園の
澄んだ池の向こう遥か、

大きな巨きな虹の架かり 

一色、一色、一色、一色、一色、一色、一色、

朝陽と夕陽の狭間を
繋ぎ輝き響き光り渡り住み 、

月明かりに ...
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。鬼。。は。外。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。福。。は。内。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。 ...
おのが尾の影捕らえんと 愚昧な獣がその場を回る
そのうち獣は飽きたのか 疲れた顔で泣きついた
僕もまた、己の影を捕らえんと 勇んでその場を回ってみたが とうとう精根尽き果てて、泣き方知らずに影落ち ...
【ⅳ】

 テオと林氏の對談は、テオの心配を他所に、大成功を収めた。林氏は是非にもタニケイ作の小説、『ももんがあ!』をドラマ化したい、と云つた。おべんちやらではない、本氣の申し出であつた。物語の脊 ...
浴室で
鏡をなんどもみ直して
恵まれたいと本気で想った
公衆の電話ボックス雨を避けスマホで話す息は冷たい 黄色い、黄色い、雨が降る
赤い屋根にはちょうちょのお家
ちょうちょの扉が並んでる

家の中にはカーペット
毛玉の中にはノミたちの庭
ノミの温度で眠っている

僕は素足で立っている
裁 ...
レコードショップで
つまらないレコード
を立ち聞きして
あなたに借りたマヨ
ネーズを返しに行く
私は不安に弱い
まるで虹の家にいる
よう
そのうち雨になって

私はひどく頭がいい
...
2025年1月1日(水)、
 新年。もし、去年暮れまでの気持ちがこのまま続くなら、今年は割と情熱的に、元気に過ごせるんじゃないかと思う。創作はあまりしないかもしれないけれど、いろんなことを勉強して、 ...
「いつか」は、いつかやってくる
だがやってきたのは刑事コロンボだった
「いつか」はどうしたんです、刑事?
警部だけど、頚部損傷だから刑事でいいや
頸部損傷とは?
コウサツされました
絞殺さ ...
〈鵯のいつも獨りや冬の雨 涙次〉


【ⅰ】

 立春も近い。
 今回は、ちと氣が早いがヴァレンタインデイに纏はるお話。

 方南町のマンション- じろさんと澄江さんが住んでゐる- に ...
久々の一人旅で
新幹線に乗る

列車は加速し始め
多摩川に架かる空色の丸子橋を過ぎ
東京は背後に遠のいてゆく

あの日
君を見送ったのも
品川だった
かろやかに君は
こちらをふり ...
しごとの失たいを
星の運行とむすぶのは慣れている
傷を季節と分かちあう
古い知恵

深い疲れのおり
壁にかかった絵をみる
樹氷のある
白い湖の畔

南うまれのわたしが
みないかも ...
こんなこと、考えたことない?
朝、病院に忍び込んでさ、
まだ眠ってる患者さんたちの、おでこんとこに
ガン、ガン、ガンって、書いてくんだ。
消えないマジック、使ってさ。
ヘンなオマケ。
でも ...
 三輪車コロコロ転がして
 ゆるやかな坂を下る道、
 わづかに小石遊ばせて入る
 梅林

 手の届かない
 白くかすんだ花
 ちらつき始めた小雪が
 桃色のカーディガンに降り
 いつ ...
朝からユトリロの絵画のような
白い空が満ち満ちていました

夕刻になってようやく
この惑星に落ちてきた雨は
みぞれに変わり
ぬかるんでいくわだち
いつとはなしに雪になり
夜になってはさ ...
家の前のサボテン
その横に灰皿
細長くて軽い草
細く痩せてきれいな花

足取りを追うようにして歩く
痕跡を見つけれるように願う
月が光るなら太陽はいらない
写真には映らない炎がある ...
背中で赤いやつが暴れてやがる
一生消せねえ黥の幽鬼だあ
酒と博打で女房は消えちまった
寒空に震えても、背中はいつも火達磨よ

地獄の鬼が暴れやがる、燃えやがる
のたうち回って転がったって
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『水と空氣と花と』①髙任勇梓 T...自由詩225/2/3 10:46
無題渡辺亘自由詩325/2/3 10:28
独り言2.3zenyam...自由詩1*25/2/3 7:15
lettersmizuno...自由詩325/2/3 5:21
残り香たもつ自由詩625/2/3 5:18
節分メランコリッ...自由詩125/2/3 1:48
人間を含む全てのこの世に存在する動植物含む物質は自分が一番可 ...鏡文志散文(批評...2*25/2/3 1:20
見守る栗栖真理亜自由詩2*25/2/2 22:23
未来を映しだす鏡が有り足立らどみ自由詩525/2/2 22:15
こいぬりつ自由詩4*25/2/2 22:15
しぼむ栗栖真理亜自由詩1*25/2/2 19:39
ことば自由詩1*25/2/2 19:31
世界を売った虹ひだかたけし自由詩525/2/2 19:27
節分。自由詩5*25/2/2 19:06
回る。メランコリッ...自由詩1*25/2/2 18:52
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『幼馴染』後篇髙任勇梓 T...散文(批評...125/2/2 17:26
天賦秋葉竹短歌125/2/2 16:38
雨、雨、雨短歌225/2/2 16:15
夜の庭由比良 倖自由詩2*25/2/2 15:54
雨と夜自由詩1*25/2/2 15:28
1月の日記散文(批評...125/2/2 15:10
いつかの刑事コロンボ菊西 夕座自由詩5*25/2/2 14:15
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『幼馴染』前篇髙任勇梓 T...散文(批評...125/2/2 13:23
Poets on the Road   ── 旅立ったcho ...服部 剛自由詩525/2/2 12:46
水星逆行形代 律自由詩1225/2/2 12:23
『グァバの木の下で』というのが、そのホテルの名前だった。田中宏輔自由詩10+*25/2/2 11:41
不香の花リリー自由詩15+*25/2/2 11:39
ミトンそらの珊瑚自由詩19+*25/2/2 10:05
わかれまで竜門勇気自由詩1*25/2/2 9:32
atsuch...自由詩13+*25/2/2 8:17

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加筆訂正:
人間を含む全てのこの世に存在する動植物含む物質は自分が一番可愛く、大事なのです/鏡文志[25/2/3 1:21]
静粛→厳粛 修正しました。
不香の花/リリー[25/2/2 12:57]
タイトルを変更しました。
ミトン/そらの珊瑚[25/2/2 11:33]
少し修正しました
0.43sec.