狼の第一義は、“群れ”を統率することだ。
それは、死ぬまでかもしれないし、
銀狼になるまでかもしれないし、
ある日、若い狼に“群れ”を譲るまでかもしれない。
(というか、この狼は結構気ままにフ ...
井戸水で泥を払う
ラディッシュはたちまち濡れた肌に日差しを浴びて紅く輝く
まるでルビーのように
粘土のように粘りのある泥を深緑の髪とともに冷たい水で洗い落とし
さっぱりとした體でこちらを見 ...
こたつテーブルの上
底に茶色い番茶が残ったままの
少しだけノッポなグラス
パレメザンチーズと
粗挽きコショーの入れものと
メガネケースと黒い髪ゴム
それから雪男みたいな図体の
ウルトラ怪 ...
ようやく冬支度を始めた夜の気配は
肌冷たくひと撫でする
慌てて布団に潜り込み
達磨のように目だけギョロリと
外の気配を窺った
掛け布団の肌触りはまだ冷やっこく
徐々に体温で温められてゆくの ...
宇宙が誕生する前の話を今更していた
愛だと思っていた法則が
実は随分と前から正しさを無くしていたこと
君は気づいていたんだろう
初めてのオーロラは大切な人と見るものだから
鍵を失くして帰れな ...
陽気に囲まれて
気持ちが持ち上がっていると
釘のように刺す影
不安の裏地で
肌がかぶれる
絶望ばかりしていた
私にさようならしたのに
転落しそう
眩暈に揺れて
踏みとどまる
...
おとなうもの
波打つ光の流れに
私のいっとき入り込み
ヌメる肉の黄金、
宿る生命の身悶え、
光滴の飛沫ひびき立ち
時の一刻み伸びひろがる
意味の喪失された場所で、
私のとっ ...
闇は、やって来る
どんな
忘れたくないような最高の蒼空が
至天満面に広がりつづけるとしても
やっぱりしずかなかたちでまるで無音で
そのときになれば
闇は、やって来る
...
試されているのはいつも自分の方
相手が襲い掛かって来たら
防御はするけど
なぜ襲い掛かってきたのか
考え
質問をする
自分に非があれば直す
試されているのはいつも自分の方
桜の季節
...
春嵐 吹く風のなほ 荒ふるや
“空”という言葉を聴いて、イメージするのは何色だろうか。
私が“空”と聴いてイメージするのは、
決して“青”じゃない。
まず、絵の具を用意してほしい。
絵の具の青に白を混ぜ、“みづいろ ...
風のこと 愛してる
良い空気も
悪い空気も
風がなければ 出会えなかったから
強い風は嫌味ったらしいし
弱い風は頼りがいないけど
遠くのものも 近くのものも
ここに届いたのは
風のおか ...
○「ガン」
人間不信は心のガンである
どんどん転移していく
○「人間理解」
一度でダメなら二度三度と
粘り強くやらねば
人はわかってくれない
ましてや動いてはくれない
○「終活 ...
──「持丸長者」とメディアと久坂葉子 Part 2──
えー、いきなり堅いお話ではじまって恐縮ですが、
現在の日本というのは文学がどこまでも衰退して
いる国といってもいいと思うのです。一国の ...
壁に文字死にたくないと手を挙げる
美しさと悲しみなんて分けれずに
遠くにはいやまさる光放たれよ
すず風に別れをつげる二度目の夜
抱かれてよ抱かれないとは誰も言わず
朝焼け ...
ささいな出来事に圧倒されてしまった。ほんの無垢な魂から悪がほとばしり出てくる時、悪って何なの?って……。その戦慄。許されるなら、そのさざめく怖さの中で……わたしは一生を生きたい。不定形なその後のこと、 ...
たづなを握りしめて
人生って正しいことが何なのかどうすれば良いのか良かったのか
何年考えても答えが見つからず、見つからないまま、次の局面に
進んでしまう繰り返しなのかもしれません。悔いの残ら ...
ここ半年で二人の女性に片想いをした
妙なことに二人とも腰に複雑なボルトが埋め込まれ
夜のお付き合いは出来ないと言う
ぼくも薬の副作用で役に立たないでいる
精々がハグをしてキスをすることしか出来 ...
実家の垣根は汚れていた。
その汚れに入ってきて欲しくて寄り添っていた
あちこちで接木でもしているのか
いろいろな低木が混ざった垣根で
花も二、三種類咲く
そういうのは滅多にない
いっ ...
愛ってなんだろうなんて
だれもが顔をそむける問いは
むろん、忘れるべきだな
世の中に美しいものがあるならそれは
ぜったいの愛ではなく
煌めきの
恋
だから
光が踊って ...
寸前で止めてくれてる温湿度
脊椎管狭窄症となった母
腰から足先までの痛みを訴え
起き上がることも座ることもままならず
歩けば足を引きずっては立ち止まり
痛み止めを強いものに変えてもさほど効果なく
右足にきつく巻きつけら ...
春の夜はね、
「公達に狐化けたり宵の春」って句を思い出すけど、
思い出すだけ、
ここに狐はいない、
いても狸なんだよね、
それにきっと公達に化けるような、
そんな気の利いたモノノケはこな ...
夜と夜を繋いでも
それは歪みひとつない音
ただの空気の振動
それと同じ
明日を遠ざけるための歩行
今だけは君の背後に迫る危険を
取り除いてやることができない
世界のほとんどが海だなんて
...
原野を切り拓き
見知らぬ動物を知る
そこに危険極まりないウイルスが
潜んでいることすら知らずに
人々は家畜を大量に飼い
化石燃料を大量に掘り起こしては使う
透き通る空気はやがて
二酸 ...
表現することに貪欲な幼女はいつしか誰にもわからない
自分だけの表現を見つけるようになった
こころの底や隅っこに引っかかった蟠りを吐き出そうと
黄色いクレヨンで半月の顔した人物を描くも誰の目に ...
夕闇と夜を愛して
太陽を
忘れてしまったの。
明るく眩しい世界では
光の霊が踊ってて
私の不器用な手足は軽やかではなく
無様に翔んで転んでは無邪気に笑った。
風の精は疾く優しく通り過 ...
部屋の灯り消し
ぽつねんと
響くもの 聴いて居る
此処からすっと
出ていきながら
美しい沈黙 重ね合い
ふっと
寄り添うもの
現れ消えて
また現れ
響き輝く ...
……がっしゃあん、と、すごい音を立てて(これは言い過ぎね)、大きな音を立てて、床に食器をぶちまけてしまった女性患者に、──ララ、ら──キツネのような目で、「今、電話して、下から持ってきてもらうから」、 ...
待ち時間にファミレスで
注文のランチはすぐに平らげて手持ちぶさた
大型案件がすぐ目の前
いつ呼び出されてもいいように
張り込み刑事さながら待機
スマホの充電が減っていく
ドリンクバーで何度 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
狼とシベリアンハスキー
リつ
散文(批評...
2*
25/4/9 22:05
記憶
栗栖真理亜
自由詩
3*
25/4/9 21:41
ハコニワ
〃
自由詩
1*
25/4/9 20:59
ブザマ
〃
自由詩
1*
25/4/9 20:55
U
饂飩(うどん...
自由詩
5
25/4/9 19:50
Stabbing Shadow
海
自由詩
10*
25/4/9 18:44
認識の半刻
ひだかたけし
自由詩
6
25/4/9 18:44
微笑みのうた
秋葉竹
自由詩
3
25/4/9 18:14
いつも
渡辺亘
自由詩
3
25/4/9 13:01
春嵐
リつ
俳句
4*
25/4/9 9:55
“クオリア”ー空は本当に青いのか?ー
〃
散文(批評...
3*
25/4/9 8:39
愛してる
菊花紫煙
自由詩
4
25/4/9 7:07
独り言4.9
zenyam...
自由詩
4*
25/4/9 6:59
かりんとうでも齧りながら
室町 礼
散文(批評...
4*
25/4/9 6:28
つれづれと俳句(無季)
大町綾音
俳句
3*
25/4/9 6:11
その後のこと
〃
自由詩
2*
25/4/9 6:03
たづなを握りしめて
足立らどみ
散文(批評...
2*
25/4/9 4:34
片恋
レタス
自由詩
7*
25/4/9 2:06
イネ
ふるる
自由詩
6*
25/4/9 0:08
『純』
秋葉竹
自由詩
4
25/4/8 21:43
_
落とし子
俳句
2*
25/4/8 21:38
介護
栗栖真理亜
自由詩
3*
25/4/8 21:22
怖い話を聞かせてほしい
佐々宝砂
自由詩
5*
25/4/8 21:20
地球儀の嘘
饂飩(うどん...
自由詩
3
25/4/8 21:12
つくりだすもの
栗栖真理亜
自由詩
2*
25/4/8 20:42
表現
〃
自由詩
2*
25/4/8 20:36
帰還
リつ
自由詩
4*
25/4/8 20:05
外に
ひだかたけし
自由詩
6
25/4/8 19:54
食堂にて
大町綾音
自由詩
3*
25/4/8 19:06
ある日の俺様
海
自由詩
8*
25/4/8 18:55
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
加筆訂正:
春嵐
/
リつ
[25/4/9 9:57]
修正
“クオリア”ー空は本当に青いのか?ー
/
リつ
[25/4/9 8:42]
加筆修正
花のあとさき
/
そらの珊瑚
[25/4/8 19:40]
少し加筆しました
0.36sec.