まだ夜が明けぬ間にハルピンへと旅立った母
異郷で歌を届ける為だ

新入りだというだけで白い目で見られながらも
欠かさずレッスンへ行き家でも家事をしながら
テープを流して歌を歌っていた
その ...
 主なる神はその人に命じて言われた。「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。
(創世記 ...
あなたが夕日の
真似をするものだから
わたしはすっかり
あなたを夕日だと
思ってしまった
ほんの少し
音を出してみる
それもまた
言葉だった

誰かが黒板に描いた
綺麗な ...
手の甲が干からびてゆく
風呂上がりのカウントダウン
湯気は甘くはかない

海で生きていた頃は
まばたきさえ要らなかった
青い背は空を真似て

夕焼けに照らされる蜜柑
旬がいつだったか ...
ネット詩の投稿数で他の追随を許さないBレビューには、当然のように生態系とも呼ぶべき秩序が生まれ、その中でいわゆるカーストが形成されている。

「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれも ...
噛めばまた歩き出す小鳥の、恥ずかしがり屋な叢を見た
どこにもないはずの揚げ足を取る豆
そんな中で私たちは今日も何か大きな美しさがあると信じている
しかしどこにそれがあるというのだ
ニーチェを読 ...
壊滅的な苦痛すら
快感への断念とし
自らを生きる魂の内

 脈動し続けるなにものか 、

これ肉の悲鳴か 聴き取る現
生活の扉に掛かる手紙のように

いつかはベイビーも大人となる
「風の中のようだね」

愛なんて、言ってたかな? 僕らは
滝から落ちる喜び友にあり 緑の美しさから生まれでる 暖かな星あり
...
 迷路のようになにもない空間に、昼と夜が貼り付くように混ざり合い、幾何学模様のように延びたり、収縮したりする
 過去と未来を結ぶ未知の橋のように見える。かわいた台所に生乾きの蝶が脱ぎ捨てられたまま震 ...
僕が「寒いね、今日」と云つたら
彼女は何か返答した
よく聞こえなかつたけれども
多分
「もうすぐ立春になるんぢやない?」と、そんな言葉
生活第一な
人が
生活を
支えてゐる

體内 ...
やらなければならない事がないと
思考は外側や内側を探求する
ジャンルは作らない
たとえ主観が
どんよりとしていようとも
蓋をしていた記憶の中から
素手で取り出した
生臭い瞬間の数々を
...
風を浴びる

人、
ひんやりと神の内懐に入り
包み込まれながら
気流の鳴る音を聴き

浴びる風、

静か彼方に流れていく
水の流れゆく響き
木霊させながら
魂に爪喰い込ませて居 ...
そうか、大丈夫なんだな
うちは無事だと言い切れるんだな
それでは記者会見開催で進めてくれ

テレビ局がテレビ撮影禁止して
紙芝居記者会見だと非難された
フジテレビの轍を踏むなよ
そんなこ ...
夢の中でも詩を作っていた
映画のパンフの写真の切取りを二種類ぐらい並べて
物語風に詩を作っていくのだ

〝いまはまだ蒼い空の下で〟
〆の文句を考え付いたところで唐突にもう一つ詩を思い付いて
...
「本当にお母さんと声がそっくりね」
電話口に出てしばらく話をしてから
母の知り合いである女性にそう言われた
思わず顔を顰める

嫌なわけじゃない
ただ別人格であるはずの母とそっくりだと言わ ...
 

芝居っぽいため息付きの微笑みをワインのせいと云う恋人よ



悲しさがわからないまま泣いている作業のようさと口にしてみる



封印を解いたみたいな地獄酒あゝあのことをまた責 ...
冷気を嗅いで手繰り寄せる
黒い焔 死せる舞踊者
太陽との距離を測りながら
夢を滾らせる
からだは形を逃れ
こころは殻を得た
重なり溶け合う
不可分の同一
全感覚でまぐわうように
世界 ...
八重桜のぼんぼんかざり去りゆくと人には告げよ天の箱舟 煙たげに顔を歪める
整った顔をみている
裏技がこれなのかもね
胸が鳴る音が聴こえる

ほんとうは嫌いたいのに
こんなとき可愛く想えて
かなわないしろいほほえみ
なぜだろう泣 ...
 

かこを振り返るんじゃないの。

あたしはそんなの、かこなんて
ぜってーみないでいきてやるんだと
赤信号でもまえだけをみて
走り出しちゃうほど
ひとの迷惑省みず、
の気持ちで ...
 {ルビ誤綴=ごてつ}された
 この午後の陰を 歩く

 哀しみも慕わしさも
 あなたの唇の{ルビ彩=いろ}で 膿んでいた
 {ルビ端=はな}から鋳込まれていたように
 そこに ここに ...
寝ている間に大量の汗をかいていた。
昨夜はまだ芯熱があったのだが、それも消えている。
体温を測る。
36.2℃
あー、結局、
腎盂腎炎じゃなく(勿論コロナやインフルでもない)、
最初に予想 ...
○「自分ファースト」
トランプ大統領が「アメリカファースト」なら
僕は「自分ファースト」だ
まわりに助けを求めている人たちが
たくさんいるのに
それには目をつぶって
ただ自分の幸せだけを求 ...
夜中の二時前
布団の上で頬杖つきながら
スマホのワードアプリから今この詩を打っている
頭の左隅っこがジンと響いて痛い
なぜこうなったのか
これからこの痛みについてどう対処すれば良いのか
わ ...
はぁ

俺が思いついたことにならねぇかな

なんて考えながら、涙。
今日、命日つて事はないよね?
私は追悼文を書きたいんぢやないからね

『杳子・妻隠』を讀んだ時には
はゝあ、当時の文藝批評家たちが
新しいタイプの小説家が、つひに!
と総立ちになつたのも無 ...
ミサイルが街におちて
なつかしい光景が
吹き飛んだとき

私は絶望の意味を知った

むなしい風が
吹き抜ける



いとしいひとが帰らない
夜空の月は残酷だ
涙ながして

...
赤の列車はいつ来るか
あまた の ように また ここに

青の列車はいつ来るか
それをまた 旗のように

この静けさはどこの暗闇か
この温かさはどこのまぼろしか

わたしは何も分から ...
 失われた薔薇の花と団欒
 終わった関係と更地
 虚脱の時を刻む秒針

過ぎ去ったもの 鎮まっていく
鎮まっていく内実を見極めようと
開ける夜闇の宙を眼差せば 、

 消えた赤い舌と漆 ...
彼が暗殺されたのか自死したのかは
今となってはわからない
彼の作品にそのヒントはあるだろうか
ふとした好奇心でふらり図書館に寄り
ベンヤミンの本を手に取る
軽かった気持ちが不意に重くなる
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
母、ハルピンへとゆく栗栖真理亜自由詩1*25/1/26 9:29
イヴの手が触れるアダムの胸の傷あと ──大岡信『地上楽園の午 ...田中宏輔自由詩9*25/1/26 8:34
黒板の花たもつ自由詩3*25/1/26 6:52
いきれ木屋 亞万自由詩125/1/26 1:08
Bレビューという村の「掟」についておまる散文(批評...3*25/1/25 23:04
襟足の整い 砂の外のあたたかさの歌とともに陽向(2躯-...自由詩4*25/1/25 21:13
五行歌、一つノ現ひだかたけし自由詩425/1/25 21:07
落場の包み窓陽向(2躯-...自由詩125/1/25 20:44
わたしはもりをでて、またもりにかえる。あらい自由詩225/1/25 20:30
引用、ほか髙任勇梓 T...自由詩225/1/25 19:19
土曜日の探究自由詩5*25/1/25 18:49
渚にてひだかたけし自由詩425/1/25 18:23
ブジテレビイオン自由詩2*25/1/25 18:19
睡歌栗栖真理亜自由詩225/1/25 15:49
Copy自由詩2*25/1/25 14:44
恋人よ秋葉竹短歌125/1/25 11:46
冬の樹霊ただのみきや自由詩4*25/1/25 11:41
今期の花神が誰だか知らない足立らどみ短歌225/1/25 11:22
しろいいま秋葉竹自由詩225/1/25 10:45
星みるひと自由詩125/1/25 10:06
誤綴(2025.01.21)草野春心自由詩425/1/25 9:16
1月25日メモりつ散文(批評...3*25/1/25 6:36
独り言1.25zenyam...自由詩2*25/1/25 6:25
暗転栗栖真理亜自由詩225/1/25 1:37
キラーフレーズえこ自由詩225/1/24 23:39
古井由吉『招魂としての表現』讀後髙任勇梓 T...自由詩125/1/24 21:07
反戦詩習作「お願い 誰か」りつ自由詩3*25/1/24 20:20
劣悪の灯び陽向(2躯-...自由詩525/1/24 20:07
静かさ、宙の内にひだかたけし自由詩5*25/1/24 19:33
金曜日の図書館自由詩6*25/1/24 18:41

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加筆訂正:
1月25日メモ/りつ[25/1/25 18:29]
誤字訂正。1月25日メモ  了
Wake up ! Stand up ! Walk ! Run ! Fly !の意味/りつ[25/1/24 20:17]
本文中の「※」変更。ラスト「※」追加。訂正し、お詫び申し上げます。
Wake up ! Stand up ! Walk ! Run ! Fly !/りつ[25/1/24 20:07]
※追加。本文を訂正し、お詫び申し上げます。
0.46sec.