砂糖がスッと溶けてゆく
複雑に絡み合い頭悩ませてた何もかも
さらりと溶けて柔らかに包む

〝私はここにいてもいい〟

着地しようとしてすっ転んでも
優しい笑顔あえたから
貴女の笑顔あえ ...
えー、歳をとるということは段々存在が軽くなっていくということで、私のような人間にとっては大変身軽でいいもんだと言う時代がやってきたとも思うのですが、うー、やれ事業所を辞めたいと言い出すんでも、
「辞 ...
また
静けさは
僕らを
もぬけの殻に
する

誰も
もう覚えていない

あの日々が
あの情熱が

まるで幻かのように

当り前かのように

もう
過ぎ去ってしまったね
このあたりの
俺がまだ高校生くらいかな

すんげー好きだったんだよね
このCMが

なんとも時代とマッチしてて
良い時代に生きてるな
と思ったもんだよ

のんCM

https ...
気づけば私の隣には誰もいない
誰も彼も嘘っぱちの仮面被り
煽てたり冷やかしたり蹴落としたり
それは神経という神経蝕み
徐々に体の自由を奪う麻酔
頭のてっぺんから足のつま先まで痺れさせ
動か ...
大きく息を吸って吐き出す
なまあたたかな
何だか嫌な匂いが鼻についた
顔を背けて息を止めたら
何だか時間まで止まったように感じた

こたつの上に置かれたティッシュを乱暴に引き抜いて
思い ...
帰り道のスーパーの駐輪場

彼だったかもしれないそれを

彼女であったかもしれないそれを

無遠慮に踏みつける

サクッサクッザクッ

白く盛り上がったふわふわが

黒く固くぺ ...
風が怒り狂っている
よろけるほどのうねり
風除けを探しながら
彷徨っていると
烏が風で飛ばされ
無機質な物みたいに飛来する
危うくぶつかるところを
避けた
振り返ると
烏は何とか着地 ...
くたくたに
何度でも落胆して
繰り返し繰り返す意志、
それすら忘れていき
只々瞑目し続ける
意識の視界に
いきなり
くわっと
眼を見開き
聳え立つ巨城 、

崩れ落ちる時進の
...
【ⅶ】

 テオはPCを見て云つた。「兄貴、例の藤弁護士が、面會を求めて來てゐますが」カ「さて、だうしたものか」テ「だうせ恐喝の類ひでせう」カ「それも併呑して、この問題を一氣に片付けてやるさ」テ「 ...
【ⅳ】

 明日は倖世の遺族、色川家の人びとゝの面談の日であつた。倖世の供養を終へた色川の母は、だうしてもカンテラに、一言禮が云ひたいと、申し出てきたのである。倖世の魂が迷はず成佛出來たのも、何も ...
電話帳のカスタネットが、
バチン、バチン!と、なんて音!?
へんなのね、
こちこちパンチの893の番長さんが、
<そりゃ、唐来ものだぜ?>
なんて、視線を促す広告の先。
テ、テ、テ、テ、テ:
向こうから合図して、こちらは無視。
こちらから合図して、向こうは無視。
信号機のない交差点、子供が! 飛び、出し、ては……
<だめよ!>
後ろを振り向けと、馬鹿な兄さん ...
あなたなんてまあ、やっと分かってきたのね?

(そうさ、語りかけたのは僕だったんだ……)

キャンベルのスープが6缶あるから、それで夕食を作りましょう。
白い服を着た人びとが
地面に横たわっているが
誰ひとり目を覚まさないし
光もそこだけ薄暗い
時折風が吹いて
着物の裾や袖を膨らませ
やわらかく和毛を揺らす
鳥は肉をつついて
おもしろく ...
ずっとむかしの
波しぶきの化石を並べて
もう聞こえない声の数々は
糸を曳くように飛び交う

白く露出した骨は
もう痛みを感じないから
少しずつ折り取っていく
日記みたいな作業

遠 ...
土の香を清々うたふ水仙の花 〈春一を待てば泡立つ心哉 涙次〉


【ⅰ】

 カンテラは外殻(ランタン=カンテラ。カンテラはそこに巣食ふ火焔のスピリットである)を、安保さんの許に、オーヴァホールに出してゐた。たまに點検 ...
寄る雲が海の藻屑も水雲も呑み、鵜が潜る夜。
よるくもがうみのもくずも もずくものみうがもぐるよ


「どう? これ」「それこそ、これぞレコード」
どーこれ それこそ これぞれこーど


...
○「前向きになる言葉」

*考えるから苦しくなるんだよ
 考えないことです

*年相応です

*なったらなったでその時に考えましょうよ

*頑張っているね

*できることがあった ...
鶏肉を食べた
美味しくいただいた 
鳥、なのに空を飛べずに 
生涯を終えた
鶏の悲しさも一緒に
余ったお肉を 
冷蔵しようとしたけれど
開け放った窓から 
飛んでいったのは
...
思い出に浸して 濡らした糸の切れ端
残したアルバムは鍵しかなくて とても近く
見えるグラデーションの 滲みは切ないね
無味香る さらった風に 遊ぶ糸の色は赤に見える

通り抜ける点に いつで ...
 

おやすみなさいと

満月から聴こえた声は

夕方までの小雪のせいか

虹色の幸運にくるまれてるみたい

ゆっくりと眠れそうで

おもわずおやすみなさいと

ちいさ ...
目新しさや物珍しさに惑わされて
若者はぐんねりとねじ曲がった世界で息をする
声高々に荒げて語られるのは
コガネ色したメッキを被せた紛い物
メッキが剥がれ落ちればただの鉄屑でしかないのに
本当 ...
ひてろゆにほうは、味覚嗅覚触覚視覚聴覚、凡ゆる感覚器官から成る束縛から、自由である。
束縛とは、なにか? 束縛者を彼岸へと解放し、現世の穴の向こうへと誘う誘惑から押し留めようとするなにか? である。 ...
ワタシガオカシイのか
タニンガオカシイのか
もはやワカラナイ

嫌な顔され
挨拶も無視され
イヤミばかり言われ
訂正する書類をろくに説明もされずにドーンと机に置かれる
受けたばかりの仕 ...
どろりと鉛のような黒
固体が液体に変わる前のあの嫌らしい柔らかさ
便器の裏に知らぬ間にべったり張り付いた排泄物みたいに
鼻をつくような匂いを漂わせながら口の端を歪ませる
「ここはどこだ」
ど ...
生きてるのが辛いんじゃなくて

生きてくのがしんどいんだ




言葉が湧いたので


暖かいトレモノで満たしてください





返した





...
衣装という過剰と
わたしという過剰が出会う

わたしの過剰は
欠落の過剰
そこに
衣装という過剰が容赦なく流れ込む
わたしの欠落も
流れ込む衣装をしたたかに咥え込む

衣装はわたし ...
聳え立つビルの谷底で
夜明け前の湿度に塗れて
夢と現がぼやけたまま
目の前に迫り来る

陽が昇るころ
どんな景色が見たいのか
輪郭をスケッチすると
ビルの入り口が開いた

夢の大草 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
まほう栗栖真理亜自由詩225/2/7 10:04
長男への2年後の追悼儀式用台本鏡文志散文(批評...2*25/2/7 8:36
イギ り す陽向(2躯-...自由詩9*25/2/7 3:01
好きだったんだよね短歌225/2/7 2:52
振り返り栗栖真理亜自由詩3*25/2/6 22:39
生物自由詩225/2/6 22:34
消雪詩乃自由詩725/2/6 21:11
暴風と烏自由詩8*25/2/6 18:54
詩想、〈私である〉ひだかたけし自由詩7*25/2/6 18:23
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『春一番が吹く迄』 ...髙任勇梓 T...散文(批評...325/2/6 17:52
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『春一番が吹く迄』 ...散文(批評...225/2/6 17:41
きょうび丸善なんて流行らないんだからッ大町綾音自由詩6*25/2/6 17:32
ボサノヴァは取り立てておもしろくない自由詩5*25/2/6 17:29
夕暮れにはひと番のFOOLISH自由詩3*25/2/6 17:25
春日線香自由詩625/2/6 17:13
骨音あまね自由詩1525/2/6 13:08
水仙花紅茶猫俳句3*25/2/6 11:03
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『春一番が吹く迄』 ...髙任勇梓 T...自由詩225/2/6 11:00
夜寄る依る世(回文)水宮うみ自由詩3*25/2/6 10:47
独り言2.6zenyam...自由詩3*25/2/6 7:58
空を飛びたかったたもつ自由詩6*25/2/6 5:23
暈して黒ヱ自由詩425/2/6 3:18
小雪舞ううた秋葉竹自由詩625/2/6 0:46
贋金栗栖真理亜自由詩4*25/2/6 0:42
ひてろゆにほう談話鏡文志自由詩4+*25/2/5 21:57
フガイナイ私。栗栖真理亜自由詩2*25/2/5 21:52
ナニモノ自由詩3*25/2/5 21:49
めもうし自由詩425/2/5 21:44
衣 装塔野夏子自由詩3*25/2/5 20:52
暁を行く自由詩6*25/2/5 18:40

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加筆訂正:
ひてろゆにほう談話/鏡文志[25/2/6 11:39]
加筆修正しました。
ひてろゆにほう談話/鏡文志[25/2/5 21:58]
固形になるまでが男より早い→固形になるまでが男より遅い。修正しました。
0.4sec.