冬靄に
鳴き交わす水鳥の群れ
細い車道のヘッドライトを
吸いこむ ささめ雨
大通りの交叉点
如月の靄 薄れ
東へ連なる街燈のむこう
仄かなサーモンピンクの低い雲
...
冬空の蒼く凍結し
しずか独り小部屋に
打ち寄せる内なる光の波
次第ひろがる遠く奥へ
波打つ光の粒子無数無限
白銀の輝き増し揺れ躍り
内なる光景の自立し
弾む言ノ葉、力 ...
オカリナを吹くことになった
メロディで三曲
選曲はわたしの自由だったが
オカリナは音域が狭いので
吹ける曲はそう多くない
「翼をください」と
「たんぽぽ」と
「昴」を吹くことにした
...
生きている生きている
今日も生きている
なんのために生きているのか
死ねないから生きているのか
やりたいことがあるから生きているのか
長生きは
家族のためにならん
お国のためにならん
...
孤独老人は
今日も
一人食い 一人テレビ 一人ベッド
今や
言うことを聞いてくれるのは
愛犬だけである
「待て!」
「お座り!」
「お手!」
「待て!」
「お座り!」
「 ...
ぼくの言葉は少し狂っていて
何時も周りをひらひら飛んでいる
何を押し付けられてもなんのその
みんなそれぞれ自由な言葉で
明日を夢みているのだから
青銀色の
光る
風に
吹かれつつ
ここで生きる私
・
名の無い鳥を
見送る
名の無い私の
名の無い気持ちが
芽を出す朝焼けへ
うちのたまは五百円玉が大好きで
お腹いっぱいになるのは十五万円
過日お腹が痛いというので
たま専用の銀行ATMでうんちをさせた
もうそろそろ
またお腹が痛いというだろう
たまは食いしん坊で ...
固く結んだ唇を
解く時が来た
まだやりたいことがある
諦めないで夢を見た
何度目の朝でも
バターを塗るように
目標の四隅に
春という風呂敷を広げて
もう一度だけ飛びたい
柔ら ...
猫も杓子も
上から下に水が流れるのに問いも答えもない
食べて、排泄し、寝て、育ち、全うする
何処に産まれようが
何処で死のうが
自他画像
まず、目の前に別の顔が合って
...
なんにもない
ひろがり
ほんのりあからみ
そまりいく
磔刑の無力耐え忍び
呪言を読み聴かす
置き去りにされた夜に
〈向こう岸が見えるかい?〉
と、 ...
雨の初日
都会にも雨が降った
たくさんのものが濡れて
雨音の音や
雨水の水が
ふとした街路の様子を
美しく満たしていく
人混みの中で感じる
植物の吐息
どうしても
辿り着け ...
はだけ絡まり
伸びる枝々
繊細に
湾曲しながら
広がり扇状へと
メタモルフォーゼ
今、斜光に染まり赤々と
眼差し凝集し
陽の翳りの瞬間、
絶えること無き
生命という ...
それは怒りに似たきらめきで
私の心臓が赤く走った
蜂蜜をなめて凌いだ一日のうち30分だけ陽が当たる床で
銀杏並木
沈黙のたしかさ
煙草に火を着ける
マフラーをほどく
散らばる陽色の実
街に集散する鳥たち
風は午後を吹き抜け
永遠
く ...
(ごくごくありふれたおーとくちゆうるな
空ははじまりのようにしてはじまり)
(すっかりなくしていたではないか
○
こぼれおちてきた
...
朝早く起きて空を眺めると
お月様が煌々と輝いている
思わず神秘的な気持ちになる
あのお月様にこれから基地をつくる計画があるという
ああ!やめてくれ!
お月様は神秘的なままにしておいてくれ!
...
ガザの人たちが切に求めているのは
食べ物なのに
イスラエルはそこへ
爆弾をどんどん落としている
神様はどうして見て見ぬふりをされているのだろうか
夜中に目が覚めた
真っ暗な部屋に夜がひとり
しんと静まり返った夜が
ぽつんと立って、
なにも言わずにずっといる
朝まで立ちつづけたら
きっと疲れるだろ
よかったら、
ボクのそば ...
グラスを傾けながら
あの頃を想う
何も持っていなくて
三本立てのリバイバル映画を観ては
涙ぐみ
午前零時閉店のクラッシック喫茶が終わるまで
バッハとチャイコフスキーをリクエスト ...
まあるい串団子をほおばって、
まあるくなる、
きみの顔もまた、
まあるいお団子、
凍結した滝流れの透明な巨大、
ふと定位する白い部屋にひとり居て
清らかな陽射しに瞬きしながら息し
亀裂走り行く大地のゆるやかに確実に
ぶっとい虹の根元侵食する悪なる力動
純白 ...
神様とキスをして
悪魔と踊る
あの人を
天使はみかねて連れてった
そんなおとぎ話を
想う
酔ってるの
ごめんなさい
...
魔と魔を均衡させる聖性にて
柔らかく硬く冷たく熱く生き
びっくらこともんどり打って
霜柱立ち、
踏み締めながら
我 自らを意識し、
魂の深みに白く暗まる淵在り
渦巻く純白の ...
北風に肩を丸めてまた開き
ペダルを踏む 帰り道
うう うう う
消防車の隊列とすれ違う
夕暮れの国道に放出されるサイレンのエコー
赤い閃光は次々にドゥルドゥル廻りながらどこへ向かう
その瞬 ...
人生の意味を教えてあげよう
布団から抜け出す前の
数十分の王国で
迫間には黄金がちらほら
むにゃむにゃと囀りながら
パジャマの上を飛び回る鳥がいる
悪人であろうと善人であろうと
何の問題 ...
お互いさま
と
あるお方が
言ってくれて
救われました
・
からださん
いつもいつも
ありがとう
こころさんも
ありがとう
笑いながら
泣いている私と
すべてのヒトが
いなくなっても
星は光っている
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝もや
リリー
自由詩
5*
24/2/1 16:45
静観の時に(続編)
ひだかたけし
自由詩
5
24/2/1 16:05
昴
たま
自由詩
5*
24/2/1 10:55
生きている
ホカチャン
自由詩
3*
24/2/1 10:39
孤独老人
〃
自由詩
2*
24/2/1 9:45
五行歌 独り言
レタス
自由詩
4*
24/2/1 7:16
※五行歌 二首「青銀色の 光る 風に」
こしごえ
自由詩
5*
24/2/1 6:50
たま
レタス
自由詩
14*
24/1/31 22:44
桜前線
ミナト 螢
自由詩
3
24/1/31 22:09
よくある話
空丸
自由詩
5
24/1/31 20:41
置き去りにされた夜に
ひだかたけし
自由詩
6
24/1/31 19:34
黒板
たもつ
自由詩
6*
24/1/31 17:38
裸木のうた
ひだかたけし
自由詩
6
24/1/31 17:30
燃焼少女
トビラ
自由詩
1*
24/1/31 14:27
床
はるな
短歌
0
24/1/31 11:55
distance
上川ユエン
自由詩
5*
24/1/31 11:15
blueshirt
〃
自由詩
3*
24/1/31 10:50
お月様
ホカチャン
自由詩
1*
24/1/31 9:24
聖地ガザ
〃
自由詩
3*
24/1/31 7:02
夜がひとり
atsuch...
自由詩
11+*
24/1/31 4:31
還らざる日々
レタス
自由詩
8*
24/1/30 23:05
おだんご
本田憲嵩
自由詩
8
24/1/30 22:35
意識の光景29
ひだかたけし
自由詩
5
24/1/30 21:37
めも
うし
自由詩
3*
24/1/30 21:26
EVER BELIEVE IN
TAT
自由詩
2
24/1/30 17:08
白暗淵(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6*
24/1/30 16:18
消防
松岡宮
自由詩
3
24/1/30 14:03
マドロム異聞
やまうちあつ...
自由詩
1
24/1/30 10:32
※五行歌 二首「お互いさま」
こしごえ
自由詩
3*
24/1/30 9:02
※五行歌「笑いながら 泣いている私と」
〃
自由詩
3*
24/1/30 9:01
12
13
14
15
16
17
18
19
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45
46
47
48
49
50
51
52
加筆訂正:
還らざる日々
/
レタス
[24/1/31 0:31]
田中宏輔さん、少し手を入れました。m(__)m
おだんご
/
本田憲嵩
[24/1/30 23:39]
まるいをまあるいに変更。
0.07sec.