寄せ来る冬波の
滔々と

 、

淀み振り落とし
迎える春に 

   、

洗い流された骨組みのみ輝いて

     弾ける蕾
   生の熱源 発火し
  時間を超 ...
涙の数だけ弱くなります
傷ついた分だけ狂暴になります

そうでしょう
それが人の性分

名もなき花はない
もし名前がなかったら
名前をつけてやる

大発見だ
  第四章 「メモワール」④



 「なんなん? あのベット」
  四歳年上の先輩の木崎さんが、病室の西側の壁へピッタリ寄せて在る空
 ベットに目を向けた。敷かれる古びたスプリングマット ...
失われていった
存在たちにも
ありがとう
今があるのは
みんなのおかげ



生きるために
生きる

手を
あわせる



ありがとうさま
体の奥にある
魂と ...
欠けたようなよろこびが
胸におちるたび
あなたのかたちになってへこみました

愛だと言い切ればよかったね
宙にうかべたまま
少しずつすりへって
もう見えないのにここにある気持でい ...
長い通院生活も今日で終わる
とある春だった
通い慣れた道、河川工事はまだまだ続くらしい
詳しくは知らないけれど新しい駅が出来るという
パン屋、スーパー、マンションや公園、行き交う人々
駅を支 ...
朝起きて濃いめの緑茶を飲んでから
手製の蒸しパンをつくる。
カップ一杯の米粉に大さじ二杯の砂糖と
塩少々、そしてドライイーストを
小さじ一杯。
そこに温かいお湯を入れて
溶けたチョコレート ...
別の星から
花を摘んできた

それはそれは
大変な旅路だった

いろいろなものを失った
財産や名誉
同行していた友人たち

そしてこころ

すっかり空っぽになって
一輪の花を ...
鉛筆で書いている
五行歌は
私の
生(せい)で
宝だ



繰出し鉛筆の
クルトガアドバンスで
書いている
五行歌が
こころの海を行く



クルトガアドバンスシャ ...
  

かりそめの
恋なんだから忘れるわ
おぼろおぼろの夜雪の中


天国の
ほうに住んでるのか君は
なんだかしばらくみてないサザンカ


はじめての
のっぺらぼうに会っ ...
時間屋という屋台が最近この街にも見られるようになった
もう少し生きたいという人や
あの時間に戻してくれというような人
未来の時を希望する人
今をもっと濃い時間にして欲しい人
二十四時間を三十 ...
    黒い背中を見ている          つい
                            手は右に折れ
 こ
 れ
 は  ~
               猫の毛 ...
働いた手のひらをそっと見る

森を彷徨いうずくまる

{ルビ闇路=やみじ}の{ルビ褥=しとね}{ルビ花埋=はなうず}み
丸い皿は丸く 四角い皿は四角く洗えと言われた
白い皿は白く
深緑の皿は深く深く果てしなく緑に洗えとも言われた

少しも汚れていない水盤のような皿たちに
水流をあてると
どの皿も垂直にしか洗 ...
世界一標高の高い駅に着いた
車掌以外は観光客で皆
酸素マスクをつけている

空気が薄いので皆
紙のようにペラペラになる
喜びも哀しみも薄くなるので晴れ晴れとする

風が吹けば
空高く ...
しじまという名の少女がいた
「しじまです」という自己紹介の後の沈黙に慣れている顔だった
この名は代々受け継がれていると言った
姓ではなく名の力を継ぐのだと

数年後 
高名な画家が彼女をモ ...
生まれてしまった歓びと
生まれてしまった悲しみに

風に吹かれて
杖を探りながら
琵琶を抱え
漂泊の旅は果てしない

春には花を愛でて歌い
夏には蝉しぐれを歌い
秋には舞散る葉を歌 ...
夜また来たりて

 凍結した湖、

曇天鉛の下 広がる

  ・

うねっている世界

   、

海原の鉛の色に

オレは垂直に
肉身沈める、

底へ其処へ

...
○「野の花のように」

僕たちも
野の花のように
だれにも見られなくても
凛とした花を咲かそう

僕たちも
野の木のように
雨や風に打たれても
大地にしっかり根を張って生きていこう ...
 
夜は冷えます

太陽とおなじような
あたたかい光が
欲しくて

涙ながしただけで
瞳が綺麗になるだなんて
びっくりするほど
デタラメな綺麗事だね

でも夜は ...
  

悲しみがいつまでもまだ降り落ちて
優しいふりをできずに笑った


しあわせがあるから心がもういちど
立とうとすると云いたい週末


曲がらないこころに意味はないからと
云 ...
春が来た、カーテンを閉めよう
落ち着きのなさを気付かれぬように
行く人、とどまる人、帰る人
私の行く場所はどこかと、心が騒ぐ

花をつけ始めた桜は堪える
激しい雨風に打たれても
花の散っ ...
ブレイクの

天国と地獄の結婚

という詩を思い出して

・・・


なんだろね

友よ

地獄の季節にまた会おう

と書いたのはランボーだったけなー

とうろおぼえ ...
足す、春の二乗。四時に乗るバスだ。
たすはるのにじょう よじにのるばすだ


理科「あたし、数を透かした明かり」
りか あたし かずをすかしたあかり


筒、いくつも歪むおむすび持つ。 ...
たたかう

たたかう

何とたたかう

ほほえむ

ほほえむ

野薔薇に口づけをする

かる

かる

雑草を刈る

畑が肥えるように

雑草はね
その土地が ...
ガーベラの花咲き誇る
沈黙の内に真紅の歓び

  夜 明ける瞬間の如く、

  澄み渡り漲る
チカラ 湧く沸くと






なんにも考えず
ただ噛み砕き呑み込む
意識の ...
海開きのその響きが風になる砂浜に住む安全の神

独りきり誰一人いない砂浜で悩みは何処か遠くて近い

空を見て雨の予感が強くなる昨日の雨は強く痛かった

海開き子は大急ぎで波に触れ潮騒を消す ...
 だれのものでもない両手で
 だれかを傷つける
 呼び鈴がおれの耳に
 爆発している
 やり過ごすことのできない咎に身をふるわせて
 やはりだれも
 おれを諒解しないというところで
...
つらなって
いる

全ての
失った
ことにより
得た
楽しみを
楽しめ



何もかも
楽しむ気で
生きたい
時には人生はゲームだ
とね



ああ古の
遠いところから
降って来る
小雪 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
迎える春にひだかたけし自由詩4*24/3/19 17:07
さがサーガりゅうさん自由詩2*24/3/19 14:52
鏡像 【改訂】リリー散文(批評...6*24/3/19 14:31
※五行歌 三首「みんなのおかげ」こしごえ自由詩3*24/3/19 13:57
よろこびはるな自由詩624/3/19 13:47
紅白もくれんそらの珊瑚自由詩12*24/3/19 12:24
ある耄碌老人の朝室町散文(批評...324/3/19 12:08
うつくしさやまうちあつ...自由詩324/3/19 10:22
※五行歌 四首「クルトガアドバンスで」こしごえ自由詩5*24/3/19 9:05
春よ恋秋葉竹短歌224/3/19 7:48
屋台山人自由詩5*24/3/19 4:30
TEXTURAアラガイs自由詩5*24/3/19 1:26
破調レタス俳句2*24/3/19 1:03
丸い皿は丸くふるる自由詩6*24/3/19 0:58
標高の高い駅自由詩4*24/3/19 0:54
しじま自由詩4*24/3/19 0:44
何処へレタス自由詩4*24/3/18 22:50
夜想、魂のひだかたけし自由詩424/3/18 22:23
独り言3.19ホカチャン自由詩024/3/18 21:55
あたりまえ秋葉竹自由詩224/3/18 21:23
なにひとつ簡単なことはない短歌324/3/18 20:41
急ぎ足ヒロセマコト自由詩7*24/3/18 20:15
めもうし自由詩024/3/18 20:01
意思またぐ魂水宮うみ自由詩1*24/3/18 19:25
天国の麦茶由木名緒美自由詩8*24/3/18 18:18
歓びと諦念と、意識の光景ー五行歌借りひだかたけし自由詩524/3/18 17:22
夏川ゆう短歌124/3/18 14:18
surely中田満帆自由詩4*24/3/18 13:33
※五行歌「全ての 私」こしごえ自由詩3*24/3/18 13:22
※五行歌 四首「楽しめ」自由詩4*24/3/18 13:21

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加筆訂正:
紅白もくれん/そらの珊瑚[24/3/19 12:53]
加筆修正しました
何処へ/レタス[24/3/19 0:23]
田中宏輔さん、少々手を入れました。申し訳ありません。
ワラジムシ/本田憲嵩[24/3/18 21:07]
それは、を、おまえは、に修正。
0.1sec.