梅雨空の悲鳴
私の空はやけに立て付けが悪い
私は有無を言わさず空を閉じる
天国など空から見えるわけもなく
ただひたすら空は鈍色だ
君がどの辺(あたり)に上ってゆくのか
風が吹いている
ダ ...
自然にできたグループに分かれて
植民地時代のボストンの街並みを色画用紙で再現している
春陽に包まれた5年生の教室
その穏やかな空間に一瞬そよ風が吹いて
支援クラスに行っていた娘がひらりと入 ...
煎餅の臭いとディーゼルカーの音 男と女がイビキで話す
背比べ ギャラリーいてもいなくても 靴は厚底 踵は浮かす
「セミの今年最初の声を記録せよ」 無理難題を気まぐれに課す
...
おれが息をする夜
この部屋の明かりは
林道にぽつりんと佇む
自動販売機
蛍光灯をカナブンが舞う
2ストロークのエンジン
ギアはまだ1速
目を閉じると
それはまるでチェーンソー
古 ...
ずっと孤独だ
解り合えないと思っていた
裏切られるぐらいなら
絶対一線は越えまい
そう決めていた
だから余計孤独になった
恋愛して
結婚して
子供が出来ても
変わらない
( ...
東京オリンピックの新種目に
セックスを加えたい
男子シングル
女子シングル
男女ペアに
男子ペア、女子ペア
団体
ショートプログラム(早い人にオススメ)に
フリーセックス
...
になった去年と大学初年トウコウセヨと投げられたトシ
明滅をやすんだ都市のみじかい夜ともすロウソクゆらゆられつつ
てっぺんが見えないからこわいってコトバ崩壊するスカイツリー
空ばかり見 ...
からまる2人の糸
ほどこうとすればするほどもつれ
紡ぎ方を知らない私たちは
このままどうなってしまうのであろうか
いつの日か紡ぎ方が分かる日がくるのであろうか
それともぷつりと音を立てて ...
真上からの視点
世界地図
鳥よりも
雲よりも高く
酸素は薄くても
叫ぶんだ
子供が水性絵具で描いた絵のように
クッキーみたいな大陸群
うねるような青さで分けられた海
愛さずにはいられ ...
網戸に身体を打ち付けて
羽虫が自由を欲しがっている
窓を開けてもいいけれど
他にも虫が入ってきそう
きっと君は悪くない
たぶん僕も悪くない
誰のせいでもないけれど
僕らは静かに不幸だ ...
今は動かない家電が動いていた頃、きみは子どもだった
今は子どもじゃないきみが子どもだった頃、きみは子どもだった
いらなくなったものは捨てたはずだけど
引き出しにとっておいたおもちゃは今でも必要な ...
150623
迷子の迷子のこねこちゃ~ん
一部屋で開催されているのに迷子になるなんて
でも、あの子にはスマホは早過ぎます
どんな使い方するか分かりませんからと
こねこ ...
『難破船』 あおい満月
(書きたいなら、食べなさい)
誰かの声に瞬きをすると硝子の壁の向こうに、
肉や魚や、
色とりどりに切り刻まれ、
煮込まれた野菜たち ...
始めたことを終わらすのはとても難しい
なにをしてなにを考え生きていけばいいのだろう
心は体に引っ張られ 体は心に引っ張られ
お互いをすり減らしながら伸張を繰り返し
伸張の隙間か ...
光は5感を解き放つ
闇は5感以外を育む
いつでも どこでも 受け止められる
いつだって どこでだって 受け入れられる
愛 風 色 音
感覚 欲望 感情 思考 ...
蕎麦屋から
梅雨明けて友ととも来たつるき蕎麦ごまかし利かぬ
ざるそばの味
光りさす路地に佇み妻ととも友のさしだす
カメラに向けり
昼すぎて空腹満たし家に在り妻はこれより ...
どうしてわたしと
出会ってしまったのだろう
わたしのこの気持ちは
どこへ向かっていく
貴方には彼女という
存在がいるのにも関わらず
抱いてはいけない気持ちを
抱いてしまった
...
きのう
電線の張替工事があって
声が途絶えた
それからというものの
すずめの親鳥が
トランスのあたりをちょろちょろしている
巣は
除去されていたよ
それから
ふだんはこの街にいないは ...
最後の日に神がのたまわり文字を走らせる
全ての血と肉や
まだ見ぬ命はあらゆる予言を生むだろう
すべては若者となり
すべては具現化し
すべては老いぼれとなり
やがてふやけた夢を見るだろう
...
わたしは貴方の名前を知らない
貴方はわたしの名前を知らない
週に5日は顔を合わせるのに
そのスーツで凛とした姿は
毎日わたしの目を釘付けにする
貴方の待つバス停と
わたしの待つバス ...
いつ来てもこの森のこびと水玉のきのこの上で太宰読んでる
月満ちて星も降る夜のあすなろの森にだけある月光浴場
空からすら激写できない森がありだから神秘はスクープされない
あ ...
森を歩くと静かになる
−緑に包まれ落ち着いて
静かになると森を歩く
−落ち着き緑に包まれて
森を進むと暗くなる
−緑に覆われざわめいて
暗くなると森を進む
−ざわめき緑に覆われて
...
はたしてこれは幸せなのか
休みの日には朝にどか食いをしておなかをこわし
追い打ちをかけるようにビールをあおり
家のことはそこそこに
気がつけば一日中NHKを見ている
いつもなら国会中継の日に ...
夏、紫陽花が枯れる間際に
綿菓子のような雲が流れる
雷が鳴らないかと
干した布団が夕立で濡れないかと
そんな心配はお構いなしに
もくもくもこもこ空高く積まれていく
暑い暑い汗に ...
それでも時は流れていく
ゆっくりと
淀みなく
立ち止まる想いを押しのけ
焦る足元も
掬いあげ
鳴り響く発車のベルの音
口ごもる詩を
何度も試み
置き去りにされる記憶を
追いかけ ...
容赦なく
照りつける太陽から
逃れるように
白い日傘が路地の奥へと入ってゆく
打ち水をしたアスファルト
ゴーヤ棚が繁って日陰をつくっている
縁台でのんびり寝ている野良猫
軒下には硝子 ...
空の色すみれの頃に誕生花すみれの星座の産道通る
初めての子として子供用の椅子に腰掛け初恋のひとの名は母
太陽の色した離乳食の日はいまでもわかる嬉しかったこと
ニンジンとい ...
どこか遠くで煌めくような
そんな言葉ばかりで飾られた歌が
どうしてあんなにも心地よかったのか分からない
あなたは虹や光や波や月といったうつくしい言葉だけを並べて
さようならもさりげなく同列 ...
洗面器に顔を近づける要領で
わたしは水面を覗き込んだ
ひんやりした柔らかい手がわたしの頬におかえりと言った
ぷくぷく…彼はそんな言葉でおかえりと言った
久しぶりの感覚だった
あなたの手は ...
透明なインクの入った透明な万年筆で透明な紙に透明なうたを私は書きたい
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
挽歌
……とある蛙
自由詩
10*
15/6/24 5:11
ものさし
夏美かをる
自由詩
36*
15/6/24 3:22
セで始まってスで終わる
深水遊脚
短歌
2*
15/6/24 1:43
777
もり
自由詩
5*
15/6/24 0:23
何も変わらない
花形新次
自由詩
2
15/6/23 23:57
新種目
〃
自由詩
1
15/6/23 23:24
ポエケットの迷子/即興ゴルコンダ(仮)投稿.48
こうだたけみ
短歌
1*
15/6/23 23:04
青い糸
じまさん
自由詩
2
15/6/23 22:56
誰のモノでもあり誰のモノでもない
秋也
自由詩
0
15/6/23 22:43
不幸
青井
自由詩
2
15/6/23 22:21
動かない家電のスケッチ
中川達矢
自由詩
2
15/6/23 21:43
ポエケットの迷子
あおば
自由詩
8*
15/6/23 21:42
難破船
あおい満月
自由詩
8*
15/6/23 21:35
いつもの
雲留みか
自由詩
1
15/6/23 20:58
いま、ここ、すべて。
komase...
自由詩
3*
15/6/23 20:15
蕎麦屋から
生田 稔
短歌
4
15/6/23 15:03
叶わぬ恋心
じまさん
自由詩
1
15/6/23 14:46
亡くし仔
凛々椿
自由詩
4
15/6/23 14:38
アセンブリ
〃
自由詩
3
15/6/23 14:26
片想い
じまさん
自由詩
0
15/6/23 14:23
「あすなろの森」 2015.06.23 (一二首)
もっぷ
短歌
1
15/6/23 13:52
律動遡行
たけし
自由詩
1*
15/6/23 13:38
這性動物
凛々椿
自由詩
2
15/6/23 12:24
入道雲
斎藤 九
自由詩
0
15/6/23 12:03
快速
Lucy
自由詩
18*
15/6/23 12:00
【 風の通り道 】
泡沫恋歌
自由詩
16*
15/6/23 10:50
「少女のほんと」 2015.06.23 (一二首)
もっぷ
短歌
1
15/6/23 9:53
kirakira
紺野 夏槻
自由詩
1
15/6/23 9:46
おかえり
きりえしふみ
自由詩
3
15/6/23 8:39
透明なうた
もっぷ
自由詩
4
15/6/23 8:00
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
加筆訂正:
【 風の通り道 】
/
泡沫恋歌
[15/6/23 11:42]
二連目、少し変更しました。
7.87sec.