雨が降り始めた
はじめは静かな
そして次第に大げさな音をたてて
雨粒が校庭の砂地へ染み込んでいく
監督がいったん切り上げろと
ベンチ屋根の下で叫んで
みんなで部室棟の張り出した庇の下に駆け ...
人が奥歯を噛み締める時はどういう時だろう。
何か重いものを持つ時とか、野球でバットを振る時とか、一瞬に自分のありたけの力を込める時とか。
もしくは、口に出来ないような怒りに対して耐えるほかない時と ...
痰に執着が絡んで上手く吐き出せない

過去に想いを馳せて 石橋を叩いて 渡らない

 どの様な姿が陽に当たって影は無念だったのか
 それとも地平線まで心は太平であったのか
 おぼろげな足取 ...
どうせ測ってもあるから

別に調べる事もない

あったらあったで、やる気はなくなる

睡る前に測って、しっかり寝ようと思うだけ。

いつまで続くのか。
元気な顔して走れるうちはまだい ...
傘泥棒に負けたメンタルコンディション 誰かにいて欲しい雨の駅前


タイル地の床のアートと靴音と 一秒先の世界の終わり


階段の一段上 同じ高さの視線が好きで貴方と過ごす


皮を ...
海の魂を宿した君
アイラは健在だったか

その余韻は軽く
深く

ぼくは何も知らない

微かな音信だけが
雨音に
木漏れ日がばらばらと散らばっている公園のベンチに座り
一息
吐いて背もたれまでゆるく体を沿わせるように空を仰ぎ
目を閉じる


一群れの風が


ちゃんと網膜には光が届くようだ
さ ...
 
 
暗がりの街に、雪がちらついていた。
 
凍りつく大気、その向こうに雲
 
際は銀色に縁どられて
 
放射される天使の梯子
 
電線が揺れて、僕らはマリオネット
...
八重咲き桜の、白き花弁にさす紅の
 
艶めかしさにさす光。
 
光の粒に時は凪ぎ、深い記憶の谷間には
 
清流となった夢が飛沫を飛ばす。
 
さしかかった旅人は、一瞬己の旅人たるを ...
だれ知らず
きみがかんばせ
さがし彷徨い
風の盆みる
時の流れに身を置くことは、
 
延々と続いていく筒の中を
 
匍匐前進で進むことに似ている。
 
 
 
 
狭くて、振り返ることなんか出来なくて、
 
前に進むこ ...
ひた潮の
須磨のともどち
君はいま
健やかなりし
われ願うかな
誰かのせいであればよかったのにと
雨雲は思ったりするのだろうか
ちぎり捨ててしまったカレンダーのすきまに
見える青空は私ではないけれど

月が反射するものを遮るもの
もしくは雨粒が激しく歪 ...
私のレントゲン写真は
典型的な骨格標本だと言われた
献体をするのかしないのか

伯父は献体の一部を持ち込み
顕微鏡で紐解いていたという

伯父に似ていたという私はどうするのか

問題 ...
そのときわたしは息をとめていたし
世界はないも同然だった
前でも後ろでもおなじことだ
どっちにしろ転ぶのだ
夢のような一瞬ののち
美しいさびしさとひきかえにして
やはり雨は
雨を招んでしまった
風の無能
鏡の前の
左脚の羽化


鳥が降り
見えなくなる
くりかえし降り
陰を ふくらませる


鏡の前で倍になり
曇 ...
不適合階段を見て笑うだけ二度と再び社会に出ない

毎日は飛行機の中見てる夢誰か私の目を覚まして
雨が降り砂浜の砂泥になり

火のついた煙草が路上で虫の息

朝専用缶コーヒーを昼に飲む

朝専用缶コーヒーを夜に飲む

梅雨明けの半袖へ打つ注射針

六月に心臓発作で死亡する

...
葱刻み納豆をねる

煮干しの眼が俺をみる

出汁巻きで妻を慰めるわれ

水茄子おもい西ながめ

鮭を焼き今日を占う

目玉焼の難しさ息を吐く

立ち食いのかき揚げ蕎麦は総崩れ
...
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように

君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように

君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように

君の言う ...
雨がぽつぽつ
アスファルトには
できたばかりの真っ白な線
跡がつくかな
けこけこ
けこけこ
私の足音
蛙の鳴き声みたいだ
楽しいな靴のうらっかわ
けこけこ
けこけこ
あじさいがし ...
靴紐を締めてあのカーヴを曲がると
この街には戻れない
何もかも捨てて行くのは西の街

この街はとても錆びていて
誰も歩いてはいなかった
唯一の救いだった屋台のラーメン

この街は無言過 ...
もし今死の宣告をされたなら
黙ってひとりにしてほしい
誰かがなにかを言ってくれても
私のこころに届かない

死の宣告をされたなら
あなたと私は違う場所
だから声も届かない

それ ...
蛇口から蛇が出てきて排水溝に逃げていったと
主婦が言い出した。蛇はきっとコブラにちがいな
いと生物学者とプロレスラーが同時に口にした。
コブラなら猛毒対処に、と叫んで立ち上がったの
は ...
今日もくるくる地球は回るのに
みんなせかせか働くのに

わたしは今日もベッドの上で天井を仰ぎ
お昼にアイスクリームを食べる

むしむしとした鬱陶しいほどのこの湿度は
今もわたしを包み込む ...
 
 
雨が降ってきた
それに加えて午後からは
槍まで降ってきた

雨が降ろうが
槍が降ろうが
必ず行くよ
と言っていた友人は
終に来ることはなかった

窓を開けると
代わり ...
あなたの深い悲しみは
溝の奥の方に
入り込んでしまって
私の手では届かない
それでも強引に取り出そうとしたら
きっと壊れてしまうでしょう

そういう時は
塩を振り掛けるのです
昔から ...
国会議員も大臣も負っている
憲法尊重擁護義務
安倍内閣の人たちにとっては
鼻クソみたいなものだろう

日本の軍国主義化なんて
他国に言われても
笑っていられたのに
今はもう
笑えない ...
幾重もの自己が折り重なる
形のない「私」の輪郭から
おろす瞼と塞いだ耳の感覚
閉ざされた世界で生まれる
殻が丁寧に剥がされてゆく
張った膜の内側で目覚めた
足りない酸素と視界の中で

...
写真になった父が 昔よりよく喋るようになった
弘法大師ゆかりの寺で ボロボロのジャンバーに
白髪を風に舞わせながら 少し笑ってピースなんかして
誰もいなくなる家を前に大丈夫、だというふうに ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
青井自由詩215/6/11 19:21
夜更けの紙相撲・6月4日むしば予防ディそらの珊瑚散文(批評...10*15/6/11 16:37
右腕と左腕の狭間に朝焼彩茜色自由詩12*15/6/11 14:53
微熱doll自由詩015/6/11 10:21
雨のち曇り深水遊脚短歌2*15/6/11 5:35
ラフロイグレタス自由詩1*15/6/11 2:16
ゆめさきはて自由詩1*15/6/11 2:15
「世界に満ち溢れるもの」元親 ミッド自由詩515/6/11 1:19
グレンリベットが云う自由詩115/6/11 1:16
夏の日レタス短歌015/6/11 1:15
筒の中元親 ミッド自由詩115/6/11 1:15
青龍へレタス短歌015/6/11 0:53
雲の隙間を再び照らしているたりぽん(大...自由詩115/6/11 0:42
献体レタス自由詩015/6/11 0:37
一瞬ののちはるな自由詩315/6/11 0:21
飛ぶ日 むらさき木立 悟自由詩615/6/10 23:54
短歌1山犬切短歌0*15/6/10 23:42
俳句1俳句015/6/10 23:41
明日の朝レタス俳句015/6/10 23:32
無題瑞海自由詩5*15/6/10 23:22
雨の影灰泥軽茶自由詩515/6/10 23:21
西へ行こうレタス自由詩0*15/6/10 22:49
若い自分へつよし自由詩115/6/10 22:25
藪の中為平 澪自由詩215/6/10 22:19
華の金曜日じまさん自由詩215/6/10 21:05
約束たもつ自由詩2015/6/10 20:07
深い悲しみ花形新次自由詩215/6/10 19:11
終わりの始まりか…眠り羊自由詩1*15/6/10 15:03
アリス自由詩315/6/10 14:16
写真為平 澪自由詩715/6/10 14:10

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