淀んでいる
流せない過去で出来上がった今を懐かしさが気味悪く
吠えている
静かに 泣き方を知らない喫煙席の隅で
水っぽい香水ぷんぷんさせて
むせている
心を無視して向き合って半分だ ...
こんな日曜はめったにないから
いつだって
口を開けているのは月曜だから
目を閉じて口笛を吹いている
僕は思った
先日死んだ画家のこと
同僚に贈る水色のネクタイのこと
バスで旅する芸人のこ ...
空き地に
なつかしい
水色の小さな花が
咲き始めれば
私の中でも
息吹く何かを感じる
おかえり
ただいま
膝を折って
のぞきこめば
別名 星の花
と呼ばれる
あなたたち ...
*…黒木アン
春花は
いっぺあっけんじょな
おらの居る
会津山あいでは
やっぱカタッパだべ
カタクリのごどな
長い冬おわり
陽の雑木林のどごに
雪融け顔だし ...
陽光の鼓動が
雲の隙間から聴こえる
生きているんですね
春の一日にたずねる
ゆるく描かれるこころ模様が
あちらこちらで会釈しあっている
善き日ですね
ええ、ま ...
整えた旅の衣もふと見れば木枯らし寒い墨衣
中空の柱から漏れる声
器へと器へとそそがれる糸
底は在るが
見えないほど遠い器へと
手のひらから
刃も銃もこぼれ落ち
消えたはずの雪に沈みゆく
息継ぎの音をたてな ...
僕は深さなど分からない水たまりの底にいる。君は人工衛星としてはるか遠く宇宙へ、僕のもくろみを機械の残酷さで傷つけていく。指と指が触れあえた遥かな昔から、僕から君へと涙の上澄みが距離を優しさに換え続けて ...
人間が単純に存在するその情熱と、世界が柔らかく超越するそのリズム、それらは果てのない鳥の航路のように美しく、過剰に届く祈りのように悲しかった。僕らはいつだって波のかけらを燃やし続けていた、始まりの音が ...
ずうんと長く
夜がこないので
すみれの花で
まぶたをふさぐ
薄っすらと閉じ切らぬ
...
夢のあなたは当時のままで
あたふたするわたしも当時のままで
目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま
其処にいるなら
一張羅を着て
蹄が巻き上げる
粉塵の中で
荒武者駿馬の
躍り上げるさまに
食い入る横顔
相馬野馬追にと
不動の山から響く
幼少のたいくつが
太鼓の拍子
心 ...
なぜか隣町へ電車で行った
ピアノコンサートを閲覧するためなのだろう
グーグルでも 出てこなかった コンサートは
私だけがいくのかもしれない
そんな風にして 流れる風景の中に
無料のコ ...
『 卒業式
今日はあなたと絶交する日
友達としての好きを卒業して私の想いを伝えます』
「 今日まで勇気が出なかった
君の前で臆病者を卒業すると決めて来た
卒業式」
今日はもう疲れたから遊ぶのやめよう
外が暗くなったからおうちへ帰ろう
おうちに着いたらお風呂に入ろう
おなかがすいたからご飯を食べよう
寝る前に歯をみがいておふとんを敷こう
パジャマに着替え ...
窓の結露を拭き取れば
むこうには霧がたって
ふくらみだした蕾の群れ
まばらにかたまって
微睡みの中のようにぼんやりとある
春は病み、桜は病気を体現する
まだ冷たさを保っている
寒 ...
悲しくないと笑う私
変な奴だと君も笑う
悲しすぎて笑うしかない時
寂しすぎて笑うしかない時
頬をつたう涙を隠れて拭いながら笑う
それでも笑うのは
君が旅立てるようにするため
...
洗い立てのセーターが
残っていた匂いをかき消して
近くに居るはずの存在感をまた一つ
この世からほおむり去った。
庭先で鳴く猫が
「寂しい。寂しい。」と呟いているようで
荒れた畑の片 ...
粉々に砕けたる飴初紅葉
朝のドクターイエローや梅紅葉
父の声を聞きながら
新宿駅9番ホームへの階段を駆け上がる。
「早く帰っておいで。」
という会話を終えて、今年最後の電話は切れた。
(山梨行きの特急切符。)
お金と時間を計りにかけて、 ...
東京の地下街から
胸を焦がすような茜空は売ってませんか
そんなことを言ったら 嗤われるだろうが
本当はみんな 自分の町に住む
夕焼け色の切符を手に入れるために
上京しては 行 ...
雪が残る夜の庭先。
これから・・・・
帰宅する父を待っている。
妹二人に連れられて
「ただいま。」を言わないで帰ってくる父を・・・・。
(父が眠りに付き、大きく息を吸った瞬間を覚えて ...
放課後の校舎
夕焼けが差し込んで
そこはあの娘の独り舞台
お辞儀をひとつしたならば
始まりの合図 アン、ドゥ、トロワ
爪先でダンス
上履きが鳴いて
小気味良いリズム
渡り廊下を
...
舌から唾液を出来るだけ
すすろうとして
がっついてたら
もう激しすぎって
嗜められたんだけど
おじさんは鈍感だけど
経験を積んでるから
わかってて
でも、
君は19歳だって言うから
...
木蓮が咲いていた
咲き初めの蕾かもしれない
どこかでミモザも咲くだろう
さくら木も紅く染まるだろう
繰り返し繰り返し
繰り返すことで育まれて
否応もなく育まれて
...
川縁の
丈の長い
草の生い茂る
草むらに
君が入るのを見た
僕も
後を追って
繁みに入ると
パンティを下げ
しゃがんだ
きみがいた
きみは
お尻を
こちらに向 ...
一面のガラス張りの外では
人々が雪のように紅葉のように
はらはらと歩き去っていく
老いも若きも男も女も
それぞれの足取りとそれぞれの心持で
ただ美しい自然の移ろいのように
はら ...
いのちはね
とてもおもいの
でもね
とてもはかないの
だからね
あいしちゃうと
やさしいひとは
いいました
わざわざはかないいのちを
どうしてうばうの
おもうと ...
かわいそうな
きみの背中を
みていたい
みえないリフレイン
くりかえし
くりかえす
飛び回るNO
ありとあらゆる方向に
光を散らす
さようなら
翼があったなら
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
疲労直視
朝焼彩茜色
自由詩
7*
15/3/16 16:57
日曜詩人
やまうちあつ...
自由詩
3
15/3/16 12:12
冬の終わりは春の始まり
そらの珊瑚
自由詩
11*
15/3/16 11:16
平和連詩〜黒木アン*とよよん*天野行雄
黒木アン
自由詩
2*
15/3/16 11:11
春始発
もっぷ
自由詩
4
15/3/16 10:08
墨衣
星野つばき
短歌
0
15/3/16 10:06
ひとつ ほどいて
木立 悟
自由詩
1
15/3/16 3:37
BUMP OF CHICKEN
葉leaf
自由詩
0
15/3/16 2:15
ACIDMAN
〃
自由詩
0
15/3/16 2:14
夜想曲
石田とわ
自由詩
16*
15/3/16 1:11
目が覚めると
殿上 童
自由詩
17*
15/3/16 0:34
相馬野馬追〜その瞳をみていたら〜より
黒木アン
自由詩
3
15/3/16 0:09
ピアノコンサートのひととき
番田
自由詩
1
15/3/15 22:17
【卒業式編】連作三行ラブレター
しょだまさし
自由詩
1
15/3/15 21:35
おやすみ
リィ
自由詩
0
15/3/15 21:27
春、濁り
北井戸 あや...
自由詩
3
15/3/15 21:09
見送る
文字綴り屋 ...
自由詩
0
15/3/15 21:08
形見分け。
梓ゆい
自由詩
3
15/3/15 20:22
粉々に砕けたる飴初紅葉
北大路京介
俳句
2
15/3/15 20:11
朝のドクターイエローや梅紅葉
〃
俳句
1
15/3/15 20:10
年末年始。
梓ゆい
自由詩
1
15/3/15 20:01
カラスの行方
為平 澪
自由詩
17*
15/3/15 20:01
待ちわびて。
梓ゆい
自由詩
2
15/3/15 19:55
放課後のエトワール
捨我
自由詩
0
15/3/15 19:47
ignoble
opus
自由詩
2
15/3/15 18:48
また来ん春に
吉岡ペペロ
自由詩
5
15/3/15 18:43
乙女の約束
花形新次
自由詩
0
15/3/15 18:23
駅前の喫茶店
葉leaf
自由詩
1
15/3/15 16:59
いのちはおもい
ドクダミ五十...
自由詩
1
15/3/15 16:59
みえないリフレイン
ゆうと
自由詩
1
15/3/15 16:50
1919
1920
1921
1922
1923
1924
1925
1926
1927
1928
1929
1930
1931
1932
1933
1934
1935
1936
1937
1938
1939
1940
1941
1942
1943
1944
1945
1946
1947
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
加筆訂正:
夜想曲
/
石田とわ
[15/3/16 1:34]
全体変更
5.08sec.